クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-08 No.24

2010年08月22日 19時20分39秒 | Weblog
<RCA RED SEAL>
8869772720-2 \1680
ヴォルフ:イタリア歌曲集(全46曲)
クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン)
モイカ・エルトマン(ソプラノ)
ゲロルト・フーバー(ピアノ)
[録音]2009年7月30日-8月1日、9月25日&26日、ミュンヘン、音楽演劇学校
大ホール



<OEHMS CLASSICS>
OC-753 \1680
REINHARD GOEBEL
Mozart in Italy
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):歌劇「ルッジェーロ」序曲
トーマス・リンリーJr(1756-1778):ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調
ヴェナンツィオ・ラウッツィーニ(1746-1810):シンフォニア ニ長調
フランツ・ラモッテ(1751-1780):ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調
W・A・モーツァルト:
交響曲ニ長調〔「アルバのアスカーニョ」K.120(111a)序曲〕
ミリヤム・コンツェン(Vn)
ラインハルト・ゲーベル(指揮)
バイエルン・カンマーフィルハーモニー
【録音】2010年2月25-28日 バイエルン放送第1スタジオ
[デジタル:セッション]

OC-820 \2080
SINGER PUR
Rhineland Renaissance
『ルネッサンス、ラインラント地方の歌曲集』
Johannes de Cleve, Andreas Pevernage, Konrad Hagius,
Martin Peudargent, Orlando di Lasso, Petit Jean de Latre,
Johannes Mangon, Jean de Castro, Nicolaus Zangiusの声楽作品
ジンガー・プーア(声楽アンサンブル)
Claudia Reinhard(Sp), Klaus Wenk(T), Markus Zapp(T),
Manuel Warwitz(T), Reiner Schneider=Waterberg(Br), Marcus Schmidl(Bs)
【録音】2010年4月 レーゲンスブルク,聖ヴィート教会
[デジタル:セッション]

OC-772 \1680
『The Gentleman's Flute』
-ソナタ風アレンジメントによるヘンデルのアリア集
ヘンデル:『歌劇「リナルド」』『歌劇「アルチーナ」』『歌劇「ジュリオ・
チェーザレ」』『オラトリオ「サウル」』『オラトリオ「アレクサンダーの
饗宴」』『歌劇「ゴールのアマディージ」』『ガンバ・ソナタト短調』から、
序曲、シンフォニア、アリアによる編曲
シュテファン・テミング(Bfl)オルガ・ワッツ(cemb)
ドーメン・マリンチッチ(gamb)リンドン・ワッツ(バロックFg)
アレックス・ヴォルフ(リュート&テオルボ)
ロレンダーナ・ジントーリ(バロック・ハープ)
オルガ・ミシュラ(プサルテリー)
【録音】2010年4月12-15日
シュタルンベルク、マルテゼールシュティフト聖ヨーゼフ教会
[デジタル:セッション]

OC-817 \2080
DIE SINGPHONIKER
『Fragile』- 男声によるレクイエム
『ピエール・ド・ラ・リュー(1460?-1518):レクイエム』
『スティング:「Fragile」』
『エリック・クラプトン:「Tears in Heaven」』
『クルト・ワイル:「ベルリン・レクイエム - ポツダムの柏の木々の下で」』
『ラウタヴァーラ:「死に寄せるセレナーデ」』
『ルートヴィヒ・トーマス(1957-):「わが青春は既に過ぎ去り」』
『ハンス・シュハンデル(1960-):「天空の死のささやき」』
『クヌート・ニューシュテット(1915-):
「わたしは平安をあなたがたに残して行く」』
『トラディショナル(Chr. M. シュミット編):「深い河」』
『トラディショナル(ルートヴィヒ・トーマス編):「月は昇った」』
ジングフォニカー(声楽アンサンブル)
Michael Mantaj(Bs-Br) Daniel Schreiber(T) Henning Jensen(T)
Markus Geitner(C-T) Christian M. Schmidt(Bs) Berno Scharpf(Br)
【録音】2009年10月15-18日 ミュンヘン、ゼントリンク、昇天教会
[デジタル:セッション]
エームス・クラシックスの中でも、毎回ドイツで爆発的な人気を持つジング
フォニカー。毎回ドイツ人の心を掴むコンセプトでプログラムが組み立てられ
ていますが、今回は世界的にも通じるものと確信しています。

OC-777 \1680
EIGHT STRINGS
Kodaly.Cirri.Halvorsen.Cliere
『コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲Op.7』
『ジョヴァンニ・バッティスタ・チッリ(1724-1808):二重奏曲 ト長調Op.12』
『ヨハン・ハルヴォルセン:パッサカリア(ヘンデルの主題による)』
『グリエール:ヴァイオリンとチェロのための8つの小品 Op.39』
EIGHT STRINGS
ヴェレリア・ナスシュキナ(Vn) ミカエル・サムソノフ(Vc)
【録音】2010年6月 ハイデルベルク、トンスタジオ・ヴァン・ゲースト/
ザントハウゼン、クララ・ヴィーク・オーディトリアム
[デジタル:セッション]
ヴァイオリンとチェロのデュエットによるグループというのは意外と少なく、
こうした作品を演奏する場合は、ソリスト二人がそろった時にしか演奏されな
いのが実情のようです。こうした中でもプロ活動として行っているヨーロッパ
でも話題のグループEIGHT STRINGSのアルバムです。

OC-774 \1680
SACHIKO FURUHATA
Oehms Classics Debut:Sachiko Furuhata-Kersting
『メンデルスゾーン:厳格な変奏曲ニ短調Op.54』
『シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化Op.26』
『リスト:コンソレーション第3番変ニ長調S.172-3』
『リスト:ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」』
サチコ・フルハタ=ケルスティング(P)
【録音】2010年5月19-20日 カイザースラウテルン、南西ドイツ放送スタジオ
[デジタル:セッション]
サチコ・フルハタ=ケルスティングは、横浜で生まれ武蔵野音楽大学を卒業。
その後、デトモルト音楽大学、デュッセルドルフ・ロベルト・シューマン音
楽大学でロベルト・シドン、種田直之らに学びました。
その後、ヨーロッパを中心に演奏活動を続け、この数年で非常に高い評価を得
てきているピアニストです。



<SONY CLASSICS>
8869768365-2 60枚組 \12900
レナード・バーンスタイン / ザ ・シンフォニー・エディション
[60枚組:初回生産限定盤]
バーンスタインがコロンビア-ソニー・クラシカルに残した全ての交響曲録音
を集大成。
60枚のディスクはLPサイズの美麗ボックスに収録され、コレクターズ・アイテ
ムとしての価値を大きく高めています。LPサイズ・32ページの別冊解説書が
封入されています。

曲目詳細は当店HPにございます。
http://www.ne.jp/asahi/goodies/home/bernstein.html




<ARCHIPEL>
ARPCD0501 \1050
(1)ハイドン:交響曲第102番 変ロ長調
1955年12月30日ナポリでのライヴ
(2)ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」ニ長調
1959年12月7日ナポリでのライヴ
(3)「アレグロ・モデラート」「アレグロ」
バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第3番 ト長調 BWV.1048 から
1957年12月17日ナポリでのライヴ
セルジュ・チェリビダッケ指揮
RAIナポリ・A.スカルラッティ・オーケストラ
音質はどれも素晴らしく良いです。

ARPCD0503 \1050
(1)ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 op.90
RAIミラノ交響楽団 1956年4月6日ミラノでのライヴ
(2)ドビュッシー:遊戯 
RAIローマ交響楽団 1956年1月25日ローマでのライヴ
(3)ラヴェル:ダフニスとクロエ第2組曲
フランス国立管弦楽団 1958年11月30日パリでのライヴ
ロリン・マゼール指揮
マゼール、26歳の重厚なブラームスです。
音質はとても良いです。
初出かと思われます。

ARPCD0504 2枚組 \1750
ベートーヴェン:
(1)交響曲第8番 ヘ長調 op.93
(2)大フーガ 変ロ長調 op.133
(3)交響曲第7番 イ長調 op.92
1954年8月30日ザルツブルグでのライヴ
ボーナス・トラック 
(4)交響曲第3番「英雄」 変ホ長調 op.55
1950年8月31日ザルツブルグでのライヴ
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィル
フルトヴェングラーもののリマスターでは定評あるARCHIPELレーベルが自信を
もって発売するザルツブルグ・ライヴです。

ARPCD0505 \1050
(1)モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626
ロザンナ・カルテーリ(ソプラノ) Rosanna Carteri
オライア・ドミンゲス(アルト) Oralia Dominguez
アントン・デルモータ(テノール) Anton Dermota
マリオ・ペトリ(バス) Mario Petri
RAIトリノ交響楽団、合唱団 1956年3月30日ライヴ
ボーナス・トラック
(2)レチタティーヴォとアリア「この胸に、お願いだから来て・・・天があな
たを私に返す時」 K.374
マリア・シュターダー(ソプラノ) Maria Stader
WDR交響楽団 1956年1月ケルン
ロリン・マゼール指揮
初出かと思われます。
1930年生まれのマゼール、26歳のレクイエム。
レクイエムの音質は、マスターに起因する破裂音や音の揺れが聴かれ残念なが
らあまり良くありません。
シュターダーとのアリアは素晴らしい音質です。




<ARTHAUS>
101497(DVD-Video) \5650
101498(Blu-ray) \5650
チレーア(1866-1950):アドリアーナ・ルクヴルール
アドリアーナ・ルクヴルール…ミカエラ・カロッシ(ソプラノ)/ザクセンの
伯爵マウリツィオ…マルセロ・アルバレス(テノール)/ブイヨン侯爵夫人…
マリアンヌ・コルネッティ(メゾ・ソプラノ )/ミショネ…アルフォンソ・ア
ントニオッツィ(バリトン)/ブイヨン侯爵…シモーネ・デル・サビオ(バス)/
シャズイユの神父…ルカ・カザリン(テノール)他
トリノ王立歌劇場管弦楽団&合唱団
レナート・パルンボ(指揮)
ロレンツォ・マリアーニ(演出)
ニコラ・ルベルテッリ(舞台装置)/ルイザ・スピナテッリ(衣装)/ミケーレ・
メローラ(コリオグラフィ)/クラウディオ・シュミット(照明)/クラウディオ
・フェノーリオ(合唱指揮)
2009年、トリノ王立歌劇場ライヴ収録/収録時間 :151分
字幕 :英・独・仏・西・伊・日
2人の敵対するヒロインは、どちらも経験豊かで成熟した雰囲気を求められま
すが、ここで歌うカロッシとコルネッティは貫録も声も申し分なし。アドリア
ーナを思い続けるミショネ役のアントニオッツィがまた泣かせます。もちろん
ビロードの声を持つアルバレスはここでも大活躍、幕切れでの絶唱がいつまで
も耳に残ることでしょう。

101399(DVD-Video) \5650
ロメオとジュリエット-プロコフィエフの音楽によるバレエ
2006年ルートヴィックスハーフェン・フェストシュピール ライヴ映像
アテルバレット/振付・演出…マウロ・ビゴンゼッティ/アイディア…マウロ
・ビゴンゼッティ / ファブリツィオ・プレッシ/装置・衣装…ファブリツィオ
・プレッシ Fabrizio Plessi/照明…カルロ・ケッリ/テクニカルギア…ダイ
ネーゼ
音楽監督・指揮…ブルーノ・モレッティ
ラインハルト・プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団
撮影…アンドレアス・モレル
2006年10月26-27日
収録時間:本編 89分+ボーナス 12分(ビゴンゼッティ、プレッシ、グリッリ、
モレッティヘのインタヴュー(ドイツ語)/字幕:英・仏・西・伊・日 )
シェイクスピアの不滅の名作「ロメオとジュリエット」。類い稀なる振付師、
ビゴンゼッティはこの物語から暴力性を読み取りました。そして彼は「不滅の
愛」と「死」の関係についても鋭く解き明かしてくれます。「どんなに愛し合
う2人の恋人でも、この物語の中では死を乗り越えることができない。だから
こそ、死の場面を最初に持ってきたのだ。仕事から疲れて帰ってくるロメオを
想像できるかね?それでは違う物語になってしまう・・・」そのような信念に
基づき入念に仕組まれた舞台、これは最初にまず本編を見てからインタヴュー
を見ることをお勧めいたします(最初に謎解きがされてしまいますので)。巨大
な送風機、炎を表す照明、そして足に付けたヘルメット。これらを全て駆使し
て、ビゴンゼッティは強いメッセージを送り続けます。どんなに現代的な味付
けがされようとも、激しく肉体が踊ろうとも、普遍の愛、そして死というもの
は変わることがないということを強烈に喚起させる衝撃的な映像です。

100265(DVD-Video) \4350
パーソンズ・ダンス・カンパニー
1.高級な料理(振付…デヴィッド・パーソンズ/音楽…デヴィッド・リントン)
/2.兄弟(振付…デヴィッド・パーソンズ&ダニエル・エズラロウ/音楽…ス
トラヴィンスキー:12楽器のための小協奏曲より )/3.4つのリフレクションズ
(振付…デヴィッド・パーソンズ/音楽…モーツァルト:管楽のためのセレナー
デよりアダージョ)/4.コート(振付&照明…デヴィッド・パーソンズ /音楽
…ロバート・フィリップ )/5.精査(振付…デヴィッド・パーソンズ /音楽…
マイケル・レイ )/6.エンベロープ(振付…デヴィッド・パーソンズ/音楽…
ロッシーニの作品より)/7.ナシメント(振付…デヴィッド・パーソンズ/音楽
…ミルトン・ナシメント)
パーソンズ・ダンス・カンパニー/演出…トーマス・グリム
収録時間:117分/字幕:英・独・仏・西
アメリカの現代バレエの最先端を行くデヴィッド・パーソンズの様々な表現を、
彼自身の言葉で繋ぐ興味深い映像です。振付師、およびダンサーとしても高い
才能を示し、このDVDにも収録されている「コート」(1982年)で世界的に注目
された彼は、常に進化し続けています。身体の持つエネルギーを究極まで発散
させ、さりげなく空間に溶け込ませる技は彼ならではの世界。使用する音楽も、
キング・クリムゾンのリーダーであるロバート・フリップの曲からモーツァル
トまでと多岐に渡ります。ここに収録された7つの作品はどれも魅力的、静と
動が見事なまでに融和した映像に心躍るばかりです。彼自身もメンバーとして
踊る「パーソンズ・ダンス・カンパニー」の見事な動きをご覧ください。

101347(DVD-Video) \4350
ジョニ・ミッチェル -フィドル&ドラム
アルバータ・バレエ/音楽…ジョニ・ミッチェル/振付…ジャン・グラン=メ
ートル/衣装…パメラ・ケイ
カナダカルガリ、ジュビリー・オーディトリアム、ライヴ映像
収録時間 :115分(本編 50分+ボーナス 65分)(ボーナス映像・・・ジョニ・
ミッチェルヘのインタヴュー(英語のみ)/他、ミュージック・クリップ)
カナダの伝説的シンガーソングライター、ジョニ・ミッチェルと国際的人気を
誇る振付師ジャン・グラン =メートルのコラボによる感動的なバレエ作品です。
最近彼女が力を入れて取り組んでいるという環境問題から、戦争を経て平和へ
という普遍的なテーマを、シンプルな装置、照明と美しい体の動きで表現。抽
象的なテーマでありながら、深く心に突き刺さる作品として昇華されています。
ジョニ・ミッチェルの曲は本編で9曲使われており、落ち着いた歌声に載って、
鍛え抜かれた肉体が次々と跳躍し、そして崩れ落ちて行く様を眺めていると、
人類の愚かさと強靭さが改めて思い起こされるのではないでしょうか?アル
バータ・バレエは 2010年のバンクーバー・オリンピックでも素晴らしい舞踏
を披露したカナダの名門バレエ団。総勢30名以下の精鋭で構成され、日本の逸
材、服部有吉氏が所属していることでも知られてます。この映像でも彼の活躍
はばっちりご覧いただけることでしょう。

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10-08 No.23-1

2010年08月22日 19時20分10秒 | Weblog
<Chandos>
CHAN 10610 \2180
バルトーク:ピアノ協奏曲集 ――
ピアノ協奏曲第1番Sz.83/ピアノ協奏曲第2番Sz.95/ピアノ協奏曲第3番Sz.119
ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ)
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)、BBCフィルハーモニック
近現代のイタリア音楽や知られざる管弦楽作品の発掘に取り組んでいるノセダ
と、ドビュッシーから次なるステップとなるハイドンへと踏み出したバヴゼの
コンビが挑むバルトーク。
ノセダの燃え上がる情熱と、バヴゼの光る知性、そしてバルトークの音楽とい
う意外性に富んだ組み合わせはシャンドスならでは!
まるで打楽器のように響くピアノ、圧巻の迫力で豪快に鳴り響くオーケストラ。
バヴゼとノセダが、ハンガリー勢の演奏とは一味違うバルトークの凄演を聴か
せてくれることだろう!
2009年12月9日-10日&2010年4月1日の録音。

CHSA 5081(SACD-Hybrid) \2850
スーク:管弦楽作品集 ――
交響曲第1番ホ長調Op.14/交響詩《人生の実り》Op. 34
イルジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
BBC交響楽団、ニュー・ロンドン室内合唱団
チェコ・フィルとの「アスラエル交響曲」(CHAN 9640)以来となるチェコの名
匠ビエロフラーヴェクが振るヨゼフ・スーク(1874-1935)の管弦楽作品集!
1906年作曲されたスークの代表作「アスラエル交響曲」からさかのぼること数
年。1897年の作曲開始から2年という歳月をかけて書かれた「交響曲第1番」は、
ブラームスやドヴォルザークの影響を感じさせるスーク初期の隠れた傑作であ
る。また「交響曲第1番」と同規模の演奏時間を持ち、1912年から17年にかけ
て作曲された合唱が加わる交響詩「人生の実り」の収録も興味深い。
チェコの伝統を受け継ぐビエロフラーヴェクが振るスーク。チェコ音楽の演奏
史に新たな名演が加わります!
2010年1月5日-6日&4月29日の録音。

CHAN 10611 \2180
コルンゴルト:弦楽四重奏曲集 ――
弦楽四重奏曲第1番/弦楽四重奏曲第2番/弦楽四重奏曲第3番
ドーリック弦楽四重奏団
管弦楽、交響曲、「シー・ホーク」に代表される映画音楽など、コルンゴルト
の名盤を数多く送り出してきたシャンドスから「弦楽四重奏曲集」が登場!
今回の「弦楽四重奏曲集」に起用されたドーリック弦楽四重奏団は、2008年に
開催された第6回大阪国際室内楽コンクール第1部門を制覇したイギリスの若き
アンサンブル。
大阪に続きイタリアのパオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクールで第2位
を獲得するなど、一気に注目度を高めたドーリック弦楽四重奏団はシャンドス
と専属契約を締結。このコルンゴルトがシャンドス・デビュー盤となる。
ハリウッドの巨匠でもなく大規模な管弦楽作品やオペラの作曲家でもない、コ
ルンゴルトの"室内楽の作曲家"としての魅力を、英国のフレッシュな才能たち
が伝えてくれます。
2010年4月5日-7日の録音。

CHAN 0772 \2180
モーツァルト:デュオ・ソナタ集Vol.3 ――
ヴァイオリン・ソナタ第32番ヘ長調K.376
ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調K.378
ヴァイオリン・ソナタ第42番イ長調K.526
デュオ・アマデ〔キャサリン・マッキントッシュ(バロック・ヴァイオリン)、
ジェフリー・ゴヴィアー(フォルテピアノ)〕
シャコンヌ・シリーズの看板アーティスト、パーセル・クヮルテットの創設メ
ンバー、またエイジ・オヴ・インライトゥメント管ではリーダーを務めたバロ
ック・ヴァイオリンの名手キャサリン・マッキントッシュと、ビルソン、ホッ
ホランドの高弟ジェフリー・ゴヴィアーのデュオによるモーツァルトの第3集。
マッキントッシュとゴヴィアーはモーツァルトのソナタを「ヴァイオリン・ソ
ナタ」や「ヴァイオリン伴奏付きチェンバロ・ソナタ」ではなく、両者が立ち
位置を同じくする「デュオ・ソナタ」として解釈しており、その優れた演奏や
時代考証は欧州を中心に絶大な評価を受けている。
ちなみに楽器はマッキントッシュがジョヴァンニ・グランチーノ1703年製のバ
ロック・ヴァイオリン、ゴヴィアーが名工クリストファー・クラークの製作に
よるアントン・ワァルター・モデルのフォルテピアノを使用している。
2009年9月28日-30日の録音。

CHAN 10612X \1780
ダヴィッド・オイストラフへのトリビュート ――
ロカテッリ(イザイ編):ソナタ第7番へ短調《トンボー》/ロカテッリ:奇想曲
第23番《音楽の迷宮》/イザイ:ソナタ第2番/ショーソン:詩曲/ショスタコ
ーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ/ラフマニノフ:ひなぎく
リディア・モルドコヴィチ(ヴァイオリン)、ニコラス・ウォーカー(ピアノ)、
マリーナ・グサク=グリン(ピアノ)、クリフォード・ベンソン(ピアノ)、
ジュリアン・ミルフォード(ピアノ)
T重鎮と呼ぶに相応しい実力と経歴の持ち主であるロシアの名女流ヴァイオリ
ニスト、リディア・モルドコヴィチが恩師ダヴィッド・オイストラフに捧げる
トリビュート・アルバム。
自身の師でもあるオイストラフのレパートリーという難しいテーマに敢えて
チャレンジしたモルドコヴィチ。師への感謝が渾身の演奏を生む ――。
1986年-2008年の録音。


●Chandos Opera In English
CHAN 3168 2枚組 \3560
R・シュトラウス:
歌劇《ナクソス島のアリアドネ》(英語版)/組曲《町人貴族》
クリスティーネ・ブリューワー(ソプラノ)、
ロバート・ディーン・スミス(テノール)、ジリアン・キース(ソプラノ)、
アリス・クート(メゾ・ソプラノ)、ジョン・グラハム=ホール(テノール)、
ウェイン・エヴァンス(テノール)、ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)、
マシュー・ローズ(バス)、アラン・オピー(バリトン)、
ポール・ケオホーン(バス)、アニタ・ワトソン(ソプラノ)、
パメラ・へレン・スティーヴン(メゾ・ソプラノ)、
ゲイル・ピアソン(ソプラノ)、ディーン・ロビンソン(バス)、
デクラン・マッカスカー(テノール)
リチャード・アームストロング(指揮)、スコットランド室内管弦楽団
シャンドスとピーター・ムーア財団の共同製作によるシャンドス・オペラ・イ
ン・イングリッシュ・シリーズ。
シャンドスの年間ランキングの上位にランクインすることも少なくない英語オ
ペラ・シリーズの最新作「ナクソス島のアリアドネ」では、ハイペリオンの
R・シュトラウス歌曲集でも名唱を聴かせてくれたクリスティーネ・ブリュー
ワーがプリマドンナ&アリアドネを歌う。
巨匠マッケラスの忘れ形見、スコットランド室内管の存在も頼もしい。




<Gimell>
GIMBX 301 4枚組 \3380
ルネサンス時代の宗教音楽集Vol.1 ――
アレグリ:ミゼレーレ(1980年録音)
バード:5声のミサ曲、モテトゥス《アヴェ・ヴェルム・コルプス》
ビクトリア:レクイエム、モテトゥス《わがハープは悲しみの音に変わり》
タリス:
御身よりほかにわれは(40声のモテット)、聖なる神、世の救い主よI、
世の救い主よII、喜べ, 栄光ある神の御母、主よ, われらを憐れみたまえ、
使徒らは口々に、もし汝われを愛さば、聴け, 声と祈りを、新たな聖訓を、
主よ, 汝の聖霊を与えたまえ、清めたまえ, 主よ、まことにわれ汝に告げん、
主よ, 思い出すことなかれ、大主教パーカーのための詩篇曲、
おお主よ, 汝にすべてをゆだねん、キリストは復活し、汚れなき者に祝福あれ
ジョスカン・デ・プレ:ミサ曲《ラ・ソ・ファ・レ・ミ》
クレメンス・ノン・パパ:
ミサ曲《羊飼いたちよ、地上で何を見たのか》、
これらの町が受けし試練のことを
クレキヨン:父よ、われは天に対し
クレメンス・ノン・パパ:われはシャロンの花
シェパード:生のただ中に
コーニッシュ:めでたし女王、喜びたまえ, キリストのみ母になる乙女
グレゴリオ聖歌:マリアは天に昇らされたまいぬ
パレストリーナ:
モテトゥス《マリアは天に昇らされたまいぬ》、
ミサ曲《マリアは天に昇らされたまいぬ》
タリス・スコラーズ、ピーター・フィリップス(指揮)
創立30周年を迎えたギメル・レーベルのアニヴァーサリー・リリースは、これ
までの30年間の歴史をタリス・スコラーズのハーモニーでたどる全3巻のスペ
シャル・ボックス!
創立30周年記念リリース第1巻は"最初の10年"、1980年から1989年にかけてレ
コーディングが行われた名演の数々。アレグリの「ミゼレーレ」(1980年録音)
やビクトリアの「レクイエム」、ジョスカンの「ラ・ソ・ファ・レ・ミ」、
そしてタリスの宗教音楽など、現在もタリス・スコラーズの代表的名演として
世界を感動させ続けているポリフォニーが収められている。
世界最高のア・カペラ・グループが歩んできた"30年間の歴史"と"ルネサンス
時代の合唱芸術"を究極のポリフォニーで ――!
1980年-1989年、マートン・カレッジ・チャペル(オックスフォード)、サール
教会(ノーフォーク)、 セント・ジョン・アット・ハックニー教会(ロンドン)
での録音。
日本先行発売!




<PeantaTone>
PTM 1010(SACD-Hybrid) \2500
メンデルスゾーン:
ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25/ピアノ協奏曲第2番ニ短調Op.40
華麗なるロンド変ホ長調Op.29
マーティン・ヘルムヘン(ピアノ)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団
いよいよ母国ドイツ・ロマン派の傑作、メンデルスゾーンの2つのピアノ協奏
曲を取り上げてきたヘルムヘン。ソロ・パートを自在に弾きこなすための高度
な技巧や、優美な旋律の魅力を最大限に引き出す音楽性とサウンドがソリスト
に求められるが、ヘルムヘンであれば高いレベルで応えてくれることは間違い
ないだろう。またベートーヴェン・チクルスでさらに関係を強化させたヘレ
ヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィルという強力タッグの存在も見逃
せない。
ヘルムヘンは、シューベルトの「ピアノ・ソナタ第20番」&「楽興の時」が
吉田秀和氏から高く評価されるなど日本での知名度も高まっているだけに、
このヘレヴェッヘとのメンデルスゾーンがターニングポイントとなる可能性は
高い!
2010年2月、デシンゲル(アントワープ/ベルギー)での録音。

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10-08 No.23-2

2010年08月22日 19時19分17秒 | Weblog
<EMI CLASSICS>
CDS-9053352(CD+DVD) \3300
リベラ/PEACE(ラグジュリーCD/DVDエディション)(限定盤)
好評発売中のPEACE通常盤(CDC-6264782)にボーナス・トラック5曲を加え
ミュージック・ヴィデオ5曲他のDVDによるディスク2枚セット、さらに18ヶ月
用カレンダー付きのラグジュリーなコンテンツ、ファンには見逃せない限定
パッケージ盤
ブリリアント・ボックスにCD/DVDを収納、カレンダーとあわせてスリップ・
ケース入り
CD
オリジナル13トラックに加え
1.Eternal Light
2.Lullaby(written by Billy Joel)
3.Going Home (ヴィデオ・ヴァージョン)
4.Have Yourself a Merry Little Christmas
5.Silent Night
DVD
1.Time
2.Deep Peace
3.Lullabye
4.Going Home
5.Libera
6.オフ・ショット他
7.EPK(プロモーション映像)より
18ヶ月(2011年1月-2012年6月)掲載の20Pカレンダー付き(表面にはリベラの写
真、裏面には歌詞テキストを印刷)
3つ折6P相当のポスター型ブックレット

CDS-6315142 2枚組 \1750
ザ・ヴェリー・ベスト・ナイジェル・ケネディ
鬼才、ナイジェル、クラシック&ジャズのベスト演奏を納めた2CD
CD1
1.ヴィヴァルディ:協奏曲 第3番 ヘ長調 作品8の3 RV293-第3楽章
w/イギリス室内管弦楽団 1989年3月録音
2.ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26-第2楽章
w/イギリス室内管弦楽団、ジェフリー・テイト指揮 1987年12月録音
3.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV1042-第1楽章
w/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2000年1月録音
4.ヴォーン・ウィリアムズ:揚げひばり
w/バーミンガム市交響楽団、サイモン・ラトル指揮 1997年7月録音
5.ブラームス:ハンガリア舞曲 第5番
w/イギリス室内管弦楽団 1998年6月録音
6.マスネ:タイスの瞑想曲
w/イギリス室内管弦楽団 1998年6月録音
7.ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61-第3楽章
w/ポーランド室内管弦楽団 2007年3月録音
8.ショパン:夜想曲 作品9の2
w/ポーランド室内管弦楽団、ヤチェク・カスプシク指揮 2006年6月録音
9.リムスキー=コルサコフ:くまんばちの飛行
w/イギリス室内管弦楽団 1998年6月録音
10.サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
w/イギリス室内管弦楽団 1998年6月録音
11.ウィリアム・クロル:バンジョーとフィドル
w/イギリス室内管弦楽団 1998年6月録音
CD2
1.ケニー・バレル:ミッドナイト・ブルー
w/ラッキー・ピーターソン(ハモンド B3)、
ロン・カーター(ダブル・ベース)、
ジャック・ディジョネット(ドラムス)、
ダニー・サドウニック(パーカッション)
2005年11月録音
2.バウォル/ケネディ/ククルバ/ラト:ククシュ
w/クローク 2002年12月録音
3.ニック・ドレイク:リヴァーマン
w/トマシュ・グルゼゴルスキ(ヴォーカル他)、
アダム・コワレフスキ(ヴォーカル他)、
クシシトフ・ジエジッチ(ヴォーカル他)、
クサントーネ・ブラック(パーカッション)
ボーイ・ジョージ(ヴォーカル)、ジョン・テミス(ギター) 2009年11月録音
4.ホレス・シルヴァー:ソング・フォー・マイ・ファザー
w/ケニー・ウェルナー(ピアノ)、ロン・カーター(ダブル・ベース)、
ジャック・ディジョネット(ドラムス)、
ダニー・サドウニック(パーカッション)
ジョー・ロヴァーノ(テナー・サクソフォン) 2005年11月録音
5.バウェル/ケネディ/ククルバ/ラト:ララバイ・フォー・カミラ
w/クローク 2002年12月録音
6.ケネディ:動物の謝肉祭
w/クサントーネ・ブラック(ヴォーカル)、
ナイジェル・ケネディ・クインテット
2007年11月録音
7.バウォル/ケネディ/ククルバ/ラト:ワン・ヴォイス
w/アブード・アブデラル(ヴァイオリン)、
クラレンス・レイブールド(パーカッション)、
クローク、クラコフ・フィルハーモニア合唱団 2002年12月録音
8.ケネディ:エンプティ・ボトル
トマシュ・グルズゴルスキ(ヴォーカル他)、
アダム・コワレフスキ(ヴォーカル他)
クシシトフ・ジエジッチ(ヴォーカル他)、
クサントーネ・ブラック(パーカッション)
2009年11月録音
9.ケネディ:Nice Bottle of Beaujolais, Innit?
ナイジェル・ケネディ・クインテット、
シルヴィア・ヴォジク(チェロ) 2007年11月録音
10.ケネディ:メイビー・イン・ユア・ドリームス
ケニー・ウェルナー(ピアノ)、ロン・カーター(ダブル・ベース)、
ジャック・ディジョネット(ドラムス)、
ジョー・ロヴァーノ(テナー・サキソフォン)
2005年11月録音
11.ケネディ:ブー・ブーズ・ブルーズ 2007年11月録音
以上 ナイジェル・ケネディ(ヴァイオリン)
デジパック 16Pブックレット

CDS-2172962(CD+DVD) \1750
カール・ジェンキンス/THE ARMED MAN-10周年エディション
カール・ジェンキンスのヒット・アルバムの「THE ARMED MAN」CDとライヴ・
コンサートの DVDを組み合わせた特別エディション、CDには新曲「For the
Fallen」をボーナス収録
3つ折6面デジパック、 16Pブックレット





<東武レコーディングズ>
TBRDVD1003(DVD-Video) \4200
マーラー:交響曲第2番「復活」
朝比奈隆(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団,同合唱団
井岡潤子(ソプラノ)、竹本節子(アルト)
収録:1995年7月8日大阪ザ・シンフォニーホールに於けるライヴ
(朝比奈隆87歳バースデイ・コンサート)
1995年7月8日、朝比奈隆87歳を祝うバースデイ・コンサート(大阪 ザ・シン
フォニーホール)を朝日放送がライヴ収録。音声、映像共に初出作品です。
マーラー演奏の映像も初登場。ブルックナーの大家として知られる巨匠朝比奈
が、マーラーの交響曲の中で最も多く取上げたのがこの「復活」です。その活
動の節目節目にはこの曲を選んでおり、この曲への深い愛情を感じます。遅め
のテンポで貫徹され、大海をゆく豪華な船を眼前にするかのような壮麗さです。
夏のコンサートらしく、白タキシードに銀髪が美しく映えます。
歌詞対訳は、朝比奈の盟友の大指揮者でマーラーの権威として名高い山田一雄
氏によるもの。その文藝味豊かな日本語は、その教養の高さを今に伝えます。
※ヘンリー・フォーゲル(元シカゴ交響楽団総裁)のライナーノートより
最も印象深いのは朝比奈の作品全体に対するヴィジョンである。マーラー作品
の細部にフォーカスし、美しく、エキサイティング、ドラマチックもしくは切
なく苦しいといったあまねく効果的な瞬間を個別に取り上げることは、指揮者
にとってかなり容易なことである。しかしことさら困難なのは、この80分間の
旅路の最初から最後まで、論理的な発展と進化を有しながら、それぞれの輪郭
を与えることである。それは、その終着の地を常に心に浮かべ、そこに到達す
るための適切な道筋に沿ってそれぞれの細部を提示することができる指揮者に
よってのみ成し遂げられることなのだ。英国の偉大な指揮者であり、マーラー
のスペシャリストであったジョン・バルビローリが指摘しているが、全てのマ
ーラーの交響曲には真のクライマックスの一時点がある。そしてそのクライマ
ックスが真のインパクトとなるよう蓄えとして取っておかなくてはならない。
彼の言に拠り考えると、この第2番の交響曲ではスコアの結びの数ページがそ
れに当たるのであろう。この朝比奈の演奏において当該の部分のパワーはまさ
しく無尽蔵である。そしてそれは朝比奈が本来の行き先を忘れることがなかっ
たからである。

TBRCD 0010 \2300
マーラー:交響曲第4番ト短調
朝比奈隆(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団
樋本栄(ソプラノ)
収録:1968年9月2日東京文化会館、大阪フィル第7回東京定期演奏会
モノラル・ライヴ録音
ついに封印が解かれました!朝比奈初のレパートリー、マーラー「第4」の登
場です。朝比奈はこの曲を2回(3回とも言われております)しか取上げませんで
した。それも全て初演の1968年のみ。なぜこの曲をレパートリーから外してし
まったかは判りません。それほどこの演奏は素晴らしいのです。第1楽章の嵐
の豪快さは、60歳になったばかりの巨匠のエネルギーをいやというほど見せ付
けます。そして第3楽章は21分を超えるゆっくりさで丹念に歌われ、美と恐れ
の両立した演奏を繰広げ、当演奏の白眉と申せましょう。クライマックスも凄
まじい迫力です。残念ながらラジオ放送用の収録でモノラルですが、収録状態、
保存状態ともに極上で、例えるならばバイエルン放送による当時のライヴ収録
に匹敵する水準と言えます。今後「朝比奈はマーラー指揮者」という新概念が
できるかも知れません。
ヘンリー・フォーゲル(元シカゴ響総裁)の解説より
朝比奈の演奏がすばらしいのはあらゆるものを把握して表現している点であ
る。朝比奈の指揮ぶりについてよく知っている人たちはアダージョの最初のパ
ートで美しく内面を見つめるような演奏を予想するところだが、楽章の終わり、
クライマックスの爆発における獰猛な様にびっくりするかもしれない。マーラ
ーのスコアでは多くの箇所で記載されているが、しばしば控えめに演奏されて
しまうポルタメント(ある音から次の音へスライドしていく)を実に効果的に使
って、朝比奈は鋭く辛辣で奥深い感情をすみからすみまで付け加えていく。そ
してスケルツォの恐ろしさで身震いするような低音(表面からかなり離れて下方
にあるわけでは決してない)はこの解釈からすればはっきりと明確に奏でられ
る。
音源提供:朝日放送(レコーディング&ミキシング・エンジニア:幸西徹昌)、
サウンド・マスタリング:WEITBLICK





<若林工房レーベル>
WAKA-4146 \2400
「エリザベス朝のヴァージナル音楽」
J.ブル:イングリッシュ・トイ/Th.モーリー:パヴァーヌとガリアルダ
作者不詳:ナイチンゲール/O.ギボンズ:プレリュード*
W.バード:パヴァーヌとガリアルダ*/J.ブル:王の狩*
M.ピアソン:桜草/作者不詳 (?W.バード):太鼓と笛
W.バード:ネヴェル夫人のグラウンド/M.ピアソン:落ち葉
W.バード:パヴァーヌとガリアルダ/J.ブル:グッドナイト*
W.バード:戦闘前のマーチ、またはオックスフォード伯爵のマーチ*
中野振一郎(ヴァージナル&チェンバロ*)
録音:2010年4月15、16日、新川文化ホール(富山県魚津市)
日本が世界に誇るチェンバロ奏者、中野振一郎の最新録音。2009年度のレコー
ドアカデミー賞(音楽史部門)を受賞した名盤「女王の祭壇 -パーセル作品集」
に続く待望のイギリス音楽作品集は、「エリザベス朝のヴァージナル音楽」。
女王エリザベス1世の君臨した16世紀後半から17世紀初頭にかけてイギリス音
楽は黄金期を迎えますが、とりわけヴァージナル音楽では女王自身がこの楽器
を愛好したこともあって、数多くの傑作が生まれました。素朴ながらも心に染
み入るような抒情的で美しいメロディ、描写的でときにコミカルでありながら
ウィットとユーモアを湛えた愛すべき佳品の数々。名手、中野振一郎が弾き分
けるヴァージナルとチェンバロの優雅な調べを存分にお楽しみ下さい。

WAKA-4147 \2400
「太陽王ルイ14世時代のクラヴサン音楽」
ダングルベール(1629-1691):
組曲 ト調(プレリュード/アルマンド/クーラント/サラバンド/ガイヤルド/
ジーグ)/
L.クープラン(ca.1626-1661):
組曲 ト調(プレリュード/アルマンド/クーラント/サラバンド/パッサカーユ)
ダングルベール:アティスの心地よい夢
L.クープラン:
組曲 イ調(フローベルガー氏に倣ったプレリュード /愛らしき人のアルマンド
/ミニョンヌと呼ばれるクーラント/サラバンド/ピエモンテーズ)
L.クープラン:パヴァーヌ 嬰ヘ短調
中野振一郎(チェンバロ)
録音:2010年4月17日、新川文化ホール(富山県魚津市)
2009年発売の「女王の祭壇 -パーセル作品集」(WAKA-4134)がレコードアカデ
ミー賞(音楽史部門)に輝いた中野振一郎の最新録音は、「太陽王ルイ14世時
代のクラヴサン音楽」。いわゆる「フランス文化」が大きな発展を遂げる17世
紀中盤から後半にかけて活躍した代表的な二人の音楽家、ルイ・クープラン
(1626頃-1661 ―― 有名なフランソワ・クープランの伯父)とジャン=アンリ・
ダングルベール(1629-1691)にスポットを当てた一枚です。「偉大なる世紀」
へと躍進を続けるこの時代のフランス音楽の特徴は、荒々しいまでの力強さ
と同時に、後の時代に通じる優美さと繊細さを兼ね備えている点にあるでしょ
う。狂おしいまでに儚くも美しい17世紀ヴェルサイユの響きを、ヴィヴィッド
で鮮明なクラヴサンの音色でたっぷりとお届けします。同時リリースの「エリ
ザベス朝のヴァージナル音楽」(WAKA-4146)と併せてお楽しみ下さい。




<ORPLID>
ORPLID 13 \2380
安積京子 Asaka Kyoko(ピアノ)デビュー・アルバム
(1)リスト:「リゴレット パラフレーズ」 変ニ長調
グリーグ:「抒情小曲集」から
(2)「夏の夕べ」 変ニ長調 op.71-2
(3)「小人の行進」 ニ短調 op.54-3
(4)「夜想曲」 ハ長調 op.54-4
(5)「トロルドハウゲンの婚礼の日」 ニ長調 op.65-6
ショパン:
(6)幻想即興曲 嬰ハ短調 op.66
(7)夜想曲 変ホ長調 op.9-2
(8)スケルツォ第3番 嬰ハ短調 op.39
(9)リスト:「愛の夢」 第3番 変イ長調
(10)シューベルト:即興曲 変ホ長調 op.90-2
(11)ブラームス:ラプソディー ロ短調 op.79-1
安積 京子(ピアノ)
2010年3月22,24日ミュンヘンでの録音
安積 京子(あさか きょうこ)
ASAKA KYOKO http://www.kyoko-asaka.com/index.html
大阪音楽大学音楽学部器楽学科ピアノ専攻卒業。同大学院音楽研究科ピアノ
研究室を修了。
2006年ドイツ国立ワイマール・フランツ・リスト音楽大学を卒業。
同年10月ミュンヘン音楽大学大学院歌曲伴奏科に入学、2008年7月
同大学院を修了。
第7回国際ウィーンピアニストコンクール第二位受賞。
第14回ブレストピアノコンクール(フランス)第一等メダル受賞。
2008年8月ウィーンのコンチェルトハウスにてスロバキア?ブラティスラバ
フィルハーモニー(指揮:ラスティスラフ ストゥールRastislav Stur)と
モーツァルト作曲「ピアノ協奏曲第20番」を共演、好評を博する。
2002年大阪にてチェコのマルティヌー弦楽四重奏団と共演。
2003年ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団(指揮:山下一史)とグリーグ作曲
「ピアノ協奏曲イ短調」を共演。
2005年夏にはトルコ・イズミールにてジョイントコンサートに出演。
同年秋にはヴァイオリニストと共にチェコへ招待されコンサートを行う。
2006年6月ドイツ・バイロイトにてジョイントリサイタルに出演。
同8月にはポーランド・クラクフにて室内楽演奏会に出演。
同12月には大阪にてヴァイオリニストとデュオリサイタルを開催。
2007年3月には再びチェコに招待され、歌手と共に9都市にてコンサートツアー
をする。
2009年春、ウィーンとミュンヘンにてソロリサイタルをするなどヨーロッパ
各地で90回を越す演奏活動を精力的に行う。
これまでにピアノを鳥居里香、増本あつ子、岡原慎也、神野明、K.シルデ、
A.トルガーの各氏にドイツ歌曲伴奏法をH.ドイチュ氏に師事。
ミュンヘンピアニストクラブ会員。
日本ピアノ教育連盟会員。
日本では、仙台と関西を中心に数多くのコンサートを行っています。
来年1月には東京でのコンサートもございます。

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