JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

『有酸素運動』の旅

2006年09月02日 | s-u

「私の辞書に、夏やせの文字など無い」
食欲の秋を前に、私に今一番必要なのは『有酸素運動』であります。
今日のようにスカッと晴れわたった空のもと運動をしたら、どんなに気分が晴れることでしょう。
かといって、私の『有酸素運動』に付き合ってくれる暇人もなく、ならばと、タオルと水、それに携帯音楽再生機(?)、カメラをバックに詰め込んで、
「俺は、旅に出る」と、2時間半の散歩へ出かけてきました。
途中、小学生のサッカー練習を見学したり、喫茶店でコーヒーなんぞをいただいてきましたので、実質、1時間ちょっとしか歩いてないでしょうが、それでも私にしては良く歩いてきた方だと思います。

歩いていてふと思うのは、混在した季節ですね。
澄みきった空はまさに秋、照りつける太陽は夏を思わせます。路地に咲く花も同じ、

ひまわりが太陽をにらみつけているかと思えば

コスモスが風に揺れていたりして

蝶は残り短い人生を精一杯頑張って生きています。

ありましたありました、秋と言えばという代物、毬栗です。
栗は私の大好物、栗ご飯ももうじき食べられますね。(ウキウキ)

あらあら、こちらも秋っぽい、ネコジャラシです。
別名「狗尾草(えのころぐさ)」、狗尾とは子犬の尾っぽのこと、猫と犬という正反対のネーミングがちょっと面白いでしょ。

ほんのちょっとの『有酸素運動』が、季節のいろんな顔を私に見せてくれました。

「ただいま、長旅から、今帰ったよ。 のど乾いたからビールちょうだい」
「かってに飲めば!」
あらららのら

さて、今日の一枚は、じつに久しぶりにホレス・シルバーです。
じつはね、今日の『有酸素運動』の前半は、このアルバムをBGMに、大きく手を振って歩いてきたんです。ほら、シルバーってなんとなく元気が出るじゃないですか。

絶頂期にあったシルバー・クインテット、2日間にわたる「ヴィレッジ・ゲイト」におけるライブ・レコーディングは、32曲以上を収録しました。ところが、うち23曲が廃棄となったのです。
話によれば、これはブルーノートのアルフレッド・ライオンの意図したことではなく、シルバー自身が決断したのだとか。
シルバーは、ライブのレコーディングにあまり興味がなかったようで、「レコーディングはスタジオで行う」にこだわる傾向があったようです。

それにしても、残り23曲はどんな演奏だったのでしょう?
全部がアルバムになっていたら、今日の『有酸素運動』のBGMは全てシルバーになっていたかもしれません。それはそれで飽きちゃいそうですけどね。(笑)

DOIN' THE THING / HORACE SILVER
1961年5月19,20日録音
HORACE SILVER(p) BLUE MITCHELL(tp) JUNIOR COOK(ts) GENE TAYLOR(b) ROY BROOKS(ds)
1.FILTHY McNASTY
2.DOIN' THE THING
3.KISS ME RIGHT
4.THE GRINGO ~ THE THEME : COOL EYES