JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

愛はあるのかい?

2009年07月23日 | s-u

昨日の日食、皆さんの所では確認できましたか?
残念ながらこのあたりでは、厚い雲がお天道様を隠してしまい、
「ちょっと暗くなったような気がするけど、あれが日食?」
う~~ん、これもたんなる勘違いかもしれません。
それにしても、方や日食、方や大雨、あらためて自然の大きさを感じずにはいられません。被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。

♪ いつだって どこにだって
  はてしない空を 風はうたってゆくさ
  今だけの歌を
  心はあるかい 愛はあるのかい
  スプーンとカップをバッグにつめて
  今が通りすぎてゆく前に
  道のむこうへ 出かけよう
  今が通りすぎてゆく前に
  愛と風のように 愛と風のように ♪

「なんだ?突然」ですが、先週の土曜版朝日新聞beの『song うたの旅人』に取り上げられていたのが、このBUZZの「ケンとメリー ~愛と風のように~」だったのであります。

いやぁ懐かしいですねぇ、いえ、じつはね、私が始めて自家用車らしく乗ったのが、友人から譲り受けた「ケンメリ」そう日産スカイラインだったんでありますねぇ。
もちろん、中古も中古、10年落ち近くの代物でしたから、すでに「ケンメリ」の時代ではなかったんですけどね。(笑)それでもこの曲を聴くとちょっと思い出してしまうんです。

記事では、記者が北海道美瑛町にある「ケンとメリーの木」を訪れています。
残念ながらこの地を使った「ケンメリ」の15本目のCM「地図のない旅」が、どのCMだったのかは覚えていません。(当時、下宿住まいで、テレビのない生活をおくっていたということもありますけど。笑)
でも、なんとなく何処の国の人か分からない若いカップルが、日本全国をお洒落に旅する姿は記憶にあるような無いような(笑)・・・・ともかく、このCMソングだけは耳に残っているんですよ!(別に怒らなくても)

「(いまだに)九州から愛車で来る人もいれば、古い車を廃車にしたくないから預かってくれという人も。みなスカイラインの思い出を長い時間、しゃべられますね。」
と、「ケンとメリーの木」近くのペンション「ケンとメリー」のオーナー大久保さんはおっしゃてます。

考えてみれば、日産スカイラインという車には、私もちょっとした憧れを持っていましたねぇ。
横須賀に住む友人が、いわゆる「ハコスカ」の初代GT-Rに乗っておりましてね、ギヤが入っているのかニュートラなのか分からない、あのギヤシフトのプラプラさがたまんなくて・・・・いやいや、それが羨ましくて(笑)
ついに「ハコスカGT-R」を所有することは出来ませんでしたが、「ケンメリでもスカイラインはスカイラインだ!」みたいな。
でもねぇ、当時の私ときたら、今からは想像も出来ないほどのスリム体型でしょ、しかもツッパッタ感じなど何処にもない『可愛い男の子』(笑)でしたから、あのゴッツイ「ケンメリ」は、黄色い帽子をかぶった幼稚園生が戦車を運転しているみたいで・・・・
だってぇ、あの重たい車体でパワステも付いてなかったんですよ。毎日が筋力トレーニングみたいな感じだったんですから(笑)。

「それにしても、一つの曲が、次から次へと思い出を呼び起こす。やっぱ、音楽って良いですよねぇ」
「って、落としどころはそこかい!」
「だぁから、♪ いつだって どこにだって はてしない空を 風はうたってゆくさ 今だけの歌を 心はあるかい 愛はあるのかい ♪ 音楽には心も愛もあるんだよ。」
「なんじゃそりゃ」

そうそう、車体の重い「ケンメリ」で思い出しましたが、先日、帰宅した私に
「米が無くなりそうだから買ってこい!」
との命令が出まして、
「ラジャー!」
せっかくだから自転車で行こうってんで、空のリュックを背負いいざ出発。
ちなみに、我が家は何処から戻ってくるにせよ、必ず登って帰るようになるんですが、その中でもスーパーからの帰り道は、それほど苦にもならない登りです。ですから
「ほんとに自転車で大丈夫?車で行ってくれば?」
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」

ところが、プラス10㎏、これがア~タ、思う以上に応えるんでありまして
「いやぁ、プラス10キロはキツイわ。(ゼイゼイ)」
「そうでしょ、だれかさんの場合、そのキツイ10キロを他にも余分に持ってるし、なおさらなんじゃないの」
「・・・・・・」

エコの時代、重たい車体はある意味『罪』、私の身の蓄えも・・・・やっぱり『罪』なんでしょうかねぇ?
それにしても、せっかく仕事で疲れたところ買いに行ってやったんですよ。なのにその言いぐさって・・・・・
「そこに、心はあるかい? 愛はあるのかい?」

さて、今日の一枚は、ウエイン・ショーターです。
ショーターのターニング・ポイントは、ジャズ・メッセンジャーズに迎え入れられた時、同バンドを離れる時、マイルスのバンドに加わった時、そして、またそこを離れる時、とまぁ数々あるわけですが、ある評論家に言わせれば、今日のこのアルバムは「ショーターのというより、ジャズ全体の大きなターニング・ポイントである・・・かも」なんだそうで・・・・
う~~ん、正直に言いますと、私には「それほどのアルバムだろうか?」との疑問が残ります。まっ、これ以降のショーターを、というよりジャズを、聴き込んでいるかといえばそうでもない私が、言えたことではありませんけどね。

たしかに、何か捉えきれないスケールの大きさを感じるアルバムではありますし、いわゆるこの時代のジャズの閉塞感を打ち破ろうとする気合いも感じます。
ただねぇ、じつに個人的感想ですが、私の感覚には相容れない部分があるんです。それは「トマト好きなくせにトマトジュース飲めねぇのぉ?」みたいに言われても「しかたねぇじゃん」みたいな。(私はトマトもトマトジュースも大好きですけどね。笑)
それと、ソプラノ一本っていうのもちょっとね。
テナーでは表現できないと考えたのでしょうが、この頃のショーターのソプラノは、正直言ってあまり上手くない。(あっ!言っちゃった。)

何度も言いますが、ここまでは、あくまで個人的な偏見を元にしたお話です。
一般的評価としては、「熱意で火傷しそうなくらいのアルバム」であり、「ミスティシズムが、宇宙へ、そして地上へおりて、華やかな光となって飛び散る。」そんな評価のアルバムなのですよ。

SUPER NOVA / WAYNE SHORTER
1969年8月29日, 9月2日録音
WAYNE SHORTER(ss) JOHN MCLAUGHIN, SONNY SHARROCK, WALTER BOOKER(g) MIROSLA VITOUS(b) JACK DEJOHNETTE(ds) CHICK COREA(ds,vib) AIRTO MOREIRA(perc) MARIA BOOKER(vo)

1.SUPER NOVA
2.SWEE-PEA
3.DINDI
4.WATER BABIES
5.CAPRICORN
6.MORE THAN HUMAN

おまけ、

北海道美瑛町には、他にも同じくCMに使われた「セブンスターの木」とか、何かを考えているように見える「哲学の木」や、「親子の木」「パフィーの木」「クリスマスの木」なんて『名木』があるんだとか。それから、たばこの包装デザインに使われた防風林も「マイルドセブンの丘」と名づけられているそうで、一度本物を観てみたいですよねぇ。

あっ、私の通っていた大学の構内には、通称「クランチ通り」っていう通りがありまして、「昔、クランチチョコのCM撮影が行われたからだ」なんて聞いたことがあったんですが、あれって本当だったんでしょうか?

先日、大学時代のサークル仲間から、
「8月にまたみんな集まるんだけど、バブも来ない?」
とのお誘いがありました。
残念ながら私は参加できそうもありませんが(だって静岡って、せめて東京あたりにしてくれればねぇ)、
「あいつらの中に「クランチ通り」の真相を知っているヤツはいるかなぁ?」
まっいずれにせよ、また学生時代の気分に戻って楽しく飲み明かすのでしょう。うらやましいなぁ・・・・(笑)