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JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

母の証、おっぱい

2006年09月06日 | v-x

今日は、『紀子さま、男子ご出産』のニュースで、一日が過ぎてしまいそうな様子です。
私は『天皇制』に関して、ケンケンガクガクやった、おそらくは最後の世代ですので、『皇位継承問題』についての意見は差し控えるとして、まずは無事なご出産をお祝い申し上げたいと思います。

お腹を切り開いてまで我が子を世に送り出す、男にはまねできない、まさに母の強さでありましょう。
母という漢字は、女に乳房を二つつけて出来た漢字だそうで、ははという言い方も、乳をせがむ赤子の声「ファ、ファ」から生まれたものだそうですけど、
母の乳を飲む赤子の顔と、それを見つめる母の顔、幸せそうなその姿は、男には介入できない尊い光景に映りますよね。
あの姿を思い浮かべれば、我が子に暴力を振るうなど、とうてい考えもつかぬ事であります。


貧相な『おっぱい』を独占していた頃の我が愛娘です。

女性の暖かく包む柔らかな温もりは、何にもたとえようのない安心感を、人に与えるものです。お父ちゃんがお母ちゃんに甘えるのも、これ全て女性の寛容さに心癒されるからなのでしょう。
世のお母ちゃん、たまにはお父ちゃんにも優しく甘えさせて上げてくださいね。(笑)

話のついでに、先日バーで話した「おっぱい話」をひとつ、
「人間はどうして乳房がふくれたのか?」という疑問を真剣に考えた方がいらっしゃいます。
他の動物を考えると、乳房が大きくふくれる(子育て期間以外で)例は少ないそうで、人間特有のものだというのです。

そもそも動物には、発情期というものがあります。これは、一度に多くの子を育てることによって天敵に襲われる率を下げ、生き残る個体数を増やすためであると同時に、逆に理性をもたない動物が、常に発情期だと数が増えすぎて、種の存続に悪影響が出るからだそうですが、
人間の場合は、天敵がいないので、いつ産んでも安心して子育てができ、なおかつ理性も持ち合わせていることから、性フェロモンを失い、発情期も失ったのだそうであります。

「それとおっぱいがどう係わるんだい?」って、まぁまぁ

性フェロモンを失った人間は、同時に女性の妊娠適齢期を男性にアピールする手段も失ったのだとその方はおっしゃいます。しかも二足歩行を行うことにより、性交の体型も変わってしまったことから、直接性器周辺に起こる変化でアピールも出来なくなってしまったのだとか。
つまり、四足歩行であれば、サルのようにお尻の変化で性的アピールが可能だったのが、人間はそれではアピールが難しくなり、これが乳房の発達につながったというのです。
乳房が発達することで、お尻と同じ効果を、二足対面で可能にしてきたのだそうで、男性は女性の胸に、妊娠適齢期のお尻を知らず知らずイメージしているのだという説であります。

さあ、『おっぱい星人』の男性諸氏。この説をどう考えますか?
女性だって、この説が正しければ、胸を人一倍強調しているあなたは、まさに男性を挑発しているということになります、気をつけてくださいね。

あら?話がゲスになってしまいました?
いずれにしても、子供と母をつなぐ『おっぱい』の存在は、神秘的で偉大であるということを言いたいわけで・・・・・・・・・
すいません、私も大小は別としてれっきとした『おっぱい星人』でありますので・・・・・

ともかく、紀子さまのご出産が、少子化にも良い影響を与えてくれるのではないかと期待して・・・・・・・「若い男性、がんばれよ!!!」

さて、今日の一枚は、ウフフマンさんのところで、紹介されていたのを見て、思わず今聴いているアルバムです。
何度も言うようですが、私はボーカルものは本当に弱くて、どれがこうのなどとはけして言えません。
ただ、好みを言うなら、ゴージャスなアンサンブルをバックに華々しく歌い上げるものより、コンボ形式でじっくり聴かせてくれるようなボーカルが良いみたいです。
この「AFTER HOURS」も、ギターとベースというじつにシンプルな演奏をバックに、サラの何処かに甘さのある声で、聴かせてくれる歌が、私好みの一枚です。
ちなみに、サラの同名アルバムは、あと2枚ほどあるようですのでお間違いないように。(私はこれしか持ってませんけど・・笑)

AFTER HOURS / SARAH VAUGHAN
1961年7月18日録音
SARAH VAUGHAN(vo) MUNDELL LOWE(g) GEORGE DUVIVIE(b)
1.MY FAVORITE THINGS
2.EV'RY TIME WE SAY GOODBYE
3.WONDER WHY
4.EASY TO LOVE
5.SOPHISTICATED LADY
6.GREAT DAY
7.ILL WIND
8.IF LOVE IS GOOD TO ME
9.IN A SENTIMENTAL MOOD
10.VANITY


奏楽

2006年06月05日 | v-x

昨日は、以前にも手伝いに行った近くの料理屋(?)さんのヘルプで、8時過ぎまでお手伝い、他人様が飲んでる姿を見ていると、誘われてしまいます。(私には飲み屋はできそうもありません。)
シャーワーを浴びて、カラカラの喉をビールで・・・・・・・
んっ?まてよ家でのんびりも良いけど、途中でチャチャが入りそうだし
!!「ちょっと出かけてくるわ」
ははははは、ちょっとが午前3時帰りじゃ、洒落にもなりませんね。
それでも、今日の仕事はきっちりやってきましたよ。

           きららかの 黄金(きん)の楽器に
           憤る 息を吹き込め

           冴え渡る 銀の楽器に
           憧れの 息を吹き込め

           ぬくもりの 木の楽器には
           忘却の 息を吹き込め

           肉(ししむら)に ひそむこころを
           解き放て 地平の彼方

           我等また 風に鳴る笛
           野に立って 息を待つ

           星々の はた人々の
           たえまない 今日の吐息を

ただいま、寝る前読書中の谷川俊太郎の詩集、『手紙』の『奏楽』という詩です。

憤る息を、憧れの息を、忘却の息を楽器に込め、
肉体に潜む心を解き放つ、じつにジャズっぽいじゃありませんか
私たちは、その音に身をゆだね、その息に自分自身をシンクロさせていくのでしょうか。
そこには、憤り、憧れ、忘却、いずれをも超越した神秘をも想わせる、なんとも音楽のすばらしきことか。
まるで宇宙のようにどこまでも深く、どこまでも広い世界であります。

さてと、昨夜の寝不足を解消するためにも、今日は早寝をしないと。
今日の一枚は、「ホワイト・パウエル」と呼ばれた、クロード・ウィリアムソンの代表作であります。どんな楽器についてもいえることですが、「○○スタイルに傾倒した」という表現が間々出てきます。時にチャリー・パーカーであったり、レスター・ヤングだったり、クリフォード・ブラウンだったり、スタイルを築き上げたジャズメンは、常にその時代のリーダー格として輝き、周りのものがそのスタイルを追いかける。これはある意味当然のことなのかもしれません。
パド・パウエルも、もちろんそんなひとりです。ですから、この時期のピアニストたちはパウエルの影響を受けて当然なのです。そんななか、パウエル・スタイルという器のなかで実力を発揮したてんで、クロードのこのアルバムは、なかなかのものだと私は思っています。

'ROUND MIDNIGHT / CLAUDE WILLIAMSON
1956年12月録音
CLAUDE WILLIAMSON(p) RED MITCHELL(b) MEL LEWIS(ds)
1.STELLA BY STARLIGHT
2.SOMEBODY LOVES ME
3.I'LL KNOW
4.THE SURREY WITH THE FRINGE ON TOP
5.POLKA DOTS AND MOONBEAMS
6.HIPPY
7.THE FOR TWO
8.STOMPIN' AT THE SAVOY
9.'ROUND MIDNIGHT
10.JUST ONE OF THOSE THINGS
11.LOVE IS HERE TO STAY
12.THE SONG IS YOU


しょうぶ!!

2006年06月02日 | v-x

ここ数日、夏を思わせる気候が続いております。明日は太平洋側では、一気に気温が下がる地域があるそうなので、体調には十分ご注意ください。

今日は昼食を前に同僚とつまらない話になりまして、
「そろそろ、○△公園の菖蒲は、咲き始めたろうね」と私
「えっ?菖蒲はまだでしょう」
「何でよ、旧暦の5月だよ、菖蒲が咲かなくちゃ、菖蒲湯入れないじゃん」
「風呂に花菖蒲を入れるわけじゃないでしょ」
「よし、じゃあ、昼飯がてら見に行こうか。一輪でも咲いてれば、俺の勝ち、昼飯はあんたのおごりね。菖蒲で勝負だ!!」

「ははははは! ごちそうさま。 やった!やった!昼飯代ういた!」
小さな菖蒲園に二輪の花菖蒲が白い花をつけていました。

ついでと言っては何ですが、野に咲く花もパチリ、まるで夏の花火を思わせる写りっぷりに、思わず掲載してしまいました。

さて、今日の一枚は、コルトレーンに匹敵するほど大好きなエリック・ドルフィーです。
ごめんなさい、マル・ウォルドロンの一枚と言った方がよいでしょうか。この「THE QUEST」は、プレスティッジPRLP7579として発売、さらに傍系レーベル、ニュー・ジャズからもNJLP8269、マル・ウォルドロン、リーダー・アルバムとして発売になりました。内容は全く同じ、レーベルだけが違うという二枚です。

1961年というと、ドルフィーがもっとも忙しく活動をし、脂がのっていた時期です。(お金はなかったけどね)
この録音の後、かのファイブスポットでのライブとなっていくわけですが、「FIRE WALTZ」なんて、あなたはどちらの演奏がお好みでしょうか?
ロン・カーターのチェロもなかなかよろしいアルバムです。
今日は、プレスティッジPRLP7579での紹介です。

THE QUEST / ERIC DOLPHY AND BOOKER ERVIN WITH THE MAL WALDRON SEXTET
1961年6月27日録音
MAL WALDRON(p) ERIC DOLPHY(as,bcl) BOOKER ERVIN(ts) RON CARTER(cello) JOE BENJAMIN(b) CHARLIE PERSIP(ds)
1.STATUS SEEKING
2.DUQUILITY
3.THIRTEEN
4.WE DIDDIT
5.WARM CANTO
6.WARP AND WOOF
7.FIRE WALTZ


ぼんやりの昼休み

2006年05月13日 | v-x


我が地域の今日の最高気温は13度、寒いはずです。明日は一転21度まで上がるとの予報、着るものも困りますが、母のような高齢者が体調を崩しはしないかと心配です。
かく言う私も、けして若くはありませんので、今日の寒さは酒で紛らわすしか無いかな?!
「あんたの場合、気温は関係ないでしょ」って?
そういえば、昨晩もいつものバーで飲み呆けておりましたっけ(笑)


仕事のお付き合いで、昨日の昼食は港近くの公園にあるレストランでした。腹ごなしに公園内を散歩すると、遠足の園児やら学生がいっぱい、海の見える公園もたまには良いものです。


写真をとった人が人ですからよくわかりませんが、蝶がツツジの蜜を盛んに吸っておりました。




海岸では女子中学生が「キャッキャ、キャッキャ」
水平線を眺めれば、どこかの貨物船がゆっくり進んでいきます。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・ いかん、いかん」
またまた、仕事を忘れそうであります。

お昼に少々歩きすぎたのか、夜バーで飲み始める頃にはいくぶんお疲れぎみ、ママの気遣いと、美味しいバーボンが、そんな疲れもどこかへ連れて行ってしまいましたけどね。

さて今日の1枚は、フィル・ウッズを選んでみました。
ジュリアード音楽院を卒業した翌年、24歳の彼がワン・ホーンで吹きまっくた初期の傑作だと思います。
私は、2曲目「FALLING IN LOVE ALL OVER AGAIN」が好きかな。

ところで、フィル・ウッズといえばパーカーの未亡人チャンと再婚、遺児もひきとったほどパーカー狂いだったことは有名な話ですが、チャンさんに惚れての結婚だったのか? パーカーの未亡人だったから結婚したのか?
パーカーになりきろうとしたとき、ふとチャンの魅力にパーカー同様、惚れ込んだのでしょうね。

WOODLORE / PHIL WOODS
1955年9月25日録音
PHIL WOODS(as) JOHN WILLIAMS(p) TEDDY KOTICK(b) NICK STABULAS(ds)
1.WOODLORE
2.FALLING IN LOVE ALL OVER AGAIN
3.BE MY LOVE
4.ON A SLOW BOAT TO CHINA
5.GET HAPPY
6.STROLLIN WITH PAM


相傘の水溜まり

2006年04月18日 | v-x


今週はできるかぎりおとなしくしようと、今日もネオンの誘惑をなんとか切り抜け、そこそこ早い時間に帰宅しました。
それにしても、ジャイアンツはどうしちゃったのでしょうか? ともかく母の機嫌がよいのはなによりであります。今週末の阪神戦あたりが一つの山場なのかな?

さて、最近は昼間からイチャイチャしながら歩いているカップルが、あたりまえの世の中になってしまいました。まして春ともなれば、急増するのがこのやから
陽気に誘われ、同僚といっしょに、公園でコンビニ弁当を食べていると、居るわ居るわ。中年のやっかみには違いありませんが、後ろから頭をひっぱたいてやりたいようなヤツらばかりです。

「バブさん、ひとが気持ちよく昼飯を楽しんでいるんだから、その間だけでも、あいつらどうにかなりませんかね」と同僚、同感でありますが
「まあ、『相傘の水溜まり』に、なるのもしのびないしね」
「何ですか『相傘の水溜まり』って?」

 相傘の中を隔てる水溜まり
相合傘で、連れ立って歩いている男女の邪魔をするのは、水溜まり。ほんのちょっとだけ離れるだけなのに、その水溜まりが無性に難い、という話。

「『水溜まり』になっちゃうと、ほんのちょっとのことなのに、へんに逆恨みされたりしちゃうから、おまえだって、ベタベタしていた時期もあったんだろ?まあ我慢しようや」

若者よ、おじさん達も『相傘の水溜まり』のような野暮はしないように気をつけるから、少しだけ時間と場所を考えてみてはくれんだろうか? 
(いずれは冷める恋とも知らずに、せいぜい春を満喫しなさいよってか、トホホ)

しばらく、更新をさぼっていたHP、今日久々に「ジャズ四方山話」と「酒話」を更新しましたので、よろしければご覧下さい。
その「ジャズ四方山話」で、マル・ウォルドロンのピアノ・ソロを聴きに行き、途中で寝てしまった話を書きました。マルにはたいへん申し訳ないことをしたということで、今日は「MAL-1」の紹介です。
プレスティッジの4連作第1弾、マル初リーダー・アルバムがこれです。
当時、マルは、ジジ・クライスといっしょに音楽活動をすでに行っていたこともあり、二人の相性は、ピッタリです。私が、4連作の中でも、どれが勧めかと訊かれれば、間違いなく、この「MAL-1」を1番にあげると思います。(「MAL-2」には、コルトレーンが付き合っているから、そっち  なんてせこいことは言いません。)
「マルさん、このアルバムを聴いている間は、居眠りはいたしません。ごめんなさい」

MAL-1 / MAL WALDRON
1956年11月9日録音
MAL WALDRON(p) IDREES SULIEMAN(tp) GIGI GRYCE(as) JULIAN EUELL(b) ARTHUR EDGEHILL(ds)
1.STABLEMATES
2.YESTERDAYS
3.TRANSFIGURATION
4.BUD STUDY
5.DEE'S DILEMMA
6.SHOME


バブのおしゃべりクッキング

2006年03月13日 | v-x

何なんでしょう、今晩のこの寒さは?
これは酒で暖でもとらなくちゃ、やってられません。(....ハハハ)
娘に卒業のおめでとうも言ったことですし、ゆっくりバーボンでも楽しむことにします。

さて、昨日の「アボガド・ソースのタルタル」ですが、たいへん多くのお二人の方から(笑)、何が入っているかのご質問を受けましたので、秘密のレシピをお教えいたしましょう。(秘密って、たいそうな秘密だこと)

まずは、アボガド・ソースですけど、我が家には文明の利器「フード・プロセッサー」なるものがないので、適量のアボガド(4人分ぐらいだと半分)をすり鉢でコンソメスープを加えながら、ペースト状になるまですります。それに、ミルクと適量のわさびを加え、ちょっとだけ塩味を付けておきます。

マグロは、細かくたたいて(すでに加工されたものでも大丈夫)、卵の黄み、香味のもの(これはお好きなものをどうぞ、昨晩は黒粒胡椒とウドの切れっ端を細かくしたものを入れましたが、いろいろ試してみても良いと思います。)と、少量の醤油を加え混ぜ合わせておきます。(味は薄めにして下さい)

下ごしらえはあと2つ、マッシュポテトにマヨネーズを混ぜたものと、アボガドの残りをサイコロ状に切って、わさび醤油をまぶした漬けを作っておきます。

皿にアボガド・ソースをひいて、マッシュ・ポテトを円を描くように絞り出し、中央にアボガド漬けを、ポコポコポコと仕込んで、ラップでハンバーグ状にした、マグロのたたきをその上に乗せて完成であります。

本当は、丸型を使って、皿の中央に小さめに盛って、アボガド・ソースをお好み焼きのマヨネーズのようにして皿全体にかけると格好いいんですけどね。

アボガドの漬けでかなり濃い味が付きますので、他のものを薄味に仕上げるのが、ミソでしょうか。

あずきさんのところのブログとちがって、レシピなど書き慣れていないものですから、分かり難いかもしれませんが、全部の素材が口の中で混ざり合うと、なかなかなものであります。よろしければお試しあれ、

尚、酒は洋酒系が合うと思います。

今日の一枚は、モンク、テイラーと並ぶ個性派ピアニスト、ランディ・ウエストンにしてみました。
ウエストンのピアノを、モンク似だという方もいらっしゃいますが、私はあまりそうは思っておりません。個性的であることは認めますよ。
ジョニー・グリフィンのテナーも聞きものですが、私がこのアルバムで最も注目するのは、才女メルバ・リストンのアレンジとトロンボーンであります。全体をとおしてナイーブさが漂う素敵なアレンジだと感心してしまう。
ちなみに、全曲ウエストンのオリジナルです。

LITTLE NILES / RANDY WESTON
1958年10月録音
RANDY WESTON(p) JOHNNY GRIFFIN(ts) RAY COPELAND(tp) IDREES SULEMAN(tp)[7.] MELBA LISTON(tb, arr) GEORGE JOYNER(b) CHARLIE PERSIP(ds)
1. EARTH BIRTH
2. LITTLE SUSAN
3. NICE ICE
4. LITTLE NILES
5. PAM'S WALTZ
6. BABE'S BLUES
7. LET'S CLIMB A HILL

井の中の亀

2006年02月19日 | v-x


我が家の物言わぬ居候カメ太君、半年ぶりのご挨拶であります。
冬場のカメは飼っているかいがないというか、半冬眠状態のため、もう2ヶ月以上餌も食べません。
毎年この期間は、水槽の掃除もきょくりょく避け、静かにしておくのですが、汚れ取りのヒルターも詰まってしまうほど汚れてしまったので、今日はカメ太君にちょっとだけお時間をいただき、水槽掃除をいたしました。


気温もそれほど低くないし、水も太陽の日をじゅうぶん吸わせた冷たくないものを入れてあげたので、「少しは食べるかな?」と思い、2粒ほど餌をやってみると、顔をスーッと餌に近づけるもののやはり食べません。
なんとも、経済的な体であります。私の体にもほんの少しでもカメ太の経済性があれば、なんとも安上がりでありましょうに

おもえば、すでに何年もの間、彼はそのほとんどの時間を、この小さな水槽のなかで1人で過ごしています。
毎日、窓際の水槽の中から、ガラス越しの空をどんな思いで見つめているのでしょうか?
もはや自然に帰すことは不可能ですから、これからもずっと彼はこんなちっぽけな世界の中で生きていくのです。
「カメ太、お父さん(私)も、お前よりは行動範囲も、話し相手も多いけど、同じように自由のない世界に生きているのだよ」

「ちゃんと、きれいに掃除した?!」
「はい!終わりました」

さて、今日の一枚は、ベイビー・フェイス・ウィレットを選びました。
ルーズヴェルト・ウィレットは、童顔であることから、いつしかベイビー・フェイスと呼ばれることとなります。叔父がプロのピアニストだったことから、4歳からピアノを始め、R&Bやゴスペルを演奏していました。シカゴの教会で耳にしたオルガン奏者の演奏に感銘したウィレットは、ピアノからオルガンに転向、さらにジミー・スミスを聴いて、ジャズの道へと進んで行くことになります。

ジミー・スミスの大成功に気をよくしたアルフレッド・ライオンは、次のオルガン奏者を捜していました。そんな時にウィレットは、ルー・ドナルドソンの紹介でブルーノートの門をくぐります。
ドナルドソンの「HERE 'TIS」、グラント・グリーンの「GRANT'S FIRST」に起用され、2日後、この「FACE TO FACE」をレコーディングしました。「GRANT'S FIRST」とまったく同じメンバーに、ロイド・プライス楽団などで活躍したフレッド・ジャクソンを加えることで、ウィレットの強いR&B色をさらに際だたせています。

FACE TO FACE / 'BABY FACE' WILLETTE
1961年1月30日録音
'BABY FACE' WILLETTE(org) FRED JACKSON(ts) GRANT GREEN(g) BEN DIXON(ds)
1.SWINGIN' AT SUGAR RAY'S
2.GOIN' DOWN
3.WHATEVER LOLA WANTS
4.FACE TO FACE
5.SOMETHIN' STRANGE
6.HIGH 'N LOW


鑑賞(?)にひたれば

2005年10月23日 | v-x

                             

まったく、我が地方では、しばらく晴天の日曜日がありません。今日もどんよりとした曇り空、今週も渓谷へのお出かけはおあずけです。(夕方になって晴れたって遅いっていうの)

jazzkbjさんのブログ「This One's For You」の記事、フレッド・アステアの「踊るニューヨーク」のお話しから、なんとなく昔のミュージカルでも観てみようかとレンタルやさんへ、しかし、この頃のミュージカルの品揃え、悪い悪い、なんもありません。
アステアの映画はあきらめ、ジーン・ケリーの「巴里のアメリカ人」を借りてきました。
ジーン・ケリーのタップもそれなりに楽しめましたが、もう少しこの分野の品揃えをお願いしたいものです。

         

1本だけ借りてくるのもなんなので、しばらく店内を物色していると、「ザ・ブルース・ムーヴィー・プロジェクト・シリーズ」のDVDを発見、とりあえず「ソウル・オブ・マン」と「デビルズ・ファイヤー」の2本をお借りしてきました。
いつもジャズの話ばかりで、今さらの話ですが、私はブルースも詳しくはないものの大好きで、このシリーズ(全7作品)もぜひ観てみたいと思っていた作品です。

一週間のレンタルなので、ゆっくり観るとして、とりあえず「デビルズ・ファイヤー」を少々見始めました、いやぁーなかなかよろしいんじゃないですか、懐かしいブルース・シンガーがゾクゾク出てまいります。
「おや?ダイナ・ワシントン?」
ノリノリです、ダイナ・ワシントン、ノリノリです、私もノリノリです。

久しぶりにブルース・ハーブの練習でも始めようかなぁ、なんて思ったりなんかしちゃったりして
とりあえず、今晩は、ダイナ・ワシントンを聴くことにしました。

DINAH JAME / DINAH WASHINGTON With CLIFFORD BROWN
1954年8月14日録音
DINAH WASHINGTON(vo) CLIFFORD BROWN(tp) CLARK TERRY(tp) MAYNARD FERGUSON(tp) HERB GELLER(as) HAROLD LAND(ts) RICHIE POWELL(p) JUNIOR MANCE(p) KETER BETTS(b) GEORGE MORROW(b) MAX ROACH(ds)
1.LOVE COME BACK TO ME
2.ALONE TOGETHER ~ SUMMERTIME ~ COME RAIN OR COME SHINE
3.NO MORE
4.I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN
5.THERE IS NO GREATER LOVE
6.YOU GO TO MY HEAD 

おまけ、
ダイナ・ワシントンも聴き終え、スリーピー・ジョン・エステースなんかも聴いちゃって、なんかとても飲みたい気分、すると
「オーイ!」
母の呼ぶ声、
「何?」
「△○さんのとこまで送っていける?」
「帰りは?」
「「△○さん送ってくれるって」
やったぁ!ナイス・タイミング!送ったついでに一杯やってきますか。


かんの虫観察会

2005年10月22日 | v-x

                             

スズムシ、ツユムシ、クツワムシ
コオロギ、ウマオイ、アオマツムシ
秋は虫たちの恋の季節、ここぞとばかりにナンパに励んでいるようです。

虫といえば、私の愚息は幼少の頃、どうも「かんの虫」が強かったようで、よくひきつけを起こし、夜中に何度も医者にお供させられた覚えがあります。
それでも、あの頃は我が息子も、それはもう可愛かったんですよ。女の子みたいな顔して.....それがまぁ、あーた、いつの間にやらむさいむさい愚息へと変化をとげていったのですから、ため息しか出ません。
愚息が幼少の頃、私が持ち歩いていた写真を公開させていただきます。本人に知れても、今のあいつからは想像もつかぬ写真ですから許してもらえるでしょう。
何度もいいますが、この頃はほんと可愛かったんですよ。(シクシク)
               

ところで、「かんの虫」ってどんな虫なのでしょうか?
ものの本によれば
「体や感情などに、原因がよくわからず影響を与えるものを「虫」といって、体内にいるものとされてきた。」 この虫の事だとのこと、
「腹の虫が治まらない」「虫が知らせる」「虫が好かない」 これすべてその虫だとか。

ところが、「かんの虫は実在する」なんて話が!!!!!!

そこで、「かんの虫観察法」なるものをご披露しましょう。
 1. まず、手を石鹸で丁寧に洗う。
  2. 石鹸をよく洗い流す。
 3. 手をよく拭く
   このとき、タオルの糸などが手に着いていない事を確認。
 4. 親指を内側に入れ、握り拳をつくる(両手)。
 5. 3分間、まつのだよ。
 6. 静かにゆっくり拳を開く。

さぁ、どうですか?指先や指の間にホソーーーーイ糸のようなものが出てませんか?
はい、それが「かんの虫」であります。(ほんとかよ)
個人差はあるものの、なかには10㎝ぐらいの長さまで伸びる人もいるとか(当然、私は見た事がありませんが)
オカルトの権威によりますと、第二次世界大戦末期、物資が乏しかった日本軍で、この「かんの虫」を集め、パラシュートの材料にしようと考えた人がいたなんて話も(大笑)

さーて、この話、あなたは信じますか?
百聞は一見にしかず、今夜あたり「かんの虫観察会」を開かれてはいかがでしょうか。

今日の一枚は、以前紹介した「AT THE BOHEMIA」と並び称されるジョージ・ウォーリントンの代表作です。私は白人ピアニストのなかでは、ウォーリントンがとても好きで、とくにこのアルバムの「WHAT'S NEW」なんか、特徴があっていいですね。
バド・パウエルと拮抗しえた唯一の白人ピアニスト、ウォーリントン、ぜひお聴きになってみて下さい。

JAZZ FOR THE CARRIAGE TRADE
1956年1月20日録音
GEORGE WALLINGTON(p) PHIL WOODS(as) DONALD BYRD(tp) TEDDY KOTICK(b) ARTHUR TAYLOR(ds)
1.OUR DELIGHT
2.OUR LOVE IS HERE TO STAY
3.FOSTER DULLES
4.TOGETHER WE WAIL
5.WHAT'S NEW
6.BUT GEORGE


悪癖を絶つ

2005年09月29日 | v-x

海上自衛官の大麻汚染が公になり、警察官と車の中で立ち回りをした双子の犯人も覚醒剤反応があったとか。
人間、大なり小なり悪癖は持っているものかも知れません、例えば私の「酒・タバコ」これはまさに悪癖でしょう。ですから、説得力にややかけてしまいますが、それでも、薬物がらみの悪癖は、いただけたものではありません。

昔からのことではありますが、どんなに当局が努力をなさっても、あんがい安易に手に入る現状は、私の耳にすら入ってくることがあります。最悪の悪癖を防ぐためには自己のしっかりした考えで、個人個人が防衛していくことが肝心なのかも知れません。

今日はへんに真面目な出だしになってしまいましたが、今日のアルバム前後のコルトレーンを知るとき、考えざるえないことでした。

1956年10月のプレステッジ最後の録音(マラソン・セッションです)後、コルトレーンは一度マイルス・グループをクビになります。失意の内にフィラディルフィアに戻った彼はレジー・ワークマンの忠告もあり、悪癖に別れを告げるべく自宅にこもりました。
一時は絶ったと思われた悪癖でしたが、ヨーロッパから戻ったマイルスが再編したクインテットに加わり、全米ツアーを行っている間にまたしても悪癖に染まってしまいます。
結局、フリー・ジョー・ジョーンズとともにマイルス・グループをまたもクビになってしまったのでした。
「カフェ・ボヘミア」の楽屋で、たまたま来ていたモンクを前に、マイルスがコルトレーンを殴りつけ、クビを言いわたしたとか?

1957年4月9日プレステッジとの契約を行ったコルトレーンは、再度悪癖断ちに挑戦、ついに悪癖を追い払うことに成功します。
16日にはモンクとリバーサイドへ(「THELONIOUS HIMSELF」)
18日にはトミーフラナガンと(「THE CATS」)
19日にはマル・ウォルドロンと(今日紹介アルバム、「THE DEALERS」)
20日にはプレステッジ・オールスターズで(「DAKAR」)
3日連続でスタジオに通い詰めました。

そして、5月31日初のリーダーアルバム「COLTRANE」を録音、ライブではモンクとの半年間にわたる「ファブスポット」での演奏へと続いていきます。
(「ライブ・アット・カーネギー・ホール1957-セロニアス・モンク・カルテット・ウィズ・ジョンコルトレーン」注文しちゃいました、楽しみ)

まったく、薬物の誘惑とはなんとも恐ろしいものです。マイルスですら何度断ち切ろうとし、失敗したことか

大なり小なりある悪癖でも、自己処理のできるものでとどめ置くことを心がけましょう。

と言うわけで、今日のアルバムは悪癖断ちを強く決心したコルトレーンが、録音に没頭した3日中日の記録です。

MAL-2 / MAL WALDRON
1957年4月17日録音
MAL WALDRON(p) JOHN COLTRANE(ts) JULIAN EUELL(b)
BILL HARDMAN(tp) JACKIE McLEAN(as) ART TAYLOR(ds) 2,5,6
IDREES SULIEMAN(tp) SAHIB SHIHAB(at,bs) ED THIGPEN(ds) 1.3.4
1.FROM THIS MOMENT ON
2.J.M.'S DEREAM DOLL
3.THE WAY YOU LOOK TONIGHT
4.ONE BY ONE
5.DON'T EXPLAIN
6.POTPOURRI