■夏季休業のご案内■
8月16日(月)から19日(木)は当店の夏季休業となります。この間はメールの
お返事等、行なえない場合がございますので、ご了承下さい。
8月15日(日)は通常営業となります。
===================================
★特価BOX限定入荷のご案内★
当店HPにご案内がございます。
http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/open.html
4778680 6枚組 \3950
モーツァルト:弦楽四重奏曲全集
アマデウス弦楽四重奏団
SONY BMG
8869765690-2 10枚組 \3250
パブロ・カザルス、オリジナル・ジャケット・コレクション
Deutsche Grammophon
4803742 12枚組 \4580
マーラー:交響曲全集
指揮:ジョゼッペ・シノーポリ
Deutsche Grammophon
4778668 11枚組 \5000
マーラー:交響曲全集
指揮:レナード・バーンスタイン
他
===================================
●SONY CLASSICAL MASTERS追加発売分 価格変更のご案内
8869777145-2 \1000 ※新価格 \800
スメタナ:『連作交響詩「わが祖国」』(全曲)
-ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮) スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1977年12月 シュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
アンセルメの後を継いだクレツキが急逝し、アンセルメが高く評価していたサ
ヴァリッシュがスイス・ロマンド管弦楽団の首席指揮者の時の非常に貴重な
録音。サヴァリッシュらしい正攻法による演奏ですが、見事にオーケストラを
鳴らしきった格調高い精度のあるアンサンブルも見事です。ドイツRCA原盤で、
長年CD化が待ち望まれていた名盤の復活です。
(初CD化ではありません:Goodies)
===================================
※コメントはメーカー案内書より抜粋です。
<CF(CESKA FILHARMONIE / CZECH PHILHARMONIC ORCHESTRA)>
CPO 0002-2 2枚組 \4050(予定価格です。価格が下がる可能性あり)
ヴァーツラフ・タリフ(ターリッヒ) ライヴ 1939 初出音源!
ラジオ放送開始アナウンス
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」
チェコ国歌(聴衆の合唱)
ラジオ放送終了アナウンス
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァーツラフ・タリフ(指揮)
録音:1939年6月5日、プラハ国民劇場、ライヴ
音源:オスロ、ノルウェー放送協会、Arkiv 781-82
ヴァーツラフ・タリフ、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団について語る
録音:1936年11月10日、チェコ・ラジオ放送 音源:チェコ放送、AF 03162/1
ラジオ放送開始アナウンス
ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲第2集 Op.72
チェコ国歌(レコード演奏)とラジオ放送終了アナウンス
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァーツラフ・タリフ(指揮)
録音:1939年6月9日、プラハ国民劇場、ライヴ
音源:オスロ、ノルウェー放送協会、Arkiv 783
第二次世界大戦前のヴァーツラフ・タリフ(1883-1961)(*)のライヴ録音は珍し
い。スメタナ・ホールにおける公開演奏会が放送されることはめったになく、
チェコのアーカイヴにはひとつたりとも残っていない。しかし幸運なことに、
1923年と1926年にプラハとストックホルムにおいてタリフがベートーヴェンと
マーラーを指揮した演奏のうちのいくつかが、スウェーデン・ラジオ放送に残
されている。彼はストックホルムで第8番をのぞくマーラーの全交響曲を、プ
ラハで第1-5番と第9番を指揮していた。タリフはドヴォルジャークの「スラヴ
舞曲集」を3回(1935年、1950年のフィルム収録、1955年)、スメタナの「わが
祖国」を同じく3回(1929年、1941年、1954年)録音しているが、いずれも聴衆
のいないスタジオ録音。ライヴ録音である当盤で初めて、彼の演奏に対する
聴衆の反応(各章が終わるごとに盛大な拍手が入る)やチェコにおける彼の無
二の重要性が明らかになるのである。
この「音によるドキュメント」は音楽的な意義のみならず、歴史的な意義も
備えている。プラハ国民劇場の監督であったタリフは劇場の大きな舞台を演
奏会のために使用することができた。またチェコ・フィルハーモニー管弦楽
団の首席指揮者兼芸術監督でもあった彼はオーケストラの演奏曲目を決める
権限を持っていた。自らの演奏のラジオ放送のために局との共同制作を開始
したことで、タリフは放送局のオーケストラの団員をチェコ・フィルに加勢
させることもできるようになり、第1ヴァイオリン16、第2ヴァイオリン14、
ヴィオラ10、チェロ9、コントラバス9という大型編成も可能になった。そし
て彼は将来の「プラハの春音楽祭」を予感させる「プラハ五月音楽祭」を創
設し、1943年まで毎年開催したのである。
第1回プラハ五月音楽祭は1939年5月2日から25日まで開催され、幕開けにスメ
タナの「わが祖国」が、締めにはベートーヴェンの交響曲第9番が演奏された。
タリフは7回の演奏会すべてを指揮し、そのあまりの大成功のためいくつかの
プログラムを6月に追加公演せざるを得ない事態となった。その公演のうち2
つは国外に送信され、幸いなことにノルウェー放送協会が1938年に導入した
当時最先端の技術「Philips-Miller audio recording system」(+)で記録し
た音源が残っていたのである。ちなみに「わが祖国」を放送したのはチェコ
のプラハ、オストラヴァ、ブルノとフランス、ノルウェーの放送局だけであ
り、録音が残されていたのは奇跡と言えよう。
かたや、「スラブ舞曲第2集」のほうは歴史の皮肉と言ってもよさそうだ。こ
の公演を放送したパリ、トリノ、ブリュッセル、ベオグラード、ザグレブ、
リュブリャナ、オスロ、コペンハーゲンの各放送局その後がまもなく軍事力
によってドイツの放送ネットワークに組み込まれてしまったからである。
技術的に見てこれらの録音の水準の高さには驚くべきものがあり、戦前のヨ
ーローッパの電話回線で遠方の国に送られたものとはとても思えない。ボヘ
ミアとモラヴィアがナチス・ドイツに占領され、1939年3月15日に「ベーメン
・メーレン保護領」(+)となった後、ドイツ語の帝国保護領
(Reichsprotektorat)という言葉の下にどれだけの自由が許されているのか、
タリフもそれを試そうとした一人であった。しかしその自由の制限ラインが
どこに引かれるのか、彼はまもなく知るところとなった。早くも1940年の5月
には、検閲官によって「わが祖国」の終盤2曲がカットされ、民族性の鼓舞の
度合いのより低いスメタナの作品「チェコの歌」に差し替えられてしまった
のである。
(*)「ヴァーツラフ・ターリッヒ」は「Vaclav Talich」のドイツ語読みで、
チェコ語読みのカタカナ表記「ヴァーツラフ・タリフ」が日本でも浸透しつつ
あるが、当盤に収録のアナウンスのチェコ語部分での発音は「タリヒ」に近
く聞こえる。
(+)「Philips-Miller audio recording system」は1931年に合衆国の J. A.
Millerが開発し1936年にオランダのPhilipsが実用化した技術。物理的に刻ん
だ音溝を光学的に読み取る仕組みで、アセテート盤のスクラッチノイズや磁
気テープのヒスノイズも発生しない画期的なシステムであったが、(これも歴
史の皮肉と言えようか)ナチス・ドイツ軍の爆撃により工場が破壊され生産不
能となってしまった。
(#)「ベーメン・メーレン保護領」はチェコスロヴァキアを占領したヒトラー
が(東部のスロヴァキアをドイツ保護国として独立させ)、西部・中部のボヘ
ミア・モラヴィアをドイツの保護領としたもの。チェコ人の自由は制限され
生活は酷く圧迫された。
以上、ブックレットの英訳からの和訳を主としたので常体表記といたしまし
た。
8月16日(月)から19日(木)は当店の夏季休業となります。この間はメールの
お返事等、行なえない場合がございますので、ご了承下さい。
8月15日(日)は通常営業となります。
===================================
★特価BOX限定入荷のご案内★
当店HPにご案内がございます。
http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/open.html
4778680 6枚組 \3950
モーツァルト:弦楽四重奏曲全集
アマデウス弦楽四重奏団
SONY BMG
8869765690-2 10枚組 \3250
パブロ・カザルス、オリジナル・ジャケット・コレクション
Deutsche Grammophon
4803742 12枚組 \4580
マーラー:交響曲全集
指揮:ジョゼッペ・シノーポリ
Deutsche Grammophon
4778668 11枚組 \5000
マーラー:交響曲全集
指揮:レナード・バーンスタイン
他
===================================
●SONY CLASSICAL MASTERS追加発売分 価格変更のご案内
8869777145-2 \1000 ※新価格 \800
スメタナ:『連作交響詩「わが祖国」』(全曲)
-ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮) スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1977年12月 シュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
アンセルメの後を継いだクレツキが急逝し、アンセルメが高く評価していたサ
ヴァリッシュがスイス・ロマンド管弦楽団の首席指揮者の時の非常に貴重な
録音。サヴァリッシュらしい正攻法による演奏ですが、見事にオーケストラを
鳴らしきった格調高い精度のあるアンサンブルも見事です。ドイツRCA原盤で、
長年CD化が待ち望まれていた名盤の復活です。
(初CD化ではありません:Goodies)
===================================
※コメントはメーカー案内書より抜粋です。
<CF(CESKA FILHARMONIE / CZECH PHILHARMONIC ORCHESTRA)>
CPO 0002-2 2枚組 \4050(予定価格です。価格が下がる可能性あり)
ヴァーツラフ・タリフ(ターリッヒ) ライヴ 1939 初出音源!
ラジオ放送開始アナウンス
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」
チェコ国歌(聴衆の合唱)
ラジオ放送終了アナウンス
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァーツラフ・タリフ(指揮)
録音:1939年6月5日、プラハ国民劇場、ライヴ
音源:オスロ、ノルウェー放送協会、Arkiv 781-82
ヴァーツラフ・タリフ、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団について語る
録音:1936年11月10日、チェコ・ラジオ放送 音源:チェコ放送、AF 03162/1
ラジオ放送開始アナウンス
ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲第2集 Op.72
チェコ国歌(レコード演奏)とラジオ放送終了アナウンス
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァーツラフ・タリフ(指揮)
録音:1939年6月9日、プラハ国民劇場、ライヴ
音源:オスロ、ノルウェー放送協会、Arkiv 783
第二次世界大戦前のヴァーツラフ・タリフ(1883-1961)(*)のライヴ録音は珍し
い。スメタナ・ホールにおける公開演奏会が放送されることはめったになく、
チェコのアーカイヴにはひとつたりとも残っていない。しかし幸運なことに、
1923年と1926年にプラハとストックホルムにおいてタリフがベートーヴェンと
マーラーを指揮した演奏のうちのいくつかが、スウェーデン・ラジオ放送に残
されている。彼はストックホルムで第8番をのぞくマーラーの全交響曲を、プ
ラハで第1-5番と第9番を指揮していた。タリフはドヴォルジャークの「スラヴ
舞曲集」を3回(1935年、1950年のフィルム収録、1955年)、スメタナの「わが
祖国」を同じく3回(1929年、1941年、1954年)録音しているが、いずれも聴衆
のいないスタジオ録音。ライヴ録音である当盤で初めて、彼の演奏に対する
聴衆の反応(各章が終わるごとに盛大な拍手が入る)やチェコにおける彼の無
二の重要性が明らかになるのである。
この「音によるドキュメント」は音楽的な意義のみならず、歴史的な意義も
備えている。プラハ国民劇場の監督であったタリフは劇場の大きな舞台を演
奏会のために使用することができた。またチェコ・フィルハーモニー管弦楽
団の首席指揮者兼芸術監督でもあった彼はオーケストラの演奏曲目を決める
権限を持っていた。自らの演奏のラジオ放送のために局との共同制作を開始
したことで、タリフは放送局のオーケストラの団員をチェコ・フィルに加勢
させることもできるようになり、第1ヴァイオリン16、第2ヴァイオリン14、
ヴィオラ10、チェロ9、コントラバス9という大型編成も可能になった。そし
て彼は将来の「プラハの春音楽祭」を予感させる「プラハ五月音楽祭」を創
設し、1943年まで毎年開催したのである。
第1回プラハ五月音楽祭は1939年5月2日から25日まで開催され、幕開けにスメ
タナの「わが祖国」が、締めにはベートーヴェンの交響曲第9番が演奏された。
タリフは7回の演奏会すべてを指揮し、そのあまりの大成功のためいくつかの
プログラムを6月に追加公演せざるを得ない事態となった。その公演のうち2
つは国外に送信され、幸いなことにノルウェー放送協会が1938年に導入した
当時最先端の技術「Philips-Miller audio recording system」(+)で記録し
た音源が残っていたのである。ちなみに「わが祖国」を放送したのはチェコ
のプラハ、オストラヴァ、ブルノとフランス、ノルウェーの放送局だけであ
り、録音が残されていたのは奇跡と言えよう。
かたや、「スラブ舞曲第2集」のほうは歴史の皮肉と言ってもよさそうだ。こ
の公演を放送したパリ、トリノ、ブリュッセル、ベオグラード、ザグレブ、
リュブリャナ、オスロ、コペンハーゲンの各放送局その後がまもなく軍事力
によってドイツの放送ネットワークに組み込まれてしまったからである。
技術的に見てこれらの録音の水準の高さには驚くべきものがあり、戦前のヨ
ーローッパの電話回線で遠方の国に送られたものとはとても思えない。ボヘ
ミアとモラヴィアがナチス・ドイツに占領され、1939年3月15日に「ベーメン
・メーレン保護領」(+)となった後、ドイツ語の帝国保護領
(Reichsprotektorat)という言葉の下にどれだけの自由が許されているのか、
タリフもそれを試そうとした一人であった。しかしその自由の制限ラインが
どこに引かれるのか、彼はまもなく知るところとなった。早くも1940年の5月
には、検閲官によって「わが祖国」の終盤2曲がカットされ、民族性の鼓舞の
度合いのより低いスメタナの作品「チェコの歌」に差し替えられてしまった
のである。
(*)「ヴァーツラフ・ターリッヒ」は「Vaclav Talich」のドイツ語読みで、
チェコ語読みのカタカナ表記「ヴァーツラフ・タリフ」が日本でも浸透しつつ
あるが、当盤に収録のアナウンスのチェコ語部分での発音は「タリヒ」に近
く聞こえる。
(+)「Philips-Miller audio recording system」は1931年に合衆国の J. A.
Millerが開発し1936年にオランダのPhilipsが実用化した技術。物理的に刻ん
だ音溝を光学的に読み取る仕組みで、アセテート盤のスクラッチノイズや磁
気テープのヒスノイズも発生しない画期的なシステムであったが、(これも歴
史の皮肉と言えようか)ナチス・ドイツ軍の爆撃により工場が破壊され生産不
能となってしまった。
(#)「ベーメン・メーレン保護領」はチェコスロヴァキアを占領したヒトラー
が(東部のスロヴァキアをドイツ保護国として独立させ)、西部・中部のボヘ
ミア・モラヴィアをドイツの保護領としたもの。チェコ人の自由は制限され
生活は酷く圧迫された。
以上、ブックレットの英訳からの和訳を主としたので常体表記といたしまし
た。