JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

大帝に祈る?

2010年02月28日 | a-c

地球の反対側で起きた大地震に戦々恐々とした日曜日、朝、海岸近くに住まいのあるS君をいちおう気遣って
「オ~~~イ、津波が来るかもしんないってさぁ、嫁さんといっしょにじいちゃんとばぁちゃん連れて、事務所に批難するような状況じゃないかなんて思ってね、電話したんだけど・・・・・」
「あ~~?大丈夫だと思うよぉ」
なんだか、かえって朝一の電話が迷惑だったみたいで
「どうぉも、すいませんでした!」(笑)
いずれにしても、人命にかかわるような被害は今のところ無いものの、養殖場等々への影響は各地であるようですから、それが深刻なものでないことを祈るばかりです。

津波騒ぎだけでなく今日は天候もヘンテコで、朝方の雨が9時過ぎに雪へと変わり、またみぞれになって雨になり、3時過ぎには青空が拡がるという
「雨のち、雪のち、みぞれのち、雨のち、晴れ」
天気予報でこんなんが出たら、
「なんじゃい、その予報わ!!」
と文句を言いたくなるような、そんな一日でした。

なんだか回数が増えてきたように思う世界の大地震、そして異常気象、それは終末を描いた映画の冒頭部分のようにも思えて・・・・
やっぱり地球さんが怒っていらっしゃるんでしょうかねぇ?

そんな今日は『上元』、すなわち旧暦の小正月にあたる中国で言うところの『元宵節』でして、ほぼ満月、つまり大潮に近いというあたりでも津波の影響の拡大が心配されたわけですが、
陳子椿という人間の男に恋した竜王の三姉妹がそれぞれに生んだ男の子の誕生日、『三元』の一つとされる、道教の行事日であります。
そんでもって、今日お生まれになったのは『上元一品天官賜福大帝』、これを称して『上元一品九気天官紫微大帝』といって、「延生の符、治陽の気が集まって出来た神で、玄都にある元陽七宝紫微上官にいて、諸天の帝王や高位の神仙、全ての星の神々を統括し、人々の日頃の功罪善悪を監督させる神」という、私なんぞにはよくわからないくらい凄い神様なんだそうであります。

ならば、
オヤジは人間、しかも姉妹を全てくっちまうという不貞の輩ともいえる男の子として、人間の愚かさは充分に理解されているでしょうから、なんとか地球さんの怒りを静めるべく、力を尽くしていただけないか、なんてね、思うわけですよ。
「大帝さん、なんとかそこんところよろしくおねげぇしまっせ」(笑)

地球規模の異変は異変として、今日の我が家には思わぬ事態が・・・・・・・!!

あはは、なんちゃありません、飯が炊けていなかったのであります。原因はもちろんスイッチの入れ忘れでしたが、
「え~~、まだ買ってそんなにたってないのに、炊飯器壊れたぁ?????」
(炊飯器のせいにすんなっちゅうの)
「今からスイッチ入れればいいジャン」
「え~~~~~~~~」
って、オイオイ。
ようは「たまには外食」みたいな気分じゃなかったんですか、イヤしかし「今の我が家に外食をするほどの余裕があるのかい?」ってはなしですよ。
「いいよいいよ、パンでも買ってきて食べよ。」
どうせ酒をカッ喰らう私にとっちゃ、飯が炊けようと炊けまいと関係ないことですし、外食となれば運転手は酒を飲めないじゃありませんか、ねぇ(笑)

ということで『料理当番、本日の一品』です。

ロールキャベツを作りました。私しゃ赤ワインでもあればバッチリだったんですが、あいにく先日ご近所の方にいただいた白ワインしかなくて・・・・

てなわけで、ほんとうは味噌汁にする予定だったちっちゃなアサリを、ワイン蒸しにしました。その貧素さに身を食べるというよりスープをすすっているような感じでしたが、味は良かったですよ。

さて、今日の一枚は、キャノンボール・アダレイです。
以前、映画『屋根の上のバイオリン弾き』のお話しをしたときに、どうしてこのアルバムが思い浮かばなかったのか?自分でも不思議ですが、事実上キャピトル移籍初アルバムということになります。そしてミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』を題材にとは、いかにもハリウッドを拠点とするキャピトルらしいとも言えるわけですね。

てなわけで、キャピトルというとどうしてもポピュラーとしてのジャズ、すなわちスタン・ケントン・バンドの流れをくむ白人アンサンブル、あるいはボーカル・レーベルといった、いわゆる「ジャズ・ジャズ」「真っ黒ジャズ」とは違ったイメージがつきまとうのですけど、何故にキャノンボールがそんなレーベルに移籍したのか?
それはいわゆるファンキー・ジャズが世間に浸透し、キャノンボールをけなす一部のファンの認識のごとく、彼の音楽がかなり大衆化した(これを商業化と言う人もいますが)ことに原因があると私も思います。そしてこの移籍が、一部ファンの誤解を生む原因の一つであった事もたしかでしょう。

そんな背景のなか、録音されたこのアルバムは、思った以上にファンキーじゃないところが面白いと思います。
それは、キャピトルのプロデュースのしかたであったかもしれないし、テナー・サックスがユゼフ・ラティーフからチャールズ・ロイドに交代した時期、つまりいくぶんモダン調に変化した時期であったからかもしれません。それでも「イケイケで行きたいなぁ」というイメージは感じとれるところは、やっぱりキャノンボールなんでありますが。

いずれにしても、キャピトル移籍を良しとするか悪しとするかは、それぞれの好みにお任せしましょう。
私は、このジャケットが好きです。(笑)

FIDDLER ON THE ROOF / CANNONBALL ADDERLEY
1964年10月19,21日録音
CANNONBALL ADDERLEY(as) NAT ADDERLEY(cor) CHARLES LLOYD(ts) JOE ZAWINUL(p) SAM JONES(b) LOUIS HAYES(ds)

1.FIDDLER ON THE ROOF
2.TO LIFE
3.SABBATH PRAYER
4.CHAVALAH
5.SEWING MACHINE
6.NOW I HAVE EVERYTHING
7.DO YOU LOVE ME ?
8.MATCHMAKER



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