クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-08 No.17

2010年08月12日 20時33分55秒 | Weblog
■夏季休業のご案内■
8月16日(月)から19日(木)は当店の夏季休業となります。この間はメールの
お返事等、行なえない場合がございますので、ご了承下さい。
8月15日(日)は通常営業となります。

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※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

★チャンネル・クラシックス 創立20周年記念特別キャンペーン★
世界トップレベルの高音質サウンドと超一流の演奏にこだわり続ける名エンジ
ニア、ジャレッド・サックスによって設立され、今年2010年に創立20周年を迎
えたオランダのハイ・クォリティ・レーベル「チャンネル・クラシックス
(Channel Classics)」。レーベルの創立20周年を記念して、チャンネル・クラ
シックスの20年の歴史を積み重ねてきたポッジャー、ラツィック、ウィスペル
ウェイ、イヴァン・フィッシャー&ブダペスト祝祭管弦楽団など、世界的アー
ティストたちの名演の中から選びぬかれた20タイトルを『創立20周年記念ミラ
クル・プライス』でご案内させていただきます!
チャンネル・クラシックスの名盤が、これまでにない特別価格で揃う絶好の機
会です。

セール期間:2010年11月30日 ご注文分まで

対象商品は当店HPにございます。
http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/channel_2010.html

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※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<VOICE OF LYRICS>
VOLIC 216 \2080
対話的幻想曲 オルガンとトランペットのための未出版編曲作品集
ジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ(1706-1784):トッカータ
ヴィヴァルディ(1678-1741)/J・S・バッハ(1685-1750)編曲:
協奏曲イ短調
アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):サラバンド/ジグ
ジャック・ニコラ・レメンス(1823-1881):祈り
ゲオルギ・ムシェル(1909-1989):トッカータ
レナード・バーンスタイン(1918-1990):ア・シンプル・ソング
ウィリアム・マサイアス(1934-1992):行列聖歌
ジークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933):天使のあいさつ
レオン・ボエルマン(1862-1897):対話的幻想曲/ゴシック組曲
ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):オルガン交響曲第1番 から フィナーレ
シャンタル・ド・ゼーウ(オルガン)
ジェラール・オセッロ(トランペット、ピッコロトランペット、ビューゲル)
録音:2005年、エクサンプロヴァンス(フランス)、サンソヴール大聖堂
パイプオルガンとトランペットの組み合わせは珍しくありませんが、ここでは
単にトランペット独奏にオルガン伴奏が付いているのではなく、トランペット
があたかもオルガンのラッパ管と化したかのようなみごとなブレンドが実現し
ています。南仏プロヴァンスで活躍するド・ゼーウとオセッロの演奏は、教会
のステンドグラスから差し込む七色の光を感じさせます。

VOLBL 704 \2080
室内の音楽、教会の音楽 イタリア・バロック・カンタータ&モテット集
アレッサンドロ・ストラデッラ(1644-1682):
われらの主イエス・キリストの十字架刑と死
アゴスティーノ・ステッファーニ(1654-1728):最も幸福な恋人
ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736):サルヴェ・レジナ
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
闇の恐怖の長い苦しみ/やめておくれ、もうやめておくれ
ベアトリス・パリー(アルト)
レザンド・ギャラント(・バロック・アンサンブル)
フランソワ・コスタ(第1ヴァイオリン) 
エリーザベト・コッタム(第2ヴァイオリン)
ピエール・ヴァレ(ヴィオラ) アナベル・ルイ(チェロ)
ヴァンサン・ド・メーステル(オルガン、チェンバロ、指揮)
エリーザベト・ジャックマン(アーティスティック・ディレクター)
録音:2008年4月、モンペリエ
ペアトリス・パリーはオラトリオのソリストとしての活躍が目立つ、古楽と
現代音楽を得意とするフランスのアルト歌手。1997年創設のレザンド・ギャ
ラントは17-18世紀の音楽を専門とするピリオド楽器アンサンブル。




<VIDEOLAND>
VLMD017(DVD-Video) \3650
レハール:喜歌劇「ロシアの皇太子」全3幕
ハラルド・セラフィン(大公)
ティベリウス・シム(ロシアの皇太子)
アレキサンドラ・ラインプレヒト(ソーニャ)
マルク・カントル(イワン)
ジークリンデ・フェルドホーファー(マーシャ)
フリードリッヒ シュワンドマン(宰相)
指揮:ヴォルフディーター・マウラー
衣装:ロルフ・ランゲンファス
指揮:ギュンター・フルーマン
振付:ジョルジオ・マディア
照明:フリードリヒ・ロム
合唱指揮:ベルンハルト・シュナイダー
メルビッシュ祝祭管弦楽団、合唱団、バレエ団
150分 カラー Dolby Digital 2010年 ライブ映像
今年のメルビッシュ湖上の音楽祭はロシアの皇太子。出来たての映像を紹介。
発売されている映画版とは違い、メルビッシュ音楽祭の臨場感あふれる映像
はオペレッタ・ファンにはたまらない作品となっています。




<VOICEPRINT>
TPDVD145(DVD-Video) \2080
Testimony/ The Story of Dmitri Shostakovich
ロシアの偉大な作曲家「ドミトリ・ショスタコーヴィチ」の物語を映像化。
ルドルフ・バルシャイ(指揮)
ロンドン交響楽団
堀米ゆず子(vn)
チリギリアン弦楽四重奏団
ハワード・シェリー(ピアノ)
ジョン・シャーリー・クイック(歌)
交響曲1,4,5,7,8,9,10,11,12,13,14番
ヴァイオリン協奏曲,ピアノ協奏曲第2番,弦楽四重奏曲第8,10番
よりハイライト
151 分 モノクロ/ カラー
配役:
ドミトリ・ショスタコーヴィチ:Ben Kingsley
スターリン: Terence Rigby
ニナ・ショスタコーヴィチ: Sherry Baines 他

TPDVD113(旧品番:USDDV1357)(DVD-Video) \2080
At The Haunted End of The Day/ William Walton
William Walton: At The Haunted End of the Day
ベンジャミン・ブリテン、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズと並ぶ20世紀イ
ギリスの作曲家、ウィリアム・ウォルトンの音楽と生涯を描いたドキュメン
タリー。パルマーの作曲家シリーズの中でも特に力作。81年にTV放送。
前半では幼年時代から聖歌隊メンバーとして活躍した学生時代、友人サシャ
ヴァレル・シットウェル一家との親交などウォルトンの作曲活動に大きな影
響を与えたバックグラウンドを紹介する。後半では妻スサナとスペイン、イ
スキアに移ってからの半生とその時期の作品に目を向ける。若き日のサイモ
ン・ラトルがベルシャザールの饗宴と交響曲第1番を指揮する映像もある。
友人のサシャヴァレル・シットウェル、ウォルトンが音楽を担当した映画「ヘ
ンリー5世」「ハムレット」の監督/主演ローレンス・オリヴィエのインタビュ
ーも収録。作曲中や移動中の映像とともに、言葉少なく、控えめにしかし深
い信念を感じさせるウォルトンの言葉がドキュメンタリーの核となっている。
サイモン・ラトル(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
サイモン・プレストン(指揮)
オックスフォード・大聖堂合唱団
ユーディ・メニューイン(vn)
アイオナ・ブラウン
ラルフ・キルシュバウム
イヴォンヌ・ケリー
ジョン・シャーリー・クイック

TPDVD1028(旧品番:USDDV1355)(DVD-Video) \2080
グレツキ:交響曲第3番(悲哀のシンフォニー)
ドーン・アップショウ(ソプラノ)
デイヴィッド・ジンマン(指揮)
ロンドン・シンフォニエッタ
1933年ポーランド生まれのグレツキ作品の中で最も優れた交響曲と言われて
いる。ゲシュタポ収容所の壁に刻まれた少女の言葉「おかあさん泣かないで」
を元にしたLento E Largo ? Tranquillissimoの清らかで澄明な歌声が作品の
ハイライトといえよう。
53分

TPDVD116(USDDV1562)(DVD-Video) \2080
I Berlioz/ Tony Palmer’s Classic Film
ラルフ・ワイケルト(指揮)
チューリッヒ・オペラ・ハウス管弦楽団、合唱団
89分
ベルリオーズの回想と手紙より書かれた映像。
作曲家ベルリオーズについて知るには貴重な作品。

TPDVD160(DVD-Video) \2080
Valentina Igoshina Plays Chopin
ショパン:
ワルツ 第1番
ワルツ 第6番
夜想曲 第13番
前奏曲 第7番
前奏曲 第15番
練習曲 第5番
スケルツオ第1番
ソナタ第3番より第3楽章
ポロネーズ op.53
練習曲第3番
即興曲第4番
ヴァレンティーナ・イゴーシナ(ピアノ)
1978年18才にてラフマニノフ国際ピアノ・コンクール優勝。ツヤツヤのワイ
ン系栗色の素敵な髪、彼女が奏でるショパンには何か神秘的なものを感じさ
せます。




<MAGIAN MUSIC>
MM002CD \2080
CENTERPEACE
1. Sakura Perspectives
アンドリュー・ヨーク(g)門 光子(p)
2. Improvisation 1
3. Improvisation 2
アンドリュー・ヨーク(g)アラジン・マシュー(g)
4. Pray and Dance
アンドリュー・ヨーク(g)門 光子(p)
5. Improvisation 3
6. Improvisation 4
アンドリュー・ヨーク(g)アラジン・マシュー(g)
7. Centerpeace
アンドリュー・ヨーク(g)アンディ・サマーズ(g)
8. Improvisation 5 Todi
9. Improvisation 6
10. Improvisation 7
11. Improvisation 8
12. Improvisation 9
13. Improviisation 10 Mbira
14. Improvisation 11
アンドリュー・ヨーク(g)アラジン・マシュー(g)
15. Canticle 門 光子(p)
2006年までロサンジェルス・ギター・カルテット(LAGQ)のメンバーであった
アンドリュー・ヨーク自身のレーベル第2弾。作品は門 光子のピアノとアラ
ジン・マシューズ、アンディー・サマーズとのコラボレーションです。

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10-08 No.16-1

2010年08月12日 20時33分26秒 | Weblog
<harmonia mundi>
ヤーコプス・モンテヴェルディ・オペラ・エディション
ヤーコプス指揮によるモンテヴェルディ・オペラの名盤の数々がお買い得価
格!しかも豪華装丁!

HML 5901427 3枚組 \4050
モンテヴェルディ:ユリシーズの帰郷(全5幕)
ユリシーズ[ウリッセ]:クリストフ・プレガルディエン(T)
ペネーロペ(ユリシーズの妻):ベルナルダ・フィンク(Ms)
テレーマコ(ユリシーズの息子):クリスティーナ・ヘグマン(Ms)
エウメーテ(ユリシーズの羊飼い):マーティン・ヒル(T)
エリクレーア(ユリシーズの乳母):ジョスリーヌ・タイヨン(Ms)
イーロ(ペネーロペの求婚者たちの寄食者/大食漢):ギ・ド・メイ(T)
ピザンドロ(ペネーロペの求婚者)、人間のはかなさ:ドミニク・ヴィス
アンフィーノモ(ペネーロペの求婚者):デーヴィッド・トーマス(Bs-Br)
アンティノオ(ペネーロペの求婚者):マーク・タッカー(T)
エウリーマコ(メラントーの恋人):イェルク・デュルミュラー(T)
メラントー(ペネーロペの侍女):ファリダ・スブラータ(Ms)
ミネルヴァ、運命:ロレイン・ハント(S)
ジュピター[ジョーヴェ]:オリヴィエ・ラルエット(Bs)
ネプチューン[ネットゥーノ]、時:ミヒャエル・ショッパー(Bs)
ジュノーネ、愛:マルティーナ・ボヴェ(Ms)
ナイアーデ:フランチェスカ・コンジュ(S)、エリザベート・ショル(S)
ルネ・ヤーコプス(指揮)コンチェルト・ヴォカーレ
録音:1992年6月【旧品番:HMC 901427(廃盤)】
1992年7月「東京の夏」音楽祭で2夜上演され、「92コンサート・ベストテン」
(音楽の友誌)で第1位に選出される(ケルン歌劇場公演の現代オペラ『ムツェ
ンスク郡のマクベス夫人』と1位を分け合いました)など各界から絶賛を浴び
た、ヤーコプスの「ユリシーズの帰郷」。日本におけるバロック・オペラ受
容の大きな第一歩として、日本の音楽史にとっても重要な来日でした。当CD
は、彼らが来日直前に日本公演と同一キャストにて録音したものです。トロ
イア戦争に出征したまま行方知れずのユリシーズの妻ペネーロペが、夫の留
守中に様々な男に言い寄られながらも貞淑を守り、ユリシーズも様々な困難
に見舞われながらも最後は妻ペネーロペの下に戻り大団円というこのオペラ。
語り部からペネーロペに言い寄る男の役など一人四役をこなした芝居の巧さ
が輝くドミニク・ヴィス、哀れな大食漢を演じるギ・ド・メイ、夫を待ちわ
びる切なさを見事に表現したフィンク。楽想の襞にまで入り込んだ響きで作
品に深みと広がりと力を与えているユングヘーネル、ディールティエンスと
豪華な顔ぶれの通奏低音陣。これらの豪華演奏者をまとめ上げ、自ら雄弁な
チェンバロで全てを統率しているヤーコプスが圧倒的なのは言うまでもあり
ません。冒頭から踏み込んだ深い響きで、えぐるような壮絶な表現・・・ど
の場面を聴いても、聴き手に強烈なイメージを呼び覚ます、気迫と美しさに
満ちた素晴らしい演奏です。1993年度レコードアカデミー大賞に輝いた大名
盤です。

HML 5901330 3枚組 \4050
モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」(全3幕)
ポッペア/ダニエル・ボルス(S)
ネローネ(ローマ皇帝)/ギユメット・ロランス(Ms)
オッターヴィア(ローマ皇后)/ジェニファー・ラーモア(Ms)
オットーネ(ポッペアの夫)/アクセル・ケーラー(C-T)
セネカ(元老、哲学者、ネローネの師)/ミヒャエル・ショッペル(Bs)
ドルシラ(オッターヴィアの侍女)/レナ・ルーテンス(S)
乳母(オッターヴィアの乳母)/ドミニク・ヴィス(C-T)
アルナルタ(ポッペアの乳母)/クリストフ・ホンバーガー(T)
ルカーノ(宮廷人)/ギ・ド・メイ(T)
ルネ・ヤーコプス(指)コンチェルト・ヴォカーレ
録音:1990年2月【旧品番:HMC 901330(廃盤)】
モンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」は、ヴェネツェアのサン・マルコ大
聖堂図書館所蔵の筆写総譜、ナポリのサン・ピエトロ・ア・マイエッラ音楽
院図書館所蔵の筆写総譜の2稿が存在しており、ヤーコプスはこれら双方を具
に研究してから録音に臨んでいます。いくつかの部分でナポリ稿を大きく取
り入れているのも特徴。皇帝ネローネは、ローマの騎士長オットーネの妻ポッ
ペアと不倫しています。皇帝ネローネの妃オッターヴィアは、その事実を嘆
いて、オットーネにポッペアの暗殺を命じますが、失敗におわります。最終
的にネローネとポッペアは結ばれ、王宮では愛の神が祝福する中、ポッペア
の戴冠式が行わるという内容のお話。シンフォニアの出だし、一転してきび
きびとリズミカルな後半との鮮やかな対比は見事。的確なテンポ設定、繊細
かつ創意に富んだ楽器の音色の選択と使い分けはさすがです。どんな場合に
も歌詞が決して曇らされることはなく、言葉のリズム、語りのスピードが活
きています。鮮やかな色彩とイメージに満ちた見事な演奏です。いつもなが
らドミニク・ヴィスの芝居の巧さには圧倒されます。最終的に愛は勝つ、と
歌い上げる最終の合唱の場面では歌唱陣も器楽陣も高らかに喜びに満ち満ち
た音色で圧巻です。

HML 5901553 2枚組 \2700
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェーオ」(全曲)
オルフェーオ/ローレンス・デール(T)
エウリディーチェ、音楽/エフラート・ベン=ヌン(S)
女の使者/ジェニファー・ラーモア(Ms)
カロンテ/ポール・ジェリモン(Bs)
プルトーネ/ハリー・ペーテルス(Bs)
プロセルピナ/ベルナルダ・フィンク(Ms)
希望/アンドレアス・ショル(C-T)
アポロ/ニコラ・リヴァンク(Br)
ニンファ/エフラート・ベン=ヌン、マリー=ノエル・ド・カラタイ(SI)
マリア・クリスティーナ=キール、ベルナルダ・フィンク(SII)
牧人・霊/ドミンク・ヴィス、アンドレアス・ショル(C-T);
ゲルト・テュルク、リントン・アトキンソン(T);ニコラ・リヴァンク、
グリート・スミツ(Br);ウルリヒ・メッセタラー、ナタン・ベルク(Bs)
ルネ・ヤーコプス(指揮)コンチェルト・ヴォカーレ
録音:1995年1月【旧品番:HMC 901553(廃盤)】
驚くべき充実ぶり、音楽的深さ。オルフェーオとエウリディーチェの悲しくも
有名な物語を題材にしたオペラですが、結婚式の晴れやかかつ鮮やかに喜びの
リズムを刻む合唱と器楽、地獄の場面での厳粛かつ恐ろしいまでの雰囲気な
ど、聴き手の五感すべてを刺激するようなヴィヴィッドなオルフェーオです。




<CASCAVELLE>
VEL 3147 \2080
モーツァルト:
ディヴェルティメント第11番ニ長調 K.251
2つのピアノための協奏曲変ホ長調 K.365
交響曲第40番ト短調 K.550
IITTIフェスティヴァル・オーケストラ
フィリップ・アントルモン(指揮&ピアノ)
ラウラ・ミッコラ(ピアノ)
録音:2009年6月13日 IITTIフェスティヴァル(ライヴ)
2010年の5月の来日公演で健在ぶりを知らしめた巨匠アントルモン。最新録音
は彼のライフ・ワークでもあるモーツァルト、Iittiフェスティヴァルにおけ
るライヴ録音です。曲目はディヴェルティメント第11番、2つのピアノのため
の協奏曲 K.365(Cascavelleでお馴染みのミッコラとの共演)、そして交響曲
第40番。ピアノの名手として知られるアントルモンはNHKの教育テレビで放送
されたスーパーピアノレッスン「モーツァルト」の講師として日本でも大人
気のピアニストですが、近年は指揮活動を積極的に行っております。前作、
シンセン交響楽団とのショスタコーヴィチの「革命」(VEL 3137)は話題とな
りました。心地よいテンポ設定で演奏された交響曲第40番の本録音は、過剰
な演出は一切せず端正に音楽を紡ぎ出しております。




<naive>
V 5234 \2280
ヘンデル:水上の音楽、ロドリーゴ(序曲)
(1)組曲 ヘ長調 HWV 348
(2)組曲 ト短調 HWV 350
(3)組曲 ニ長調 HWV 349
(4)ロドリーゴ 序曲/ジーグ/サラバンド/マトロット/メヌエット/
ブレー/ガヴォット/パッサカリア(歌劇『ロドリーゴ』HWV 5より)
マルク・ミンコフスキ(指揮)
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル(ルーヴル宮音楽隊)
録音:2010年1月(グルノーブルMC2)
naive移籍後も絶好調のミンコフスキ、好評だったハイドンの交響曲集に続く
待望の新譜は、録音では初登場レパートリー、ヘンデルの水上の音楽です!
何度もコンサートで取り上げてきてからの録音ということもあり、まさに期
待を裏切らない出来栄え。有名なホーンパイプの楽章での、生き生きとした
リズムとホルンの高らかな咆哮、ニ長調の終曲ブレーでの限界スレスレの急
速なテンポ設定によるファンファーレでのトランペットの超絶技巧と華やか
な音色!ゴージャスに掻き鳴らされる通奏低音の厚みもあいまって、音の花
火のような豪華さと大迫力。ロンドンのテムズ河を舞台に1717年7月17日に行
われた豪華絢爛な川遊びのお祭りのために、ヘンデルが腕によりをかけて書
いた豪華な作品を、ミンコフスキはこれまた贅沢に華やかに鳴り響かせます。
「ロドリーゴ」は、ヘンデルの最初のイタリア・オペラで、1707年秋にフィ
レンツェで初演された作品。序曲とそれに続く7つの舞曲から成る管弦楽曲で
幕を開けます。ヘンデルのこのロドリーゴの幕開けの音楽の一部分はロンド
ンで17世紀から18世紀に特に流行していたベン・ジョンソン作の舞台「アル
ケミスト」の音楽に、用いられていたため、1710年にヘンデルがロンドンを
訪れるよりも前に既に、イギリスの聴衆はヘンデルの音楽を耳にしていたこ
とになります。このロドリーゴの音楽は、ヘンデルが体験したロンドンでの
祝宴へのいわば序曲であったといえるでしょう。特に印象的なのが、最終曲
のパッサカリアでのヴァイオリン・ソロ。ルーヴル宮音楽隊の弦楽奏者の音
色のたっぷりとした瑞々しさ、そして録音の巧みさを実感する出来栄えです。





<WERGO>
WER 6730 \2180
フレデリク・ジェフスキ(b.1938):不屈の民による36の変奏曲
カイ・シューマッハー(ピアノ)
録音:2009年1月
ジェフスキの「不屈の民変奏曲」は、チリの革命(抵抗)歌をもとにした、36
の変奏曲。ジェフスキはポーランド系アメリカ人で、1960年代ころからめざ
ましい活躍をしているピアニスト・作曲家。自身シュトックハウゼンやブー
レーズなどの作品を初演したこともあるピアノの名手であり、作曲をダッラ
ピッコラに師事、セリー音楽主義に影響を受けました。この作品は1975年に
作曲され、ピアニストのウルスラ・オッペンスに献呈されています。1時間
以上を要し、ジャズ、ミニマル・ミュージック、底力のある民俗音楽的要素、
そして超絶技巧や即興的な要素がちりばめられ、弾き手にも聴き手にも高度
なものが要求される20世紀ピアノ作品の傑作のひとつです。作曲者自身によ
る演奏の記録やアムランによる録音などが存在しますが、ここでは若手ピア
ニストのカイ・シューマッハーがエネルギッシュかつものすごい集中と迫力
で、冒頭にあらわれる主題旋律の物悲しくも力強い歌から最終楽曲の集結部
分での決然たる和音の連続まで、一気呵成に聴かせます。

WER 6719 2枚組 \2700
アリベルト・ライマン:メリュジーヌ(4幕のオペラ)
メリュジーヌ:マルレーネ・ミルド(S)、ピティア:テレサ・エルベ(Ms)、
マダム・ラペルーズ:ガブリエーレ・メイ(Ms)、
マックス・オルレアンダー:リヒャルト・キンドリー(T)ほか
ニュルンベルク・フィルハーモニカー
ペーテル・ヒルシュ(指揮)
録音:2007年5月
ディースカウらの伴奏者としても活躍している作曲家・ピアニストのアリベ
ルト・ライマンのオペラ世界初録音盤。題材になっているのは半人半魚のメ
リュジーヌ。幻想的な物語ながら、歌はかなり高度な技巧が要求される難し
いオペラとなっています。

WER 6734 \2180
ペトリス・ヴァスクス:四季-ピアノのための
(1)「四季」白い風景―春の音楽―緑の風景―秋の音楽
(2)「夏の夜のための音楽」
ヴェスタルド・シムクス(ピアノ)
録音:2009年9月(ライヴ録音/世界初録音)
静かに静かに、雪の音や風の音、葉がすれ合う音などがピアノで再現されま
す。「耳を澄ます」という行為に集中できる1枚です。

WER 6855 \2180
「戴冠式」
(1)バルタカス:(co)ro(na)
(2)レベッカ・サウンダース:cinnabar
(3)マグヌス・リンドベルイ:Joy
(4)クセナキス:タレイン
ムジークファブリーク
録音:2004-2006年
戴冠式・・・様々な人の思いが渦巻く儀式。名誉の戴冠もあれば祝福されな
い戴冠など色々あるでしょう。もはや戴冠式や貴族や王の威光を示すという
よりも、ゴシップの対象にすらなることもあります。王冠や栄光に様々な角
度から焦点をあてて作品を書いた、現代を代表する作曲家たちの一騎打ち。
クセナキスの作品「タレイン」の新録音が出たというのも貴重といえるでしょ
う。

WER 6577 \2180
アヒム・ボルンヘルト:作品集
(1)ナチュレル (2)コンセント (3)ラック (4)インフラロート (5)セピア
(6)アチェトン (7)ナチュレル
ヘリオス弦楽四重奏団
アンサンブル・フォルミンクス
ベルンハルト・ヴルフ(指)
フライブルク打楽器アンサンブル
録音:2008, 2009年
日本人には快く耳に響く虫の音も、西洋人にとっては不快なものであるとい
う話を聞いたことがありますが、まさにこれは西洋人の耳に聴こえる虫の声。
鈴虫の羽音のコンピューターによる再現なのに、どこか気持ち悪く聴こえる
から不思議です。ボルンヘルトは1966年生まれ、電子音楽を中心に活躍して
います。

WER 6578 \2180
サエド・ハダド(b.1972):作品集
(1)ル・コントルデジール (2)オン・ラヴI (3)オン・ラヴII 
(4)レ・ドゥ・ヴィザージュ・ドゥ・ロリアン 
(5)ミステリアスなエチュード (6)ザ・シュープリーム
アンサンブル・モデルン
録音:2008、2009年
サエド・ハダドは1972年ヨルダン生まれ。ドイツに住み、ベルギーで哲学を
学びびました。ラッヘンマンやデュサパンに師事。ローマ大賞も受賞した世
界が認める作曲家の真髄を味わえる一枚。一貫した集中力を奏者に求める作
風ですが、静寂と音について考えさせられる、哲学的な音楽です。カーヌー
ンなどヨルダン地方の楽器ももちいられており、興味深いサウンドの作品が
並びます。

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10-08 No.16-2

2010年08月12日 20時33分05秒 | Weblog
<SDG>
SDG 705 \2180
(1)ベートーヴェン:「コリオラン」序曲 op.62
(2)ガブリエリ:サンクトゥス、ベネディクトゥス(12声)
(3)シュッツ:「サウル、サウル、なぜ私を迫害するのか」SWV 415
(4)J.S.バッハ:
合唱「私の目は常に主に注がれています」「主は私の足を」
-カンタータ『主よ、われは汝を求む』BWV 150より
(5)ブラームス:宗教的歌曲「惜しみなく与えよ」op.30(合唱)
(6)ブラームス:混声8部合唱曲「祭典と記念の格言」op.109
(7)ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
モンテヴェルディ合唱団
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
録音:2008年10月5-8日(ロイヤル・フェスティヴァル・ホール/ライヴ)
SDGレーベルのガーディナーによるブラームス交響曲シリーズの完結編の登場
です。第4番と、この作品をブラームスが書くにあたって特に大きな影響を受
けた作品という、いつもながら思慮に富んだカップリング。2年間にわたるガ
ーディナーの「ブラームスとその先駆者たち」プロジェクトでは、ブラーム
スだけではなく彼が影響を受けた作曲家たちの作品を同時に取り上げて、ブ
ラームスの創作の足跡を様々な角度からたどってきました。今回のメイン・
プログラムである第4番交響曲は、バロック音楽の影響を濃厚に受けています。
終楽章は、バッハのカンタータ150番の合唱曲「私の目は常に主に注がれてい
ます」の直接的な影響がみられ、また、ベートーヴェンのコリオラン序曲に
負っている部分も大きいです。このことについては、ガーディナーがブック
レットでディスクの分数を示唆しながら詳しく語っています。また、ブラー
ムスは、ガブリエリやシュッツの作品の指揮をするのが好きだったというこ
とは意外と知られていない事実。彼らの作品の影響を、ブラームスの宗教的
歌曲に聴くことができます。それぞれの曲の演奏が素晴らしいことは言うま
でもありませんが、すべてのプログラムが有機的意味合いをもっているため、
ブラームスの魅力、それぞれの作品の魅力が互いに高められており、この1枚
は何倍もの価値をもったものとなっています。




<DOREMI>
DHR 7981/3(2CD+1DVD) \5980
「イヴリー・ギトリス第1集 / ライヴ録音集」
[CD 1]
・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
ジョージ・セル(指)ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:1955年12月18日(ライヴ・モノラル)
・ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲イ短調Op.102
モーリス・ジャンドロン(Vc)
ミシェル・タバシュニク(指)フランス国立管弦楽団
録音:1970年12月8日(ライヴ・ステレオ)
[CD 2]
・パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調Op.7
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指)
シュトゥットガルト放送交響楽団
録音:1972年6月13日(ライヴ・ステレオ)
・ヒンデミット:ヴァイオリン協奏曲(1939)
シクステン・エールリング(指)バンベルク交響楽団
録音:1966年5月19日(ライヴ・モノラル)
・ルネ・レイボヴィッツ:ヴァイオリン協奏曲【世界初演】
ルネ・レイボヴィッツ(指)ハノーファー放送フィルハーモニー
録音:1961年1月20日(ライヴ・モノラル)
[DVD]
・フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調-第2楽章
ジョルジュ・プルーデルマッハー(P)
録音:1969年2月9日
・フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調-第2楽章
ブルーノ・リグット(P)
録音:1974年10月5日
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35-第3楽章
・サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソOp.28
・サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
レオポルト・ハーガー(指)ルクセンブルク放送交響楽団
録音:1985年2月18日
・パガニーニ:カプリス第24番
タッソ・ヤノポウロ(P) 録音:1967年5月31日
・ラヴェル:ハバネラ形式の小品
演奏者不詳(P) 録音:1977年10月31日
・マスネ:タイスの瞑想曲
イヴ・アンリ(P) 録音:1988年1月13日
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」-第3楽章
・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108-第3楽章
ピエール・バルビゼ(P) 録音:1985年2月18日
・バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ-第3楽章冒頭
録音:1974年11月22日
・ベルク:ヴァイオリン協奏曲
ハンス・フォンク(指)ケルンWDR交響楽団 録音:1992年1月24日
・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64-第3楽章
ミシェル・ルグラン(指)管弦楽団 録音:1974年10月6日
=エピローグ=
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調より部分
フィリップ・アントルモン(P) 録音:1966年5月14日
イヴリー・ギトリス(Vn)
1922年イスラエルのファイファに生まれ、2010年に米寿を迎えるヴァイオリ
ニスト、イヴリー・ギトリス。これを記念して、貴重なライヴ録音をまとめ
たセットがDOREMIより登場。CDパートは協奏曲ライヴで、絶頂期にあたる50
年代におこなったセルとのベートーヴェンに始まり、ジャンドロンとのブラ
ームスのドッペル・コンチェルトなど、ライヴならではの豪華な顔合わせ。
なかには作曲者レイボヴィッツ自身の指揮による世界初演のドキュメントと
いう、思いがけない演奏も含まれています。さらに、ボーナスDVDの内容も、
得意のフランクほか、いずれもちょっとづつですが盛りだくさん。
アクの強い個性派として知られるギトリスですが、その昔、演奏を聴いたフ
ーベルマンの薦めでパリ音楽院に学び、ジョルジュ・エネスコとジャック・
ティボーに師事という華麗なる経歴を持つ大家。これはヴァイオリン好きに
は見逃せないものといえるでしょう。




<ZIG-ZAG TERRITOIRES>
ZZT 100301 2枚組 \3780
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲
ラ・シャペル・レーナン ブノワ・アレ(指揮)
エヴァンゲリスト:ジュリアン・プレガルディエン(T)、
イエス:ブノア・アルノー(B)、タニア・アスペルマイアー(S)、
サロメ・アレ(S)、 ジュリアン・フライムス(C-T)、
パスカル・ベルタン(C-T)他
録音:2008年9月5-11日
ブノワ・アレ率いるラ・シャペル・レーナンによるJ.S.バッハの「ヨハネ受
難曲」。「ヨハネ受難曲」はJ.S.バッハが4回に分けて改訂していますが、こ
のブノワ・アレの「ヨハネ受難曲」はその4つの稿を組み合わせた新しいヴァ
ージョンで録音されています。新バッハ全集をもとに部分的に各稿を再考し
変更しています。また注目はクリストフ・プレガルディエンの息子、ジュリ
アン・プレガルディエンがエヴァンゲリストで出演しています。父クリスト
フはバッハのマタイ、ヨハネのエヴァンゲリスト役でその名を轟かせていた
だけあって、息子ジュリアンの演奏にも期待が高まります。




<Coviello CLASSICS>
COV 20909 \2350
J.S.バッハ:テノールとフルート、通奏低音のためのアリア集
カンタータ第130番 BWV130より第5曲アリア「されば、おお ケルビムらの
長よ」
カンタータ第99番BWV99より第3曲アリア「身震いするなかれ、怖じ惑う魂よ」
デュエット第3番ト長調BWV804
カンタータ第78番BWV78より第3曲レチタティーヴォ「ああ!われは罪の子
なり」
カンタータ第78番BWV78より第4曲アリア「私の罪を消し去ってくれる血は」
カンタータ第96番BWV96より第3曲アリア「ああ、魂を愛の綱によって引き
行きたまえ」
クリスマス・オラトリオBWV248より第15曲アリア「喜び勇む羊飼いたち、
急げ、ああ急ぐがいい」
ミサ曲 ロ短調 BWV 232より第24曲アリア「天のいと高きところにオザンナ」
フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調BWV1034
カンタータ第113番BWV113より第5曲アリア「イエスは罪人を受け入れられる」
カンタータ第114番BWV114より第2曲アリア「この嘆きの谷の一体どこに」
カンタータ第55番BWV55より第3曲アリア「憐れみたまえ、わが神よ」
クラヴィーア練習曲集第3部より「いと高きところでは神にのみ栄光あれ」
BWV677
カンタータ第180番BWV180よりアリア「目覚めよ なが 主は 扉を たたく」
ダニエル・ヨハンセン(T) アニー・ラフラム(フルート・トラヴェルソ)
ルチア・クロンマー(Vc) マティアス・クランペ(ハープシコード)
録音:2009年2月22-25日聖ゲロルド修道院(オーストリア)
バッハのフルートとテノールがかけ合うアリアを集めた1枚。バッハは、「ク
リスマス・オラトリオ」、「ヨハネ受難曲」、「マタイ受難曲」でテノール
にエヴァンゲリストという重要な福音史家の役割を与えています。バロック
期ではテノールとフルートは好まれた組み合わせで、フルートは即興的なオ
ブリガートや名人芸的に活躍したり、牧歌的な響きで絶品の美音を聴かせた
りと、そのテノールを支えるのに多芸多才なフルートは完璧なパートナーで
す。テノールのダニエル・ヨハンセンとフルート・トラヴェルソを担当する
アニー・ラフラムは親密なアンサンブルを聴かせ、チェロと鍵盤楽器の通奏
低音が豊かな広がりを与え、バッハの音楽に存在する壮大な宇宙を感じさせ
る演奏です。




<APARTE>
AP 002 \2300
グリーグ:ばらの季節に/きみを愛す/夢/白鳥/茶色のふたつの目/
ソルヴェイグの歌/子山羊のダンス/水連に寄せて
ラングストレーム:牧羊神
シベリウス:もはや私は尋ねなかった/3月の雪/でもあたしの鳥は帰って
こない/ブラック・ローズ/トンボ/デートから戻った娘
ドビュッシー:ビリティスの3つの歌/顕現/美しき夕べ
カレン・ヴルチ(ソプラノ) スーザン・マノフ(ピアノ)
録音:2009年11月





<CALLIOPE>
CAL 7641 2枚組 \2450
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)
録音:1977年
30年以上前に録音された、元ボクサーという経歴ももつチェリスト、ナヴァ
ラの名盤。どこまでも内省的、日常の瑣末なことの一切合財を忘れさせてく
れる力演です。




<PRAGA>
PRDDSD 250266(SACD-Hybrid) \2780
ヤナーチェク:ピアノ作品集
(1)ソナタ 1905年10月1日(1. X. 1905)
(2)草陰の小径第1集(1901-1908)
(3)草陰の小径第2集(1902-1911)
(4)思い出
(5)霧の中で
スラーヴカ・ピエホチォヴァー(ピアノ)
録音:2009年
湧き上がる熱い思い、自身の民族に対する強い思いなど様々な個人的感情が
濃厚に反映されたヤナーチェクのピアノ作品集。草陰の小径』は、吉田秀和
氏をして「この曲を知らない人がうらやましい。これからこんな素晴らしい
曲を知ることができるのだから」と言わしめた名曲。モラヴェッツに学んだ
ピエホチォヴァーが確かなタッチと巧みな語り口で聴かせます。




<haenssler>=SWR MUSIC=
94 213 \1350
「ブリテン・コンダクツ・ブリテン」
ブリテン:交響組曲「グローリアーナ」Op.53a *
ブリテン:シンフォニア・ダ・レクィエムOp.20
エリザベス朝の主題による変奏曲(1953)
パーセル(ジュリアン・ハーベッジ編):歌劇「アーサー王」よりシャコンヌ
ヘ長調-弦楽とチェンバロのための
ピーター・ピアーズ(T)*
ベンジャミン・ブリテン(指)
南西ドイツ放送交響楽団(現:バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団)
録音:1956年12月1日バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
(放送用セッション・モノラル)
当時、新設されたばかりの南西ドイツ放送(SWR)音楽部門のディレクター、
ハインリヒ・シュトローベルは、放送局付きのオケとのコンサートや番組制
作に同時代の作曲家=指揮者を招へいすることにたいへん積極的であった人
物で、オネゲル、ヒンデミット、コープランド、ストラヴィンスキーにつづ
いて、招かれたのがブリテンでした。メインを飾る3作品が、それぞれ英日の
祝賀行事に向けて作曲されているのが特徴的なこのアルバムは、1956年12月
にブリテンがバーデン=バーデンを訪れた際に行った録音を収めたものです。
1953年作曲の「グローリアーナ」は、エリザベス2世の戴冠を記念して、ブリ
テンが英国政府より委嘱されたオペラ。組曲は4楽章形式からなり、第2楽章
で深深とした歌唱を聴かせるのはブリテンの公私にわたるパートナーであっ
たピアーズ。
「エリザベス朝の主題による変奏曲」もまた、エリザベス2世の戴冠を讃えよ
うという、ブリテンの呼びかけに応じた、仲間の英国の作曲家たちとの共作。
その内容はバードのオリジナル作品「セリンジャーのラウンド」を主題に、
ブリテンほか、ティペット、ウォルトン、アーサー・オールドハム、レノッ
クス・バークリー、ハンフリー・サールがそれぞれ思い思いに変奏曲を書い
たもの。1953年のオールドバラ音楽祭で作曲者を伏せて初演して、ブリテン
は聴衆に作曲家の身元を中てさせるという、ちょっとした実験を行っていま
す。そして、日本の皇紀2600年を祝う作品として委嘱されながら、痛烈な皮
肉に満ちた形式と内容から日本政府から受取りを拒否されたいわくつきの傑
作「シンフォニア・ダ・レクィエム」。ブリテン自演は極め付きの内容揃い
ですが、1953年のデンマーク国立放送響とのモノラル・セッション録音と、
1964年のニュー・フィルハーモニアとのステレオ・セッション録音とのあい
だに位置するこのたびも、質の高い演奏内容が期待されるところです。
SWRアーカイヴのオリジナル・マスター・テープ使用により、モノラルながら
鮮明な音質です。

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