ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

地球にエコって何?

2009年06月06日 | 季節の話題
 ここ数年、テレビ、新聞、雑誌と全てのマスコミは、「地球にエコ」の大合唱ですね。

 今日も八百屋のお客さんと、最近の天気の移り変わりや「寒さ、暑さ」についておしゃべりしていると、地球温暖化のほとんどの原因が人類の経済活動優先の活動やエネルギー消費が原因だとの事で、もっと「地球にエコ」な生活を心がけなくてはいけないとの話になった。

 確かにほとんど21世紀の半ばまでは「地球環境の保全」などという言葉やスローガンもなく、人間は明日を生きるために、明日の食物を得るために働き、暮らしていたと言っても過言ではあるまい。

 日本では戦後と呼ばれる、1950年代以降の急速な経済発展と共に、最初は「公害問題」と称される人間社会に対する悪影響を及ぼす「公害源」をなくすための活動や運動が出てきて、1980年代になってようやく「地球の生態系」を守る必要性が強調されだして、生物の多様性を守るための「地球の環境と開発」に関する国際会議が1992年に初めてリオデジャネイロで開催されたのである。

 ということは、あの1997年に開かれたCOP3と後に呼ばれる「京都議定書」なる、一酸化炭素の排出量規制などの世界的動きや「地球環境保全」のための本格的なムーブメントは、まだここ10数年しか経っていない認識なのである。

 しかし、日本国内だけでなく、世界的な急速な「地球環境問題」への目覚めと対策は大いに結構なのだが、果たして有効な人類の「エコ活動」なるものが何かは、まだ明確ではないような気がする。

 国内のマスコミ、メディアを通じて「地球環境問題」すなわち、「エコ」という言葉を代表とするテーマや話題は日々事欠かないのだが、果たして全ての「エコ」に十分な信頼と正しさがあるのかは甚だ疑問である。

 たとえば、電力会社とガス会社がしのぎを削って宣伝する「エコ給湯」ゃ「オール電化」などのいわゆる「エコ商品」のひとつずつを検証してみても、素人的にもよくわかるのではないだろうか。

 いくら電気代が安くなったとしても、電力消費そのものが、果たして「エコ」なのだろうか。また「ガス」に関しても、ガスの消費の背景に多くのエネルギーが消費されているわけで、果たして「エコ」につながるといえるのだろうか。

 そもそも「エコロジー」とは、生態学的見地からの文化的、経済的な思想や活動なのだが、「環境に配慮している」とか「地球に優しい」という曖昧な言葉で、企業活動や市民活動に巻き込まれているケースも多いようだ。

 私たちの出来る「エコ」とは、自然と親しみ、環境美化に努め、自然の再生や生物の多様性を維持する自然を守ることが大切なのである。

 できるだけ、人工的エネルギーを消費せず、自然エネルギーを活用することなのだが、原子力エネルギーをはじめ、間違った「エコ情報」が企業や政府CMには、氾濫しているように感じてならない。
コメント (1)
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