JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

小さな幸せ

2007年12月21日 | d-f

忘年会から逃げていると言った私でしたが、舌の先が乾かぬうちに、昨晩は宴会出席のため更新をお休みしてしまいました。(笑)
まぁ、一度ぐらい忘年会に出るのもしかたがないでしょう。(ほんとに一回かぁ????)

明けて今日、好天にも誘われて昼食は『公園駐車場食堂』
コンビニ弁当をササッと食べ終え、昨夜の酒のせいか渇いた喉をお茶とは別に買ったトマトジュースでサーっと潤す、
車のシートを倒して、先日Mさんにお借りした『ザ・ベリーベスト・オブ 落語』、桂三木助の『芝浜』なんぞを聴きながら、煙草の煙をフーっと吐き出せば、これはこれで幸せな一時なのでして、「誰にも邪魔をされない小さな幸せ」そんなところですかね。

以前三遊亭円楽の引退の件で「最後の大噺はこれでした」と『芝浜』を紹介したことがあったかと思いますが、円朝作といわれるこの人情噺を名作と言わしめたのは誰あろう三木助でありまして、聴けば納得の噺っぷりであります。

いつだったか、いつもの喫茶店でマスターが
「バブさん、バブさんが、落語とジャズが好きだっていうのは、二つに共通点があるからだろう?」なんて言っていたことを思い出しました。
マスター曰く、
落語は、古典であれば話の内容も落ちもわかっている噺、ところが演ずる人、演じた日時で善し悪しがかわる。かたやジャズも「ジャズに名曲無し、名演あるのみ」とも言うし、これが大きな共通点だというのです。
「う~~ん、たしかにそのくせ聴いてると誰それの何時の何時が消えて、誰それは良いよねぇってなるあたりも似てるっちゃ似てるよね。でもさ、クラシックだって同じじゃねぇ?」
「いやいや、クラシックより、ジャズの方が個性が出やすいジャン。落語も個性が命ってことじゃないの。」

まぁ、落語がジャズに近いかクラシックに近いかは別としても、ここ一瞬にかける緊張感というかライブ感というか、それが魅力であることはたしかです。

そんなマスターとの会話を思い出しながら、車の中にはケニー・ドリューの「SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE」”朝日のようにさわやかに”が流れていました。
「そういえば、最近、『同曲の聴き比べ』をやってないなぁ」

てなことで、帰宅後夕食もそこそこに、「SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE」の聴き比べを始めました。
MJQに始まり、ソニー・クラーク、コルトレーン、ロリンズ、今、秋吉敏子が流れています。まだまだ、ドルフィーもあったし、オスカー・ペティフォードも、ラリー・ヤングも、ポール・チェンバースも・・・・・・こんな一時も私にとっては「小さな幸せ」なのであります。
「太郎ちゃんとすずちゃん」の最終回が始まるまでに、いくつの「SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE」が聴けますでしょうか?そして私が改めてどんな感想を持つのか?
その結果は、あえてここでは語らぬこととしましょう。
何故か?だって、一曲聴くたびに酒量は増すばかり、その時々の演奏者の感覚の違いもありますけど、リスナーの酔い方の違いも大きく感想に係わってきますからね、そんなものはあてになりませんもん。(笑)

さて、ということで、今日の一枚は、次の次くらいに聴こうと思っているエリック・ドルフィーです。
1961年11月、ドルフィーはコルトレーンのグループに帯同して、ノーマン・グランツが主催するJATPツアーに参加、ディジー・ガレスピーのクインテットとともにヨーロッパ各地をほぼ休みも無しに演奏して回りました。

あれ?休みもないのに・・・・・そんじゃ、この演奏はツアー・コンサートの本番録音かい?

いえいえさにあらず、メンバーが若かったせいでしょうか、時間を見つけては、行く先々のクラブ等々でジャム・セッションを行っていたようで、この録音も「スタジオ15」という録音スタジオなのかクラブなのかわからないところで収録されたものです。(これが録音スタジオでの収録であったら、音のひどさに技術力を疑いますけど)
メンバーは、基本的には親分抜きのコルトレーン・クインテットが主体。ただしエルビンの代わりにガレスピー・クインテットのメル・ルイスが参加しています。
おっと、そうは言いきれないのかな?

この時の録音は、いろんなかたちで発売になっていますが、録音が同じなのにものによってピアノがラロ・シフリンになっていたり、ベースがボブ・カニンガムになっていたり、つまりはドルフィー以外、ガレスピー・クインテットのリズムセッションであるがごとく記されたものもあります。
実際に聴いてみれば『一目瞭然』なんですけどね。真相はご自分の耳でお確かめ下さい。(笑)
その時にもう一つ注意していただきたいのは「THE WAY YOU LOOK TONIGHT」のピアノです。この曲だけはどう聴いても他のピアノと演奏者が違うように聴き取れるはずです。
ひょっとしてこれがラロ・シフリン?たまたま居合わせたジョン・ルイスだなんて話もあったりして・・・・・
「ブラインド・フォールド・テスト」にはもってこいかな?あはははは、正解がハッキリしないんじゃダメか。
ともかく、ハッキリしているのは、コルトレーン、エルビン・ジョーンズ、ガレスピーは参加していないということです。(今日は紹介アルバムに記載されたメンバーにて表記します。)

いかんせん録音状況が悪い、胸を張ってお勧めできるアルバムではありませんが、もしあなたがドルフィーに興味があるようでしたら、抑えてはおきたいアルバムだと思います。

おっと「SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE」の聴き比べをしてるんでした。え~と次はジューン・クリスティー、歌ものかな。(笑)

LIVE IN GERMANY / ERIC DOLPHY
1961年12月2日録音
ERIC DOLPHY(bcl) McCOY TYNER(p) REGGIE WORKMAN(b) MEL LEWIS(ds)

1.ON GREEEN DOLPHIN STREET
2.SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
3.THE WAY YOU LOOK TONIGHT
4.OLEO

追伸、

一曲目「ON GREEEN DOLPHIN STREET」の「GREEEN」、Eが一つ多いだろうとのご指摘もあろうかと思います。あくまでも、アルバム表記どおりに書かせていただきました。
あははははは、つまりそれだけ「いい加減なアルバムだ」と言っているようですかね。
尚、この時のヨーロッパツアーでのコルトレーン・クインテットの演奏は、以前紹介したCDボックス「LIVE TRANE THE EUROPEAN TOURS / JOHN COLTRANE」で、みっちり聴くことが出来ますよ。

時間外れのおまけ、
只今時刻は11時20分、そろそろブログのデザインを変えようと思い、いろいろやってみましたがどうにも良い感じになりません。(もともとセンスの無いのが悪いのですが)
けっきょくは、定型テンプレートからとりあえず選択して、この連休にでもゆっくり考えてみることにしました。
新デザインは明日からスタートか?明後日になるのか?
      ・・・・・・それは、私にもわかりません。(笑)



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4 コメント

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ビックリしました (monaka)
2007-12-22 23:24:50
バブさん、こんにちはmonakaです。
デザイン変えたのですね。以前は私と同じ感じで、親しみ強かったのですが、こんどは少し強さがましまね。
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monakaさん (バブ)
2007-12-23 20:55:41
いやぁ、定型テンプレートにするつもりはなかったのですが、
なにぶんデザイン力が全く無いもので、上手いものが出来ないんですよ。
もう少し、オリジナル・デザインには時間がかかりそうです。(笑)
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Unknown (gon)
2008-02-27 01:23:02
はじめまして、いきなり質問ですみません。
お聞きしたいのですが、ペティフォードのSoftly~はどのアルバムに入っているのでしょうか?
ペティフォード大好きなんです。
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gonさん (バブ)
2008-02-27 19:20:09
コメントありがとうございます。

申し訳ありません。私の大きな勘違いでありまして、本日のログで言い訳を申しておりますので、よければご覧下さい。

懲りずに、また遊びにいらして下さいね。
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