A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

中原昌也「集まれ!IQ84以下!」@六本木Super Deluxe 2010.9.22(thu)

2010年09月24日 00時40分23秒 | 素晴らしき変態音楽
中原昌也氏「IQ84以下」出版記念イベント。
ライブペインティング:中原昌也 / ライブ:ジム・オルーク、ULTRAFUNCTOR (伊東篤宏+MicroDiet)、TAZIO (from仙台)、CARREということで、中原氏は演奏しないものと思って出掛けた。

SDLXでは別の企画「Le Dernier Cri ポスター展」が開催されており、壁中にアーティスティックなポスターが展示してある。"こんなに上手なアートに囲まれて絵を描くのはとてもやりにくい"と中原氏。それでもステージ後ろに貼られた3枚の画用紙に絵を描いていく。

正直言って演奏される音楽には余り興味がなかった。演奏に合わせて中原氏がどのように絵画の制作を進めていくのかということに関心があった。しかし、ライヴが始まってみると、流石中原氏のイベント、音楽的にもとても楽しめる内容だった。

最初はULTRAFUNCTOR。伊東氏のOptronは何度も観ているから意外性はないがMictoDiet氏のテクノビートに乗ると自然に身体が反応してしまう。
それは次のCARREも同様でテクノイズがワクワクするような空間を産み出す。中原氏も途中で演奏に参加した。やっぱり根は音楽家である。
ジム・オルーク氏は12弦ギターで心が洗われるような瑞々しいメロディーを紡ぎ出す。夢見るような時間だった。
最後が仙台から来たTAZIO。うら若き女の子ds&gのデュオである。何とこの日が初ステージだという。彼等が嬉しい驚きだった。変則ハードコア・バンド。あふりらんぽやStoned Green Applesを想わせるが、もっと荒削りでストレート。アンコールでは中原氏が加わり、ハードコア+ノイズの凄い演奏を聴かせてくれた。
そうこうする内に絵も完成。中原氏らしい幻想的で愛らしい作品になった。

中原君
あなたの感性
信じます

3日連続ライヴという強行軍だったが、このイベントは期待が大きくなかった分、心の底から楽しめた。サインも貰いハッピー気分で帰路についた。





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2 コメント

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勇気 (HK)
2010-09-24 11:12:01
確かに、いつもの中原氏の飄々とした画風とは異なり、ペシミズムの色合いが増してるのが興味深いです。
思えば、田野幸治氏の追悼文で「こういったある種の間違った表現行為と出会ってしまう自由」が、「巧妙な形でどんどんと奪われつつある」現状に危機感を募らせていた中原氏ですから、もう斜に構えた表現などしてられない、と居直ったのかもしれません。ともあれ、彼の表現活動には、いつも本当に勇気づけられます。

それにしても、大きなキャンバスとかじゃなくて画用紙っていうとこが、中原さんらしくていいですね(笑)。

PS 連チャンお疲れ様でした。DVDRの件はもちろんOKです。では、スペシャルカラーズで!
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天然 (miro)
2010-09-24 22:29:56
HKさん>中原君の才能は所謂天才というより天然なところがありますね。そこに惹かれます。
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