JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

東京Jazz 2016 その最後

2016年11月07日 | y-その他

今朝の冷え込みはまさに立冬を感じさせるものでしたが、空気の乾燥が進み、イイオッサンが(もちろん私も)リップクリームをちょっと恥ずかしがりながら買う姿に季節を感じております。

さても昨日まで2回にわたっておおくりしてきた『東京Jazz 2016』NHK放送の無責任感想も、今回が最終回、「いつまで引っ張るんだ」とのお怒りもあろうかと、日を置かずに更新することとあいなりました。
さっそくまいりましょう。

まずは、アロルド・ロペス・ヌッサ
このお方の凄いところは、どんな音楽を取り上げようとも自の色、つまりラテン系がそこはかとなく香るところでしょうか
「同じ音符を奏でても消えぬ臭い」ってそれはある意味障害であるかもしれないけど、私は最大の魅力だと思っています。
秋吉敏子が日本人であることに悩み、開き直りから日本人であることを誇りに変えたごとく
幼少期から環境が育てた個性はそうそう消えるもんじゃ無いし、それが他との違いになり魅力となるんだと思います。
例えば、大好きなセロニアス・モンクが、幼少期に自動ピアノに出会わなければ、ジェイムズ・P・ジョンソンが近くに住んでいなければ・・・・
そういう事かな?
おっと話が脱線しそうです。

 

「NEW DAY」
何しろ良いところは本人がじつに楽しそうにピアノを弾いているところですかね。しかも何気に上手いてぇのが・・・・
「カチン!」
って、楽器も出来ないくせに(笑)
ピアノトリオで身体揺らして楽しげに聴ける、それだけで私なんか嬉しかったりします。ベースのアルネ・ワデと弟のルイ・アドリアンとのバトルも面白かったと思いますしね。

「LOS MUNECOS」
連弾は楽しいですけど、これはまさにショーですね。
それこそ小さな会場でこれを見せられたら「イェィ」もんでしょうが、CDで買ってこれが入っていたら映像で見るのとは少し違う感想になるかもしれません。

いよいよラスト、上原ひろみ×ミシェル・カミロであります。
「TWO MUCH LOVE THEME」
を聴いていたときは、正直「期待薄かな」なんて思ったんですけどね、だってひろみちゃんは、髪型のごとく爆発せんと(笑)
まぁまぁ、寂しさ溢れる独り酒には浸みる演奏でした。

そして、その後に待っていたのが「CARAVAN」ですよ。
出だしで「えっ?何処がキャラバン?」と思いながらも、二人のやり取りに徐々にのめり込んでいって
 ♪ ジャーン パラパパラパラパー ・・・・ ♪
お馴染みのメロディーが聞こえた頃には、もうドップリ浸かり込んで・・・・
「来たぁ!メインディッシュが最後に来たぁ!」
みたいな
これを聴いたら良いも悪いも全て吹っ飛ぶ感じです。
「NHK、これを最後に持ってくるとは、おぬしも悪よのう」

ともかく、最後にこの演奏を見られて?聴けて?私としては満足な『東京Jazz 2016』でありました。
ひろみちゃん、アンタやっぱ凄いわ。

さて、てなことで今日の一枚は、上原ひろみです。
トリオ・プロジェクトの最終盤であります。

このアルバムを聴くと本文ではありませんけど、私はそこはかとなく日本を感じるんですよねぇ、それがゴスペル調であっても何調であっても
もちろん「何処が」という具体性は無いのですけど、ひろみちゃんには日本人の血が脈々と流れている感じが伝わってくるというか・・・これは私の思い込みかも知れませんがね。(笑)

「WANDERER」なんか聴くと、完全に的外れですが日本の雨だれが聞こえてくるような
・・・・あはは、やっぱ思い込みですね。

ひろみちゃんのアルバムの中でもとても好きな一枚です。

ALIVE / 上原ひろみ
2014年2月5~7日録音
上原ひとみ(p) ANTHONY JACKSON(b) SIMON PHILLIPS(ds)

1.ALIVE
2.WANDERER
3.DREAMER
4.SEEKER
5.PLAYER
6.WARRIOR
7.FIREFLY
8.SPIRIT
9.LIFE GOES ON



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