JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

『山の神』の怒りが!

2006年09月11日 | s-u

いやぁ、今日は涼しくて、じつに過ごしやすい一日でした。都心近辺では雷が大変だったようですが、皆さんのところは大丈夫だったでしょうか?

昨日、以前にお話しした古い「ONKYO」のスピーカーを、友人S君と趣味部屋に持ち込みました。
これが、期待に反してなかなかいい音を出すじゃありませんか、私のメインスピカー(いちおう、憧れのJBLなのですが・・・・機種名は・・・んっんんんん、言いたくない)よりも、ベース音が良いような。
「高音はいまいちだけど、うんうん、これもまた有りじゃない。」
などと、わかったような口を利きながら、S君共々、しばらくの鑑賞会。ただ難点は、がたいのでかさです。

家人には、
「とりあえず、音を確かめてみたくてね」とだけ告げ、昨日の強行搬入となったわけで、
「まったく、何でもかんでも持ち込んで・・・・・・・・・」
『山の神』のお怒りは必至であります。そうでなくとも二階の趣味部屋には、重量物が多いとの指摘を受けており、
「バブ君、どうごまかすかね」と自問自答、
そんなことを音の再確認をしながら考えていたら、昨晩はボトル2/3を飲み干し寝てしまいました。(笑)
こうなったら、何か言われるまではほっておくことにしましょう。

話は変わりますが、口うるさい女房を『山の神』と呼ぶのは、すでに死語でありましょうか?
そもそも、大地や山を女性と考える信仰は、世界中に存在したそうであります。
日本でも、「山におわす神は、女神である」との信仰が古くから有り、嫉妬深い女神が怒らないようにということで、女人禁制の山が多いわけですけど。
ある地区では、マタギ(狩人)が山には入る前に男の大事な部分を出して、女神のご機嫌を伺った、なんて風習もあったそうであります。
なんだか、昔、横須賀のどぶ板通りで似た光景を見たような・・・・・それは違う意図か。

ともかく、「母なる大地」てき発想からきたものでしょうから、いかに男は女性を敬い、恐れてきたかという証でもあります。
昨日から始まった相撲の土俵に女性が上がれないのも、同様の考えからだ、なんて話も聞いたことがありますしね。

それを知った上で、嫁さんを『山の神』と称した昔の人は、洒落ていると私は思うのですが、どう思います?
ちなみに、『山の神』もちょっと扱いを間違えると鬼に変身してしまいます、世の男性諸君、気をつけましょうね。(・・・・・う~~~、怖!!!!)

さて、今日の一枚は、昨晩、最後に聴いたアルバムです。
このジャケット、タレンタインのものにしては、オールカラーでヘンに明るくありません。
これからタレンタインが赤いバラを『誰か』にプレゼントするんでしょうね。ご丁寧にタイトル脇にもバラのイラスト。
ふむふむ、これはまさしく、タレンタインが『誰か』シャーリー・スコットにバラを贈ろうとしている、求婚を示唆するジャケットなんですね。ブルーノート全体が彼らを祝福しているようであります。

とうのシャーリー・スコットは、プレスティッジと契約していた関係で、「LITTLE MISS COTT」なんて、名前になってますけど、二人にとっては結婚前のもっとも幸せな時期だったのかもしれません。
『山の神』が鬼に変わってしまったのかどうかはわかりませんが、二人は後に離婚してしまいましたものね。

ともかく、二人の呼吸はこの時期まさにピッタリという感じです。

DEARLY BELOVED / STANLEY TURRENTINE
1961年6月8日録音
STANLEY TURRENTINE(ts) LITTLE MISS COTT [SHIRLEY SCOTT](org) ROY BROOKS(ds)
1.BAIA
2.WEE HOUR THEME
3.MY SHINING HOUR
4.TROUBLEE OF THE WORLD
5.YESTERDAYS
6.DEARLY BELOVED
7.NOTHING EVER CHANGES MY LOVE FOR YOU

おまけ、
ぜんぜん関係ない話なのですが、シャーリー・スコットは後に億万長者になったって知ってました?
ダイエット目的で飲んだ薬が原因で体調を崩して、製薬会社を相手取っての訴訟問題となりました。
スコットは、この裁判で勝訴、5~6億のカネを手に入れたというのです。
でもね、悲しいかなその数年後にこの薬が災いして、67歳で他界してしまいました。
う~ん、数年で6億は使えないよなぁ・・・・・・・・・・!?

今日は月曜日、私はまたまたこれから飲みに出かけてきま~す。