げげげげ! なにげにテレビをつけたら、やっやっ山崎ハコが「横浜フォンキートンクブルース」を歌ってる。顔には年月を刻むスジがいくつも目に付くけど、たしかに山崎ハコだ。なんだろうなぁ、この声を聴いていると、どうしてもある人を思い出してしまう。
いちおうジャズ喫茶のマスターのくせに、一番好きなミュージシャンは山崎ハコだとシャーシャと言ってのけたK氏。
彼がジャズ喫茶を始めたのは、今は亡きジャズ雑誌「ジャズランド」の創刊号か何かに載っていた村上春樹の記事がきっかけだったとか
当時はまだ、村上春樹が国分寺の「ピーター・キャット」というジャズ喫茶のマスターだった頃だと思います。
その記事の中で、村上氏は、「ジャズ喫茶は、おそれを知らぬ行動力がある、知性を不必要とする人が始めるものだ。」的なことを言っていたそうで、K氏曰く「まさにそれが俺だ!」と思ったそうな・・・・・・・・
そんなんでジャズ喫茶を始めてしまうK氏も、たしかに行動力ある人だったのでしょう。
K氏のジャズ喫茶も今はなく、彼の行方もしれませんが、今夜のハコを何処かで聴いているのでしょうかね。
雑誌「ジャズランド」といえば、久保田二郎氏の評論に「なんだか、むかつくなこいつ」なんて言いながら、立ち読みをしていた記憶があります。ヨーロッパに移ってからのケニー・ドリューやデクスター・ゴードンを無茶苦茶にこけおろしてましたっけ・・・・・それにしても短命な雑誌でした。
いやいや、山崎ハコを最後まで観てしまいました。それにしてもこの人の根底に流れるなんとも言えない暗さはどこから来るんでしょうか????(笑)
さっ、山崎ハコのテレビも終わったし、ジャズを聴きましょう。
今日の一枚は、ごめんなさい、昨日に引き続いてドルフィーがお付き合いしたアルバムです。リーダーはマルチ・リード奏者、ケン・マッキンタイヤーです。
マッキンタイヤーとドルフィーでは、ちと難解なアルバムかといえばさにあらず、リズムセッションのメンツをみても何となくわかりますよね。
5曲目の「HEAD SHAKIN'」なんか、左からマッキンタイヤーのフルート、右からドルフィーのバスクラ、なんだかとってもファンタジーって感じなんですよ。
先入観を持たずに一度お聴きになってみて下さい。
LOOKING AHEAD
1960年6月28日録音
KEN McLNTYRE(as,fl) ERIC DOLPHY(as,fl,bc) WALTER BISHOP Jr.(p) SAM JONES(b) ART TAYLOR(ds)
1.LAUTIR
2.CURTSY
3.GEO'S TUNE
4.THEY ALL LAUGHED
5.HEAD SHAKIN'
6.DIANNA