久しぶりにNHKテレビの生物ドキュメンタリー番組「ダーウィンがやって来た!」を観た。
今夜、登場した生物は、アフリカ、ケニアやタンザニアに生息すると言う奇妙なカメレオン、その名も「ジャクソン・カメレオン」の生態だった。
ご覧になった方には全く二番煎じのお茶の様で、申し訳ないが、私にはジャクソンカメレオンと名づけられた、この小さな爬虫類の生態に、何とも奇妙にも「人間の生」を感じる場面がいっぱいあったのである。
アフリカという赤道直下を思わせる大陸で生息する、カメレオンの一種なのだが、不思議な三つの角を頭に持っていて、一見獰猛そうなのだが、いたって動きは極端に鈍く、しっかりと枝をつかむことのできる割れた四本の足を持っているのに、ゆっくりとしか動かないのである。
しかし、バッタやハエなどの餌を取る時だけは、ゆっくりと近づいた後に、適確な距離から自分の体長と同じくらいの長ーい舌を瞬間的に出して獲物を食べてしまうのである。
また、さすがカメレオンだと感じさせるのが、天敵の蛇や猛禽類の鳥たちに食べられないために、緊張すると体の色が黒く変色し、枝や幹、または土の色に同化したようになり、命を永らえるのである。
でも、爬虫類なのに卵ではなく、胎卵状で子供を産み落とし、ゲル状の胎盤のような幕を抜け出して、すぐに歩き出した幼体が、6時間後には餌の虫を自ら、誰にも教えられないのに、その長い舌で摂取するのである。
テレビに映しだされた映像のスローは、まるで成長した大人のカメレオンと全く違いのない「見事な餌のゲット」ぶりであった。
現在では、ケニア、タンザニアだけでなく、亜種がハワイにも移入して生息しているらしいが、アフリカのこどもたちは、このジャクソンカメレオンを見ると、逃げ出すのである。
何故なのかと問えば、地元の長老の話によれば、昔、昔、神様が「人間には永遠の命」を授けようと思って、このカメレオンに「人間への伝言」を依頼したのだが、あまりにも歩くのが遅くて、鳥に「やはり限りある命にする」という伝言を伝えさせて、結局人間も「限りある命」しか得ることができなかったと言う「お話」があり、カメレオンは不吉な存在なのだというのである。
それにしても、ジャクソン・カメレオンという、「奇妙なキレイで不気味な」姿、形の爬虫類の一生とは、人間の一生とどの様に違うのであろうか。
今年の三月に生まれた孫は、今しっかりと目を見開いて「世の中と周りの人間」を観察しながら、日一日と成長しているが、一方では年老いた母達が施設に入所したり、入院していたりするのである。
生物の「命」の不思議と変遷は、何が高等で何が下等とは言えない、不思議な神様の恵みかいたずらか、いずれにせよ与えられた体と命に感謝して、精一杯生きなければと思うのである。
今夜、登場した生物は、アフリカ、ケニアやタンザニアに生息すると言う奇妙なカメレオン、その名も「ジャクソン・カメレオン」の生態だった。
ご覧になった方には全く二番煎じのお茶の様で、申し訳ないが、私にはジャクソンカメレオンと名づけられた、この小さな爬虫類の生態に、何とも奇妙にも「人間の生」を感じる場面がいっぱいあったのである。
アフリカという赤道直下を思わせる大陸で生息する、カメレオンの一種なのだが、不思議な三つの角を頭に持っていて、一見獰猛そうなのだが、いたって動きは極端に鈍く、しっかりと枝をつかむことのできる割れた四本の足を持っているのに、ゆっくりとしか動かないのである。
しかし、バッタやハエなどの餌を取る時だけは、ゆっくりと近づいた後に、適確な距離から自分の体長と同じくらいの長ーい舌を瞬間的に出して獲物を食べてしまうのである。
また、さすがカメレオンだと感じさせるのが、天敵の蛇や猛禽類の鳥たちに食べられないために、緊張すると体の色が黒く変色し、枝や幹、または土の色に同化したようになり、命を永らえるのである。
でも、爬虫類なのに卵ではなく、胎卵状で子供を産み落とし、ゲル状の胎盤のような幕を抜け出して、すぐに歩き出した幼体が、6時間後には餌の虫を自ら、誰にも教えられないのに、その長い舌で摂取するのである。
テレビに映しだされた映像のスローは、まるで成長した大人のカメレオンと全く違いのない「見事な餌のゲット」ぶりであった。
現在では、ケニア、タンザニアだけでなく、亜種がハワイにも移入して生息しているらしいが、アフリカのこどもたちは、このジャクソンカメレオンを見ると、逃げ出すのである。
何故なのかと問えば、地元の長老の話によれば、昔、昔、神様が「人間には永遠の命」を授けようと思って、このカメレオンに「人間への伝言」を依頼したのだが、あまりにも歩くのが遅くて、鳥に「やはり限りある命にする」という伝言を伝えさせて、結局人間も「限りある命」しか得ることができなかったと言う「お話」があり、カメレオンは不吉な存在なのだというのである。
それにしても、ジャクソン・カメレオンという、「奇妙なキレイで不気味な」姿、形の爬虫類の一生とは、人間の一生とどの様に違うのであろうか。
今年の三月に生まれた孫は、今しっかりと目を見開いて「世の中と周りの人間」を観察しながら、日一日と成長しているが、一方では年老いた母達が施設に入所したり、入院していたりするのである。
生物の「命」の不思議と変遷は、何が高等で何が下等とは言えない、不思議な神様の恵みかいたずらか、いずれにせよ与えられた体と命に感謝して、精一杯生きなければと思うのである。