昨日、今日と風見しんごさんの愛娘、えみるちゃんの告別式等々のニュースが盛んに報道されております。
一運転者として、また父として、運転にはじゅうぶん注意しなくてはいけないと、肝に銘じているところです。
そしてあらためて、えみるちゃんだけでなく、飲酒運転等の心ないドライバーのせいで、あるいはちょっとしたドライバーの不注意で、命を落とすことになってしまった子供達すべてのご冥福を心よりお祈りしたいと思います。
昼食を食べていると、マスターが
「可愛い時期に、突然予告無しに逝ってしまうっていうのは・・・・辛いだろうね」
そういえば、マスターにも小学校4年生になる娘さんがおられるのです。
つい先日も
「いやぁ、バブさんまいったよ。娘がね・・・」
と、嬉しそうに年賀状にまつわる話をしてくれたばかりでした。
マスター宛に来た年賀状を見ていた娘さんが
「パパ、どうして冬なのに春を迎えるの?」、『迎春』の文字を見てのことだそうですが
そう訊かれて、答えられなかったマスターが、一生懸命に調べて
「『迎春』のことだけどな、昔は今のカレンダーと違うカレンダーを使ってて、昔のカレンダーだと元旦と節分、わかるだろ豆まきの日、あの日が同じぐらいの日にちだったの。豆まきの次の日から立春っていって春が始まんだよ。だから春っていうことばが、カレンダーが変わっても使われてんだよ。わかったか?」
とわかったようなわからないような答えをしたのだそうで、
「だけど、答えたときには、もう娘にとってはどうでもいい話だったみたいなんですけどね。」
こんな話を嬉しそうにするのは、この時期の娘を持つ父親には当然なように思います。私も娘とのくだらないことを嬉しそうに話していた記憶がありますから。(このまえも、娘のブラバンが雑誌に載ったと大騒ぎしましたしね。)
父親というものは娘に対しての愛情表現が、嫁に対する表現より尚、不器用になるもので、時にはそれが嫌われる原因になったりもします。
それでも、愛情は誰にも負けないと自身信じているものでもあります。
それを想うと愛娘を亡くされた風見さんの心中は察するに余りありますね。
「しんごちゃんは、凄いよね。明日から舞台の稽古を始めるんだってさ。俺だったら店たたんじゃうかもしんないなぁ・・」
しつこいようですが、本当にみなさんもう一度、安全運転を確認し合いましょう。
ということで、今日の一枚は、アルト・サックスをやっている我が娘に、先日贈った矢野沙織です。
・・・・・ところが、このアルバム私はまだ未聴なんです。聴きもしないで、前回贈った「PARKER'S MOOD : LIVE IN NEW YORK」が娘に好評だったものですから、買って送ってしまったという・・・・これも父親の弱みと笑ってください。
ですから、中身については何も言えません。ただ、今もっとも乗っている邦人ジャズメンの一人だと思いますので、後で娘に聴かせてもらうのが楽しみです。
GROOVIN' HIGH / 矢野沙織
2006年7月22,23録音
矢野沙織(as) RANDY BRECKER(tp) JAMES MOODY(as) JIMMY HEATH(ts) GARY SMULYAN(bs) SLIDE HAMPTON(tb) 今泉正明(p) RAY DRUMOOND(b) ADAM NASSBAUM(ds)
1.SPEAK LOW
2.MANTECA
3.MY IDEAL
4.GREENISM
5.OVER THE RAINBOW
6.GROOVIN' HIGH
7.CORCOVADO
8.THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
9.BILLIE'S BOUNCE
10.浜辺の歌
それでも、風見さんの涙には、同じ思いを重ねられるのが父親だと思います。
風見さんのような不幸に出遭われた方には、何と言っていいのか全く想像もつきません。
こんな不幸が少しでも少なくなる世の中であって欲しい、そう祈るしかありませんね。