月曜日に「キリスト教性教育研究大会」に参加して来ました。
4人の方が登壇されてお話ししてくださり、
その後に質疑応答とディスカッション。
新しいことをたくさん学べて嬉しい時間でした。
この研究会は、
「結婚まで性交渉を待つ(アブステナンス)教育」で、
一致している団体です。
今回の大会は、
会員制の今までの在り方で行う最後の大会。
貴重な一回なので、時間をとって出かけました。
特に印象に残ったことをいくつかご紹介。
一つは、子宮頸がんワクチンのこと。
今、子宮頸がんワクチンの谷間にあるとされている女性たちに、
ワクチンを接種してもらう(キャッチアップ)ために、
来年3月まで無償(本来3回の接種で6万円程度)で、
ワクチンが受けられるとのキャンペーンが行われています。
そのキャッチコピーは、
「HPV(ヒトパピローマウイルス)は、
多くの女性が一生に一度は感染するもの」
「子宮頸がんは予防接種で予防できるがんです!」
あと、ネット等で詳しく調べれば、
「一度でも性交渉の経験のある人は感染の可能性がある」
とまでは書いてありますね。
ただ、これらのキャッチコピーに抜け落ちているのは、
「自分も性交渉の相手も一生でただ一人の相手なら、
HPVに感染することはない」
「完全な予防は、性交渉をしないこと」
ということ。
「愛を守る人」でも、
はじめの頃は、はっきりと、
性交渉がなければ、HPVは感染はしない
と言ってきたけれど、
医療従事者の方でも、
その通りだとはっきり答えてくださる方が
いなかったので、
いつの間にか私も言わなくなってしまいました。
でも、今回確認しました。
やはり、性交渉がなければ感染しないのです。
また、HPVでなくても、
他にもたくさんの性感染症があります。
細かく分ければ60種類もあるそうです。
それらの感染を避けるためにも、
婚前交渉は避けた方がいいに決まっています。
また、準備ができていないままの妊娠も、
それ以上に大きなリスクです。
いのちが関わってきますから。
時代遅れといわれても
自由を制限するのかと言われても、
アブステナンス教育、続けたいと思いました。
子どもたちの幸せのために。
ただ、「性交渉がなければHPVの感染はない」
そう、はっきり言わない背後には、
HPV感染者や子宮頚がん発症者に対する
配慮もあると思います。
けれども、これはHIV感染者や
AIDS(エイズ)発症者にへの
偏見や差別についても言えることだけれども、
彼らを守るために、
感染の危険性を言わないのは、
やっぱり違うでしょ。
特に教会は、
性的不道徳に対して不寛容ですから、
どうしても偏見と差別が強くなる傾向があります。
けれどもイエスさまは、
サマリヤの女にやさいく語りかけ、
救いに招きました。
偏見や差別は全くなかったのです。
また、姦淫の現場で捕まって、
人前にさらされた女をかばって、
罪ある人間は、
誰も彼女の裁く権利はないことを示されました。
「性」に関しては、
誰もが隠し持っている罪があるし、
自分は、バランスの取れた完全な「性」を
持っていると言える人は誰もいないのです。
結論は、
アブステナンス教育は大事。
けれどもその動機は「愛」であるべき、
ということ。
長くなったので、
とりあえず一点だけシェアしました。