JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

名物は一日にして成らず

2010年11月12日 | a-c

今日も良い天気ではあったのですけど、突き抜けるような青空というより、どこかベールを羽織ったような青空でありました。と思ったら黄砂ですかぁ、この時期にねぇ。

そんな今日の午前中、ちょっと時間が出来たもので、仕事で伺っていた場所のほど近くにある「道の駅」に行ってみました。

この「道の駅」地元ではそこそこ話題になったスポットでして、「裏の漁港であがった捕れたての魚介類を・・・・・」てな売り込みもあって、平日の午前中でもそこそこの人が立ち寄っていました。

左奥には漁港、右奥にはこのあたりでは一、二の遠浅の砂浜拡がっています。

「せっかくだから、ホッキ飯(ホッキ貝を炊き込んだご飯ね)でも喰っていこうかねぇ・・・・・って、まだ10時半ジャン」
さすがに昼飯にはチト早い
「ほんじゃ、鯖の棒寿司でも買って、後で喰おうか」
てな事になったのですが・・・・・
「名物ソースカツ丼???????」
お弁当コーナーの一等地に、何故か海とは無縁の『ソースカツ丼』が並んでいます。
「あれ?バブさん知りませんでした?ソースカツ丼をこのあたりの名物にしようって、けっこう頑張ってるらしいですよ。」
「はぁ?地場のブランド豚なんてあったっけか?それともキャベツかなんかが有名とか?」

いやいやそんなものはありません。それでも何故か『ソースカツ丼』なんだそうで、
「ほら、同じ市内でも『カツ丼』といえば卵とじのものが一般的だったのが、この地区だけは昔から『ソースカツ丼』が主流だったんですって、だから・・・・」
「なんかそれって、すげぇ小せぇきっかけというか、完全に地方区、それもこのへんだけの理由みたいな・・・・・そんなんで名物になるんかい?」

ともあれ、地区の飲食店8店が「『ソースカツ丼』で町興しを!」てんで、『よつくらソースカツ倶楽部』なるものを組織し、各店独自の『ソースカツ丼』を出してるんだそうです。
二番煎じ、三番煎じ、四番煎じ・・・いやいや何煎じにもならんかもしれませんが、それでも「町興しを!」という情熱は買うべきですよね。
「ほんじゃ今日はその意気込みを買って『ソースカツ丼弁当』にしようか?」
「だったら、もう一仕事して、言い出しっぺのお店で食べましょうよ。」


お隣の食堂にも『ソースカツ丼』ののぼりが立ってました。

そんなこんなで「『ソースカツ丼』で町興しを!」と声を上げた張本人ならぬ張本店『松喜食堂』さんで昼食とあいなりました。
お店はまさに田舎町の食堂の風情、以前私はここでラーメンを食べた記憶があります。

そして、これが噂の『ソースカツ丼』であります。
これがア~タ、まさにガッツリ系で私なんかにゃじゃっかん量が多かったかなぁ。
肉は柔らかく衣はサクサクで、揚げ加減はOKってなところでしょうか。ソースは私が想像していた甘系よりかなり辛めで、少々喉は渇きそうでしたが悪くありません。
けっきょく多いと言いながらも完食しました。

『ソースカツ丼』が、この地区だけの名物かとなるとそこは大きな疑問ですが、一度振り上げた拳、多いに暴れてもらいたいと思います。
「名物は一日にして成らず!頑張れ町の飲食店!!」

さて、今日の一枚は、ドナルド・バードです。

気が付けばトランペッターのリーダー盤が続いておりますが、この人は下向きのトランペッターとは言い難いですかね。(笑)
例えば「SAY YOU'RE MINE」でのミュートを効かせた音にしても、若干モードっぽいくせにマイルスのそれとはあきらかに違う印象があります。

バード、ペッパー・アダムス、デューク・ピアソン、この組み合わせはなかなか味があります。ちょっとゴツゴツした感じのアダムスが、バードのいわゆるファンキーさにマッチしてると言いますか、けっこう気持ちエエんですよねぇ

「THE CAT WALK」みたいに、いかにもっていう感じのテーマ部分なんか聴くと、その「いかにも」がじつは一番いいんだって思ったりして、やっぱり奇を狙うが全てじゃありません。

THE CAT WALK / DONALD BYRD
1961年5月2日録音
DONALD BYRD(tp) PEPPER ADAMS(bs) DUKE PEARSON(p) LAYMON JACKSON(b) PHILLY JOE JONES(ds)

1.SAY YOU'RE MINE
2.DUKE'S MIXTURE
3.EACH TIME I THINK OF YOU
4.THE CAT WALK
5.CUTE
5.HELLO BRIGHT SUNFLOWER



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