七月も今日で終わり、やっと梅雨が明けて連日熱帯夜と呼ばれる25度以上の寝苦しい夜が続くことだろう。
そんな真夏に、一服の清涼剤となるのが「スイカ」である。
私は小学生の一年生の冬休みに、寒風の中で「凧上げ」に興じ過ぎて風邪を引いて、こじれて扁桃腺を腫らして、2月中旬に「腎炎」となったことがある。
50年ほど昔ではあるが、自宅で長い間療養生活を余儀なくされ、季節はずれの「スイカ」を母が何処からか購入してきてくれて、「塩分は控えて、水分を多く摂る」ことが、その当時の腎炎治療には一番だということで、食べさせてくれたのである。
それ以来、冬から春にかけての季節はずれの貴重で高価な「スイカ」を食することは、幸い腎炎も治療の甲斐あって直ったために全くないが、あの当時の「スイカ」の味を今でも覚えている気がするのである。
最近は、スーパーや八百屋の店先には、季節の果物として「スイカ」は並んでいるが、ほとんどが「カットスイカ」と呼ばれる、1/4や1/8にカットされた上に糖度数値で表示されたものも多く、購入するのは手軽になっている。
時代が変わり、家族の人数が減ったり、果物としてもマンゴー、パイナップル、オレンジ、桃等と、夏の盛りのフルーツの種類も増えて、大きな「丸ごとのスイカ」を購入することが少なくなった。
昔は、店先で「丸ごとスイカ」を叩いてみては、これが甘そうと買ってきて、俎板の上でカッコよく切って、まだエアコンやクーラーが普及していない木造の縁側で、家族が競い合うようにスイカをほうばって、種を飛ばしていた時代が懐かしく思う。
「スイカ」は果たして「野菜」か「果物」か、そんな他愛無い論争を遊びながら、二つも三つもかぶりついては、夏の風物詩の如き味を愉しんでいたのである。
今でもスーパーや八百屋の店先に並んだ、緑に黒い縞模様の独特の「丸ごとスイカ」を見る度に、思い切って丸ごと一つ購入してみたくなるのだが、価格も2千円もするし、たぶん家に持ち帰ったら家人にビックリされて、冷蔵庫に入らないと叱られるのが落ちと自制するのである。
しかし、毎年真夏に約10日間行く中国、内蒙古では、車を走らせて大草原へ向かう途中の道路際の露天で、必ず「丸ごとスイカ」を購入して、いくつもの大胆にカットされたスイカを口に運び、周りの畠や溝に勢いよく「種飛ばし」を愉しんでいるのである。
モンゴルでの夏場の水分補給は、「スイカかビール」が定番なのだが、私はいつでも「スイカ」が御気に入りで、全く飽きないくらいの「スイカ好き」になった幼い頃の原体験が根強く、内モンゴルツアーでも楽しみのひとつとなっている。
大いに熱帯夜が続く日本の真夏にも、豪快にスイカをほうばって、勢いよく「種飛ばし」をしながら、大好きな「スイカ」を愉しんで食したいものである。
そんな真夏に、一服の清涼剤となるのが「スイカ」である。
私は小学生の一年生の冬休みに、寒風の中で「凧上げ」に興じ過ぎて風邪を引いて、こじれて扁桃腺を腫らして、2月中旬に「腎炎」となったことがある。
50年ほど昔ではあるが、自宅で長い間療養生活を余儀なくされ、季節はずれの「スイカ」を母が何処からか購入してきてくれて、「塩分は控えて、水分を多く摂る」ことが、その当時の腎炎治療には一番だということで、食べさせてくれたのである。
それ以来、冬から春にかけての季節はずれの貴重で高価な「スイカ」を食することは、幸い腎炎も治療の甲斐あって直ったために全くないが、あの当時の「スイカ」の味を今でも覚えている気がするのである。
最近は、スーパーや八百屋の店先には、季節の果物として「スイカ」は並んでいるが、ほとんどが「カットスイカ」と呼ばれる、1/4や1/8にカットされた上に糖度数値で表示されたものも多く、購入するのは手軽になっている。
時代が変わり、家族の人数が減ったり、果物としてもマンゴー、パイナップル、オレンジ、桃等と、夏の盛りのフルーツの種類も増えて、大きな「丸ごとのスイカ」を購入することが少なくなった。
昔は、店先で「丸ごとスイカ」を叩いてみては、これが甘そうと買ってきて、俎板の上でカッコよく切って、まだエアコンやクーラーが普及していない木造の縁側で、家族が競い合うようにスイカをほうばって、種を飛ばしていた時代が懐かしく思う。
「スイカ」は果たして「野菜」か「果物」か、そんな他愛無い論争を遊びながら、二つも三つもかぶりついては、夏の風物詩の如き味を愉しんでいたのである。
今でもスーパーや八百屋の店先に並んだ、緑に黒い縞模様の独特の「丸ごとスイカ」を見る度に、思い切って丸ごと一つ購入してみたくなるのだが、価格も2千円もするし、たぶん家に持ち帰ったら家人にビックリされて、冷蔵庫に入らないと叱られるのが落ちと自制するのである。
しかし、毎年真夏に約10日間行く中国、内蒙古では、車を走らせて大草原へ向かう途中の道路際の露天で、必ず「丸ごとスイカ」を購入して、いくつもの大胆にカットされたスイカを口に運び、周りの畠や溝に勢いよく「種飛ばし」を愉しんでいるのである。
モンゴルでの夏場の水分補給は、「スイカかビール」が定番なのだが、私はいつでも「スイカ」が御気に入りで、全く飽きないくらいの「スイカ好き」になった幼い頃の原体験が根強く、内モンゴルツアーでも楽しみのひとつとなっている。
大いに熱帯夜が続く日本の真夏にも、豪快にスイカをほうばって、勢いよく「種飛ばし」をしながら、大好きな「スイカ」を愉しんで食したいものである。