JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

天丼喰いてぇ!

2009年07月28日 | a-c

今日もハッキリしない空模様、いったい今年はいつになったら梅雨があけるんやら、温暖化かフェルニーニョだか知りませんけど、このジメジメネットリはあまり気分の良いものじゃありません。こういった気候が続くとなんだか疲れも取れず、身体が重く感じます。
「あんたの場合は、もともと重い」
うるさい、ともかく食欲も落ちて、体調管理には気を遣わなければいけませんよね。
「ちょいと、あんたが食欲無くしたってぇはなしは、未だかつて聞いたことないけど」
もう、ほんと、うるさいねぇ。

そんな食欲もなくなる昼食時、味噌ラーメンに餃子、半ライスという、それはもう胃に優しい(笑)メニューを注文し、ガバガバ食べていると
「この前、久々に東京に行ってきましたよ。」
と、同僚のO君。先日の三連休を利用して出かけたんだそうで
「いやぁ、迫力ありましたよぉ」
「?????」
なんと、目的はお台場の『実寸大ガンダム』という、そんなヤツがやっぱ身近にもいるもんなんですねぇ、まっ、私ゃ全く興味もありませんが。

私が羨ましかったのは、彼が昼食で食べたという「天丼」でありまして、湯島の老舗『天庄』で食したというのです。


写真は「ぐるなび」より
紹介ページはこちらです。

私はけして天麩羅好きというわけではありません。まして天丼となるとどうもあのタレが甘ったるくていけねぇ、丼一杯食べるのは至難の業なんです。
では、何故に『天庄の天丼』と聞いて羨んだのか、それは

「湯島の『天庄』っていやぁ、かの古今亭志ん生のお気に入りの天麩羅屋じゃねぇかい?」

たしか、志ん生の娘さん、美濃部美津子さんが、著書の中でそんなことを紹介していたような気がしたのです。
さっそく調べてみると、ありました『志ん生の食卓』58ページ「締めにはお酒をかけて・・・」の一節

ええ、もちろん、お父さんも江戸っ子だから天ぷらは大好きでした。なかでもお気に入りの店は湯島(文京区)にある『天庄』だったわね。・・・・・

そんでもって、そこでの「天丼」の食べ方が、なんとも志ん生らしくて良いんであります。

天丼を頼むでしょ。そんで最初は日本酒飲みながら上にのってるキスやエビ、アナゴなんかをつまんでお酒飲むでしょ。で、七分目から半分くらいごはんなんかも食べるわけ。で、やっぱり締めはお酒なのよ。
 <中略>
飲んでいた日本酒を少ぅしだけ残しておいて、それを残った天丼の上にツーッとひと回しすんの。で、すぐにフタをしてちょっとだけ蒸してから食べるんですよ。

これですよ、これ。私ゃやってみたいんですよねぇ、この食べ方。しかも、それは湯島『天庄』の「天丼」じゃなきゃイカンのですよ。
尊敬する酒呑み(笑)、志ん生師匠の真似事をしてみたいじゃありませんか。

『天庄』はいつも満員で、なかなか「天丼」にもありつけないと聞いておりましたから、
「なんでガンダムごときを見に行ったヤツが、『天庄の天丼』にありつけるんじゃい!」
てなもんで
「え~~ん、だれか私を『天庄』で、もてなしてくれるてな、優しいお方はおられませんでしょうか?もちろん旅費、宿泊費、酒代込みで、しかも美しい女性ならなおさら良いんですが・・・・」

ハッキリしない空模様は私に、食欲減退ではなく、妄想脳を誘発しているようです。

さて、今日の一枚は、チェット・ベーカーです。

このアルバム、「やっぱジャズはポプュラー音楽なんだなぁ」と認識させてくれるというか、冒険心が全く感じられないというか、これを聴いて「ジャズってやっぱり難しい」てな人がいたら、頭かち割ってみてみたいというか(笑)・・・・・う~~ん、安易に使いたくないと言っておきながら使っちゃいますが「全く黒っぽくない」一枚です。

内容もタイトルどおり、ラーナー&ロウの名ミュージカル曲集ですから、安心(笑)して聴くことが出来ますし、プレーヤーだってご覧のごとく。
そうですねぇ・・・・モヤモヤして何も考えたくないとき、これをBGMにサイダーでも飲みながら雑誌でも読む? 私はダメですけどね。(笑)

ともかく、やれ、チェトがどうだ、ズートがどうだ、エバンスがどうだなんて必要無いと思います。軽~~く聴き流すアルバムもそれはそれで必要なんですよ。
私は、『天庄』に付き合ってくれるような女性と「ALMOST LIKE BEING IN LOVE」してみたい。(なんじゃそりゃ!)

CHET BAKER PLAYS THE BEST OF LERNER & LOEWE
1959年7月22日録音
CHET BAKER(tp) HERBIE MANN(fl) ZOOT SIMS(ts) PEPPER ADAMS(bs) BILL EVANS(p) BOB CORWIN(p) EARL MAY(b) CLIFFORD JARVIS(ds)

1.I'VE GROWN ACCUTOMED TO HER FACE
2.I COULD HAVE DANCED ALL NIGHT
3.THE HEATER ON THE HILL
4.ON THE STREET WHERE YOU LIVE
5.ALMOST LIKE BEING IN LOVE
6.THANK HEAVEN FOR LITTLE GIRLS
7.I TALK TO THE TREES
8.SHOW ME