クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-08 No.30

2010年08月30日 17時28分48秒 | Weblog
★ダイレクト・トランスファー CD-Rのお知らせ★
2006年秋に発売を開始した当シリーズもおかげさまで約270タイトルを発売
する事ができましたが、2009年3月よりマスター制作にDSD録音を採用する事
にいたしました。これまでより更に生々しい音質をお届けする事が出来るよ
うになりましたのでご期待下さい。

DSD録音の商品番号は78CDR-3000番を使用します。また今後、これまで発売し
ました78CDR-1000番台のタイトルを随時DSD録音の新マスターで再発売を行な
う予定です。商品番号は下3桁は共通で使用いたします。従来の78CDR-1000番
台の商品は、当面は販売を継続いたします。

DSD録音のサンプラーも販売を開始いたしましたので、ご利用下さい。

■製作者からのメッセージ
DSD録音になったグッディーズ・ダイレクト・トランスファーCDR!
従来のCDを高音質化するさまざまな試みが盛んな中で、「グッディーズ・オリ
ジナル企画」のダイレクト・トランスファーCDRは、2009年2月発売新譜から
DSD録音を採用することになりました。DSD録音によって、これまでのSP復刻
からさらに飛躍し、SPレコードの直接再生と区別がつかないところに到達し
たと自負しています。DSD録音は従来の方式に較べて中音から低音にかけての
音の形が明瞭になり、高音は一皮剥けた感じです。LPとは比較にならない強
大な音響勢力を持つSPレコードをカスタムメイドの直熱真空管フォノイコラ
イザーを使用し、またノイズ除去と共に失われる音楽情報に最も気を配り一切
のノイズリダクションを使用していないのは従来通りです。(新 忠篤)

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●2010年9月現在での店頭取り扱い店

富士レコード社 古書センター店
101-0051
東京都千代田区神田神保町2-3 古書センター9階
TEL.03-3264-8546 FAX.03-3264-8256

イディア・クラシック
101-0051
東京都千代田区神田神保町3-11 よりたてビル 1F
TEL.03-5275-7806 FAX.03-5275-7807

コンセール 夕陽ケ丘
557-0012
大阪府大阪市西成区聖天下2-11-18
TEL&FAX. 06-6656-2768

プレミアムジーク
231-0023
神奈川県横浜市中区山下町90-1 ラコスタ横浜山下公園 1F
TEL.045-633-6305 FAX.045-633-6306

ワルティ堂島
530-0001
大阪府大阪市北区梅田1丁目3番1-B100 大阪駅前第1ビルB1F
TEL.06-6344-3940 FAX.06-6344-7967

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★ダイレクト・トランスファー CD-R 2010年9月新譜 5点発売★
発売予定:2010年9月下旬 価格:各1枚 \1500(税込)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

78CDR-3274
モーツァルト:ピアノ協奏曲第18番変ロ長調 K.456
(カデンツァ:モーツァルト)
リリー・クラウス(ピアノ)
ワルター・ゲール指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
仏 ODEON 123.835/8(英 PARLOPHONE R20404/7と同一録音)
(1938年3月25日ロンドン録音)
リリー・クラウス(1905-1986)ハンガリー生まれの女流ピアニスト。17歳でブ
ダペスト音楽院に入り、ベラ・バルトーク(1881-1945)、ゾルタン・コダーイ
(1882-1967)らに師事した。1922年にはウィーンに赴きウィーン音楽アカデミ
ーでアルトゥール・シュナーベル(1882-1951)とエドゥアルト・シュトイアー
マン(1892-1964)についてさらに研鑽を積んだ。1930年代からモーツァルトや
ベートーヴェンの演奏家として名声をあげ、ヴァイオリンのシモン・ゴール
ドベルク(1909-1993)と共演して各国で評判をとった。1942年インドネシアの
ジャワで公演中、ゴールドベルクと共に日本軍によって軟禁され大戦終結ま
で軟禁された。戦後イギリス国籍を取得して演奏活動を再開、1967年から
1983年アメリカで活躍。最終的にアメリカに定住した。このモーツァルトは
この曲の初レコードでおそらくクラウスの初協奏曲録音。指揮者のワルター
・ゲール(1903-1960)はドイツ出身。シェーンベルクについて作曲を勉強した
後イギリスに亡命、指揮者として活躍した。ゲールはこのシリーズでワンダ
・ランドフスカによるモーツァルト:ピアノ協奏曲第26番 K.537「戴冠式」
(78CDR-3117)の指揮をしている。

78CDR-3275
J.S.バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第5番ニ長調 BWV.1050
ジョコンダ・デ・ヴィトー(ヴァイオリン)
カルロ・ゼッキ(ピアノ)
アリーゴ・タッシナーリ(フルート)
フェルナンド・プレヴィターリ指揮
トリノ・イタリア放送室内管弦楽団
スイス ODEON O-7884/6 (伊 PARLOPHONE CB20519/61と同一録音)
(1938年5月9日イタリア録音)
ジョコンダ・デ・ヴィトー(1907-1994)の初録音レコード。デ・ヴィトーは
11歳でペサロ音楽院に入りレミ・プリンチーペ(1899-1977)に師事した。
1932年にウィーン国際ヴァイオリン・コンクールで一等賞をとった。フルート
のアリーゴ・タッシナーリ(1889-1988)はボローニャ音楽院出身。ミラノ・ス
カラ座の首席フルート奏者をつとめた後ソリストとして活躍した。ピアノの
カルロ・ゼッキ(1903-1984)はローマ生まれ。ピアニストとして活躍した後
指揮者に転向した。指揮者のフェルナンド・プレヴィターリ(1907-1985)は
イタリアのアドリア生まれ。トリノ音楽院で学び、1928年から35年にフィレ
ンツェでヴィットリオ・グイ(1885-1975)のアシスタントを務めた。プレヴィ
ターリは1936年から1953年の間イタリア放送局の芸術監督をつとめ、特に
1951年のヴェルディ没後50年にヴェルディのオペラ全曲を指揮した。ヴァイ
オリンのデ・ヴィトーは1948年ロンドン・デビュー後のEMI録音はよく知られ
ているが、この27歳の時のイタリア録音はほとんど知られていない。初々し
いヴァイオリンが魅力。イタリアを代表する演奏家の若き日の演奏が聴ける
貴重な録音。

78CDR-3276
J.S.バッハ:パルティータ第2番ハ短調 BWV.826
ハロルド・サミュエル(ピアノ)
米 COLUMBIA 68056/7-D (英 COLUMBIA DX427/8と同一録音)
(1931年11月6日ロンドン録音)
ハロルド・サミュエル(1879-1937)はロンドン生まれのイギリスのピアニス
ト。バッハ演奏の権威で、バッハの全クラヴィア作品を暗譜した。1898年当
時ロンドンの聴衆には未知の作品だったバッハのゴルトベルク変奏曲
BWV.988を弾いてデビューした。バッハの演奏の傍らサミュエルは伴奏ピアニ
ストとして人気があった。特に女流ヴァイオリン奏者イゾルデ・メンゲスと
のデュオは有名だった。バッハ演奏の評判が上がる中で1921年にはロンドン
で6日にわたるバッハ連続演奏会を開いた。同様のコンサートをニューヨーク
でも行った。この録音はイギリス・コロンビアの技術者アラン・ダウアー・
ブルムレインが開発した新型録音機の最初期のもの。電気録音の導入当初か
ら使用されたウェスタン・エレクトリック社の録音機使用料が高かったため
に、自社製のしかも従来のものを凌ぐ高性能な録音機を開発したのだった。
本シリーズではフランスの女流ピアニスト、ブランシュ・セルヴァによる
J.S.バッハのパルティータ第1番 BWV.825(78CDR-3191)が出ている。これらで
1920-30年代のバッハ演奏を知ることができる。

78CDR-3277
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番ヘ長調作品59-1「ラズモフスキー第1番」
カペー弦楽四重奏団
リュシアン・カペー(第1ヴァイオリン)
モーリス・エヴィット(第2ヴァイオリン)
アンリ・ブノワ(ヴィオラ)
カミーユ・ドローベル(チェロ)
日 COLUMBIA J8055/60(仏COLUMBIA D15063/70と同一録音)
(1928年6月15日パリ録音)
「人類の遺産」の一つに数えられるカペー弦楽四重奏団が1928年にフランス
・コロンビアに録音した一曲である。リーダーのリュシアン・カペー(1873-
1928)は医師の誤診による腹膜炎で1928年12月18日に急逝した。享年55歳。
カペーは1893年パリ音楽院で一等賞を得て、その年に弦楽四重奏団を組織し
た。1920年頃から毎年ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全曲演奏会をパリで
開催していた。カペーは1928年6月10日から10月15日にかけてフランス・コロ
ンビアに51枚の録音をした。まるで自らの死を予期したようなハイペースの
録音だった。このシリーズでカペーはフランク:ピアノ五重奏曲(ピアノ=シャ
ンピ)(78CDR-3034)、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番(78CDR-3042)、シュ
ーマン:弦楽四重奏曲第1番(78CDR-3056)、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14
番(78CDR-3082)、ドビュッシー弦楽四重奏曲(78CDR-3168)、ハイドン:弦楽四
重奏曲「ひばり」(78CDR-3194)、シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙
女」(78CDR-3270)が出ている。

78CDR-3278
ストラヴィンキー:兵士の物語(1918)(七重奏曲版)
マルセル・ダリュー(ヴァイオリン)、ベルナール・ブサゴル(コントラバス)
エミル・ゴドー(クラリネット)、ギュスタヴ・デラン(バスーン)
ウジェーヌ・フォヴォー(コルネット)、ラファエル・デルボ(トロンボーン)
ジャン=ポール・モレル(パーカッション)
指揮:イーゴリ・ストラヴィンスキー
日 COLUMBIA J8108/10(仏 COLUMBIA LFX263/5と同一録音)
(1932年5月6-7日パリ録音)
1930年代前半にフランスで活躍していた器楽奏者達による七重奏曲版「兵士
の物語」である。朗読者、悪魔、兵士、王女のセリフは入っていない。作曲
者で指揮をしているイーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)1918年の作品。
作曲時36歳だったストラヴィンスキーは第1次世界大戦(1914-1918)とロシア
革命(1917)のため、祖国ロシアを捨てスイスに居を定めていた。以下物語の
あらすじである。「あらゆる疑問に解答する魔法の書とひきかえにヴァイオ
リンを悪魔に売ってしまった兵士は、悪魔に誘われて3日間の楽しい時を共
に過ごした。ところがそれは3年間に相当していた。故郷に帰った兵士を母
親も許婚も見分けることができない。魔法の書が教える金もうけも幸福をも
たらさないので、兵士は本を捨てて冒険の旅に出た。ある日一人の王女が病
気になっていて、それを治した男が王女と結婚できると兵士は教えられる。
王宮へやってきた兵士はばったり悪魔に出くわし、二人はカードゲームをは
じめる。兵士は持ち金を全部すってしまうが、悪魔が酔いつぶれているすき
にヴァイオリンを取り戻し、これで王女の病を治しめでたく結婚し幸福に暮
らす。しかしホームシックになった兵士は、王女を連れて故郷の入口まで来
たとたんに、兵士は悪魔に連れ去られ、王女は置き去りにされた」。
このシリーズでサン=サーンス:七重奏曲作品65(78CDR-3162)(1927年録音)が
あり編成は異なるがフランスの器楽奏者の名演が楽しめる。

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