ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

マイケル・ジャクソンの死。

2009年06月27日 | テレビマスコミ
 世界のトップスター、キング オブ ポップスといわれた「マイケル・ジャクソン」が突然死去したニュースが世界を駆け巡り、日本でも昨日から今日にかけて、テレビ局は何処も彼のスターとしての歴史を報じていた。

 突然の死が、心不全という病名で伝えられたが、大量の薬物の乱用、つまり鎮痛剤や多種多様な薬の副作用などもあったのではないかと推察されている。

 あの巨大な富の象徴でもあった、遊園地のような彼の「ネバーランド」という住居も既に多額の借金のために売却せざるを得なくなって人手に渡り、日本円にすれば300億円を超す借金地獄にあえぎながら、同居している医者と共に暮らしていたという。

 ジャクソンファイブの一員としてデビューした10歳未満だったかわいい黒人少年だったマイケルだったが、いつの間にか整形手術をたび重ねて受けて、白人に近づきたかったようで、50歳を迎えたマイケルは、少年時代とは別人のような顔立ちになっていた。

 私は、あの有名なムーンウォークと呼ばれる独特のリズムに乗った歩き方と共に、スリラーという全世界で1000万枚以上売り上げたレコードと、ウィアーザワールドを著名なミュージシャンたちと共に歌うマイケルだけしか知らないのだが、彼の音楽と踊りの天才的な才能は素晴らしいと思う。

 しかし、多くの奇行や幼児虐待容疑などに見られるような、彼自身の人間性とも言うべき、生い立ちからスターになって後の行動や言動には、異常とも言うべき謎のものがたくさんあったと思われる。

 黒人として誕生した彼自身は、幼い時の父親から受けた「暴力」、すなわち虐待がトラウマの如くなっていたらしく、虐待を繰り返す大人は幼い時に虐待された経験がある場合が多く、彼自身の大きな性格、行動にはそうした行動が隠し得ないと思われる。

 多くの資産を持つ、マイケルに対して「幼児虐待」の罪を擦り付けて、多くの慰謝料や賠償金を狙った訴えの疑いも拭えぬとはいえ、彼自身の大人になる過程での葛藤と矛盾、子どものまま大人になってしまったと思える幼児性が見受けられる。

 すなわち、彼マイケル・ジャクソン自身は、とっても孤独でさびしい人生を送った人だったと推測され、巨万の富と名声を勝ち得た「スーパースター」であることは間違いないのだが、非常にさびしく他人を信用できない孤独な人生だったと思う。

 世界のスーパースターといくら言われても、彼の一人の人間としての50年の人生は、ふつうの生活を経験できない、かわいそうな一生だったと言わざるを得ないのではないだろうかと思うのである。

 いくらテレビマスコミを中心に彼の死を悼んでも、遺体の解剖などによる検証や死因の究明に、まだ数週間かかるという報道を聞くと、ほんとうに死んでも問題多き難題を抱えたままの人生だったとしか言いようがない。

 ともかく、一人の寂しき巨星の冥福を祈ろう。
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