A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ハン・ベニンク+灰野敬二DUO@六本木Super Deluxe 2010.9.8.(wed)

2010年09月10日 00時34分02秒 | 灰野敬二さんのこと
東京JAZZ 2010で来日したオランダのベテラン・フリージャズ・ドラマー、ハン・ベニンク氏と灰野さんの2年半ぶりの2度目の共演。両者が熱望して実現したDUOだという。
台風接近で一時はどうなるかと思ったが、夕方には雨も止み、たくさんの観客が集まった。

まずは両者それぞれのパーカッション・ソロからスタート。最初は灰野さん。タンバリンやシンバル、シデロイホス、鉄琴、金属の棒などを使って、体全体で表現する。久々に観たけどまたPlan Bなんかでやって欲しいものだ。
続いてベニンク氏。ドラムセットを使いつつ、足でミュートしたり、前へ出てきてスティックで床を叩いたり、歌を歌ったり、ユーモラスなパフォーマンスを展開。多分60代半ばになると思うが歳を感じさせない元気なプレイに感動。

休憩の後いよいよDUO。始めはギターとドラムの組み合わせだ。灰野さんはシャープな音色で挑戦的な演奏。迎えるベニンク氏もドラムをパワフルに叩きまくる。続いて灰野さんはヴォイスに移る。ギターを置いて叫び声やファルセットを聴かせる。ベニンク氏もドラムや床を使って遊びの多いパフォーマンス。ジャズでもロックでもない独自のインプロヴィゼーションを展開した。時間的には40分弱と短めだったが、正に二人の才能がぶつかり合うスリリングなステージだった。

灰野さんは久々のパーカッションで腕が疲れてしまった、と言っていた。ベニンク氏との共演に関しては「最高」の一言。

天才の
出会うところに
我は立つ

素晴らしい共演を観た夜は風が心地良かった。

コメント
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