ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

「お笑い」ブーム再燃中。

2009年06月09日 | テレビマスコミ
 最近のテレビは、ほんとお笑い芸人のオンパレードで、特にM1こと、漫才コンクールで優勝したグループをはじめ、若手、中堅も含めて目白押しである。

 私自身も「お笑い番組」は大好きで、ちょつとした時にテレビで視聴してしまうのが、ニュース番組、スポーツ中堅の次は、「お笑い番組」である。

 最近の漫才では、やはり「春日ハ・・・」で一世を風靡している「オードリー」と浅草出身の「ヤホー漫才」が受けた「ナイツ」がトップクラスである。

 M1で優勝した関西出身の「ノンスタイル」は、何故か少し露出は少ないようで、もうひとつインパクトに欠けているように思えてならない。

 いずれもテレビという短い時間の中で、独特の個性とギャグを飛ばしながら、一般視聴者に好感を持たれて、人気急上昇の二人組みなのだが、彼らの日々の急激な変化も相当なものだろう。

 お笑いブームと言っても、この不況、不景気風が吹く中で、せめて「笑って現実を忘れよう」としているかの一般大衆が支持し、視聴しているのかと思うと、この背景に笑ってはいられないムードが潜んでいると言っても過言ではあるまい。

 ピンクのセーターに身を包んで胸を怒らせて出てくる「春日」の毒舌やたわ言をなだめたり叩いたりして、如何にも調教しているかのような「若林」の若手コンビの「オードリー」なのだが、全く「オードリー・ヘップバーン」とは似ても似つかないイデタチなのに、「オードリー」と名づけたコンビ名がヒットである。

 なんともすっとぼけた「ヤホー」ねたを中心に、いい間違え遊びを繰り返す「ナイツ」なのだが、単純明快なギャクであり、あほらしくて面白い。

 何故に、「ノンスタイル」がもうひとつ受けないかと思うのは、石田と井上だったと思うのだが、「必死のパッチ」とでも言うような、一生懸命、テンポはあるが、忙しすぎる「しゃべり」に、ちょっと疲れてしまうせいではないだろうか。

 他には、サンドイッチや麒麟も面白いのが、一時期の勢いを感じられないのは、テレビの露出度の少なさと「漫才」を演ずる機会がテレビでは少なく、タレントキャラとして出演するに留まっているせいだろうと思われる。

 とにかく、最近の「お笑いブーム」の再来に関しては、テレビの前で笑っている自分がいるのだが、少し覚めた目で客観視すると、なんとも皮肉にも、今の時代のさびしさ、経済と人間関係の冷え切った冷たさが影響していると思われる背景に気づく。

 「不況、不景気」の時期には、「パチンコやギャンブル」または、「宝くじ」などが流行り、一般庶民にとっては、厳しい経済、雇用状況の中で、しばしの現実を忘れられる「お笑い」にひと時の安らぎを知らず知らずの内に求めていると言った現象ではないだろうか。

 不況、不景気の時だけでなく、多くの人が「経済格差」や「生活、暮らしの悩み」があっても、心豊かに「笑って暮らせる」時代になってほしいと切に願う気持ちでいっぱいである。
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