ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

ジャクソン・カメレオン

2007年09月30日 | テレビマスコミ
 久しぶりにNHKテレビの生物ドキュメンタリー番組「ダーウィンがやって来た!」を観た。

 今夜、登場した生物は、アフリカ、ケニアやタンザニアに生息すると言う奇妙なカメレオン、その名も「ジャクソン・カメレオン」の生態だった。

 ご覧になった方には全く二番煎じのお茶の様で、申し訳ないが、私にはジャクソンカメレオンと名づけられた、この小さな爬虫類の生態に、何とも奇妙にも「人間の生」を感じる場面がいっぱいあったのである。

 アフリカという赤道直下を思わせる大陸で生息する、カメレオンの一種なのだが、不思議な三つの角を頭に持っていて、一見獰猛そうなのだが、いたって動きは極端に鈍く、しっかりと枝をつかむことのできる割れた四本の足を持っているのに、ゆっくりとしか動かないのである。

 しかし、バッタやハエなどの餌を取る時だけは、ゆっくりと近づいた後に、適確な距離から自分の体長と同じくらいの長ーい舌を瞬間的に出して獲物を食べてしまうのである。

 また、さすがカメレオンだと感じさせるのが、天敵の蛇や猛禽類の鳥たちに食べられないために、緊張すると体の色が黒く変色し、枝や幹、または土の色に同化したようになり、命を永らえるのである。

 でも、爬虫類なのに卵ではなく、胎卵状で子供を産み落とし、ゲル状の胎盤のような幕を抜け出して、すぐに歩き出した幼体が、6時間後には餌の虫を自ら、誰にも教えられないのに、その長い舌で摂取するのである。

 テレビに映しだされた映像のスローは、まるで成長した大人のカメレオンと全く違いのない「見事な餌のゲット」ぶりであった。

 現在では、ケニア、タンザニアだけでなく、亜種がハワイにも移入して生息しているらしいが、アフリカのこどもたちは、このジャクソンカメレオンを見ると、逃げ出すのである。

 何故なのかと問えば、地元の長老の話によれば、昔、昔、神様が「人間には永遠の命」を授けようと思って、このカメレオンに「人間への伝言」を依頼したのだが、あまりにも歩くのが遅くて、鳥に「やはり限りある命にする」という伝言を伝えさせて、結局人間も「限りある命」しか得ることができなかったと言う「お話」があり、カメレオンは不吉な存在なのだというのである。

 それにしても、ジャクソン・カメレオンという、「奇妙なキレイで不気味な」姿、形の爬虫類の一生とは、人間の一生とどの様に違うのであろうか。

 今年の三月に生まれた孫は、今しっかりと目を見開いて「世の中と周りの人間」を観察しながら、日一日と成長しているが、一方では年老いた母達が施設に入所したり、入院していたりするのである。

 生物の「命」の不思議と変遷は、何が高等で何が下等とは言えない、不思議な神様の恵みかいたずらか、いずれにせよ与えられた体と命に感謝して、精一杯生きなければと思うのである。

 

 
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日本人記者が殺された!

2007年09月29日 | とんでもない!
 三日前に、私のブログ「ガリバー通信」で警告したとおり、ビルマで悲惨な軍事政権による、無差別な国民攻撃がなされている。

 何と驚くなかれ、日本人フリージャーナリストの「長井健司」さんが、ミャンマー軍の治安部隊に至近距離から、狙い撃ちされて亡くなったのである。

 それも、ビデオ映像で克明に記録されていて、明らかにカメラを構えている彼を、兵士が射撃して殺したものである。

 それなのに、日本政府はとんでもないコメントを出して、お茶を濁している。

 こんないい加減な国家の姿勢なんてありえないのではないだろうか。

 いくら、福田政権が誕生して間もないと言っても、ひとりの国民が海外の政府権力によって殺されたのに、危機感や抗議の姿勢が全く感じられない。

 政府は最初は軍が発した流れ弾に当たった模様だとの見解を鵜呑みにして、正式なミャンマー政府への抗議もなく、様子を見守るといった感じの他人事の様に対応していたのである。

 首相も、外務大臣も何とノー天気な御仁なのだろうか。

 一国の政府は、自国民の海外での安全確保と救出、また万が一の事故や犯罪に巻き込まれた際の「自国民を守る」という最大の任務があるにもかかわらず、まるで他人事であり、全くの緊張感や責任感のかけらも見受けられなかった。

 以前に起きた、イラクでの日本人の拉致、人質事件でも、突然飛び出した「自己責任」なる言葉が政府だけでなく、マスコミ全体に蔓延し、如何にも危険なところに行った人間自身の責任だとの追求がなされ、被害者である若者たちを如何に苦しめたことか。

 今回のミャンマー軍による、デモ市民の制圧と言った非民主的暴力行為によって、殺された日本人記者「長井健司さん」に対して、まさか「自己責任論」を振りかざすことはないだろうが、政府の対応の遅さや言動を聞いていると、「またか!」と言った失望感でいっぱいである。

 前時代的ではあるが、近代史の上では他国の権力によって、無意味な理由なき殺戮が行われた場合は、自国の面子とプライドをかざして「戦宣布告」もありえる様な、とんでもないケースなのである。

 福田老首相をはじめとする「平和ボケ」大臣達と無責任な官僚たちに、猛省を求めると共に、遅まきながらでもミャンマー大使館並びに大使に抗議を行い、発砲者、すなわち殺人者の逮捕、刑罰はもとより、国家賠償や謝罪を要求すべきである。

 アメリカ政府は、直ちにミャンマーの富裕階級の米国内の銀行預金の凍結策を実施したらしいが、日本政府の対応策のなさと日本のマスコミ全体が、呆けているのではないかと言うぐらいに、批判力を失っているとも感じる、今回の痛ましくもあり、怒り心頭の事件であった。

 映像によれば、殺された長井健司さんは、路上に倒れてもカメラを放さず、群集と軍隊の衝突を撮り続けようとされていた。

 まさに、ジャーナリストとしての精神と行動力には全く頭が下がる想いである。

 ご冥福を心から祈ると共に、日本政府の猛省を求め、しっかりせよと叫ぶものである。
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福田官房長官(首相?)

2007年09月27日 | 日本の課題
 ついに、自民党の新総裁に福田氏が選ばれて、衆議院での首班指名で、第91代の首相に選出された。

 前回の自民党総裁選挙では、自分はもう年だからと不出馬だった福田氏だったのに、一年経って年齢も71歳になったのに、今度は勝算ありと自民党総裁の選挙に出馬し、党内のバランス感覚と総選挙までのつなぎとしても首相をやれるということで立候補したのである。、

 あの親父の福田赳夫元首相がロッキード事件で自民党が窮地に追い込まれた時に、「9回二死満塁内閣」と揶揄された様に、今回もご本人が「絶対絶命内閣」と称すほどの危機だが、日本政治史上に「親子宰相」として名を残すために立ったのである。

 福田氏は安倍首相の突然の退陣直後には本命視されていた麻生太郎氏を大差で破って、見事自民党新総裁になったのである。

 しかしである。新聞、テレビをはじめとするマスコミの前に立って、マイクに向かう姿は、どうも首相というよりも、かつての首相を支える女房役の「官房長官」の姿そのものではないだろうか。

 ご本人も記者達の質問で「首相と呼ばれても一瞬誰のことか」とピンと来ないとインタビューに答えている様に、テレビや新聞で観る限り、国民の多くにとっても慣れないためばかりではなく、「首相の器」ではなく、官房長官がお似合いの様に思えてならない。

 小泉、安倍、麻生の様なパフォーマンスや目だった言動はなく、穏健派で協調性のある常識人との評価もあるらしいが、決して「普通の人」ではない。

 何せ、福田赳夫首相の息子と言う二世議員として51歳で国会にデビューしたという「遅咲き」ではあるが、福田家のお坊ちゃんとしての育ちは、いろんな言動に見え隠れしているようである。

 2003年6月に「早大学生によるスーパーフリー事件」という女子大生らを集団でレイプした事件があったが、その当時の小泉内閣の官房長官として福田氏は、「女性が裸のような格好をしているの悪い」と「男は黒豹なんだから、情状酌量ってこともある」と早稲田の先輩としてか、女性への強姦を容認するような発言をしたこともあった。

 さらに、福田康夫新首相には、穏健で物分りのいい、「いいおじいさん」的なイメージがあるらしく、総裁選後の首相指名を受けた直後の世論調査では、何と57%という高支持率になっていると言うのである。

 とんでもないことである。日本人はすぐに「悪いこと」を忘れ、まるで首を据え変えたら、全てが新しく変わったと錯覚するが如き、「安倍から福田」への首の据え変えによるトリックに、まんまと引っかかった様である。

 何も変わっていないし、自民党、公明党の連立延命内閣では、変わりようがないのである。

 福田康夫首相の役割は、官房長官の如き調整、調和型で、何かを政策的にしたいのではなく、次の総選挙を出来るだけ先送りする「延命だけ」が目的なのである。
 
 私達のの国「ニッポン」を官房長官ごときに委ねていいのだろうか。
 

 
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ミャンマーの軍政!

2007年09月26日 | 世界の問題
 ここ数日、東南アジアのミャンマーでの「民主化要求の国民デモ」のニュースが気にかかっている。

 1988年に起きた民主化を求める国民の動きに軍政が弾圧し、大変な騒乱、流血の事態を招き、1000名以上の市民が殺された痛ましい事件から、またそうした事態を招きかねない状況が近づいていると危惧している。

 ビルマがイギリスから独立する前年の1947年7月に暗殺された、ビルマ建国の父アウンサン将軍の娘で、1991年にノーベル平和賞を受賞した、アウン・サン・スー・チーさんの身柄がどうなっているかも心配である。

 このミャンマーという国名に象徴される、一方的に国軍が国家権力を支配している国の現在と将来は、一般の国民にとっては決して好ましい状況ではないことは明らかである。

 水島一等兵の真摯な態度で有名な「ビルマの竪琴」を皆さんもご存知だろうが、今の「ミャンマー」という国名は、軍政によって名づけられた「新しい国名」であることもご存知かな。

 十数年前に突然地図上の表記がビルマからミャンマーに変わり、理由がよく分からなかったが、日本に亡命同然で来た留学生達や、軍政によって殺された民主化を求める人たちのニュースを聞き、決してこの国を「ミャンマー」のままにしておいてはいけないと思うようになった。

 その民主化運動の精神的指導者が、アウンサン将軍の娘のアウン・サン・スー・チー女史で、彼女を慕い彼女の父を今も「建国の父」として尊敬する国民が多くいる。

 彼女は1945年6月生まれで、若き日にインドのデリーで政治学を、またイギリスのオックスフォードで、哲学、政治学、経済学を学んだ才女であり、1972年にチベット研究者のマイケル、アリスと結婚し、二人の息子の母でもある。

 1988年に母の病気の看護のために、ビルマに戻ってからは、学生達を中心に始まった反政府デモが激化し、1962年以来の軍政の独裁に対抗した民主化を求めて、国民民主連盟(NLD)の結党に参加し、1987年8月に50万人の群集に向けた演説を行い、一躍民主化運動の指導者として脚光を浴びたのである。

 それ以来、軍政府からは睨まれて、自宅軟禁や国外退去を命じられたりする非人道的抑圧を受けながらも、非暴力民主化運動の指導者として、1991年にノーベル平和賞を受賞し、賞金で国民の健康と教育のための基金を設立した。

 長年の自宅軟禁状態の中、軍政には抵抗し続けているが、執拗な軍の弾圧で、民主化はいまだ実現していない。

 その後、夫が前立腺癌で99年に死亡した際も、軍は彼のビルマ入国を認めず、アウン・サン・スー・チーさんも、再入国拒否の恐れのため出国できなかった。

 そんな過酷な状況の中で、彼女は毅然としてひるまず、今回の民主化運動のデモに参加している僧侶達の姿に涙を拭っていたらしく、軍により刑務所に移送されたとの情報もあり、全世界が「NO!」と叫ばねばならない事態が続いている。

 

 
 
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沖縄の食文化

2007年09月25日 | ガリバー旅行記
 昨年一月以来の沖縄の旅は、たった二泊三日であったが盛りだくさんの思い出と出会いの旅となった。

 特に、私達の着いた日の夕食からの食卓は、琉球食文化の多種多様なもので賑わい、関西の食生活には珍しいものの連続となった。

 まず、沖縄銘菓「ちんすこう」の手作り体験が、琉球料理専門店での食事の前に待っていて、同量の小麦粉と砂糖に豚のラードを1/2加えた原材料を、練って型にはめたものを各自のオリジナルとしてクッキーの様に焼いてくれるサービスがあり、琉球踊りなどを見ながらの食事後のお土産となっていた。

 いまでも「ちんすこう」は、沖縄の菓子土産の定番のトップにあり、黒糖、紅芋、パイナップルなどの多種多様な味と色の種類があって、お年寄りから子供まで喜ばれる。

 さて、肝心の琉球、沖縄料理に欠かせないものが、豚肉と海の幸、そしてゴーヤではないだろうか。

 豚肉を主に食する沖縄料理だが、沖縄そばにのっている豚肉の脂ののったラフティ等や、各種チャンプルにも豚肉が多く使われているが、沖縄人は豚のホルモンもよく食べるようである。

 まず「中味汁」と呼ばれる、豚のホルモンでだしをとり、ホルモンと共に食べるすまし汁は、絶品のようである。

 そして、有名なのが「ミミガー」ヤ「チラガー」と呼ばれる、豚の「ミミ」や「顔」そして「足」などの部分をうまく料理に使って食べる。

 昔、私も学生時代に東京の山谷で、「とん耳」「とん足」「とんテール」等と言ったホルモンをドヤ街で食したものだが、沖縄では立派な食材として堂々と「市場」にドンと並んでいる。

 今朝、那覇市の台所を預かる中心でもある、牧志公設市場を覗いてみると、昔と変わらぬ「豚の顔」、つまり顔の皮、「チラガー」が見事な姿でサングラスをかけて、店先に飾ってあった。

 お店の人に声をかけると、毎日新しい「チラガー」を飾っているとのことで、これを食べるとコラーゲンが多くて、お肌がつるつるになるとのことであった。

 牧志市場の二階の食堂で「沖縄そば」を食べながら、多くの観光客の食事を眺めたが、豚の顔の皮、すなわち「チラガー」を食している人にはお目にはかかれなかった。

 また海の幸も豊富で、うみぶどうやもずくの天ぷらも大変美味しく、亜熱帯の海に生息する数々の色とりどりの魚や大きな貝なども沖縄人には日常的な食材となっている様子であった。

 飲料の自動販売機には、トロピカルドリンクと共に、ジャスミン茶の「さんぴん茶」や「ウコン」入りのお茶も沖縄限定品としてシークァサージュース等と並んでいた。

 沖縄特産の珍しい食材などを市場で見ていると、ウチナンチューにとっては普通の食材だろうが、ヤマトンチューには特別の長寿、健康の秘訣に結びつくような食材だと強く感じずにはいられなかった。

 

 


 
 
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砲丸投げって言えば。

2007年09月22日 | ガリバー旅行記
 真夏の「大阪国際陸上」が終わって数週間が経ちましたが、日本は女子マラソンの土佐礼子選手が最終日に「銅メダル」を獲得するに留まりましたが、観客も少なく、テレビの中継の「織田裕二」の元気さばかりが目立った大会でした。

 私も大阪人でありながら、高い入場料の大会を直接見に行くつもりは全くなく、テレビで男子ハンマー投げの室伏選手だけは、奇跡的な?日本新に期待を抱いて応援していました。

 ところで、女子「砲丸投げ」を観ていた観衆はどれほどいたのでしょうか。

 近くに住む私の友人のお嬢さんが中学校の陸上部に入って、「砲丸投げ」を始めたことを聞いて突然、大阪の昭和中学で女子砲丸投げをしていた同じクラスの「多賀ちはる」と言う名の女の子のことを思い出しました。

 「砲丸投げ」という地味な投擲競技はなかなかトライする女子は少ない中で、彼女は、当時の中学生の大会では、いつも優秀な成績を収めていて、体格がとっても大きく、率直に言えば筋肉質だとは思いますが太っていました。

 今回の世界陸上で女子の砲丸投げで優勝したのは、ニュージーランドのバレリー・ビリ選手で、何と今期世界最高記録の20.54メートルを最終の六投目に投げて大逆転で金メダルをとったのです。

 彼女は、高校時代にクラスで一番体格が良かったため、教師の薦めで「砲丸投げ」を始めたのですが、「15歳の時に亡くなった母のいない悲しみを投げることに打ち込んで紛らわせてきた」と語っていたそうです。

 今年の5月には父が他界したために、コーチからは「お前がここにいることを証明し、両親のために投げるんだ」と励まされ、「とにかく遠くに投げることに集中した」と力強いフォームで、自己最高の投てきをしたそうです。

 彼女は歓喜の勝利インタビューで、今は亡き両親に「父さん、母さん、アイラブユー!」と叫んだそうです。

 逆境を覆す強さを鉄球に込めたのは、男子の砲丸投げに優勝した、アメリカのリース・ホッファ選手も同じで、4歳の時に家が火事で焼けたために孤児院に預けられ、その後両親とも暮らすことなく養子に出されたらしいのです。
 
 彼も「今の諦めない自分は、子供のときの苦労の経験があったからだ」と世界一の頂点に立って、険しい道程を振り返って言ったとのことです。

 すべての「砲丸投げ」の選手に、そんなエピソードがあるとは限りませんが、中学時代の砲丸投げの選手であった「多賀みはる」さんは、今どうしているのだろうか。

 知っている方がおられたら教えてください。

 たぶん、砲丸投げの投擲のごとく、力強い人生を間違いなく送っておられることだと推察しています。

 ご近所の砲丸投げで汗する中学生の娘さんも、力強い人生を歩むことだと思います。

 

 
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やっぱり違法!

2007年09月20日 | 世界の問題
 参院選での自民党敗北以来、安倍内閣を悩ませていた「テロ特措法」の延長問題は、首相の突然の辞任で国会が空転し、民主党小沢代表の「インド洋上での自衛隊の米軍等への給油は、国連の認めるものではないと反対の意を、まともに議論することも出来ない。

 「テロ特別措置法」と言う名の特別立法は、米国が9.11の同時多発テロをきっかけに、テロの根絶のためにアフガニスタンのタリバンなどへの他国からの援助などをさせず、ヴィン・ラディン容疑者たちを捕まえたいとの大義名分に日本が応える形で、「国際的対外公約」などと勝手に意味づけして作ったものである。

 内容は日本国憲法上の制約から、「戦争支援活動」を自衛隊がすることができないので、「テロを未然に防ぐための国際活動への協力」とするという、いつもの詭弁の憲法解釈で立法化し、インド洋上での米軍、イギリス、パキスタンの艦船への給油と給水を中心とする支援を行わせているのである。

 民主党などが、この「テロ特措法」と言う名の怪しげな法律の延長に反対を明確に示し、対外公約とする自民党に対して、国連での認知も受けていないアメリカ独断の作戦への軍事的支援は許せないと断言し続けている。

 そのため、政府自民党、外務省、防衛省などは、インド洋上の外国艦船への給油、給水は、断じてイラク戦争への作戦などに向かう米軍には転用されてはいないと明言して、怪しげな噂を打ち消そうとしていた。

 しかし、やっぱり「嘘がばれた」のである。

 米軍の艦艇の記録から、日本の給油艦「ときわ」が米軍の給油艦「ペコス」に大量の石油を給油した後、このペコスがイラク戦争に向かう、巡行ミサイルの発射や空爆を行う戦闘機の離発着が可能なタマホープやカウペニスに給油していた事実が明らかにされたのである。

 所謂「間接給油」という形で、日本の「テロ特措法」ではアフガニスタンなどへのテロ行為の準備や支援の阻止のための活動しか出来ないのに、2003年3月20日にアメリカが始めた「イラク戦争」に出撃した米海軍への給油、支援活動をしていたのである。

 私たちや多くの国民も、うすうす知っていたことかも知れないが、明確な「法律違反」を国は知っていながら、アメリカへ抗議することなく従順に協力していたのである。

 全く情けないというより、国民の信頼を裏切り、アメリカの面子のために、平気で「嘘を突き通して」きた、日本政府を私たちは改めて許すことが出来ない。

 こんないい加減な国家、政府、自民党、公明党。

 断じて許しがたい嘘で固められた国民無視の政府を変えなければならない。

 そのためには、今内閣総辞職と総選挙しか、民主国家日本の進むべき道はないはずである。
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とんでもない「教育改革」

2007年09月19日 | 日本の課題
 皆さん、自民党、公明党の連立内閣が掲げる「教育改革」ってご存知でしたか。

 「教育再生会議」なるものを立ち上げて、何と国家権力で子供達の教育内容を決めてしまおうとしていたんですよ。

 国家が教育を全てコーディネイトしちゃたら、とんでもないことになりますよ。

 戦前、戦中の教育はすべて、そうした国家的教育が「戦争」への歩みを加速させたことは歴史がしっかりと物語っていますよね。

 現代において再び、国家、政府が子供達の教育内容を決めようとしていることは、各自治体に設置されている「教育委員会」を骨抜きにしてしまう、とんでもない権力の横暴です。

 ここ十数年の自民党を中心とする内閣は、憲法改悪をはじめとする反動的、非民主的方法で、矢継ぎ早に「改革」を訴えて、小泉、安倍ととんでもないことをしでかしているのです。

 そんな状況の中で、やっと「教育再生会議」は、「道徳」を教科としては扱わないとの方針を打ち出したと、今朝の新聞各紙は伝えています。

 ともかく1986年以来の日本の教育に関する、時の政府の関与は憲法違反だと言っていいほどの無茶苦茶でした。

 義務教育という、まだ心身共に幼い子供たちに、刷り込む様に「君が代、日の丸」を強制するという蛮行を繰り返し、国家権力の名の下に行ってきているのです。

 子供たちに教えるべきは、国際社会の到来で益々「国際感覚」や差別のない地球人としてのセンスと弱者に対する思いやりなどではないでしょうか。

 それなのに、逆行するかの様な国家的価値観の強制は、私には断じて許しがたき蛮行としか思えないのです。

 大切にすべきは、決して「君が代や日の丸」ではなくて、人を愛する心、思いやり深い支援ではないでしょうか。

 それなのに、各自治体の教育委員会と言う名の地元の教育を司る機関を頭越しに「国家」が、国に都合のよい「価値観」を押し付けることは、悲しいことではないでしょうか。

 また「心の教育」と称して、明治時代の「教育勅語」を彷彿、復活させる様な「モラル」「価値観」の強要は、とっても恥ずべきことだと私は思います。

 心の教育は家庭内や家族によって、長年の子供の成長に合わせてされるべきことであって、国家が一方的に教え込むことではないと思います。

 とんでもないことです。

 「国家権力による教育」を推し進めようとする輩たちを追い出して、真の意味での「子供を主人公にする教育」を家庭や地域の人たちととも、教育委員会の独自性も踏まえて進めて行きたいものです。

 あの忌まわしい「タウンミィーティング」のやらせ発言や「日本」に拘る「道徳」「モラル」を都合よく教育しようとする持ち主、輩を追い出して欲しいものです。




 

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恐怖の食品添加物!!

2007年09月18日 | 日本の課題
 皆さんもよくご存知のこととは思いますが、とんでもない数量の「食品添加物」が現代の通常の食品、食材に使用されているのです。

 「安価」「簡単」「便利」を求める現代生活及び大量生産、大量消費の時代背景の中で、毎日私たちが食する多くの農産物には大量の農薬や化学肥料が使用されていますし、食品の大半には多種多様な「食品添加物」が含まれているのです。

 誰もが知っているはずの「食品添加物」の危惧ですが、現代の食品を低コストで大量に製造販売する企業の都合と金儲けのために大量の化学的物質が、私達の日常の食品に含有されているのです。

 その「食品添加物」の実態を分かりやすく書いた著書、「食品の裏側」のベストセラーで、一躍時の人となった、元技術系営業の商社マンであった、安倍司氏の講演会が、今日朝から堺市で開催されたので、私は前述の著書は一昨年の発刊された時に買って読んでいたが、直接本人のお話を聞くのは初めてだった。

 20年前に徳島で発足したという、コープ自然派グループのピュア大阪が主催した講演会であったが、多くの若い奥さんをはじめとした女性たちを中心とした聴衆が集まり、熱心に安倍司氏の実験を伴う話に耳を傾けておられた。

 そんな昼頃、食品添加物の恐怖とも関連性があるのではないかと思うような事件の一報が、私の携帯電話にメールで届いたのである。

 私の住む京田辺市で、14歳の女子中学生が警察官である実の父を斧で殺したというショッキングな事件の知らせであった。

 数年前にも、最近の子供たちが「すぐに切れたり、根気がない」のは、食品添加物の影響が多大にあるという論文が発表されたこともあって、大いに話題になったことがある。

 今回のとんでもない残忍な殺人事件でも、「おとなしい子に何が」と新聞紙上でも因果関係に疑問を呈していたり、テレビ報道でも中学校の教頭や近所の住民が、いつも挨拶をする親子だったのに、一体何が起きたのかといぶかしがるコメントが多かった。

 直接的に、食品添加物が原因だと言っているわけではないが、戦後の高度経済成長期に生まれたインスタント食品やコンビニを中心とする食品文化?や日本の食の変化を背景に、とんでもない弱年齢層による、痛ましい残忍な事件が急激に増加しているのである。

 97年の神戸の酒鬼薔薇少年の小学生殺戮や、いじめや暴力による自殺に追い詰めた事件の数々、また最近では奈良の歯科医師の息子で有名進学校に通う少年による母子放火殺人や自分の親をいとも簡単に殺してしまう事件が続いている。

 酸化防止剤、贈粘剤、酸味料、着香料、着色料、発色剤、保存料、乳化剤など、ほとんどが石油から作られているものが多く、厚生労働省の認可のための安全実験などは、ラットなどで単品の添加物を60日ほど餌に混ぜたり、皮膚に塗ったりするだけで、実際の食品に使用されているような複合的多種他品目の人間への影響などは全くと言っていいほど調べられてはいないのである。

 国が認可しているから安全なのではない。発ガン物質だけではなく、長年の摂取でとんでもない身体への副作用や精神まで影響を与えているはずなのである。

 危ない!特に幼い子供たちには「食品添加物」の摂取を極力控える親の務めが必要である。
 

 
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豊臣秀吉に似てる?

2007年09月17日 | ガリバー旅行記
 最近は、夜休む前にパソコンを開けて、昨年から仲間になった「ミクシィ」と呼ばれるSNS、すなわちソーシャルネットワークサービスとやらを通じての日記やメッセージに、毎日の様に目を通すことが習慣となっている。

 二,三ヶ月前から、私のパソコンの個人的なメールの送受信が故障して、どなた様からのメールも届かないし、私からもメールを送れなくなっていて、このミクシイを通じてのメッセージやコメントが、現在のパソコンの唯一の個人的ツールとなっている。

 携帯メールは迷惑メールなどへの防御策で、限られた家族、親族、友人、知人のみの送受信に限られている状態にあるので、益々電話以外のコンタクトは、現在はミクシィのみなのである。

 そんなパソコン環境の中で、よくマイミクを通じて定番のアンケートや質問が舞い込んで来るのだが、どうも大抵の質問には答えないし、あまり面白いと思わない場合が多い。

 しかし、今流行の「脳内メーカー」は遊んでみて、いろんな友人、知人との相性の様なものを想像したりもした。

 久しぶりにトレンドランキングの二位にあった「戦国の武将で言うと、誰に似ているのか?」という、性格テストのようなお遊びに出会って、やってみると「豊臣秀吉」と出た。

 織田信長、徳川家康をはじめ、伊達政宗、上杉謙信、武田信玄らも含む、多くの戦国大名が登場するみたいだが、たった25の質問に4択でチェックを入れるだけで、「あなたは○●に似ています」と判定される遊びである。

 確かに戦国大名の中では何となく豊臣秀吉公が、大阪生まれの私にとっては馴染み深く、小説やドラマになったイメージからも好きな部分がある歴史上の人物ではあったが、お遊びとは言え、自分の性格や個性が、まさか太閤さんに似ているとは思わなかった。

 暫く思いを「豊臣秀吉」という人物像に合わせてみると、この能力診断で高得点であった、才能90点「すばらしい」という結果に、何とも不思議な共通点があるのかもしれないと自問自答している。

 音楽ができるとか人を笑わせるとか、ちょっと個性的な才能だという。豊臣秀吉が天下をとることができたのも、個性的な才能を十分発揮することができたからだそうだ。

 しかし、「武力」「知力」「魅力」「政治力」という他の成績は、全て65点か70点で、「よくできました」とあるが、世間を生き抜く術というか、それなりの心得、経験に基づく「生きる力」はあるのかも知れない。

 でも、今日、「おっさんフリーター」の職場の責任者の女性から、ガリバーさんは素直なのはいいが、対人関係では「ケンカをしそうで危ない」と言われてしまった。

 さて、豊臣秀吉になるか、徳川家康を目指すか。それが問題だ。なーんちゃって!!!。久しぶりにネットで遊んだ夜だった。

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