ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

「夢のレストラン」

2009年06月02日 | ガリバー旅行記
 今から一週間ほど前、日本にやって来て、すでに8年が経つ留学生の友人B君から電話があった。

 携帯電話へインターネットからの電話ということで、少し途切れ途切れの会話となったが、約30分ほど久しぶりにゆっくりと話した。

 彼曰く、今住んでいる町の繁華街のビルの一室を借りて、レストランを出したいとの「夢の計画」を告げられた。

 彼の出身地は中国・内モンゴル自治区で、確かに「羊肉を中心とするモンゴル料理」は旨いし、日本では珍しい面もあり結構ウケルことは間違いない。

 しかし、その地には既に大きな規模の「モンゴルレストラン」が開店しているし、後発の「夢のレストラン」には、十分な計画とオリジナリティあふれる計画が必要だと力説した。

 「お店をする」という夢を持つこと自体はなんら問題もないし、自分の国、民族特有の食文化を伝えつつ、日本とモンゴルの文化交流の橋渡し的な役割を果たせるなら、とってもいい考えでもある。

 でも、「飲食店の経営」、そのものはそうたやすいことではない。

 現在の日本経済、とりわけ一般庶民の経済的余裕や財布の中身は、そう余裕があるとは思えないし、店のテナントを借りて、従業員を雇って、日々のお客様に満足していただけるサービスと味と価格をキープしながら、経営的に継続していく展望は、はなはだ難しいと思う。

 彼は、家賃と人件費しか考えていないみたいだが、店舗として魅力のあるインテリアや内装のデザイン、改装費用など初期費用だけでも相当額の投資が必要だと検討事項をいくつも提案した。

 「夢のレストラン」の計画は、ただの思い付きではなかなかうまくいかないのは必至なのだが、彼は結構楽観的に考えているみたいなのである。

 ともかく、私にアドバイスを求め、「夢のレストラン」のオーナー的存在として関わってほしいとの要望でもあった。

 まだまだ若い青年が、異国の地で始めようとしている「夢のレストラン」の計画については、私に出来る範囲のアドバイスや協力は惜しまないが、出資や継続的なサポートについては、彼の住む地に私は住んでいないので物理的にも難しいと返答しておいた。

 彼が、その後どのような計画を記し、具体的な資金繰りやレストランの内容、メニュー、スタッフ、インテリア、宣伝、経営プランを持っているのか、詳しく問いただした上で、この計画への協力が出来るかどうか見定めたいと思っている。

 とにかく、B君と家族が全力を挙げてやろうとするのなら、私も日本の友人の一人としてサポートしたいと考えるのだが、まだ「夢のプラン」の範疇を出ない計画には、はっきりと「イエス、ノー」の返事が出来ないのである。

 さて、今週中に具体的な計画プランが提示されるのかどうか、私は「夢のレストラン」計画に、少しだけドキドキしながら待っているのである。
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