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社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

福田内閣を支えるのは野田聖子氏なのか --福田内閣改造--

2008-08-05 21:04:11 | Weblog

 福田内閣の顔ぶれが変わった。中でも目玉と言われているのが総裁選を闘った麻生太郎氏を幹事長としたことと、郵政民営化で造反した野田聖子氏を消費者担当相に抜擢したことだ。だがこれで国民生活は果たして好転すると思えるだろうか。

 先頃マスコミ各社が行った世論調査によれば、内閣支持率は前回30%を割り込んでいたのが今回の内閣改造で30%台を回復している。いつ解散総選挙になってもおかしくないと言われる中で、どうもマスコミとしては福田内閣に出来る限り長く続けて欲しい雰囲気が伺える。

 特に、野田聖子氏の扱いは好意的に捉える報道が多いのが目に付く。街頭インタビューなどでも彼女に期待するという声を多く報道し、批判的な声をほとんど報道しない。そればかりか、失われかけた初の女性総理候補が再度近づいてきたなどと賛美する報道もある。

 野田氏は郵政民営化で造反し、一度は自民党を離党する結果となった。その時の彼女の言葉は「自分の信念を曲げるわけにはいかない」だった。郵政解散と言われた総選挙の時には佐藤ゆかりを刺客として送られ苦戦したが、無所属として選挙区で当選、首の皮一枚がつながった。

 その直後の郵政法案では手の裏を返したように簡単に信念を曲げ、法案に賛成した。更に小泉内閣から安倍内閣に変わった後、早々と復党を果たした。いうなれば、強かな女と言えるだろう。

 だが、彼女がそのように振舞えるのも、古賀誠氏はじめとする一部勢力が彼女を支えているということと、福田内閣が元々男女共同参画行政に積極的であるからだろう。マスコミで野田氏が持てはやされるのも、福田内閣に対する批判がいまいち大きくないのも、フェミニズムに親和的な勢力が背後についているからだ。フェミニズムに批判的な安倍内閣の時と比べれば、マスコミの報道姿勢の違いは歴然としている。

 マスコミでは専ら女性総理候補と噂される野田氏。ある意味それは日本女性の代表とも言える。世の女性達は野田氏をどう見ているか気になるところだ。夫婦別姓を支持するなどフェミニズムの申し子とも言えるような野田氏、彼女を女性の誇りと捉えるのか或いは恥と捉えるのか、今後の女性世論の真価が問われると言っても過言ではないだろう。

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フェミニズム利権こそ本当の無駄と認識せよ --公益法人見直し--

2008-07-04 11:20:52 | Weblog

 福田首相が掲げる「無駄ゼロ」の一環として政府が実施していた350の公益法人見直しの集中点検結果が3日判明し、82法人が委託廃止で見直しとなり、少なくとも9法人は統廃合か業務縮小となるという。「無駄ゼロ」が名ばかりのものでなければいいが。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080704-00000050-san-pol

 こうした利権団体の見直しには相当の抵抗勢力が立ちはだかる。渡辺喜美行革大臣が中心となって行った独立行政法人改革でも、最初は廃止すると言っていたものが二転三転し結局は存続なんてことはざらにある。

 特に、別法人との統合が検討されていた文部科学省所管の「国立女性教育会館」については、単独存続を求める要望書を自民党の伊吹文明幹事長ら党3役が、渡辺喜美行政改革担当相らに提出するなど。自民党幹部が抵抗勢力を援護射撃している。ちなみにこの施設は昭和52年に設立され、職員27人、昨年度予算9億円、うち国の財政支出は8億円だった。次世代の女性リーダーの育成・研修が主な業務だというが、果たしてそれが社会的にどう貢献しているのか疑問だ。

・独法改革、自民三役が「抵抗勢力」 霞が関を援護射撃 2007.12.13 01:15
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071213/plc0712130115000-n1.htm

 こうした過去の動きを見てもわかるように、今回の改革においても、フェミニズムに関連する団体には全く手を付けていないだろうということは容易に予想がつく。無駄ゼロとは言いながら最も無駄で悪質とも言えるフェミニズム利権を撲滅しない限り、いくら他の利権をなくしても無駄は永遠に残ることになる。

 しかも、フェミニズム利権はその性質上、単に金銭的な無駄というだけでなく、それらが社会に与える悪影響というものが非常に大きい。女性の社会進出という謳い文句さえあれば何でも正当化できるその権力の影で、家庭の存在が蔑ろにされ、雇用は圧迫され、そして様々な痛ましい事件を招いているということはマスコミは全く指摘しない(出来ない)。

 フェミニズム利権をこの世から撲滅しない限り、いくら他の無駄をなくしても焼け石に水だろう。しかしその撲滅のためには、何よりもまず国民がフェミニズムこそ最大の無駄であると認識することが大切なのだ。フェミニズムに便乗して胡坐をかいている女性が君臨するような世の中では状況は好転しない。

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発覚相次ぐ大聖堂落書き、処分に格差はないか --岐女短、京産大、高校野球部監督--

2008-06-29 21:35:49 | Weblog

 イタリア・フィレンツェの大聖堂壁への落書きが岐女短の学生以外でも行われていたことが相次いで発覚している。今年3月には、京都産業大の男子学生3人が、そして水戸市の私立常磐大高の硬式野球部監督が新婚旅行で同所を訪れた際にも落書きをしたとされている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080629-00000053-san-soci

伊の大聖堂落書き 高校野球部監督も? 茨城県高野連が調査(産経新聞) - goo ニュース

 野球部監督については高野連が調査中としているが、京産大の男子学生については本人も認めており、3人は2週間の停学処分を受けた。因みに問題の火付け役となった岐女短の女子学生は注意のみで特に処分は受けていない。

 しかし、大学によって処分の重さが違うのも腑に落ちない。特にフェミニズムの女性権力が横たわる昨今においては、敢えて男子を女子より重い処分にするように男女共同参画局などの政府系機関から指令が出ているのではないかと推測してしまう。

 更に、メディアの報道もさりげなく女子学生を擁護するような雰囲気がある。TBS系のブロードキャスターでは、この事件を「ワイドショー講座」で紹介していたが、最初に岐女短の女子学生による落書きを報道し、続いて京産大の男子学生も同様に落書きをしていたことが判明して停学処分になったことを報道した。見ていて何か両大学の学生が共に停学処分になったかのような錯覚を起こさせる報道に感じた。何も知らない人があの報道を見ればかなりの人が誤解したのではないだろうか。

 また、ネット上でも話題を京産大の男子学生に摩り替えようという作為が感じられる。ヤフーニュースのコメント一覧でもランキングにリストされているのは京産大のニュースのみで、岐女短に関連するニュースは既にランキング対象から外され、ニュース検索でもしない限り出てこない。

 そもそも、大聖堂壁への落書きは何も日本人のものだけではなく、他に外国人のものと思われるものもあるようだ。だが、最初にこの落書きの件を報告した人によると、岐女短のものが最も大きく目立っていたのだという。(*1)

・(*1)京産大生も大聖堂で落書き? 壁に日本人名が続々見つかる 2008/6/25
http://www.j-cast.com/2008/06/25022440.html

  発覚したのは、現地を訪れた日本人観光客が3月12日、同大学に写真付きのメールを送ったことからだった。大聖堂の壁には、各国の言葉で数多くの落書きがされているが、6人のは、特に目立っていたらしい。
(部分引用)

 一口に落書きとは言っても、その大きさや書いた場所など、状況によりその深刻性というのは違いがあるだろう。それなのに、問題の発端となった女子学生は何の処分も受けずに後から発覚する者達が重い処分になっていくのは不条理を感じる。特に女子学生の場合は今年短大の2年生、就職活動の年である。そうした重要な時だからこそけじめはきちんとつけた方が良いのではないかと思うのだが。

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譲歩したように見せかけて成立を画策する勢力に注意 --人権擁護法案--

2008-05-30 13:27:08 | Weblog

 メディアから個人ブログに至るまであらゆる情報発信源の規制につながりかねないとして、これまで反対意見が根強い人権擁護法案が形を変えて成立の機会を狙っているようだ。今回の素案ではメディア規制条項の削除や人権侵害の範囲について具体的に列挙し、問題点の解決に努めたというのが推進派の主張ではあるが。

・メディア規制条項を削除 人権擁護法、自民が素案 2008年05月29日03時00分
http://www.asahi.com/national/update/0528/TKY200805280345.html
・メディア規制を削除=自民調査会長が私案-人権擁護法案 5月29日13時2分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080529-00000074-jij-pol

 今回の変更では、「話し合い解決等による人権救済法」と名称も新たにして従来の「人権擁護法」の悪い先入観を払拭するのがまず一つの狙いだろう。次に特に反対勢力の強いメディア規制条項については削除した。更に人権侵害の定義が曖昧と指摘されていた部分については、「人種、障害、疾病等による差別」、「職務上の地位を利用して行う性的言動」、「優越的な立場においてする虐待」など対象範囲を具体的に定めたとしている。

 だが、これで問題点は払拭できたと言えるだろうか。実質的には何も変わっていないと思うのは私だけだろうか。人権侵害の定義を明確にしたとは言っても、どんな文言で表そうが曖昧な部分は残る。結局は、この法律をどう運用したいと考えているのか、推進派の目的次第でどうにでも出来てしまうのではないだろうか。

 特に、「職務上の地位を利用して行う性的言動」など、なぜ性的言動に限定するのか、ここにもフェミニズムによる女性の権力強化が入り混じっている。これでは問題点は決して払拭されていないどころか、より顕在化したとも言えるのではないだろうか。

 また、制度の乱用を防止する観点から「申し立て自体を不当として対抗措置をとれる制度を創設」としているが、そうした対抗措置が今迄の法案ではなかったことが不自然だし、たとえ対抗措置をとってもそれが認められなければ名ばかりの対抗措置になってしまう。

 結局は、誰が何を「人権侵害」と認定する権限があるかということになるだろう。そこに不当な権力が介在する限り、正当な法律にはなり得ない。

 あの手この手で法制化を目論む勢力に今後も注意が必要だ。

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フェミニズム撲滅には、女性の力が必要 --今後のブログ運営に関する考察--

2008-01-07 13:14:43 | Weblog

 新年を迎えると、今年はどんな年になるだろうかと思いながら、昨年の反省と今年の抱負など、誰もが様々な思いで新年に臨むものと思われる。そこで、本ブログにおいても今年はどんな運営をしていくか考えてみたいと思う。

 これまで、本ブログの記事は日々の出来事を中心として、そこに潜むフェミニズムの要素というものを見出すような形式のものが多かった。特にヤフーや産経イザなどのニュースサイトとリンク出来る場合などはそれだけ訪問者も多くなるので、より1人でも多くの人にブログ記事を見てもらえるという利点があった。

 だが、ニュース関連のブログ記事ばかりでは限界もあり、そう簡単にフェミニズムと結び付けられるものばかりではない。下手に強引に結び付けようとすれば、質の低い記事になってしまい、読者からの支持も薄らいでしまう。

 加えて、フェミニズムに対する鋭い指摘をしたと思えるようなブログ記事の場合は、ヤフーニュースのリンクリストに本ブログが掲載されないという事態も起きてしまい、折角の記事が多くの人に読んでもらえないという不都合がある。但し、同時にそれだけフェミニズムの圧力がヤフーなどのネットメディアにも強く働いているということも確認できた。

 更に、ニュース関連のブログ記事ではどうしても世間での興味が薄れれば記事が廃れてしまい、更新頻度を高くして常に新しいニュースに関連したブログ記事を書き続けなければならない。本ブログでは昨年は週3回月水金を投稿日としてきたが、このペースで今後も運営するというのはかなりの負担がかかる。

 これに対し、昨年12月頃から投稿頻度を不定期とし、ブログ記事の内容も必ずしもニュースに拘らないという形式で試行的に運営してきた。投稿日が決まっていないので確かに負担は軽減されるし、また読者からのコメントも沢山付くようになり、1つのブログ記事をじっくり読んでもらえるという利点があると感じた。

 しかし、この不定期投稿とニュース関連なしの運営形態では、ブログの訪問者が少なくなってしまうというのが欠点である。現時点ではニュース関連を中心としていた時期にこのブログを知り、関心を持ってくれた読者の方々が訪問してくれているようだが、更に訪問者を増やすことは望めない。ランキングサイトに登録すれば訪問者も増えるがそれも一時的で、決定打は見当たらない。

 記事投稿は一定の頻度で続けつつ、更に訪問者も地道に増加していくような仕掛けが出来ると最も理想的なのだが、現時点では効果的な方法はない。読者を惹き付けられる内容を書くことが人気取りの原点ではあると思うが、だからといって女性の御都合主義などを書いて女性の訪問者を増やそうとしたら、それこそ本ブログの意義がなくなってしまう。

 ただ、ライブドアの独女通信ではないが、主に女性向けと言えるような話題を今後増やしていくことも1つの名案ではないかと思っている。勿論女性の御都合主義を書くつもりはないし、批判的な内容が中心となるだろうが、しかし女性に説教するだけの内容でもいけないと思う。フェミニズムにより女性が一見快適に暮らせるようになったと思えるが、実際には女性が狙われる事件が増えたり、非正規雇用の増加など雇用が不安定になったり、或いは増税がなされたりなど、女性は勿論国民全体に対する冷たい社会がもたらされているということを指摘することにより、多くの女性がフェミニズムに批判的な意識を持つように啓蒙できればと思っている。試行錯誤を重ねながら、今後も充実したブログ運営に心掛けたい。

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茶番劇と見るか、政界再編への布石と見るか --民主党小沢一郎党首と大連立構想--

2007-11-07 11:56:35 | Weblog

 大連立構想、辞意表明、そして辞意撤回、ここ数日慌しい小沢一郎氏と民主党の騒動は、どうやら元の鞘に収まりそうな気配である。

 ところで、大連立がもし実現していたとしたら、フェミニズム勢力は一体どうなるのかを推測してみたい。これは、各方面からの意見も参考にした上での私なりの見解として聞いて欲しい。

 これまでのフェミ政策は、ほとんど全て与野党相乗りと言ってもいい。男女共同参画基本法はじめ、DV防止法、ストーカー規正法など、一連のフェミ関連法律は与野党の賛成多数で可決されてきた。

 これらの動きは、超党派でフェミ議員連盟なるものが存在することが大きく響いている。永田町にはこのフェミ連に反旗を翻す気骨のある議員はどうも存在しないようだ。

 そうなると、たとえ大連立になろうが、フェミ政策には大した影響がないと思われる。それどころか、これ迄超党派だったフェミ連が与党の一部勢力となり、益々勢力を拡大してしまう恐れがある。

 しかし、決して悪材料ばかりではないと思う。何故なら、自民、民主それぞれには保守勢力も存在するので、それらが手を組めばフェミ問題にも切り込んでいける可能性もあるからだ。

 だが、こうしたあらゆる可能性について、マスコミは口を閉ざし報道もしようとしない。イラク給油問題は確かに大きな問題ではあるだろう。しかし国民の生活に密着した例えば勤労女性の一方的な賛美や、保育所任せの育児体制などの支援政策について、今一度マスコミは正義感に目覚め、問題点を報道すべきではないか。女子アナや女性記者が働く女性だから自分に有利な報道しかしないというのでは、報道の信頼性が低下するのは当然だ。

 ちなみに今回、小沢氏は記者会見で一連の報道についてマスコミ批判をした。これは1つの大きな成果とも言えるのではないだろうか。あるニュースでは、小沢氏が辞意表明した時に、安倍前首相と同じで、与野党のトップが投出してしまう無責任な態度と批判していたが、そもそも安倍前首相は体調不良であって投げ出しではないし、今回の小沢氏も投出しと評するのは不適切だろう。なのにこの機に及んでまで安倍前首相に批判的な報道しかしないマスコミの陰湿さには憤慨してしまう。

 小沢氏のマスコミ批判は、「本当の敵は自民党でもなく、あんたらマスコミなんだ」という隠れた本音があったのかも知れない。そこまで彼が考えているなら、今回の騒動にかかわらず、小沢氏を高く評価してもいいのではと思う。 

<ご案内>
・NPO法人「家族の絆を守る会」講演会が11/19に行われます。
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/95851079bfa1758de38590179cdbf398

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批判の大きさは国民の日頃の不満の証 --亀田家騒動--

2007-10-15 11:11:27 | Weblog

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071015-00000014-sph-soci
(この記事は、ヤフーニュースのブログ一覧に掲載されていません。10/15 11:45現在)

 沢尻エリカさんの舞台挨拶を巡る騒動に続き、今度は亀田大毅選手の試合中の反則行為はじめセコンドの父親や兄が反則指示をしたとして批判を呼んでいる。更に批判の矛先は亀田寄りの実況をしたTBSにまで波及している。

 これらの騒動を見ていると、既に世論の中に批判的な意識が最初からあって、それが何か決定的な出来事をきっかけとして批判の声が爆発しているものと感じられる。実際、沢尻にしても悪評が高かったらしいし、亀田家にしてもそれは同じだった。

 だが、ここで注目したいのは、幾ら批判される本人達に問題があったにせよ、これだけ一気に批判を爆発させる世論にも、様々な日頃のストレスなどが鬱積しているのではないかということだ。

 景気は良くなっているなどと報道はされても、物の値段は上がり、生活は決して安定しているとは言えない。格差社会は広がる一方で、女性や子供など特定の者達には恩恵が更に拡大される。そんな不合理な実情を訴えようにも、手当たり次第に周囲に当り散らすわけにはいかない。

 そんな時、今回のような批判出来る標的が現れると、待ってましたとばかりに批判を次々と浴びせていく、それで満足出来るのならまだいい。しかしほとんどの人達は批判したからといって現状の自分の環境が改善されるというわけではない。つまりほんの一時しのぎに過ぎないわけだ。

 何らかの失態をした者を批判するのは簡単であるし、また敢えてそうした者を批判しないのも変な話ではある。しかし世論が本当に批判したい相手というのは、批判したくても批判の糸口が見つけられないために批判出来ない相手ではないだろうか。

 道徳的には明らかに悪いにもかかわらず、それが新しい時代の流れだからとか、これが自分のスタイルだからなどといって正当化する。人に迷惑を掛けているにもかかわらず、公的に制裁されるわけでもなく、自分は何も悪くないと開き直れる。そうした連中こそ、沢尻や亀田などとは比較にならないほど悪質卑劣と言えるのではないだろうか。

 今後も様々な形で誰かが批判の矢面に立たされることがあるだろう。しかしそうした時、何の批判も受けることなく堂々としていられる真の悪者が別に存在するということも常に考える必要があるのだと思う。

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議員は政党ではなく人物で選べ --長妻昭、舛添要一、姫井由美子、小沢一郎、他--

2007-10-10 11:38:21 | Weblog

 9日の衆院予算委員会で、自民党舛添要一厚労相と「ミスター年金」とも言われる民主党長妻昭政調会長代理が年金問題に関し論戦を繰り広げた。

 論戦は、年金の未申請者数に関する長妻氏の質問に対し舛添氏が歯切れの悪い答弁をしたり、(年金問題に関し)党の中で長妻議員と同じように追及してきたなどと、いわば他人の褌で相撲を取るような舛添氏の答弁に野党席から一斉にブーイングを浴びるなど、終始長妻氏が優勢という印象だった。

舛添厚労相VS長妻氏、肩すかしドロー…年金バトル第1R 10月10日8時1分配信 スポーツ報知
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071010-00000084-sph-soci
年金第1ラウンド 舛添厚労相は防戦一方【衆院予算委】 19/10/09 22:18
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/89297/

 舛添氏は先日も、年金問題に関し自治体は信用出来ないなどの発言を巡り、一部の市長から批判を浴びたものの、その批判を「小人の戯言だ」などと切り捨てるなど、一悶着あったばかり。そんな中、今回の国会答弁で彼の印象は更に低下したと見て差し支えないだろう。

 尚、舛添氏に関しては以下のリンクでも批判されている。

やけに居丈高な舛添大臣の最近の言動
http://news.livedoor.com/article/detail/3335993/

 ところで、議員に関する話題はこれだけではない。少し前、「ぶってぶって」など自身の不倫の実態が暴露された姫井由美子参院議員に対し、元交際相手とその母親が、姫井氏が無断で男性の母親の名義を使って岡山市に飲食店の営業許可を申請したとして刑事告訴した。

姫井参院議員を告訴 元交際相手ら 19/10/09 23:18
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/89300/

 更に、民主党小沢一郎代表も、資金管理団体が所有する不動産から賃貸収入を得ていたことが政治資金規正法に抵触するという疑惑が持ち上がっているし、福田首相も、過去3年間だけでも100枚を超える領収書を改竄していたという。

福田首相、領収書改竄100枚超始め、福田内閣の政治とカネの問題一覧 19/10/03 19:26
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/88131/

 誰でも叩けば埃が出てくるものなのかも知れないが、これらの問題があることに加え、マスコミがこれらの問題に対し批判の力加減を微妙に調整しているという点にも着目したい。マスコミが徹底糾弾したい相手と、あまり批判したくない相手とを見分けることにより、政権闘争のシナリオを実は左翼傾向のマスコミが支配していると考えることも出来るのだ。

 そうしたマスコミの世論誘導に惑わされないためには、議員を政党で評価するのではなく人物で評価していくということが大切だと思う。

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民主主義国家は決して健全な国家ではない --キューバの国家事情から--

2007-10-01 14:32:46 | Weblog

 一昨日、ビートたけしが企画したと思われるある特別番組で、各国の独裁者・社会主義国を特集、紹介していた。番組を全部通して見ていたわけではないので、全体の印象は良くわからないが、私が見た時はカストロ議長率いるキューバについて報道していた。

 その報道によれば、キューバでは教育と医療に力を入れる政策を進め、識字率などの教育水準も向上したという。

 また人家の近隣には必ず診療所が設置され、しかも医療費も無料だそうだ。そして医科大学の学費も無料で、医師を志す人であれば誰でも入学できるという。そのため世界各国から医師を志す留学生が沢山集まってくるという。勿論彼らの学費も無料だ。更にキューバ革命以後関係が悪化している米国からの学生でも決して冷遇されることはないというから驚きだ。

 それだけ医療に力を入れているキューバでは、人口に対する医師数の比が日本などに比べて非常に高い。また戦争など非常時には積極的に世界各国に医師を派遣しているという。

 一方食糧の多くは配給制で決して裕福な国家という印象はなく、貧しい人も多いのだが、それでも国民は一定の満足感を得ていると言えるのだろう。

 教育と医療に力を入れるなど国策の全てはカストロ議長の哲学によるものだが、ここから読み取れる彼の政治理念とは一体何だろうか。

 思うに、彼は国家を統治したからと言って、私利私欲だけを求めて国民を食い物にするような卑劣な根性は決して持っていないと言えるのではないだろうか。何故なら、教育や医療というものは国民の生活保障である。中でも教育は知的財産の提供だ。教養の高い人間が増えれば、政治に詳しい者も増える。だがもしも政治が腐敗しているのなら、それに国民もすぐに気付き、不満の声が高まり、暴動が頻発し、やがて統治者は失脚するであろう。つまり国民に教養を持たせることは、下手な政治は出来ないという意味で統治者から見れば危険なことでもある。逆に馬鹿な国民ばかりなら、統治者は楽だし、ずるいこともやり放題だ。

 従って、敢えて国民に教養を持たせ、知性を高める政策を進めるカストロ議長の精神には、国民と共に発展するという共存意識が宿っていると考えられるのではないだろうか。

 ところで、社会主義や独裁者というと、ナチスや北朝鮮など軍事と直結した悪い先入観で見てしまいがちだが、たとえ独裁政治であっても、統治者に正義感があり、そこで統治されている国民が幸せを感じることが出来ればそれでもいいのではないかということだ。これは番組の中でも言われていたことだ。

 逆に民主主義というと如何にも平和的な印象があるのだが、自由競争と格差社会に翻弄された国民が果たして幸せを感じることが出来ているだろうか。格差社会では負け組が必ず発生する。負け組が出来てしまう社会は憎悪と争いを生み出すだけだ。そんな社会が平和と言える道理などあるはずがない。

 また、フェミニズムのような底意地の悪い卑劣な権力まで台頭させてしまうような民主主義が果たして健全な国家主義と言えるのか。先進国の多くがフェミニズムに汚染されているという現状は、言い換えれば民主主義の欠陥を象徴していると言えるのではないか。

 民主主義=先進国=善、社会主義=後進国=悪、といった誰も疑わないような図式が実は全くの錯覚であったということもあり得るのではないだろうか。日本とキューバの比較だけで安易に判断は出来ないが、果たして民主主義が健全な国家主義と言えるのか再検討してみてもいいのではと思う。

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