ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

天安門突入事件

2013年10月30日 | テレビマスコミ
てい 中華人民共和国の首都、北京のど真ん中、毛沢東の巨大な肖像画が掲げられている「天安門広場」の正面に、突然スポーツカータイプの一台の車が暴走し、逃げる多くの観光客が集まる場所に向かって突き進み、逃げる観光客を追いかけるように走行したあげく、毛沢東肖像画近くの金水橋の柵に衝突し、漏れ出したガソリンに引火した感じで炎上したとのことである。

 北京市の治安管理総隊が早速市内の宿泊施設などに、この事件の情報提供を呼びかける「通知」したらしく、その画像が中国版ツイッター「微博」に「28日、我が市で重大事件が発生した」と記した上で、容疑者として、新疆ウイグル自治区に戸籍登録するウイグル族とみられる男2人氏名との個人情報が書かれていて、男の年齢は25歳と43歳との報道があったらしい。

 この事件の真相はまだ不明なのだが、中国当局は事件以降後の28日午後、国内のインターネットのポータルサイトに情報規制を通達し、日本のNHKの衛星放送のニュース映像も、「北京、天安門で事件」と報道直後、映像が遮断されるという形での規制がなされ、中国国内では事件の報道及び詳細の続報はほとんど知らされずの状態の中、捜査当局はウイグル族を中心とする容疑者、関係者の洗い出しに躍起になっている様子で、ネット上ではこの事件の報道や関連内容、写真、映像などもチェックし、ネットユーザーの論評などにも注意し、問題が起きたらサイトを封鎖するなどの注意をはらっている。

 こうした現状を我々日本から見ていると、まるで隣の大国、中国の社会主義共産圏の「一党独裁国家」の特異な様相と感じる向きもあると思うのだが、いやいやどうして、わが国においても現在国会において、とても危険な法案の審議や自民党安倍内閣における、画策、日本を戦争の出来る国へと移行させようとする輩たちの提案や憲法改悪への足音が日増しに近づいてきていて、決っして「他人事」ではない、重大な国家が目指す「権力にとっての都合」が隠されているのである。

 つまり、現在日本の自民党内閣が画策している「特定秘密保持法案」などという法案は、ずばりは自分たちの権力行使に都合の悪い問題、秘密、決定事項などを外部に漏らした場合、公務員などを十年くらいの懲役刑に服させるというものであり、現在議論中とは言え、マスコミや知識人、そしてその全容は知る由もなくても、「危険性」を予測する庶民たちの中でも、このような「緘口令」に通じる「言論の抑圧」や「危惧」を感じる人たちによる「反対!」の言論や行動が高まっているのである。

 中国における、少数民族への差別、軋轢、経済格差、人権無視などの漢族を中心とする中国政府の管理体制は、今にはじまったわけではなく、中国全土の約6割をも占める国土を有する、少数民族の自治区や居住区に、どんどんと「開発」を掲げて、地下資源や経済発展の波が押し寄せていて、その中心は漢族であり、14億人にも及ぶ中国全土の人口の一割にも満たない少数民族、とりわけウイグル、モンゴル、チベット族などには不満がたまっているのである。

 いずれにせよ、中国政府歯、今回の事件をも「ウイグル族のテロ」と断定した上で、国内の特に少数民族の人たちの動向や言動に神経を尖らせて、監視し取り締まるという形で、今後もよりいっそうの「少数民族差別」や「言論の自由の抑圧」「反対分子の摘発」などをあからさまにするとするならば、国際世論の厳しい批判と共に国内外での中国政府の信頼性は非常に弱まるという「地すべり的現象」が起きる可能性があると思われるのである。

 隣の国家権力の状況もさることながら、わが国の非常事態を回避する手立てを皆さんも声を出して考えようではありませんか。わが国でも例えば「原発情報」などが「秘密事項」として隠されたり、「反原発」を唱える国民が「処罰」されたりする時代が来ないことを祈ると共に、「戦争に参加する日本」にしないために、安倍内閣の策謀に反対しなければなりません。
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「そして父になる」

2013年10月03日 | テレビマスコミ
 今夜、久しぶりに妻と映画を観に行った。

 是枝監督作品で、福山雅治と尾野真知子、真木ようことリリーフランキーの夫婦の子供が、病院で取り違えられていたことが判明し、両夫婦にとって、六年間もの間「我が子」として育ててきた最愛の息子を、果たして半年かけて交流しながら、取り替えることができるのだろうかという、非常に稀なる事例を題材にした家族の物語である。

 是枝監督は今までもとても日本人の機微に迫る家族間の問題などをテーマに映画を撮り続けてきた人なので、今回の映画の題材をも、巧みな脚本と演出で約2時間近くの物語を、観衆に飽きさせることもなく演出し、真の主人公ともいえるお互いの六歳になる男児の好演もあって、カンヌ映画祭では「審査員特別賞」を受賞したらしい作品である。

 仕事終わりに毎週木曜日は、体育館のジムで約二時間汗をかきかき、歩いたりストレッチをしたりをする木曜日の夕刻だったので、体の疲れも感じていたので、映画の上映中に眠たくなるのではないかと危惧していたのだが、あいにく映画のストーリー展開に魅せられて、眠りもせずに最後まで観ることができたのは、やはり出演者の演技が秀逸であったせいかもしれない。

 そんな中で、やはり気になったのが群馬・前橋で小さな電気屋を営む、一方の親父であるリリーフランキーが演ずる役の、変な関西弁であり、何処の出身という想定かは知らないが、たぶん九州出身の彼にとって、いくら方言指導があったとしても、私たち大阪人にとっては、可笑しな関西弁であり、なんとも歯がゆい感じで、最後まで違和感があった。

 映画のテーマ自体は、ありえない想定ではあるし、その原因が出産した病院の女性看護士の「いたづら」的犯行の結果だとする原作か脚本の想定もありえない感じで、ちょっと甘い構成だとも思うのだが、誰にとっても我が子とむ信じて育てていた男の子が小学校に進学、入学するという時期に、「実はその子はあなたの子ではなく、他人の子と取り違えました」という事実を突きつけられれば、動揺もするだろうし、取替え事件をどのように解決すべきかは、大変な苦悩と選択が待っていて困ることになるだろうとは、誰もが想像できることである。

 こういう重くて暗いテーマを、脚本では出来るだけ明るく描こうとしている工夫があり、子供たちの好演によっていずれの夫婦もいろいろと悩みつつ、子供たちと遊んだり押し問答したりと、お互いにちがった子供と父、母の関係を取り戻そうと躍起になるのである。

 しかし、福山雅治を父として育った少年は、父から人間として強くなるためのミッションだと告げられ、気が進まないままに相手方のリリーフランキー、真木よう子夫妻の田舎の電気店に行くのであるが、結局は育ての父である福山雅治と尾野真知子夫婦が六年間育てた他人の子供を見捨てることが出来ず、前橋まで会いに行き、少年に「ミッションの終わり」を告げたのであった。

 『産みの母より、育ての母」と昔から言われるように、この映画ではその後のお互いの生活や子供の気持ちなどは、まったく描かれてはいないのだが、たぶん作品を通じて、観客には結論は各々が出されたらいいと暗示していると感じられる結末であった。

 もし、自分の子として育てていた我が子が、他人の子供だと年月が経って告げられたとしても、人間の情はやはり永い付き合いと関係性が重要であり、簡単に血の繋がりだけでは、親しくなったり、一緒にすぐには暮らすという形は取れても、親子や肉親、身内としての情愛は簡単には生まれないだろうと痛感した次第である。
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誰に入れたらいいのか。

2012年12月09日 | テレビマスコミ
 衆議院総選挙が告示されて、最初の日曜日だったが私の住む京都南部の町では、選挙サンデーといったムードはほとんどなく、具体的な候補者の顔と名前だけは市内のポスター掲示板に貼られているし、新聞各紙や週刊誌、テレビでも報道されているので知ってはいる。

 しかし、昨日と一昨日に私がいつもの移動八百屋でお客さんのところを訪問しただけでも、3人の方から今回は誰に投票したらいいのか全くわからないと言う声を聞いて、私なりに消去法しかないですねと答えたのであった。

 というのも、今回の総選挙の政策的テーマとして、いくつかの問題が掲げられていて、各党の違いをわかりやすく表にしたり、チャートや座標軸を中心とする賛成、反対の位置などで示してくれていたりするのだが、その政党に所属する候補者であつても、その個人としての考え方や国会議員としての資質や人間性など、立候補者自身の情報や生身の思いを聞いたり知る機会が非常に少ないので、果たして投票には行くが誰に投票すべきか迷っている人が多い様である。

 そんな選挙戦も半ばの時期なのだが、公示後すぐの新聞各紙の事前調査や取材による情勢分析とやらでは、自民党が過半数の議席を獲得して政権の奪還を果たしそうだとの記事が踊っていたりして、「ええ、はじまったばかりやのに?!」と驚いたりしたものである。

 ある奥さんの言葉では、原発はない方がええけど、電気が止まるのは困るし、年金はちゃんと貰いたいけど消費税が上がるのは嫌だとか、いろいろと思いを語られているのを聞くと、つまり「どの党に入れれば、私たちは得なの?」と尋ねておられる様にしかきこえなかったのであった。

 何が言いたいのかと言えば、結局選挙民である私たち国民一人ひとりが、自分にとって「どっちが得か損か?」という価値判断で、選挙における大切な一票を投じている限り、この国はいつまで経っても形式的には民意を反映する「民主主義」的方法論を採用はしてはいるが、将来の日本という国を、世界に誇れる住みやすく心豊かに暮らせる国には出来ないのではないだろうかと、どうしても思うのである。

 日常生活で、毎日の様に新聞折込や歩スティングで、たくさんのスーパーやショッピングモールなどの「チラシ」が入り、世の奥様たちだけではないと思うが、「あっちの店が安い」とか「こっちの店のサービスの方がいい」と言った感じで、その日の買い物をしたり、消費支出を決める感じで、一票を投じているとすると、目先の利益や得を優先しているのではないだろうか。

 誰が正しくて、誰が間違っているとは言えないのだが、それぞれの候補者も12もある政党も、それぞれ私は国民のために一生懸命やるとか、我が党は日本を復活させるとか好き勝手、言ったり書いたりしてはいるが、果たしてそんな絵空事の様なスローガンや口先だけの「やります!」に、どれだけ私たちは騙されたりしてきたのではないだろうか。

 「人の為」という文字は人ベンに為というツクリを書いて、何と「偽」と読むではないか、ほとんどの候補者が「人の為」「国のため」と言ってはいるが、たぶん「自分のため」に、すなわち自分の就職活動の様な「選挙活動」7をしていると言っても過言ではないと思うのである。

 私たちは、そんな限られた候補者の中から、自分に「得か損」ではない、本当に少しでも信頼できる可能性のあると思える「人」に、消去法でもいいから、貴重な大切な一票を投じたいと思うのである。
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「うそかまことか」

2012年10月16日 | テレビマスコミ
 ノーベル医学生理学賞を受賞した、京大のiPS細胞の研究者である山中教授の功績と栄誉が日本国中に喜びの嵐のように爆発した直後に、何と東大特別研究員?と称する男が、このiPS細胞の臨床的手術を昨年に6例もアメリカで行ったと公言したのを、読売新聞がスクープ的特報として朝刊のトップで報じたことから大騒ぎとなった事件が、ほぼ全面的な「嘘」であったことが漸く判明した様である。


 そもそも、山中教授をはじめとするiPA細胞の研究は6年前に発表されて以来、地道な日夜の努力と数多くのマウスなどによる臨床実験などは経ているものの、まだ人体に直接関わる病気や症状に対する利用には至ってはいないのだが、それを人間の心臓移植に応用したなどという、一見画期的と思える臨床がなされたという戯言に、何故に大手新聞社が踊らされてしまったのか、その背景には新聞業界やマスコミ報道でのスクープ的報道を競う様な精神があったのではないだろうか。

 「相田みつお」の言葉にもある様に、「そんかとくかは人間のものさしだが、うそかまことかは仏さまのものさし」とある様に、よーく見つめて実際に起きたことなのかどうか、所謂裏を取るという取材をきっちりとしてさえいれば、テレビ報道に登場する御仁が自称研究者と称してはいるが、いい加減な怪しき人物であったことは一般の素人視聴者でも一目瞭然といった感じの事件であった。

 何故に、人間は騙されるのか、また嘘を見破ることが出来ないのか?

毎日報道されている新聞、テレビを中心とするマスコミ報道を垣間見ていると、ともかく他人を信じてしまって判らなかったとか、いつのまにかそういう言葉に騙されてしまったとかという、信じられない様なプロセスが多すぎるような気がしてならないのは、私だけではあるまい。

 先の相田みつお氏の言葉ではないが、人間は損得に振り回されている場合が誠に多いようだが、もうひとつはマインドコントロールと称される様な雰囲気の中で、気がつけばそうなっていたといったケースであり、振込め詐欺や多額の投資話で儲かるといった誘いにのったものなどである。

 今回の嘘を演出した輩は、いったい何が目的だったのだろうかと疑いたくもなるようなケースだが、山中伸弥教授のノーベル賞受賞にあやかって、自分もマスコミの寵児として取り上げてほしいと思った幼稚な名誉心からだったのだろうかとさえ思うのである。

 人間にはいろんな欲があって、特にお金持ちになりたいとか人から評価されたいとか、素朴な夢や関心が悪いとは言えないのだが、それにはそれなりのプロセスや努力、段階があってしかるべきであり、突然宝くじやひょうたんから駒といった感じの栄誉が得られるわけではないのだが、せっかちなのか短絡しているのか、ともかく自分の意のままに行かないケースで、身近な人を殺したりなぐったり、またはののしったりするケースが異常に増えている様に感じている。

 もっと人間の良さ、つまり正直に生きることを通じての多くの出会いや出来事を素直に喜ぶことの出来る感性を育むことが、今は一番大事な気がするのだが、日々の日常生活の中でささやかでも喜びや楽しみを感じる感性、つまり心が感動したり感激したり出来る出来事に遭遇した時に、感謝と生きてて良かったと思える自分でありたいと思うのである。

 たとえ、小さな嘘や本当?なのかと疑ったり迷ったりすることがあっても、感激する心、感性があれば他人が不快になったり、妬んだり攻撃したりしたくなる様子にはならないのではないかと自問自答しているのである。 
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歌姫が宇宙へ!

2012年10月11日 | テレビマスコミ
あの澄み切った素敵なソプラノの歌声が、3年後の秋にISS国際宇宙ステーションから地球に向けて聞こえてくるかもしれないという、夢のあるニュースが今朝伝わり、とても興奮気味に記者会見するイギリスの歌手、サラ・ブライトマンさんの映像も見ることができた。

 タイム・セイ・グッドバイが全世界で2500万枚売れて、世界の歌姫となったサラさんは、現在52歳の美人シンガーなのだが、あの有名なミュージカル「オベラ座の怪人」に女優としてオリジナルキャストのクリスティーヌ・ダーエ役で出演し、そのテーマ曲、ミュージック・オブ・ザ・ナイトを歌って、一躍クラシックとポップスを融合させた女性シンガーとして、トップスターの地位に上った人である。

 私は彼女の歌声は知ってはいたが、じっくりとオリジナルのCDを聴く機会がなかったのだが、昨日偶然にも仕事で訪れたお客さんの玄関先で聞こえてきた歌声に魅せられて、尋ねてみると「サラ・ブライトマン」その人の歌声だったので、しばらく耳にして、とても心地の良いソプラノの澄み切った美声に心癒される思いとなった。

 そして、今朝は仕事で移動中のFMラジオのパーソナリティが、なんとそのサラ・ブライトマンさんが女性シンガーとしてはたぶん最初の宇宙旅行を行うという記者会見を昨日、ロシアのモスクワで行ったという驚きのニュースを伝えたのであった。

 昨日の今日という偶然も重なって、当然昨日の朝耳にしたサラ・ブライトマンさんの歌が大好きだと仰るお客様のご婦人に、今朝のニュースのことを告げると、彼女も驚きの面持ちで彼女の大胆な行動や言動にも驚きつつ、感嘆の興奮を隠しえなかったのであった。

 そこで、私は早速彼女に頼んで、サラのCDを一枚借りて移動中の車で聴きながら走ろうと思って、一枚のCDをお借りしたのだったが、我が愛車のCDプレイヤーが調子が悪いのかは定かではないのだが、最初からどうもちゃんと聴けないという状態だったので、車で聞くのを諦めて、帰宅後に自宅でじっりと聴きたいと楽しみにしていたのであった。

 しかし、自宅に帰って早速CDデッキに入れて聞いたのだが、やはり1曲目と2曲目がちゃんと聴けない状態で、傷がついている感じであり、3曲目以降はちゃんと美声のサラの声を楽しむことができたが、どうしたことか何が悪いのか思案したが、せっかくお借りしたCDがもともと傷ついていたのか、それとも私の車のCDプレイヤーが悪くて傷がついたのかが判らないので、新しいCDを買うこととしたのである。

 そのCDは、アマルフィというタイトルのもので、幸い近くのレンタルショップに新品があったので、すぐに購入して持ち帰り、新しいCDを聴いてみようと思ったが、自分の部屋にあった簡易なCDプレイヤーの電源コードが見つからないで聴けないという有様となった。

 サラ・ブライトマンさんは、記者会見で2015年秋に予定されているソユーズ宇宙船に乗って、10日から16日間の宇宙の旅をし、国際宇宙ステーション滞在中に、地球へのコンサートを開き宇宙からの歌声を披露されるだろうが、その費用は何と25億円から30億円をはるかに超える大金だそうである。

 しかし、52歳の歌姫サラさんは、「夢は見るものじゃなくて、夢は追うものである。」という信念を語り、さすが世界の歌姫というところを見せつけたのであった。
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日本人の栄誉!

2012年10月08日 | テレビマスコミ
つい先ほど、祝日だつた体育の日の夕刻のニュースで、京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授にノーベル医学・生理学賞が授与されることが決まったことが報じられた。

 ここ数年、この季節になると必ず日本人のノーベル賞受賞候補者が報じられていて、文学賞での村上春樹氏と共に医学・生理学賞では山中教授の名は必ず出でいたのだが、世界中の偉大な研究者や各種の功労者がたくさんいる中で、どのように最終的に決定がなされるのかは定かではないのだが、50歳の若さで受賞者に選ばれたということは、現在に至る日本人受賞者19人(南部教授も含む)の中で一番若い受賞者となるであろう。

 山中伸弥教授の功績は、私ごときが語ることは出来ないのだが、多くの人間の病気や健康を害している多種多様な症状に対して、新たな新しい細胞として、内臓臓器はもとより各種の病原菌や毒素に犯されていない新たな細胞を作れるという画期的な技術とでもいうべき研究成果としてiPS細胞という発見をされた方で、今後世界中の難病や健康維持への新薬の製造などに大変な貢献をすることは間違いないとされているというのである。

 科学技術の進歩や医学の発達は、人類の将来の世の中をより一層は、豊かで幸せなものに出来るだろうと確信しているが、今までにその恩恵を受けることなく、この世を去った先祖や先達たちを思うと、出来るだけ早く、現在多種多様な難病や健康維持が著しく困難な人々への救いの手のひとつとしての新薬もしくは施術のすべが実現することを祈るのみなのだが、現実的には試作段階、臨床段階などを経て、本当に全ての人に役立つ形で、このips細胞が役立つ日はいつになるのか、それが一番気がかりである。

 話は全然変わるが、もう一人の日本人の栄誉は、弱冠22歳のプロテニス選手、錦織圭、世界のKEIの快挙である。

 楽天ジャパンオープンで、世界の競合を相手に持ち前の若さと正確な技術、そして奇跡的なミラクルショットを交えて、何と決勝戦でも奇跡的なショットを連発して、日本人初の世界ツアーでの2勝目の優勝を果たしたのである。

 18歳で鮮烈なデビューをしてから、多くのツアーで活躍をして、一躍日本の男子テニス界のヒーローとはなったが、連戦の疲れや怪我も重なって、もう一歩というところで勝利からは見放されることも多かったのだが、今回のジャパンオープンではホームゲームという利点もあったとはいえ、絶好調のショットの連続で、師匠とされているあの松岡選手も驚くようなミラクル打を相手コートの隅に決めて、ガッツポーズをするニシゴリを観てると、なんとも新しい日本人の姿として、誇れる想いすら感じる感動の試合であった。

 世界中に日本人としての誇りと自信を再び取り戻すきっかけとして、二人の日本人がここに新たな栄誉を授けられたり、勝ち取ったりしたことで、直接は関連性のない出来事ではあるが、尖閣や竹島の領有権問題、北方領土や北朝鮮による拉致問題など、近隣諸国との軋轢というべき不安と不穏な外交や政治状況のニッポンに、じっくりと穏やかに紳士的に話し合いと交渉を進めて行く国としての姿勢を明確にし、精神的なバックボーンをより強くさせる程の快挙ではないかと、嬉しく感じているのである。
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ビートルズ半世紀!

2012年10月07日 | テレビマスコミ
昨日、あのビートルズが母国イギリスで最初のレコードデビューを飾った日から満50年が経って、FM765のエフエムCOCOROでは、ずっとビートルズ特集をしていて、車のラジオから懐かしくてポピュラーなビートルズのナンバーの数々が流れていて、なんだか数十年前にタイムトリップした如きここちで聞き入ってしまった。

 日本では1966年にビートルズが来日し、一気に人気というか一時は社会問題化したと言っても過言ではないくらいに、ファンのみならず日本中がフィーバーはし、マスコミは特に大騒ぎしたが、大人たちの多くは当時は眉を歪めたのであった。

 言うまでもないが、当時のビートルズのマッシュルームカットは、男性が髪の毛を伸ばすということだけで変人扱いされる時代で、ビートルズの武道館での公演に行きたいなどと言ったら、不良少年、少女扱いされたという感じで、現在のポピュラーミュージックの全盛期の入口という感じのブームが日本で渦巻き、間違いなく西洋音楽の王者として君臨するグループだったのである。

 ビートルズの登場、台頭は決して音楽シーンだけではなく、若者文化の全てに多大な影響を及ぼしたが、今思い出してみると、私自身も高校卒業後、つまり1966年のビートルズの来日に影響されたのか、それとも学生運動の嵐が吹き荒れたことが原因だったのかは定かではないが、いつのまにか長髪となっていたのであった。

 ビートルズの影響、特に私が大好きだったのはジョン・レノンだが、彼の風貌、歌声、ファッション、そしてモノの考え方と共に、オノヨーコという日本女性と結婚後の、彼の人生観、宗教観、生活観など見聞きする全てのシーンや思想が刺激的であり、直接的ではないが多様に私の思春期の行動や考え方に影響を及ぼしたと言えよう。

 それなのに、何故か1980年代以降はレコードからCDへと音源が変化すると共に、あまり自分自身でビートルズをわざわざ聴こうということも少なくなって、時折テレビやラジオから流れてくるビートルズの曲を耳にして、懐かしさを覚えたりして、特に「レットイットビー」「カムトゥゲザー」「イエスタディ」「ゲットバック」などの名曲に接すると、当時のいろんなシーンを思い出して、いまだ青春だという気分になるのであった。

 数々の名曲があり、それなりの社会的背景や人生、恋、テーマが歌われているはずなのだが、あまり英語の意味や歌の内容にまでは想いをめぐらせることもなく、良い曲だなと聞き続けて現在に至っていて、ビートルズを深く考察したり考えたりすることもなく、半世紀が過ぎているという感じである。

 いつかはジョン・レノンの英語の詩を理解しようと、日本語訳と英語の対訳本まで買った記憶もあるが、ちっとも勉強したり深く学んだりすることもなく、ただ単にビートルズが好きというささやかなファンの一人として現在まで生きてきたのである。

 しかし、半世紀が経ったと告げられた今、大半のレコードは残念ながら古レコードとして売却してしまったので、手元に残った音源としてはその後に出された2枚組みのベスト版CDが2組あるだけなので、もう一度じっくりとビートルズを聴く機会を作りたいと思っているのである。

 やはり洋楽音楽の原点はビートルズから始まっていることは間違いなく、1970年代から1980年に音楽業界で仕事したのも、ビートルズとの出会いがなければありえなかったと思うのだが、もう一人の洋楽体験で大きかったミュージシャンはボブ・ディランであることも付け加えておきたいと思うのである。

 
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リセットできないか?

2012年10月01日 | テレビマスコミ
昨日の日曜日に私たち団塊の世代の小学校時代の同期生の学年同窓会をやろうと決意して、来春の開催に向けての第1回の準備会をスタートさせたのである。

 私の母校は、大阪市立長池小学校なのだが、なにせ今から50数年前の1954年入学、1960年昭和35年卒業ということなのだが、とにかく戦後の第一次ベビーブームと言われた落とし子たちなので、一学年といえども約500名はいちと思われる同期生たちに、今回の企画をどう伝えて、どれくらいの人数が参集してくれるものやら全く未知数の状態での準備をはじめるに当たって、まずは10人に声をかけたのであった。

 卒業年度の8クラスの内、6クラスに在籍していた私も含む9名がまずは出席し、母校がある大阪阿倍野に近い天王寺で昼食を共にしながら、いろいろと相談を始めたのだが、久しぶりの友人もいれば、お名前しか知らない同期生もいたのだが、やはり同窓生ということで簡単な自己紹介から打ち解けて、約3時間の間歓談し、懐かしい友人たちや恩師の消息も含めて、楽しい会合となったのである。

 全員が間違いなく同い年であることはわかっていても、同じ学校でた学んだり遊んでいた頃から、半世紀以上も経過した現在を語りながら、脳裏に浮かぶのは幼い頃の少年、少女だった時代の面影や面立ちであり、不思議な空間にタイムトリップした様な気分にも時折なったのであった。

 食事と歓談と打ち合わせもお開きになる頃に、私は昨日の夜9時から放送されるテレビドラマで、あの一世を風靡した「東京ラブストーリー」で一躍トレンディドラマのヒロインとして名を馳せた女優である「鈴木保奈美」が主人公を演ずる「リセット」というドラマを思い出したので、同い年の同期生である8人に問うてみたのであった。

 もし、ドラマのテーマとなっているらしい、「17歳に戻れたら」という夢の様な想定だが、可ては能なら戻ってみたいかどうかと尋ねたのであった。

 一人の男性を除いて、私も含めて後の全員が今がいいと答えて、17歳でなくとも昔に戻りたいとは思わないと返答したのだったが、K君は笑いながら戻れるのなら、その時大好きだった女の子に告白してみたいと言うのであった。

 夜のドラマでは、鈴木保奈美さんが演ずる主婦と同窓の同い年の女性二人の三人が、ドラマの中の想定では45歳であり、28年前の高校時代に戻ってみ手るというストーリーが展開したのだが、結末は夢の様な昔の高校時代の姿と容姿、といっても別の若い女優さんたちが演じているのだが、自分の昔に戻ってはみたものの、現在までの人生を経験している3人にとっては、不可思議な世界であり、夢は夢として楽しいのだが、再び現在に戻ることを決めて戻ってくるのだが、現代を生きる時間としては約3時間のプチ家出といった感じで元の姿と生活に戻り、以前と違った想いで、家族たちとも接っして幸せな生活を取り戻すという物語となっていた。

 確かに、若さは魅力的だし憧れたりもするかもしれないが、現在に至る長い人生経験はなく、物事に対する感謝や対応の仕方に関しても未熟だろうし、深みが感じられない部分も感じられて、やっばり今が一番と感じる人が多いのではないだろうかと思いつつ、今が一番と思える幸せを改めて感じ、家族や知人、友人たちとの出会いや支えに、ありがとうと言いたい気持ちに再びなっていたのであった。

 確かに「カンチ!」と笑顔で読んでいた「赤名リカ」を演じていた鈴木保奈美は、今は石橋貴明の妻で3人のお嬢さんのママなのだから、それなりの年齢を感じさせる女優となっているし、簡単に28年や50数年をリセットなんか出来ない現実を生きる人生を楽しんだり、悩んだりしていい年の取り方をして生きたいものだと自分自身に自問自答したのであった。
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「あなたへ」

2012年09月03日 | テレビマスコミ
 久しぶりに映画を観た。

 何故か、82歳になった高倉健の主演作品、「あなたへ」である。

 愛した妻(田中裕子)の想いを知るため、亡くなった妻との記憶をめぐりながら、長崎が故郷の妻が残した「海に散骨してほしい」との遺言を実行しようとする元刑務所の刑務官だった高倉健が旅するのである。

 勤務先の刑務所に退職届を出して富山から、妻とのドライブを夢見て自らが改造したワンボックスのキャンピングカーで出発した主人公だが、途中に岐阜県、兵庫県朝来市、山口県下関市、北九州市などを経て、目的地である長崎県の小さな港町へと車を走らせる高倉健が出会う様々な人たちに、インテリ教師か車上荒らしの容疑者かのビートたけし、イカ飯の実演販売の仕事人として旅する草なぎ剛と佐藤浩市らがいるのだが、目的地の長崎では港のにぎわう食堂を営む未亡人、余貴美子と娘である綾瀬はるかなども出演していて、サブキャストもそれなりに著名な俳優、女優たちが固めている。

8月25日にロードショーが全国でされたばかりの作品で、四日目の火曜日に近くのシネコンに車を走らせて妻と共に観たのだが、観終わった直後の感想は、映画の最後のお話がなんとも腑に落ちないとでも言うべき部分があって、どうもあまりすっきりとしない想いが胸の中をよぎっていて素直な感想としては、もうひとつと言った感じであった。

 その理由は、映画の終盤で妻の遺骨の散骨を手伝ってくれた船主の息子だと思われる男が7年前の嵐の海で失踪し還らぬ人として、死亡したとされていたのだが、その張本人が佐藤浩市が演ずる男だったという話で、しかもそのことを悟った主人公が、その娘である綾瀬はるかと若き漁師の三浦貴大の結婚準備中の二人の写真を余貴美子から預かって、仕事の休憩中に呼び出した本人に見せるというストーリーが、どうも腑に落ちないばかりか、この映画のテーマとはずれた話であり、納得が行かないまま終わったためでもあった。

「あなたへ」の主題から外れたストーリーそのものが挟まれていてもおかしくはないのだが、亡き妻の想いや遺骨を散骨した主人公の心の微妙なうつろいなどを描くシーンよりも、海の男が地上に上がるきっかけとして利用した嵐の海と、その後戸籍上は死んだはずの男が、この世に存在していて、その残された家族の動向を知るという、奇妙な事実が映画のラストシーンに近いところで表現されていたので、感動とか涙するというよりも、しらけた感じで終わったことが残念なのである。

そして一番残念に感じたのが、やはり82歳になっている高倉健さん自身であり、彼のスター性は誰もが認めるところだが、私は東映任侠路線時代の彼のスクリーンでの演技はほとんど見てなくて、山田洋次監督の幸せの黄色いハンカチ以来の高倉健の渋さと人間性がにじみ出た演技が大好きだったので、今回の作品の主人公を演ずるには年を取り過ぎていたという印象が拭えなかったのであった。

それにしても封切り以来の邦画観客数では、若者に人気の「るろう剣心」についで2位という興行成績であり、中高年齢層を中心とした根強い「高倉健」人気が、「あなたへ」に期待したことがよくわかる映画だった。
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深夜の探偵?

2012年08月07日 | テレビマスコミ
 皆さん、連日の熱帯夜にロンドンオリンピックの中継と、ただですら暑い日が続いているのに、気になって眠れないという人も多くて、テレビの深夜放送に釘付けの方も多いことだろう。

 オリンピックでのニッポンのメダルラッシュとテレビマスコミは騒いでいるが、確かに金銀銅の総数では結構たくさんのメダルを取っている日本だが、金メダルに関しては柔道女子の松本選手と体操男子の内村選手のたった二つだけなので、とても寂しい感じもするのだが、ついついなでしこ日本や男子サッカー、そして卓球女子団体などのメダル確定となれば深夜でも見たくなるものである。

 そんなオリンピック中継も楽しくて眠いのだが、深夜12時近くの番組としては驚異的な高視聴率をいつも取っているのが、ご存知の方も多いと思うが、関西の朝日放送が毎週金曜日の夜23時15分から放送している「探偵ナイトスクープ」である。

 私は現在の西田敏行局長になる前の上岡竜太郎が司会進行し、岡部まりさんが秘書を務めていた時代からのファンであり、今から18年前にはじめた自営の移動販売八百屋で、金曜の夜は営業し帰宅するのが、いつもだいたい22時過ぎであるため、片付けて遅い夕食を食べて、疲れた体と眠気と戦いながら見るのを楽しみにしている唯一のテレビ番組と言っていいだろう。

 そんな大好きな娯楽番組なのだが、時折とても感動を覚えるほど記憶に残る様な放送内容のことがあって、今回は先月の第3週目の放送だったと思うのだが、あまりにも疲れていて眠たかったことと、たぶん他の番組との関係で放送時間がづれて遅くなっていたこともあって、珍しく録画して翌日見る積りでテレビの前に座っていた。

 しかし、この日の視聴者からの依頼に基づく3つのテーマは、いずれも興味深いものだったために、眠い目を擦りながら内容がとても良かったために最後まで見てしまったのだが、きっちりと録画された形で後日にも再度見ることができる形で残ったので、もう一度ゆっくりと時間がある時に自分も見たいし、妻や孫たちにも見せたいと思う程の作品であった。

 以前にも探偵ナイトスクープのに歴代の作品の中には、殿堂入りと言われる様な「電子レンジの卵」や「マネキンと結婚したい」などの傑作の数々をはじめ、多数の優秀作があって数え切れないのだが、少なくとも今年度に放送された作品の中でも間違いなくベストテンに入るであろう秀作が、この夜は3作品揃っていたので驚いたのである。

 まず最初は小さな女の子が「四葉のクローバー」を難なく見つけてしまうというテーマであり、近くの普通の公園に足を踏み入れても、すぐに「声が聞こえるらしく」、ここにあったと女の子はいとも簡単に四葉のクローバを見つけてしまうという、驚きのドキュメンタリーであった。

 二番目は、かわいい初孫と思われる女の子に接すると、必ず泣かれてしまうという59歳のやさしそうな祖父と言っても、まだ若いお父さんが、何とかして可愛い孫が泣かないままで自分と接してほしいとの依頼でしたが、声を変えたり接した方を変えてもなかなか普通に接して貰えずに、ついに自分の娘さんの着衣を身につけて髪の毛もウイッグをつけて、ママにちかい容姿で接するという形で、なんとか一緒に泣かない孫と写真が撮れたという際どいストーリーで、何とも喜ばしいやら悲しいやらの作品であった。

 そして三番目の作品に私は大変感動を覚えたのだが、40歳を過ぎた中途失明のマッサージ師のお父さんが、最近生まれた我が子の男の子に接して、盲学校時代に上った登山がきっかけで山が大嫌いになって以来、全く山登りをしていなかったのだが、幼いわが子が物心ついて自分の足で登れる様にになったら、ぜひ男らしくて頼もしい親父の姿として一緒に山登りがしたいと、一念発起し盲導犬と共に、山登りにチャレンジするという作品であった。

 よしもと新喜劇の石田探偵と山登りのガイドが同行し、チャレンジした山はなんと六甲山系の荒地山という山で、とんでもないロッククライミング的な箇所もあり、盲導犬ですら登る事を諦めざるを得ない場所をも、手探りとロープで誘導されて、とにかく必死のパッチで頂上へと到達するという、とんでもない達成感の伴うドキュメントであり、15歳頃に完全に失明したという依頼者が、ともかく明るく冗談を飛ばしながら、お子さんのためとは言え苦手だった登山に成功するという感動の作品となっていた。

 オリンピックの結果やメダル獲得も感動はあるが、普通の人々の素晴らしい思いや感動の一こま、またはチャレンジにも拍手である。
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