JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ミュージカルにジェネレーションギャプ?

2016年08月24日 | v-x

台風が去ったかと思ったら、昨日は母曰く「未練がましい腐った男のような雷」が半日以上遠くで鳴り続け、雨が降ったり止んだり、今日とて重苦しい雲が空を覆い・・・パッとしませんねぇ
母の言うとおり、それはまるでいつまでも過去を引きずる未練がましい男のごとく、予報によればしばらくこんな天気が続くんだそうで、「女心と秋の空」あの空が恋しい思いです。(ちなみに「女心と秋の空」も、もともとは「男心と秋の空」だったそうですが)

「♪ジャーン ジャン (指パッチン)バッチン バッチン バッチン・・・パラパラ パラパラパラー パッチン パッチン パッチン・・・・♪」 
「???知りませ~~ん」

一昨日、台風が最も我が田舎に近づいていたとき、私はMさんのお店におりましてね。
アルバイトのSNちゃん、TA君と三人体制、当然ながらお客さんはいつもの半分以下ですから、雑用でもこなすしかありません。

市の広報誌を整理していたSNちゃんが
「あっ劇団四季が来るんだぁ・・・・ウエストハンド???」
「はぁ?西に手は無かろう、それは『ウエストサイド』の間違いよ」
「『ウエストサイド物語』?私、『キャッツ』とか『ライオンキング』とかしか知らないし・・・」
「嘘でしょぉ、僕でも知ってますよ」
(との年下TA君の発言に、SAちゃんはチト凹んどりましたが。笑)

それでさっきのフリです。えっ?あなたも分かりません?
ほら、映画『ウエストサイドストーリー』でリチャード・ベイマー扮するトニーが出てくる冒頭のシーンを再現したわけで・・・・
「あらま!ポール牧かと思った!」
って、若いSNちゃんにそんな突っ込みもっと出来ません。(笑)

「そんならねぇ・・・・♪トゥナイト トゥナイト なんちゃらかんちゃらぁ ♪とか、♪なんたらかんたらアメリカ なんたらかんたらアメリカ♪とか・・・知らん?・・・だから、現代版?って現代じゃ無いか、その当事の現代版『ロミオとジュリエット』・・・知らんかなぁ???」

そこでふと感じたのは、やはりジェネレーションギャップ?でありました。
いえいえそれはね、彼女が『ウエストサイドストーリー』を知らなかった事に対してでは無くて、彼女が話していたのが舞台の事であって、私が頭に浮かべたのは直ぐに映画であったというギャプであります。

『サウンド・オブ・ミュージック』『王様と私』『マイ・フェア・レディ』『南太平洋』、ちょっと古いけど(って今上げたのも十分古いけどね)『スター誕生』『雨に唄えば』『巴里のアメリカ人』に『バンドワゴン』、変わったとこじゃ『シェルブールの雨傘』、公開と同時に映画館で見たのは『オリバー』『屋根の上のバイオリン弾き』『ジーザス・クライスト・スーパースター』『キャバレー』・・・・
私にとってミュージカルと言えば全て映画、元々はブロードウェイの舞台である事は知っていてもアメリカに行けるわけも無く、せいぜいそれこそ劇団四季の『キャッツ』を一回観たくらいです。

「そうかぁ、今や田舎でも『ウエストサイドストーリー』の舞台が観られる時代になったのかぁ・・・」
ってね。

「ガッビ~~~ン! やっぱオレ年寄りだぁ・・・・」
台風の余韻の中、独りシェリー・マンの「MY FAIR LADY」を聴いたのでありました、とさ。
「なんか、昨日の雷みたいに未練がましい」
「・・・・・・」

てな事で、『料理当番本日の一品』です。

さっと炙ったサーモン(母にはよく焼いた)に、バター、ニンニク、醤油で煎ったパン粉を添えてみました。けっこういけました。

それに、簡単ミニピザです。

お弁当は説明いらずですね。

さて、今日の一枚は、フランク・ウェスです。
彼の場合、「カウント・ベイシー楽団で活躍した」と言った方がピンとくるでしょうかね?
アルトとフルートてな組み合わせはマルチ奏者によくありますが、テナーとフルートてぇのは珍しいっちゃ珍しい。
考えてみるとビッグバンドにいたからこその結果かもしれませんよね。ほら、ビッグバンドじゃ楽器の持ち替えってよくあるじゃないですか。

それはともかく、このアルバムは8人編成という大所帯、こういうのを束ねる上手さは・・・やっぱオリバー・ネルソンという事になるんでしょうか?
コンガも入ったリズム隊を上手い事使っていると感じます。
「ネルソンお上手」(オネェか)

いずれにしてもビッグバンド感覚は抜けていないのも確かですが、安定感は抜群だと思います。
心底私好みかどうかは別として、心地よさは十分に感じられる一枚だと思います。
(「GIN'S BEGUIN」のトミフラ、けっこう好きです。)

SOUTHERN COMFORT / FRANK WESS
1962年3月22日録音
FRANK WESS(ts,fl) ALBERT AARONS(tp) OLIVER NELSON(ts) GEROGE BARROW(bs) TOMMY FLANAGAN(p) GEORGE DUVIVIER(b) OSIE JOHNSON(ds) RAY BARRETTO (conga)

1.SOUTHERN COMFORT
2.BLUE SKIES
3.GIN'S BEGUIN
4.BLUES FOR BUTTERBALL
5.SUMMER FROST
6.DANCING IN THE DARK
7.SHUFFLIN'


ぼっちじゃないよ。

2016年04月15日 | v-x

 

夕べまだMさんのお店にいた時間でした、携帯に緊急ニュースが着信、ふと見ると「九州熊本地区で震度7の地震」
「震度7?!」
おもわず二度見してしまいました。

帰宅すると家人が食い入るようにテレビのニュースを見ています。
他人事じゃないんですよね、あの恐ろしさは経験した者にしかわからない事がたくさんあります。
自然にあらがう事は出来ません、だからこそ何も出来ない恐怖。
あの3.11、余震が来るたびに庭の真ん中で小さくなっていた母の姿を思い出します。
しかも夜の地震、どれほどみなさんが不安な事か・・・・

「やっぱ、原発はやめだほうがいい」
テレビを見ながら突然母がそんな事を言いました、原発のニュースなど何もやっていないのに母はそんな事を言いました。

わかりますかねぇ、被災者の本当の苦しみは地震が起きたときじゃないんです。その後ですよその後。
この地震で亡くなられた方はもちろん不運ですし、とてもかわいそうですが、残された方も「助かった」と安堵するのは数日間、その後の不安と現実が・・・
きっと、母はそれを思ったのかもしれません。

家が潰れても、残っていても、ライフラインが途絶え、情報が錯綜し・・・・・・
「それに原発事故なんてあった日にゃ」
という想いなのでしょうか。


加藤清正も想定外の地震にビックリしているでしょうねぇ

どうぞみなさん、踏ん張って下さい、頼って下さい、頑張りすぎないで下さい。あなたは一人ぼっちじゃありません。今はどうしようも無い事も、きっと解決策はありますよ、時間が解決してくれる事もありますしね。今はただただ命ある事に感謝しましょうって、それだけでイイですから。

そして、母に代わって申したい
「やっぱ、日本じゃ原発は止めません?国内何処だから安心なんてこたぁ無いんですって、今回の地震だってもうちょっと南の断層が原因だったら、川内原発あたりわからんですよ。あれだけは、時間が解決してくれるなんて言えるしろもんじゃないんだから。もう一度、再稼働を考え直して下さいよ。」

最後になりましたが、地震で亡くなられた方への心からのお悔やみと、被災された方々にお見舞い、そしてエールをおくります。

さて、今日の一枚は、フィル・ウッズです。

白人ジャズメンにありがちなのは逆差別だったりしますが、彼もまたそんな事があったのでしょうかねぇ
この時期ウッズが「ホワイト・バード」と呼ばれた、そこんとこにそんな感じを覚えたりします。

しかし、初期のこんなアルバムを聴くと、そのテクニックは抜群だし、バードに対する敬愛はそりゃもう半端じゃないものの、しっかりウッズ節とも言える個性も感じる、まぁまぁ並じゃ無いのは誰だって感じ取れると思います。

「WARM WOODS」と並ぶ初期の傑作だと思います、ご試聴あれ。

WOODLORE / PHIL WOODS
1955年11月25日録音
PHIL WOODS(as) JOHN WILLIAMS(p) TEDDY KOTICK(b) NICK STABULAS(ds)

1.WOODLORE
2.FALLING IN LOVE ALL OVER AGAIN
3.BE MY LOVE
4.ON A SLOW BOAT TO CHINA
5.GET HAPPY
6.STROLLIN' WITH PAM


一期一会の繰り返し

2015年03月30日 | v-x

いよいよ桜の季節がやってまいりました。
このあたりの桜はまだ開花宣言とまでは行っておりませんが、一昨日あたりかなりつぼみもほころび初めおりましたので、おそらくは昨日今日の暖かさで一輪二輪咲き始めているのではないでしょうか

そんな桜の季節は、また出会いと別れの季節でもあります。
先週末はいわゆる歓送迎会で夜の町も賑わっておったようです。
新たな出会いは心弾むものがありますが、別れは何となく寂しく、さりとて新たな旅立ちは喜ぶべき事であり、まさに『一期一会』を繰り返しながら成長をして行くのが人間でありますから、笑顔で見送るのがよろしいんでありましょう。

そんな中、先日もお話ししたように、Mさんのお店の学生アルバイトも何人かが旅立ってまいりました。
パテシエを目指す者、一人遠く離れた関西の地で仕事に挑戦する者、どうしても介護の仕事に就きたいと上の学校へ進んだ者、物作りがやりたくて会社の大きさより仕事内容に惚れ込んでその道を選んだ者・・・・

思えばサービス業にアルバイトは付きものでして、Mさんのお店だけで無く、私は過去幾人の旅立ちを見送ったことでしょう。
そして彼らの「様々なそれから」も見聞きしてきました。

卒業式の写真を送ってきました。
赤と青の目隠しがアルバイト生です。

「バブさん、連れてきました。」
先週の土曜日、高校生の時にアルバイトで使っていた女の子が、なんと三ヶ月の赤ちゃんを連れて訪ねてきました。
「おぅ!いやはや母親に似ずに可愛こちゃんだこと」(一言多い)
「はいはい、ところで、この子抱っこしてくれます?」
「ええ?!イイの、抱っこさせてくれるの?」
「だって、バブさん、子供が出来たら抱っこさせろよって言ってたじゃないですか」

赤ん坊を抱くなんて何年?いや十何年ぶり?
「あらら、ほらら、おうおう、めんこいめんこい・・・・」
いやはや、エエもんですねぇ、赤ん坊、腕の中でニコニコってされたひにゃア~~タ(笑)
「女の娘を抱く意欲は衰えても、赤ん坊を抱きたいという願望は年々増しているような気がするんだよねぇ」(一言多い)
「あれ?息子さんのところはまだ子供さんいないんでしたっけ?」
「あ~~つくる気が無いみたいよ」
「なら、バブさん本人が頑張ってみたら?」
「アホタレ」

まぁまぁまぁまぁ、過去にアルバイトを数多く使っていると、別れも数多くあるけど、こういう良いこともあると、そういうことです。

てなことで『料理当番、本日の一品』

手作りミートビーンズをバターライスに合わせてみましたが、珍しく母がペロッと食べましたねぇ
私?私はライス抜きでワインなんぞをいただきました。

お弁当は、こんなんです。

さて、今日の一枚は、お久しぶりのマル・ウォルドロンです。
このアルバムがかのECM最初の一枚、ということになるわけですが、ECMに対しての我が印象は以前に語ったとおり、キース・ジャレット、チック・コリア、パット・メセニー・・・・・と、ほら、私が何となく敬遠しているみなさんにたどり着くじゃござんせんか(笑)

そもそもヨーロッパ・レーベルちゅうもんは、私がジャズにのめり込んでいった頃、続々と日本に上陸してきたわけで、ECMをかわきりにエンヤ、スティープルチェイスとヨーロッパ・レーベルが幅をきかせてきた時代、「いやいや、やっぱジャズはアメリカっしょ」てな事を言っている私はすでに時代遅れであったのでしょうね。

それはともかく、マンフレート・アイヒャーはマルに何を求めたのか?
その後確かにあったECMのレーベルとしての個性、そこに通じる想いは、この一作目にも間違いなく込められているように感じます。

そしてその想いを表現するマル・・・これはこれでエエか。

FREE AT LAST / MAL WALDRON
1969年11月24日録音
MAL WALDRON(p) ISLA ECKINGER(b) CLARENCE BECTON(ds)

1.RAT NOW
2.BALLADINA
3.1-3-234
4.ROCK MY SOUL
5.WILLOW WEEP FOR ME
6.BOO


『あ・た・し』という女

2015年02月19日 | v-x

今日は『雨水』、空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になるという日でありますが、春の実感はまだまだであります。
そういえば、かの『浅間山荘事件』が起きたのも、確か1972年の今日でありましたねぇ、あれから早43年ですかぁ・・・そりゃ歳もとりますわいな(笑)

 ♪不幸せという名の猫がいる
  いつも私のそばに ぴったり寄り添っている・・・♪

一昨日、いつものバーでお客さんは私一人
「バブ、今日はバブ一人だから、好きなのかけてやるけど・・・やっぱコルトレーンかい?」
と、ママ
「いやいや、浅川マキにしよう、浅川マキ」
「浅川マキ?」

最近「あ・た・し」、暖かい湯船に浸かるたんびに、
 ♪・・・だから私はいつも ひとりぼっちじゃない♪
と、浅川マキの『不幸せという名の猫』を何故だか唄ってしまうんです。

「なに?そんなに寂しいの?バブちゃんは?」
「うん、ボクチン寂しいの」
とは言いませんでしたよ。(笑)

ただね、烏の行水?いやいや雀の行水でさえかなわぬほどの早風呂バブが、最近は寒さに負けてけっこうな長風呂になりまして(といっても、烏の行水に毛が生えた程度なんですが)、以前より湯船に浸かっている時間が長いのです。
そんでもってほぼほぼ毎日風呂に入るのは、みんなが寝静まった深夜、じっと湯船に浸かっていると物音一つしやしない・・・・・
あれ?やっぱ寂しいのかぁ?(笑)

「だったら、なおさらもっと元気が出るような鼻歌唄えばエエに」
「いやいや、そうだからこそ、『あ・た・し』の雰囲気になりたいわけさ・・・わかるかなぁ」
「わかんねぇ」
「ともかく、オレにとっちゃぁ浅川マキは『わ・た・し』じゃなく『あ・た・し』の女なんだわなぁ、ママにわかるこの違い」
「わかんねぇ、っていうか、だからなんで物音一つしない湯船が『あ・た・し』の女なわけ?それはもっとわからん」
「そうねぇ?そりゃオレにもわからん。」
「なんじゃそりゃ」

まぁまぁ理由を言ってもわかっちゃもらえんかもしれませんし、自身よくわかっちゃいないのですよ。
だけど何故か、ちょっと酔ったり、一人静かに風呂に入ったりしていると、私の場合、『わ・た・し』という女より『あ・た・し』という女が恋しくなるんだと思います。
その二つの女の違いは何か?と訊かれても、これもまたよくをわからんのですけどね。

そうですねぇ、あえて説明をするとすれば
『あ・た・し』ってぇ女には人間味があるというか、
今時そんな例も無いですけど、場末の飲み屋で、まあ美人じゃ無いけどちょっくら尖った女が、ふと見せる可愛さみたいな?
影はあるけど、付き合ってみるととんでもなく暖ったかみがある、みたいな?
バカに見えるのは表だけ、中身はえらい大きな心を持っている、みたいな?

「わかったわかった、つまりはそういう女に出会いたいと・・・・やっぱ寂しいんじゃん」
「エ~~~~ン、ママァ~~~~!!」
「アホか!」

何の話か分からぬまま終わりましたが、『料理当番、本日の一品』です。

 

ありきたりのハンバーグですけど、「手作りはやっぱ旨い」と言われることは・・・・やっぱエエ気持ちですわな。

お弁当はこんなんです。

さて、今日の一枚は、ジョージ・ウォーリントンです。
もちろん二度目の紹介かな?

その時にも書いたと思いますが、「白人だからアレコレ、黒人だからアレソレ」とあまり考えずに聴くアルバムの一つだと思います。
私もついつい「白人らしからぬ」とか「いかにも黒人ぽい」とか、言いがちなところがありますが、この表現はじつにおかしいわけで、
あえて言えば、「ウォーリントンらしい」という表現が正解なんだと思います。
今や日本人の世界に通じるジャズメンが多数いる中、「ジャズは、黒人だけのもの」てな時代でも無いでしょ(自身に言い聞かせてる感は強い。笑)

ともかく、ウォーリントンにせよ、フィル・ウッズにせよ、「エエもんはエエ」でありますね。

JAZZ FOR THE CARRIAGE TRADE / GEORGE WALLINGTON

1956年1月20日録音
GEORGE WALLINGTON(p) PHIL WOODS(as) DONALD BYRD(tp) TEDDY KOTICK(b) ARTHUR TAYLOR(ds)

1.OUR DELIGHT
2.OUR LOVE IS HERE TO STAY
3.FOSTER DULLES
4.TOGETHER WE WAIL
5.WHAT'S NEW
6.BUT GEORGE


ほんとに患ってる?

2014年12月11日 | v-x

今度の日曜日は衆院選でございますが、誰に、どの政党に投票するか、いやそれ以前に投票へ行くか行かないか、もう皆さんはお決めになられましたでしょうか?
しかしまぁ毎度言うことですけど、棄権はいかんですよ。
方や世界にはいまだ投票権を得られずにそれを得ようと必死に戦っている庶民もいると思えば、しつこいようですが、やっぱ棄権はいかんのですよ。

選挙権という権利が、今の日本人はあたりまえすぎてそのありがたみを忘れているような気がしますねぇ。
そして、投票率が低くあることを願う選挙なんて、まさにその庶民をバカにしている何物でも無いわけで・・・
私ゃ選挙管理委員会の回し者でもなんでもないんですよ、でも
「みなさん、選挙権を大切にしましょうよ。」

とまぁそんな話は置いといて、
先日○-クに飲みに行ったとき、
「理由はどうあれ最近の静かなウィスキーブームは、ウイスキーを扱う私としてはそこそこありがたい」
と、ママ

ハイボールでの仕掛け、そしてNHKの連続テレビ小説『マッサン』効果で、ウイスキーの需要は右肩上がりだそうで、ウイスキー好きの私としても何となく嬉しく感じる部分もあるかなぁ?????

「そういえば、マッサン(竹鶴さん)は、そこそこの年齢まで一日一本スーパーニッカを空けてたらしいけど、一番好きだった飲み方は何だったか知ってる?」

先日やっとの思いで読んだ(目がねぇ・・・)竹鶴孝太郎著『ウイスキーとダンディズム』から得たニワカ知識。

「ストレート?ロック?????」
「チッチッチッチ、なんと水割りだったんだってさぁ、それもいわゆる日本風水割り」
「エェ~~~~~?????、でもさ、そんで一日スーパーニッカ一本ってぇのも凄いねぇ」
「・・・・(確かにそれで一本飲めるかなぁ?お腹ガッブァガッブァになるよねぇ)」
なにしろバブ流ニワカ知識は浅いので有名、そんな時は直ぐに話題を変えます。

「マッサンが亡くなった時にさぁ、ほらほらそれほどの酒好きだったもんだから、よくみんなで唇を水で湿らすみたのがあんじゃん、あの代わりにウイスキーで湿らしたんだってさ、そしたら孫の孝太郎氏は、「じいちゃんはこんなんじゃ足りんよ」とばかりにウイスキー丸ごと一本、顔やら身体にかけたんだって」
「それエエねぇ、うらやましいねぇ、墓にかけられるより直接的だし・・・お互い死んだときはそれでいくかねぇバブ」

その後もニワカ知識のお披露目を続けたかったのですが・・・
「まっそんな話より飲むべぇよ」

けっきょくは、日本のウイスキーがどうのこうのなんてぇ話より、目の前の美味しいウイスキーの方が大切だとばかり、なっなんと帰宅時間は朝の4時になっていたという・・・・・・
「ほんとにテメェは患いの身か!」

さて、今日の一枚ですが、フィル・ウッズにしてみました。(以前紹介済みアルバムです。)

いつだったでしょうか、若干情緒不安定で散歩をしていると、ランダムで聴いていた携帯プレーヤーから5曲目「THE SUMMER KNOWS」が流れてきたんであります。
ウッズという人は、「曲調の違いにかかわらずその音に何とも言えない哀愁がある」と私は感じています。(実際このときのウッズは、欧州への哀愁さめやらぬてな時ではありましたけどね。)
「情緒不安定なときに哀愁を感じたらドッと落ち込むんじゃないか」なんても思うのでありますが、さにあらず。
何故ですかねぇとても心地よかったりしました。
思わずベンチに腰掛け、周りの木立を見ながら聴き入ったりして・・・・
「今なら詩人になれるかもしれない」(ナイナイ)

ともかくなんかとてもイイ感じでした。

MUSIQUE DU BOIS / PHIL WOODS

1974年1月14日録音
PHIL WOODS(as) JAKI BYARD(p) RICHARD DAVIS(b) ALAN DAWSON(ds)

1.SAMBA DU BOIS
2.WILLOW WEEP FOR ME
3.NEFERTITI
4.THE LAST PAGE
5.THE SUMMER KNOWS
6.AIREGIN

復活!「料理当番、本日の一品」

ナメタの煮付けです。今の時期のナメタは旨い!簡単だしね(笑)

ついでにお弁当です。いちおう中華弁当風なんですが・・・分かりにくいですよね。だってそれらしいのは、エビチリとチャーハンだけですもんね(しかもチャーハンは竹輪チャーハンという・・・・笑)


長っ尻

2013年12月16日 | v-x

いやいやまぁ寒いこと寒いこと、昨日今日とさすがの私も部屋でストーブを焚いてしまいました。
ということで、(どういうことで?)今日は早々と『料理当番、本日の一品』です。

最近、どうも母のリクエストに応える傾向が強いんでありますが、今日も「寒いから粕煮なんか喰いてぇなぁ」との母の一言で、鮭の粕煮を作ってしまいました。
もちろん、私が作ったのですから不味いわけはないんですが・・・・

何となく思ったことが一つ
先日の鍋と今回の粕煮「私にはどちらが合っていたか?」っちゅう話でして、

周知の通り、私は何処へ飲みに行っても『長っ尻』であります。
「これを嫌う店には、私ゃ飲みに行かんもんね。」
自宅でもその傾向はじつに強いわけでして、

鮭を炙ったのに、納豆、味噌汁、お新香てな朝飯だと、ものの10分もかからず終わってしまう「早飯のバブ」が、夕食(いや夕飲か?)となると、小一時間、いやへたすりゃ小二時間?(そんな言い方はありませんけど)かかるわけで、
まして休日ともなれば、一度飲み終わってひとっ風呂浴びた後に自室でもう一杯みたいな、そりゃもう『長っ尻』もいいとこなんであります。

話を戻しましょ、
そんな私ですから、「寒さをこの一杯で」的発想で作った粕汁も、チビチビ食べながらクイクイ飲んでますてぇと、最後には冷え冷えになってしまうわけです。(まっ、それはそれで不味くはないんですけどね)
ところが、鍋となりゃ、卓上コンロを使いますんで、ちょっと冷めりゃまた火を付けりゃ良いわけで・・・・
「やっぱ『長っ尻』には鍋かな?」
そういや、Oークママなんざぁ、煮物系をつまみに出すと
「バブ、あんた、温かいうちに食べなきゃ・・・お仕置きよ!」(そんな言い方はしませんけどね。笑)
と、いつも言われてしまうわけです。

「ハ~~イ、バブ君」
「何でしょう、○×さん」
「それならば、そもそも暖かい物を食べなければ良いんじゃないでしょうか?」
「う~~~ん、正解!」(笑)
なんじゃそりゃ・・・・

へえへえ、私はね、こんなんがあればじゅうぶんなんでござんすよ。(笑)

「あっ!そうかぁ、それで酒も常温が好きなのかも?」
つまりですなぁ、燗すりゃ冷めるでしょ、冷たくすりゃ温くなる・・・・
「ちょっとまったぁ!アンタの場合、酒だけはそうならないうちに飲み干すから!」
「う~~~ん、正解!」(笑)

ともかく、私みたいな『長っ尻』ノンべぇには、冷めても良いつまみを与えてりゃイイとそういうことですな。
えっ?じゃあ逆を出せば『長っ尻』も治まるかもって?
「ちちちちち、それは、不正解!」(笑)

今日はもう一品、こんなんも作りました。

さて、今日の一枚は、ジョージ・ウォーリントンです。
ドナルド・バード、フィル・ウッズというと「JAZZ FOR THE CARRIAGE TRADE」と同じ編成ですが(ベース、ドラムは違いますよ。)、内容も劣らず良い出来だと私は思います。
やっぱりねぇ、白人ピアニストの中でウォーリントンはちょっくら輝く一人でありますよ。
この、バップ色を色濃く残した風はあっても新鮮みがある、いや、個性があるというかなぁ・・・・
聴いて損のない一枚だと思いますよ。

JAZZ AT HOTCHKISS / GEORGE WALLINGTON

1957年11月14日
GEORGE WALLINGTON(p) DONALD BYRD(tp) PHIL WOODS(as) KNOBBY TOTAH(b) NICK STABULAS(ds)

1.DANCE OF THE INFIDELS
2.STRANGE MUSIC
3.BEFORE DAWN
4.OW
5.'S MAKE 'T


今年も解禁

2013年11月21日 | v-x

またこの季節がやってまいりましたねぇ、ボジョレーヌーヴォーの解禁日でありますよ。
皆さんはもう口にされましたでしょうか?
まっね、今日の午前0時解禁ですから、わざわざそれを待って夕べ飲んだってぇ方は少ないでしょう。

私?私はおかげさまで午前0時なんてぇのは、いつもなら帰宅間もない時間、つまりそれを待ってもさほど影響もなく、まして夜の仕事場で販売いたしますので、0時を回ったところでさっそく買って帰りました。

もともと
「ヌーヴォーなんざ水っぽいだけで、どちらかといえばオモ~~イヘビーな赤ワインが好みの私としては、大騒ぎするほどでもないんですよ、ええ」
との考えは毎年変わりはしないんですが、どのみち、お付き合いで買わなくちゃいけないという事もありますからね。それなら「早く味わった方が」ってヤツですわ。

そんなわけで、今年のボジョレーヌーヴォーの味は?
ケッケッケッケ、そもそもワインの味なんざぁ全く分からん馬鹿舌の私ですから、んなもん分かるわけ無いじゃないですか。(笑)
「いち早く今年も味わったよ」
ってだけですってば。

でもまぁ、相変わらず水っぽい感じはしましたねぇ、つまりこれがフルーティーってヤツですか?
言っちゃなですが、味わいは甘みのない葡萄水ですから(もちろんこれは私の馬鹿舌論ですよ。)、スイスイと入っていくわけで、最後はウイスキーのチェイサー代わりになっちゃったりして・・・
偉そうに
「やっぱオレはいつも(いつもではないじゃろが)飲んでるテーブルワインの方が好きかも・・・」
てなこと言うんですわ、あ~~もったいないもったいない(笑)

ところで、新聞やテレビでは
「今年のボジョレーヌーヴォーのできは・・・」
なんて申されますが、同じボジョレーでも酒蔵ごとに、もとい、ワイナリーごとに味は微妙に違うんでしょ?それを一括評価するってぇのはいかがなものかと・・・・

どうでもいいかそんな事、ともかく私は解禁30分後には自宅で味わっておりましたし、一本しっかりと完飲させていただきました。
「ア~~よかったね」(笑)

ちなみに、べつにボジョレーヌーヴォー解禁に合わせたわけじゃないんですけど、日曜日にチャーシューを仕込んでおりまして、その自家製チャーシューの炙りとカマンベールチーズをアテに飲ませていただきました。

さて、今日の一枚は、フランク・ウエスです。

ウエスのアルバムというと・・・「WHEELIN' AND DEALIN'」くらいしか紹介した事は無かったでしょうかねぇ?
もちろんベイシー楽団でフランク・フォスターと「TWO FRANKS」でならしたお人ですから、そこではもちろん、プレスティッジのオールスター物でもちょくちょく耳にするお方であります。

てなことで、元々はテナーマンでありますけど、私的にはフルートがよろしいですねぇ
このアルバムでは「フルート、テナーを交互に」みたいな演奏になってますけど・・・いやいやテナーとて悪いはずも無いのですけど、私はフルートが好きですねぇ

これがボジョレーヌーヴォーに合っているか?
「それはあなた次第です!」(古~~~~)

ちなみに原盤である「MOODSVILLE 8」は所有しておりません。手元にあるのはCDです。

THE FRANK WESS QUTRTET

1960年5月9日録音
FRANK WESS(ts,fl) TOMMY FLANAGAN(p) EDDIE JONES(b) BOBBY DONALDSON(ds)

1.IT'S SO PEACEFUL IN THE COUNTRY
2.RAINY AFTERNOON
3.STAR EYES
4.STELLA BY STARLIGHT
5.BUT BEAUTIFUL
6.GONE WITH THE WIND
7.I SEE YOUR FACE BEFORE ME


ヘエヘエ楽しそうで

2013年10月28日 | v-x

いよいよ「秋~~~!!」って感じの今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?(なんじゃい、その始まり方)

先週、知り合いから高知の酒『司牡丹』なるものをいただきまして、「自宅で一人しみじみ味わう」てな事も考えましたけど、ちとそれは寂しい、さりとてS君を誘って飲むにも仕事終わりが10時過ぎですからねぇ・・・・

そんな時、タイミング良くOークママからメールが入りましてね、(飲みに来いとのメールではなかったんですが)
「ママ、今日はお店忙しそうかい?」
「んなわけねえでしょ」
「ほんなら、日本酒でも飲み交わす?」
「あ~~?」
「いやね、ちょっと旨そうな酒をもらったもんで」
「あら、珍しい」
てんで、『司牡丹』を小脇に抱えお店へと行ったわけですわ

しかしねぇ、考えてみりゃ『○ーク』はスコッチバーでっせ、日本酒持ち込みでって、酷い話ではあります。
それでもそこはそこ、ママもイヤな顔一つせずに付き合ってくれたわけですが
「ところでメール見たの?」
「へえへえ見やしたけどね、ザァンネン、土曜日は野暮用があって来られんのよ」
じつはメールの内容とは、
「土曜日、常連仲間のHちゃんが来るから、バブも来る?」
というもの、
私が「飲みの誘い」を断るなんざぁそうめったに無いのですけど、この日ばかりはどうしようもない用事がありまして
「まっ楽しくやってよ」

とまぁ、そこまではいいんですわいな。
それがその日、つまり夕べね(厳密には一昨日か)、LINEで
「やぁ飲んでるよー」
もうイニシャルはやめます、自称ひさっぴさんから写真付きのコメントが
「クソー!楽しそうでよろしいでございましたわねーだ」
と返すと、次々とその様子をご報告いただきまして
「うっせぇ!こっちとらのっぴきならぬ用事をこなしてんじゃい!」
つまりは羨ましかったって話なんですけどね
頭に来たんでこんな写真をアップさせていただきます。

 

まぁまぁ、Hちゃんひさっぴさんもまたの機会を楽しみにしておりますんで
えっ?「オマエにまたの機会は無い」って?
そんなぁ(笑)

では、お待たせ(誰も待ってない!)『料理当番、本日の一品』です。

メインは・・・・何て言ったらいいんでしょ?いろんな物を春巻きの皮で巻いて揚げてみました。カニかまでしょ、銀杏でしょ、納豆でしょ、トマトとチーズでしょ・・・・
けっこう美味しゅうございましたよ。

こちらは、秋の味柿サラダです。

そして、タコ大根。

さて、今日の一枚は、ジャック・ウィルソンです。

つい先日「RAMBLIN'」を紹介したはかりですが、そのついでというと語弊がありますね、ロイ・エアーズとのコンビはなかなかエエアルバムが多いんでありまして、この初リーダーアルバムもじつにできがイイ。
ノリの点では「RAMBLIN'」かもしれませんが、落ち着きというかラシサというか、その点では私はこちらのアルバムの方が好きかもしれません。

ウィルソンは、この後、ブルーノートに移るともう少しアクが強くなるように感じますし、ロイ・エアーズも私の好きな方向へとは進んでくれませんしねぇ(ウィルソンのアクは嫌いじゃあれませんけどね。)

ともかく、この頃の二人の演奏は、耳にひじょうに心地よいように感じます。

THE JACK WILSON QUARTET FEATURING ROY AYERS

1963年録音
JACK WILSON(p) ROY AYERS(vib) AL McKIBBON(b) NICK MARTINS(ds)

1.CORCOVADO
2.JACKLEG
3.BLUES WE USE
4.HERBOR FREEWAY
5.DE CRITIFEUX
6.NIAVANA ~ DANA


ニュース三題

2013年08月25日 | v-x

相変わらず猛威をふるうゲリラ豪雨、何度も言いますが、日本の気候はどうなっとるんでげしょ?これ以上の被害が広がらないことを心より祈っております。

さても、とは言いつつ、私らにとって近々の問題というと、消費税?ガソリン高騰?・・・・・もちろん、そんなんのも心配の種ではありますが、やはり福島第一原発の汚染水問題ですかねぇ、大変な危機であるにもかかわらず、だれにも打つ手がない、解決策の見えない大問題は、いつまでこの手探り状態が続くのか?
「事故終息宣言」がちゃんちゃら可笑しくて、おのれのケツすら拭けないままに輸出云々を語る方々にこのまま任せておいて福島は本当に良いのだろうか?との疑問は益々募るばかりです。
今年、せっかく、やっとのことで二カ所の海水浴場を解禁し、相馬沖だけでなく、このあたりの近海での試験操業も予定されていただけに、汚染水の漏洩は、特に漁業関係者にとってはショックでありましょうねぇ
この原発事故には未だだれも責任をとっていないし、大きくて正解のわからない問題が山積していること、つまり終息などとんでもないことであるという事を、もう一度、東電、政府には認識していただきたいと思っています。

そんなやるせない毎日にちょっとだけ明るいニュースといえば、「イチロー4000本安打達成!」これでありましょうかねぇ。

アメリカでは日米通算というのに文句をつける方もおるようですが、「悔しかったら大リーグで2000本打って、日本のプロ野球でさらに2000本打ってみろよ」とも言ってみたい、あはは、大リーグで2000本打ってりゃ日本にゃ来ないか、いずれにしても2000本でもすごいって言われるなか、4000本ですからねぇ、日米通算であろうが何であろうがすごい記録には違いないわけで、同じ日本人として誇らしい気持ちに変わりありません。
「イチロー、アンタは偉い!」(笑)

笑いが出たところで、笑っちゃったというか、情けなくて笑いしか出なかったというか・・・・・
横浜で起こった「サドルに残っている女性のにおいを嗅ぎたかった男の事件」、アンタお聞きになりましたぁ?
「盗んだサドルがちょうど200個に達したタイミングで御用」って、35歳にもなって何考えとるんでしょ?
なんでも
「男が乗っていた自転車かもしれんだろ」
との問いに
「いえ、私には乗っていたのが男性か女性か、臭いで分かるんです」
と答えたとか答えないとか
もしそれが本当ならすごい才能で、これを生かす道が他に・・・・
「あるわけねぇだろ、バカ野郎!」

 以前も言いましたが、「フェチ的要素は人間誰にでも大なり小なりあるものである」とは、私の持論ですが、それが犯罪まで駆り立てるとなると、それは異常でありまして・・・・・・
「サドルフェチかぁ、考えもしなかった分野だなぁ」
って、感心すな!(笑)

いずれにしても、その35歳の男が、サドルで「何」をしていた姿を想像すると、被害に遭われた女性はどれほどの不快感を味わったことか、同じ男性として深くお詫び申し上げます。(なしてアンタが謝る?)

てなことで、今日は昨今のニュースから話題を取り上げてみましたが、ここで『料理当番、本日の一品』です。
じつを言いますと、「今日は米を炊かずに、お好み焼きでも食べようか」てな話をしておったのですけど、夕刻近くなって、カツやら、タコやら、イチジクやら、筋子やらいただきまして、
「全部少しずつ食べたい!」

そんで、こんなワンプレートを作ってみました。
乗っているのは、カツのソース煮、タコのエスカルゴ風バター焼き、ホワイトアスパラのチーズ焼き、筋子に酢の物っぽく味付けしたキュウリと大根のおろしを添えたもの、イチジクの生ハム巻き、それにサラダです。
そんでもって私はビールを飲まずに最初っからウイスキーのロックをいただきました。

さて、今日の一枚は、フィル・ウッズです。
もちろん、これも過去に紹介済みね。(笑)
今日、暑いのは暑かったんですが、風が少々あったし、「水を飲み飲みなら大丈夫だろ」てんで、日中、しかも一番暑い2時前後に車の掃除をしましてね。
そん時、ずっとイヤホンから流れ続けたのがこのアルバムであります。
ちょっと久しぶりに聴きましたけど、エエですねぇ、特にそんな作業をしているときは元気が出ます。
というか、「♪ トゥートゥルルー トゥートゥルルー ・・・」と何故か口ずさみながら、ボンネットを拭いてたりするわけでして、
「うん、暑さに負けないのもJAZZのおかげさ!」
ホントかいな?

PHIL WOODS AND HIS EUROPEAN RHYTHM MACHINE

1968年11月14日,15日録音
PHIL WOODS(as) GEORGE GRUNTZ(p) HENRI TEXIER(b) DANIEL HUMAIR(ds)

1.AND WHEN WE ARE YOUNG (Dedicated to Bob Kennedy)
2.ALIVE AND WELL
3.FREEDOM JAZZ DANCE
4.STOLEN MOMENTS
5.DOXY


疲れに負けない単純人間

2012年08月02日 | v-x

どんなに忙しくても疲れていても呑むことだけは忘れない。ノンベェなんてぇもんはそんなもんです。
昨晩もついつい飲みたくてOークに着いたのは夜の10時半過ぎでした。
いやいや、じつは以前にこの店で出会ったKちゃん(と気軽にお呼びしますけど、年齢的には大先輩であります。)と約束したJAZZアルバムの録音をしたので、それをKちゃんにわたしてもらうという、のっぴきならぬ事情があったから、そんなに遅くでも行ったんですよ。(え?言い訳意外の何ものでもない?まぁまぁ)

てなわけで、いつものように瓶ビール一本を数分の間に飲み干し、ママお手製の塩辛があるなんてぇもんですから、日本酒?いえいえ、島もんのスコッチをね、海の香りがするスコッチには塩辛が良く合うんですって、ほんと
「いやぁ、うめぇ」
なんてんで、三杯?四杯????まぁ適当に、ククイっと
「う~~~ん、幸せ」(笑)

ここで説明させていただきますと
「島もん、島もん」と称しておりますのは、いわゆるアイラモルトでありまして、スコットランドの西は大西洋に浮かぶアイラ島の蒸留所で造られたシングルモルトであります。
これがねぇ、どの蒸留所も個性が強いというか、はなっから拒否する人も多いんですが、その香り、口当たりが一度ハマルとたまらないウイスキーでもあるのです。
まっ、詳しい説明はその道の通にお任せするとして、私ゃこの島もんが好きでしてね。よくよく味わうと分かるんですけど、アイラのモルトはどれもどことなく塩しょっぱさが感じられるというか・・・つまり私的にはそれが海の香りなんであります。

話を戻しましょ、もし私がとんでもなく不機嫌だったら、
「金もいらなきゃ女もいらん、酒とジャズがあればいい」
てな単純さがとりえですからね、そんだけで機嫌が直っちゃう。あはは、ほんと単純人間ですわな。

昨夜だって、塩辛と島もんスコッチで半分疲れは吹っ飛び、後の半分を飛ばすには、そりゃもうジャズ談義ですわいねぇ。
それに、○ークママが付き合ってくれました。

とはいえ、『トレーン愛』を語るのはもはや聞く方が飽き飽きでございますから、昨夜は『ブラウニー愛』を中心に・・・・・
「しかしまぁ、バブちゃんは、ジャズの話をしてると活き活きするよねぇ」
まっ詰まるところ、それが『トレーン愛』だろうと『ブラウニー愛』だろうと、聞かされる方はたまったもんじゃないという(笑)
いかに客とはいえ、そのウンザリ役を引き受けてくれた○ークママには感謝しております。

そんなこんなで、昨晩はKちゃんにかこつけ、我が疲れを癒してまいりました、というお話しでございました。
エガッタエガッタ。(笑)

さて、今日の一枚は、昨晩『ブラウニー愛』を熱く語るきっかけとなった超メジャーボーカル盤です。

ジャズをほとんど聴かない方も、一度は耳にしたことがあるであろう「LULLABY OF BIRDLAND」を筆頭に、若き日のサラの美声はもとよりブラウニーの心地よいラッパまで楽しめるという「そりゃもう夢のような一枚さ」(笑)
重複紹介だろうと何だろうとエエですよね。やっぱエエ一枚はエエ一枚なんですから(なんじゃそりゃ)

またまた昔話ですが、私がジャズ喫茶でアルバイトをしていた頃、とある常連客Sさん(S君ではありません。笑)が、このアルバムをこよなく愛しておりまして、仕事か家庭か、はたまたこれ(小指)か、原因は定かではありませんが、ときおりいかにも不機嫌そうに来られる時がありました。
そんな時は、適当な時間を見計らって(お酒が回った頃ね)このアルバムをターンテーブルに乗せるのであります。
すると・・・・「シャバラバリィッティリッティア・・・」そこだけで顔色がみるみる変わってくるんですねぇ(って、顔色が分かるほど店内は明るくなかったですけどね。)
考えてみると、Sさんもまた私同様単純人間だったんですわな。(笑)

とまぁ、そんな思い出も有りつつうの名盤であります。
「エエ一枚はエエ」
後にも先にもその一言ですかね。

SARAH VAUGHAN WITH CLIFFORD BROWN
1954年12月16日18日録音
SARAH VAUGHAN(vo) CLIFFORD BROWN(tp) HERBIE MANN(fl) PAUL QUINICHETTE(ts) JIMMY JONES(p) JOE BENJAMIN(b) ROY HAYNES(ds) ERNIE WILKINS(arr,cond)

1.LULLABY OF BIRDLAND
2.APRIL IN PARIS
3.HE'S MY GUY
4.JIM
5.YOU'RE NOT THE KIND
6.EMBRACEABLE YOU
7.I'M GLAD THERE IS YOU
8.SEPTEMBER SONG
9.IT'S CRAZY