私は現在、おっさんフリーターである。
4月下旬の統一地方選挙で、市長選に立候補し落選した時から、私は実質的に無職のおっさんになったわけである。
4期16年間、地方議員として活動してきたわけだが、市長選への立候補で、市議会議員は同時に「失職」となり、ただの人となったわけである。
するとたちまち、資産も蓄えも無い中年おっさんにとっては、全く収入が途絶えてしまうし、年金をもらえるまでは、まだ月日がある。
しかも、たとえ前倒しで60歳から「年金」を請求したとしても、毎月の年金収入は微々たるものである。
そこで、友人の進めもあって、5月中旬から「おっさんフリーター」として、ある事業所のお客さん獲得のための営業パートの仕事に就いたのである。
「営業パート」と言えば、カッコつけすぎで、ようは住宅街を回って「ピンポーン」とインターホンを押しながら、初めての家を回っての「顧客の獲得」のためのトークをする仕事である。
梅雨に入ったとは言え、連日早や真夏日が続く日中に、当ても無く続けて「ピンポーン」と押し続けて歩くのは、結構忍耐がいるもんである。
一日、約5時間、相手が返答してくれるのを期待しながら、「ピンポーン」を続けているのである。
住宅街によるが、日中の在宅率はよくて3割、悪ければ10軒に一軒ぐらいしかない場合もある。
「コンニチワ、お忙しいところスミマセン。○○と申します。そして簡単な説明をしようとすると・・・。
「今、ちょっと忙しいので・・・」、「今、手が離せませんので・・・」なんて断り方はまだいいほうである。
中には「何しに来たの?」、「関係ありません」「興味ありません」などと言う返答もある。
面白いのは、返答されているのに、「誰もいません。」という、大抵は男の人の声である。
先日は、「担当者(つまり奥さん)がいません。」という適確な返答もあったが、「あなたは何物?」と聞き正したくなる珍答とも受け取られる。
子供が「おかぁさんはいない」と言うのは、よく分るのだが、世の男性たちは、如何に家事や家のことが皆目分らないとの証明でもあるみたいである。
最近の返答で一番ビックリしたのは、「今大変なことをしているので・・・」という答だった。
娘に、この返答のことを話すと、「そりゃー、ご主人でも殺している最中だったのかも」という、とんでもない想像力の感想が返って来た。
ともかく、とんでもない返答も飛び出す、「インターホン」の返答であるが、なかなか、面白い人間観察の連続とも言えるのである。
中には、ご丁寧な方もいて、「ご苦労様です。わざわざすみませんね」と労を労ってくださる方もいて、ホットすることもある。
「ピンポーン」、返事が無い。
4月下旬の統一地方選挙で、市長選に立候補し落選した時から、私は実質的に無職のおっさんになったわけである。
4期16年間、地方議員として活動してきたわけだが、市長選への立候補で、市議会議員は同時に「失職」となり、ただの人となったわけである。
するとたちまち、資産も蓄えも無い中年おっさんにとっては、全く収入が途絶えてしまうし、年金をもらえるまでは、まだ月日がある。
しかも、たとえ前倒しで60歳から「年金」を請求したとしても、毎月の年金収入は微々たるものである。
そこで、友人の進めもあって、5月中旬から「おっさんフリーター」として、ある事業所のお客さん獲得のための営業パートの仕事に就いたのである。
「営業パート」と言えば、カッコつけすぎで、ようは住宅街を回って「ピンポーン」とインターホンを押しながら、初めての家を回っての「顧客の獲得」のためのトークをする仕事である。
梅雨に入ったとは言え、連日早や真夏日が続く日中に、当ても無く続けて「ピンポーン」と押し続けて歩くのは、結構忍耐がいるもんである。
一日、約5時間、相手が返答してくれるのを期待しながら、「ピンポーン」を続けているのである。
住宅街によるが、日中の在宅率はよくて3割、悪ければ10軒に一軒ぐらいしかない場合もある。
「コンニチワ、お忙しいところスミマセン。○○と申します。そして簡単な説明をしようとすると・・・。
「今、ちょっと忙しいので・・・」、「今、手が離せませんので・・・」なんて断り方はまだいいほうである。
中には「何しに来たの?」、「関係ありません」「興味ありません」などと言う返答もある。
面白いのは、返答されているのに、「誰もいません。」という、大抵は男の人の声である。
先日は、「担当者(つまり奥さん)がいません。」という適確な返答もあったが、「あなたは何物?」と聞き正したくなる珍答とも受け取られる。
子供が「おかぁさんはいない」と言うのは、よく分るのだが、世の男性たちは、如何に家事や家のことが皆目分らないとの証明でもあるみたいである。
最近の返答で一番ビックリしたのは、「今大変なことをしているので・・・」という答だった。
娘に、この返答のことを話すと、「そりゃー、ご主人でも殺している最中だったのかも」という、とんでもない想像力の感想が返って来た。
ともかく、とんでもない返答も飛び出す、「インターホン」の返答であるが、なかなか、面白い人間観察の連続とも言えるのである。
中には、ご丁寧な方もいて、「ご苦労様です。わざわざすみませんね」と労を労ってくださる方もいて、ホットすることもある。
「ピンポーン」、返事が無い。