社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

英国EU離脱国民投票、離脱派勝利の勢いを世界に広め、左翼陣営に対抗せよ

2016-06-29 20:06:46 | Weblog

 英国のEU離脱の是非を問う国民投票で離脱派が勝利したことを受け、左翼陣営は早速工作活動に乗り出しているようだ。

 まずは株価の下落や為替相場の急激な変動だ。これらの数値は所詮作られたものに過ぎず、離脱派が勝利すれば世界経済が混迷し株価が下落するなどと前もって下馬評を世間に植え付けておいたから、その通りの結果になっただけだ。そもそも経済が混迷するといっても、具体的に何が起きるのか、例えば急激に物価高になり生活が苦しくなるとでも言うのか。あまりに抽象的で単なる印象操作としか思えない。

 それに、離脱により日本企業に対してどの程度の影響があるのかは業種によっても違うはずだ。例えば国内の食品メーカーやゲーム等のIT企業には何ら関係のない話である。あるとすれば材料の輸入価格に影響するということだろうが、為替への影響は「円高」であり、輸入企業にとってはむしろ追い風だ。従って、これらの業種の企業は株価が上がらなければ筋が通らない。だが実際は業種を問わず全面安となった。つまり株価はそれだけ人為的な操作によって作られているということだ。

 次は再投票すべきという署名サイトに400万件もの署名が集まったというもの。しかしよく考えれば、何故再投票すべきなのか理由が見当たらない。これは選挙に落選した候補者が選挙をやり直すべきと主張しているのと同じで、いかにも滑稽、悪あがきと言わざるを得ない。またこの署名サイトには1人で大量署名をした不正も発覚し、現時点で約7万7千件の署名が削除されたという。

 それに、短期間に400万件もの署名をどうやって集めるか。左翼陣営はそれだけ結束力が強いという証なのだろうか。そうであれば、国民投票での残留派もほとんどが左翼の組織票ということになってしまうのではないか。

 そして、マスコミの報道姿勢である。いかにも離脱派の勝利が過ちであるかのような報道のオンパレードである。離脱に入れて後悔しているといった一部国民の意見を取り上げ、それを英国全体の世論であるかのように報道したり、「Regrexit」たる造語を作成し(*1)、英国国民は離脱決定を後悔しているという報道、更には離脱派は離脱後の政策について何も考えていないなど、とにかくEU離脱があってはならないという論調に終始している。また離脱派や仏の国民戦線のような他国の追随勢力を「極右」と表現することにより、いかにも悪の枢軸のような印象を国民に与えて説き伏せようとしている。勿論、それら左翼陣営は「極左」に他ならない。

(*1)
・「Regrexit(リグレジット)」:Regret(後悔)+Exit(離脱)
・「Bregret(ブリグレット)」:Regret(後悔)+Exit(離脱)

 ところで、実際にはまだ離脱に関する具体的な手続きなどは全く始まっていないのに、何故ここまで大騒ぎするのか。そこに見えてくる左翼陣営の思惑というものを考える必要がある。

 国連やEUなどの国際組織は既に左翼陣営に乗っ取られているというのは、ここの常連読者ならだいたい想像が付くだろう。連中は世界各国を一つの組織の中に組み入れ、国家主権を奪い取り、全世界を支配しようという魂胆がある。そのため移民流入を円滑に行い、どこの国も似たり寄ったりにしてしまえということだ。これはフェミニズムの女性政策と似た部分がある。男女での区別を出来る限り取り払い、企業や議員の男女比率を同等にしようというのと発想は同じだ。国民の半数以上が移民になってしまえば、もはや移民という概念も取り払えるではないかという構想である。

 しかし、フェミニズムでは男女とも同等の権利が得られず、権利が女性専用になるのと同様、移民政策も移民優遇となり、自国民は虐げられる。生活保護や職場斡旋も移民優先となり、自国民は職場を奪われるばかりか、税金で移民を支えることを強いられる。今現在、世界各国で移民排斥の機運が高まっているのも当然と言えるだろう。

 そうした状況下で英国のEU離脱の話が持ち上がってきた。つまりEU離脱の是非は左翼を支持する(残留)か、或いは支持しない(離脱)か、の判断と同等と考えてもいい。そこで左翼を支持しないという結果が出たのだから、それが世界各国に波及することを恐れて左翼陣営は大慌てするわけだ。

 離脱派の理由として、最も判り易い説明をしたニュース画像の一部がツイートされ、多数のリツイートがされている。それによると、「日本の最高裁がソウルにあり、国会が中国にあったら嫌でしょう」と離脱派の1人が発言している。確かにその通りだ。むしろそんな状態で残留を望む国民がいることが信じられない。

・離脱派の理由を説明したツイート
https://twitter.com/raytonajp/status/747006723920015360

 左翼陣営は全世界を支配するために国際組織を乗っ取り、国会や司法などの決定機関を国連やEUに移管し、全国民に決定事項を押し付ける。しかし左翼勢力は自分達の都合のいいように決定できる自己決定権がある。一方では自己決定権、権利を主張しつつ、一方では他者を支配的に統括できるように法整備する。支配する側になれるのなら誰でも賛成するだろう。しかしそれが出来るのはごく一部だ。そしてフェミニズムの場合は支配層が女性という構図である。

 そのような状況でも、もし離脱に異議を唱える人がいたら、その人に対して、例えば女性なら、「貴方が誰と結婚するか、誰といつ性行為をするか、それを男性が決定してもいいのですか?」、と言ってやればいいだろう。

 因みに、国連内のフェミニズムの巣窟である女子差別撤廃条約にも、日本国の主権を奪われてしまう「選択議定書」と呼ばれるものが存在する。これは女子差別撤廃条約に関連するものだが分類上は別物である。ここには、個人通報制度といって、一般女性が直接国連に苦情を訴えることが出来る権利を含んでいる。例えば最高裁で決定した事柄についても女性が不服として、女子差別撤廃委員会に訴えるということも可能な他、夫婦別姓、人権擁護法など、フェミ権力を益々強化する内容になっている。当然男性には訴える権利はなく、女性専用条約(*2)である。まだ日本では選択議定書を批准していないが、国内外のフェミ権力から批准するよう圧力がかかっている状況である。尚、女子差別撤廃条約本体に関しては、日本は昭和60年(1985年)に批准し、国内フェミ権力の原動力になっている。

(*2)
女子差別撤廃条約には、女子差別を解消するための特別措置は差別に該当しない、と定めていて、これが女性専用車両などの女性優遇措置を正当化するための隠れ蓑になっている。

・女子差別撤廃条約選択議定書の正体
http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/1145.html

 このように、英国のEU離脱に限らず、日本にも女子差別撤廃条約のような離脱すべき条約が国連には沢山ある。EUも国連も決して正義の組織ではないということを認識する必要があるのだ。


・【英EU離脱】離脱派に広がる「後悔」 「Regrexit」の造語も登場 軽い気持ちで投票…やり直したいとも 2016.6.28 21:07
http://www.sankei.com/world/news/160628/wor1606280056-n1.html

 【ロンドン=岡部伸】欧州連合(EU)からの離脱を決めた国民投票をめぐり、英国民が戸惑いを強めている。ソーシャルメディアなどで離脱へ投票したことを「後悔している」との告白が続出。離脱派の一部主張の誤りも判明し、国民投票のやり直しを求める署名が増え続けており、投票の波紋は広がるばかりだ。

 ツイッターでは、Regret(後悔)とExit(離脱)を掛け合わせた「Regrexit(リグレジット)」、あるいはBritain(英国)と合わせた「Bregret(ブリグレット)」といった造語も生まれた。

 英BBC放送によると、マンチェスターのアダムさんはインタビューで、「私の票にあまり意味はないと思っていた。どうせ残留だろうと予想していたから」「キャメロン首相の辞任表明には、正直言って仰天した」と述べた。

 さらに投票結果の判明後、同放送のウェブサイトに「残留派が勝利すると思って何も考えずに軽い気持ちで離脱派に票を投じた。(国債や株価が急落するなど)大騒動になったことを憂慮している」などの投稿が寄せられた。離脱に投票した女性は同放送に、「2度目の機会があれば残留に入れる」と打ち明けた。

 26日発表のサーベイション社の世論調査結果によれば、離脱投票者の7%が「離脱に入れなければよかった」と悔いており、これは113万人に相当。実際の投票で離脱が残留を上回った127万人に近い。

 投票結果が判明後、株価下落など経済への影響が一気に表面化し、危機感を強めたことも背景で、選管に「自分の投票先を変えられないか」との問い合わせが多数寄せられている。

 さらに、離脱派の指導者が虚偽のPRをしていたことが判明したことも離脱支持者は不信感を募らせた。

 離脱派は、英国がEU加盟国として支払う拠出金週3億5000万ポンド(約480億円)を国民医療サービスの財源にしようと主張していた。だが、残留派は、EUから英国に分配される補助金などを差し引くと週1億数千万ポンドであると指摘し、離脱派を牽引してきた英国独立党(UKIP)のファラージ党首も24日のテレビ番組で誤りを認めた。

 国民投票の結果判明直後の訂正だけに、ツイッターでは「うそを信じてしまった」「離脱への投票を後悔している」と離脱への投票を悔やむ書き込みがさらに増加。英政府に2度目の国民投票を求める署名は400万人に迫っている。

 議会を解散し、総選挙でEU離脱の是非について民意を改めて問うべきだとの声も出ているが、任期途中での解散には高いハードルがあり、実現は難しいとみられている。


・英国民投票やり直し請願 一部に不正で削除 BBC 6月28日 18時41分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160628/k10010575381000.html

 イギリスがEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めた国民投票を巡り、イギリス議会には投票のやり直しを求める請願に400万人近い署名が集まっていますが、イギリスの公共放送BBCは、署名の一部に不正があったとして議会がおよそ7万7000人分を削除したと伝えました。

 イギリス議会のウェブサイトには、国民投票のやり直しを求める請願への署名が相次ぎ、日本時間の28日午後4時までに390万人を超える人が署名しています。

 イギリスの公共放送BBCによりますと、インターネット掲示板に「3万3000回署名した」などと書き込みがあったことから、イギリス議会が調べたところ、集まった署名のうちおよそ7万7000人分が、コンピューターの自動プログラムを使って不正に署名されていたことが分かりました。

 これを受けてイギリス議会は、28日までに不正があった署名を削除しました。

 不正があった署名は、北朝鮮や南極大陸などから署名したことになっているうえ、1分間に数百人というペースで書き込まれていたということで、議会は調査を進めるとともに、不正な署名の監視を続けるということです。

 国民投票のやり直しを巡っては、キャメロン首相が議会に対し、「決定は受け入れなければならない」と述べ、実施しない考えを示しています。