クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-08 No.8

2010年08月05日 15時52分38秒 | Weblog
★ダイレクト・トランスファー CD-Rのお知らせ★
2006年秋に発売を開始した当シリーズもおかげさまで約260タイトルを発売
する事ができましたが、2009年3月よりマスター制作にDSD録音を採用する事
にいたしました。これまでより更に生々しい音質をお届けする事が出来るよ
うになりましたのでご期待下さい。

DSD録音の商品番号は78CDR-3000番を使用します。また今後、これまで発売し
ました78CDR-1000番台のタイトルを随時DSD録音の新マスターで再発売を行な
う予定です。商品番号は下3桁は共通で使用いたします。従来の78CDR-1000番
台の商品は、当面は販売を継続いたします。

DSD録音のサンプラーも販売を開始いたしましたので、ご利用下さい。

■製作者からのメッセージ
DSD録音になったグッディーズ・ダイレクト・トランスファーCDR!
従来のCDを高音質化するさまざまな試みが盛んな中で、「グッディーズ・オリ
ジナル企画」のダイレクト・トランスファーCDRは、2009年2月発売新譜から
DSD録音を採用することになりました。DSD録音によって、これまでのSP復刻
からさらに飛躍し、SPレコードの直接再生と区別がつかないところに到達し
たと自負しています。DSD録音は従来の方式に較べて中音から低音にかけての
音の形が明瞭になり、高音は一皮剥けた感じです。LPとは比較にならない強
大な音響勢力を持つSPレコードをカスタムメイドの直熱真空管フォノイコラ
イザーを使用し、またノイズ除去と共に失われる音楽情報に最も気を配り一切
のノイズリダクションを使用していないのは従来通りです。(新 忠篤)

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●2010年8月現在での店頭取り扱い店

富士レコード社 古書センター店
101-0051
東京都千代田区神田神保町2-3 古書センター9階
TEL.03-3264-8546 FAX.03-3264-8256

イディア・クラシック
101-0051
東京都千代田区神田神保町3-11 よりたてビル 1F
TEL.03-5275-7806 FAX.03-5275-7807

コンセール 夕陽ケ丘
557-0012
大阪府大阪市西成区聖天下2-11-18
TEL&FAX. 06-6656-2768

プレミアムジーク
231-0023
神奈川県横浜市中区山下町90-1 ラコスタ横浜山下公園 1F
TEL.045-633-6305 FAX.045-633-6306

ワルティ堂島
530-0001
大阪府大阪市北区梅田1丁目3番1-B100 大阪駅前第1ビルB1F
TEL.06-6344-3940 FAX.06-6344-7967

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★ダイレクト・トランスファー CD-R 2010年8月新譜 5点発売★
発売予定:2010年8月下旬 価格:各1枚 \1500(税込)
※セット販売ではありません。1枚づつお申し込みいただけます。

78CDR-3269
フォーレ:ピアノと管弦楽のためのバラード作品19
マルグリット・ロン(ピアノ)
フィリップ・ゴーベール指揮管弦楽団
仏 COLUMBIA LFX54/5
(1930年4月1日パリ録音)
マルグリット・ロン(1874-1966)は1891年19歳でパリ音楽院の一等賞を得た後
コンサートデビュー、ガブリエル・フォーレ(1845-1924)やフィガロ紙の評論
家達から絶賛された。1906年パリ音楽院の教授に就任、1940年まで務めた。
1943年ヴァイオリンのジャック・ティボー(1880-1954)と共に、若い優秀な音
楽家を発掘する国際コンクールをパリで創設した。指揮者のフィリップ・ゴー
ベール(1879-1941)はパリ音楽院でポール・タファネルにフルートを学び1894
年に一等賞に輝き、1904年にはフーガ科で一等賞、1905年にはローマ賞二等賞
を得た。1920年には母校パリ音楽院のフルート科の教授に就任した。1919年
以降指揮者としても活躍、パリ音楽界の重鎮的存在だった。このシリーズで
ロンはショパン:ピアノ協奏曲第2番(指揮=ゴーベール)(78CDR-3092)、ラヴェ
ル:ピアノ協奏曲(指揮=ラヴェル)(78CDR-3075)、モーツァルト:ピアノ協奏曲
第23番K.488(指揮=ゴーベール)(78CDR-3023)、フォーレ:ピアノ四重奏曲第2番
(ヴァイオリン=ティボー、チェロ=フルニエ)等が出ている。

78CDR-3270
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810「死と乙女」
カペー弦楽四重奏団
リュシアン・カペー(第1ヴァイオリン)
モーリス・エヴィット(第2ヴァイオリン)
アンリ・ブノワ(ヴァイオラ)
カミーユ・ドローベル(チェロ)
日本 COLUMBIA J7958/61(仏 COLUMBIA D15053/6と同一録音)
(1928年6月19&21日パリ録音)
「人類の遺産」の一つに数えられるカペー弦楽四重奏団が1928年にフランス・
コロンビアに録音した一曲である。リーダーのリュシアン・カペー(1873-1928)
は医師の誤診による腹膜炎で1928年12月18日に急逝した。享年55歳。カペー
は1893年パリ音楽院で一等賞を得て、その年に弦楽四重奏団を組織した。
1920年頃から毎年ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全曲演奏会をパリで開催し
ていた。カペーは1928年6月10日から10月15日にかけてフランス・コロンビア
に51枚の録音をした。まるで自らの死を予期したようなハイペースの録音だっ
た。このシリーズでカペーはフランク:ピアノ五重奏曲(ピアノ=シャンピ)
(78CDR-3034)、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番(78CDR-3042)、シューマ
ン:弦楽四重奏曲第1番(78CDR-3056)、ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番
(78CDR-3082)、ドビュッシー弦楽四重奏曲(78CDR-3168)、ハイドン:弦楽四重
奏曲「ひばり」(78CDR-3194)が出ている。

78CDR-3271
ドビュッシー:チェロ・ソナタ(1915)
キャプレ:小さな黒ん坊の踊り-「エピファニ」より
モーリス・マレシャル(チェロ)
ロベール・カザドシュ(ピアノ)
日 COLUMBIA J7795/6(仏 COLUMBIA LFX85/6 と同一録音)
(1930年6月3日パリ録音)
モーリス・マレシャル(1892-1964)はフランスの名チェリスト。パリ音楽院で
チェロをジュール・レブに、室内楽をルフェーブルに、指揮法をポール・デュ
カに学び1911年に一等賞を得た。マレシャルは第1次世界大戦(1914-1918)に従
軍、戦後の1919年にコンセール・ラムルーにソリストとしてデビューした。以
来世界中を楽旅し、日本にも何度か来訪し、日本コロムビアにも録音したこと
もある。ここに収録されたキャプレ:「エピファニ」の初演者でもあった。ピ
アノのロベール・カザドシュ(1899-1972)はパリ音楽院でルイ・ディエメール
(1843-1919)に師事し、1913年に一等賞を得た。カザドシュ家はパリの高名な
音楽一家。甥のアンリとマリユスはカペー弦楽四重奏団の初期のメンバーで、
カザドシュ邸でしばしばリハーサルをしていた。1921年女流ピアニストのガ
ブリエル・ロートと結婚、夫人はギャビー・カザドシュ(1901-1999)の名で活
躍する。第2次大戦中はアメリカで過ごしニュージャージー州プリンストン大
学で教鞭を執っていた。これはカザドシュの初期の録音で貴重。マレシャル
はこのシリーズでラロ:チェロ協奏曲(指揮=ゴーベール)(78CDR-3135)が出て
いる。

78CDR-3272
モーツァルト:ホルン協奏曲第3番変ホ長調 K.447
オーブリー・ブレイン(ホルン)
サー・エイドリアン・ボールト指揮
BBC交響楽団
米 VICTOR 13784/5(英 HIS MASTER'S VOICE DB3973/4と同一録音)
(1940年4月9日ロンドン、EMI アビー・ロード第1スタジオ録音)
オーブリー・ブレイン(1893-1955)は20世紀前半に活躍したイギリスの名ホル
ン奏者、デニス・ブレインの父親。1911年王立アカデミーで奨学金を受け、
同年新交響楽団の首席奏者に就任。翌1912年にはドイツの大指揮者アルトゥ
ール・ニキシュ指揮ロンドン交響楽団の北米楽旅に参加した。1923から母校
の王立アカデミーでホルンを教えはじめた。その生徒の一人が息子のデニス
・ブレイン(1921-1957)だった。指揮者のサー・アドリアン・ボールト(1889
-1983)はイギリスのチェスターの生まれ。オクスフォードのウェストミンス
ター・スクールとキリスト教会で学んだ後、ライプツィヒでマックス・レー
ガーに師事した。ニキシュの手ほどきを受けたこともある。バーミンガム市
立交響楽団、BBC交響楽団、ロンドン・フィル等の指揮者を歴任し1979年に
退任した。レコードはSP録音のホルスト:惑星他LPも多数ある。

78CDR-3273
シューマン:歌曲集「女の愛と生涯」作品42
エリーザベト・シューマン(ソプラノ)
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB9567/9
(1946年10月9日、1948年10月2日、1949年6月20日ロンドン、
EMI アビー・ロード第3スタジオ録音)
エリーザベト・シューマン(1885-1952)はドイツの名ソプラノ歌手。1909年ハ
ンブルグ歌劇場でデビューした。シューマンはオペラ、オペレッタ、宗教曲、
リードと幅広いレートリーを誇り、1910年代の機械式録音時代からレコード
録音で活躍した。この「女の愛と生涯」は最晩年の録音。1946年に始まった
録音が完成したのが1949年であった。大歌手シューマンの自らの人生を省み
るような、味わい深い歌唱をレコードに残した制作者の見識に敬意を抱く。
ダイレクト・トランスファーの声楽曲は他にシューベルト:冬の旅(ソプラノ
=ロッテ・レーマン)(78CDR-3048、3049)とシューベルト:美しき水車屋の娘
(ソプラノ=ロッテ・レーマン)(78CDR-3079)が出ている。ピアノのジェラル
ド・ムーア(1899-1987)は伴奏者として高名だった。レコード録音は数多い。


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★お薦め演奏会のご案内とご招待のお知らせ★
ベルリン・フィルの首席ヴィオリスト清水直子の帰国演奏会が行なわれます。
CDではなかなか味わう事の出来ない旬の実力派のリサイタルはお薦めです。
今回フィリアホールのご好意で、当店のメルマガとブログの読者を対象に、
一組二名様のご招待をさせていただく事になりました。
ご招待ご希望の方は、購読のメルマガ名かご覧になったブログ名、お申し込み
者のお名前をご記入の上、当店にメールでお申し込み下さい。
goodies2@pc.highway.ne.jpまで
締め切り:8月8日
当選された方には8月9日に当店よりメールにてご連絡させていただきます。
※チケットは当日会場受付にてお渡しとなりますが、お申し込みご本人様
のみのお受け取りとなりますのでご了承下さい。(Goodies)

★土曜ソワレシリーズ《女神との出逢い》第204回★
清水直子 ヴィオラ・リサイタル
8月14日(土)18:00開演 フィリアホール(東急田園都市線青葉台駅徒歩3分)

ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタOp.25-4
J.S.バッハ:
カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちにあたって」BWV992(ピアノ・ソロ)
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調Op.120-2
ホリガー:無伴奏ヴィオラのためのトレマ
クラーク:ヴィオラとピアノのためのソナタ

ピアノ:オズガー・アイディン

パートナーのオズガー・アイディンとの心の通ったアンサンブルは、前回2007
年のシューマンやフランクでも、我々聴き手の心を強く揺さぶりました。今回
は王道ブラームスに加えて、ヒンデミット、オーボエの神様&作曲家H.ホリガ
ー、イギリスの女性作曲家R.クラークなど、興味深いプログラムです。

S:\5000 A:\4000 学生券 \1000(当日残席がある場合のみ)
会場:フィリアホール(東急田園都市線青葉台駅徒歩3分)
お問合せ:フィリアホールチケットセンター045-982-9999
http://www.philiahall.com(24時間オンライン予約)

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10-08 No.7-1

2010年08月05日 15時52分00秒 | Weblog
<ONDEINE>
●新代理店になり、お取り扱い開始しました。
旧譜カタログを当店HPに掲載いたしましたので、そちらもご利用さい。
http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/ondine.html

ODE-1147 \2080
シベリウス(1865-1957):
1-3.ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
4.交響詩「吟遊詩人」Op.64
5.交響詩「森の精」Op.15
演奏 フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)…1-3
ヨーン・ストルゴー(指揮)
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
▼録音2008年11月19-20日…1-3
2010年1月29日…4, 2010年3月18日…5
ヘルシンキ・フィンランディア・ホール
「ヴァイオリン協奏曲」は自らヴァイオリニストを志したシベリウスの初期
の意欲作です。もちろん過去にも数多くの名演が 存在し、今盤のソリスト、
フランク・ペーター・ツィンマーマンも1991年にヤンソンス指揮のフィルハ
ーモニア管弦楽団と この曲を録音しています。当時はドイツ期待の若手と評
された彼にとっての17年ぶりのシベリウス。音色、表現とともに円熟した演
奏が展開されています。 「極寒の澄み切った北の空を、悠然と滑空する鷲の
ように・・・」このヴァイオリン協奏 曲を聴く時の楽しみの一つが、冒頭の
ヴァイオリンの独奏の部分でしょう。彼は、この部分を颯爽と力強く走り抜
けます。第1楽章中間部のカデンツァもまた同じ。全く迷いがありません。第
2楽章のクライマックスでの悠然とした美しさも心に残るでしょう。そして終
楽章。一歩間違うと「炎の祭典」と化する音楽も、ツィンマーマンとストル
ゴーは品の良さを保ったまま曲を盛り上げていきます。旧盤では、幾分乾い
た音色を出すヴァイオリニストとの印象があったのですが、当盤では音色の
美 しさにも嘆息するばかりです。特に深みのある低音は特筆ものです。2008
年秋からヘルシンキ・フィルハーモニー管の首席指揮者に着任したストルゴ
ーは、このオーケストラとの関係を着々と深めているようです。ヴァイオリ
ン協奏曲でもメリハリのある伴奏を聴かせ、2曲の交響詩でも申し分のない解
釈を見せてくれています。




<WAON RECORDS>
WAONXA 126(DVD-ROM) \3050
ハイレゾリューション・オーディオデータ
『61鍵の時代』
ベートーヴェン:
(1)ヴァイオリン・ソナタ第5番 へ長調 op.24「春」(1801)
(2)ピアノ・ソナタ第1番 op.2-1 ヘ短調(1795)
(3)ピアノ・ソナタ第18番op.31-3(1801/2)
上尾直毅(フォルテピアノ) 荒木優子(ヴァイオリン)
録音:2008年9月
ワオンレコードより、好評のハイレゾ・オーディオディスクの登場。今回は、
レコード芸術誌でも特選に輝いた『61鍵の時代』のオリジナルマスターをあま
さず収録。ぬくもりのある音、ひとつひとつが呼吸しているような音色をたっ
ぷりとお楽しみいただけます。
※DVD-ROM を読み込み可能なディスクドライブを接続したパソコンと、適切
なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要
があります。通常のCD,SACD,DVD プレーヤーでは再生できません。再生する
には、適切なソフトウェアとオーディオ・インターフェース機器を搭載した
コンピュータをご用意いただく必要があります。
すでに多くのアンサンブルで、優れた通奏低音、鍵盤奏者として高い評価が
定着している上尾直毅の実質的ソロ初アルバム。ウィーン式アクションを備
えたフォルテピアノによるベートーヴェン。同様に高い評価を得ているヴァ
イオリニスト、荒木優子が、名曲「春」で共演。ベートーヴェンが31歳にな
るまでに書いた20曲のピアノ・ソナタは、音域が5オクターブ(61鍵)のフォル
テピアノを駆使して書かれたものです。繊細なウィーン式アクションを備え
たその楽器は、彼の創作を大いに手助けしました。このCDにはその時期の最
初と最後にあたる作品が収められています。わずか7,8 年の間にベートーヴェ
ンの音楽が大きく変化したこと、彼がフォルテピアノにいかに大きな可能性
を見出していたかを感じ取っていただけるでしょう。さらに、やはりその5オ
クターブの時期の最後の名曲、ヴァイオリン・ソナタ「春」も収録しました。
ヴァイオリンに、OLCなどで活躍している荒木優子を迎えているのも注目です。




<RCO>
RCO 10003(SACD-Hybrid) \2280
「ホライゾン3」
(1)ミケル・ファン・デル・アァ:Spaces of Blank(空白の空間)(2007-08)
(2)オットー・ケッティング:Trajecten(2008)
(3)トリスタン・ケウリス:アントロジア(1990-91)
(4)ソフィア・グバイドゥーリナ:Der Reiter auf dem weissen Pferd(2002)
(5)マイケ・ナス:ノー・リーズン・トゥ・パニック(2007)
(1)エド・スパンヤール(指揮)、クリスティアンヌ・ストーティン(Ms)
(2)マルクス・シュテンツ(指揮)
(3)-(5)デイヴィッド・ロバートソン(指揮)
管弦楽:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
録音:2009年(1)3月19, 20日 (2)1月22, 23日 (3)2008年10月10, 11日
(すべてライヴ)
RCO Liveレーベルの現代音楽シリーズ第3弾の登場。この秋にも来日をひかえ
ている名門ロイヤル・コンセルトヘボウは、毎年現代作曲家の委嘱作品を初
演しており、現代音楽にも大変に力を入れています。今回は、2008-2009のシ
ーズンにRCOによって初演されたものを中心に収められています。オランダの
新進気鋭の作曲家二名アァとナスの作品と、オランダ音楽界の重鎮ケッティン
グとケウリス二名の作品が並列されており、新旧の顔合わせとなっているのが
興味深いところ。グバイドゥーリナはすでに世界的名声をほしいままにしてい
る女流作曲家ですが、ここでも見事に存在感を示しています。メゾ・ソプラノ
のストーティンは、ヤーコプス、アバド、ユロフスキ、ハイティンクなどと
共演を重ねる若手実力派。アァに歌曲集を献呈されている歌手で、現代もの
にも抜群のセンスを発揮しています。




<naive>
V 5224 \2280
(1)タンスマン:ピアノ協奏曲第2番
(2)ナディア・ブーランジェ:ピアノと管弦楽のための幻想曲
(3)ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
デイヴィッド・グレイルザンマー(Pf)
スティーヴン・スローン(指)フランス国立放送フィル
録音:2009年11月(ライヴ)
最近交響曲もすべてリリースされ、ようやく全貌が掴め始めた20世紀の巨匠
タンスマン。彼の最高傑作とされるピアノ協奏曲第2番がついに世界初録音さ
れました。1927年の作で、チャーリー・チャップリンに献呈され、アメリカ
の音楽評論家オーリン・ダウンズに「20世紀音楽の傑作」と激賞されました。
1933年のタンスマン来日時も作曲者自身のピアノとシフェルブラット指揮新
響により東京で演奏されました。にもかかわらずその後録音・演奏に恵まれ
ず、幻の作品となっていました。2007年にデイヴィッド・グレイルザンマー
が久々に蘇演し、非常な話題となって録音へとつながりました。
魅力的なメロディやポーランド風味に富みますが、全体の大半が急速でピアノ
も両手のオクターヴ以上のダイナミックな奏法を延々と要求される難曲。グレ
イルザンマーの繊細ながら高度な技巧が光ります。
もうひとつの世界初録音が、名教師として多くの門弟を育てたナディア・ブー
ランジェの珍しい作曲。彼女は才能に恵まれた妹リリー・ブーランジェの夭折
とともに筆を置いてしまったため、初期の作品しか残っていませんが、これ
はピアノと管弦楽のための演奏時間20分の本格的作品。ブーランジェは母親が
ロシア人でしたが、この作品もロシア民謡に基づき、フランス風というより
ロシア色濃厚な重厚さと情念に満ちています。

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10-08 No.7-2

2010年08月05日 15時49分24秒 | Weblog
<AZZURA>
DBP 2004 2枚組 \1050
ヴェルディ:「アイーダ」
アマリッリ・ニッツァ(S アイーダ) ワルター・フラッカーロ(T ラダメス) 
マリアンネ・コルネッティ(Ms アムネリス) 
アンブロージョ・マエストリ(Br アモナズロ) 
マルコ・スポッティ(Bs ランフィス) オルリン・アナスタソフ(Bs 国王) 
エンツォ・ペローニ(T 伝令) アントネッラ・トレヴィサン(S 巫女)
ダニエル・オーレン(指)
アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団,合唱団
録音:2009年8月16日,ヴェローナ
アレーナ・ディ・ヴェローナの定番「アイーダ」。既にいくつもの録音があり
ますが、これは2009年の最新収録です。なんといってもヴェルディ・ソプラノ
として大人気のアマリッリ・ニッツァのアイーダが聞きもの。ラダメスは、
スカラ座でもラダメスを歌ったワルター・フラッカーロ。アムネリスは米国
の名メッゾ、マリアンネ・コルネッティ。アモナズロは、ムーティに重用さ
れたバリトン、アンブロージョ・マエストリ、そして指揮はアレーナ・ディ
・ヴェローナの「アイーダ」と行ったらこの人、ダニエル・オーレン。いか
にもアレーナ・ディ・ヴェローナらしい演奏です。

DBP 2006 2枚組 \1050
ヴェルディ:「ナブッコ」
ピエロ・カップッチッリ(Br ナブッコ) 
リンダ・ローク・ストランマー(S アビガイッレ) 
ロベルト・スカンディウツィ(Bs ザッカリア) 
ヌンツィオ・トディスコ(T イズマエーレ) マルタ・セン(S フェネーナ) 
アルド・ボッティオン(T アブダッロ) コゼッタ・トセッティ(S アンナ) 
カルロ・デル・ボスコ(Bs ベルの大司教)
アントン・グアダーニョ(指)
アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団,合唱団
録音:1992年
これは特別なカップッチッリの「ナブッコ」です。というのも、この年のヴェ
ローナでの「ナブッコ」から帰宅する途上でカップッチッリは酷い自動車事故
で重傷を負い、後に復帰はするものの歌手としては第一線は退かざるを得なか
ったからです。この録音では65歳にしてまだまだ立派なナブッコを歌い、大歓
声を浴びています。リンダ・ローク・ストランマーは米国オクラホマ州タルサ
生まれのソプラノ。「アッティラ」のオダベッラやマクベス夫人など、ヴェル
ディ初期のオペラのヒロインで人気を博しました。ザッカリアがロベルト・ス
カンディウツィというのも驚きです。一昔前アレーナの主だったアントン・
グアダーニョが引き締まった音楽を聞かせてくれます。

DBP 2002 2枚組 \1050
プッチーニ:「トゥーランドット」
グレース・バンブリー(S トゥーランドット) 
クリスティアン・ヨハンソン(T カラフ) ミエッタ・シーゲレ(S リュー) 
カルロ・ストリューリ(Bs ティムール) 
マリオ・グッジャ(T 皇帝アルトゥム) 
アルフォンソ・アントニオッツィ(Br ピン) セルジョ・ベルトッキ(T パン)
ヨリオ・ゼンナーロ(T ポン) ジュゼッペ・リーヴァ(Br 役人) 
ブルーノ・バルボ(T ペルシャの王子)
ダニエル・ナザレート(指)
アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団,合唱団
録音:1991年7月14日,ヴェローナ
アレーナ・ディ・ヴェローナの定番の一つ、プッチーニの「トゥーランドッ
ト」の録音。トゥーランドットは世界的なメッゾソプラノとして高名なグレ
ース・バンブリー。彼女はいくつかドラマティックなソプラノ役も手がけて
いますが、トゥーランドットの録音は他に見当たりません。豊かな声による
堂々としたトゥーランドットは、歴代の名トゥーランドット歌手に引けを取
らないもの。カラフには、アイスランド出身で日本でもオテッロなどを歌っ
たクリスティアン・ヨハンソン。注目はリューを歌うミエッタ・シーゲレ。
北イタリアロヴェレート出身のシーゲルは、ソプラノ・リリコとして40年近
くに渡って第一線で活躍、また1967年の第5回イタリア歌劇団公演のプッチー
ニ《ラ・ボエーム》でミミを歌っています。しかし録音が極めて少なく、こ
のリューはたいへん貴重。インド出身の作曲家、指揮者のダニエル・ナザレー
トのキリリとした音楽も素晴らしく、アレーナが大いに盛り上がっています。

DBP 2005 2枚組 \1050
プッチーニ:「トスカ」
ダニエラ・デッシ(S トスカ) カルロ・ヴェントレ(T カヴァラドッシ) 
アルベルト・マストロマリーノ(Br スカルピア) 
エリア・トディスコ(Br アンジェロッティ) 
ファビオ・プレヴィアーティ(Bs 堂守) 
アントーニオ・フェルトラッコ(T スポレッタ) 
ニコロ・チェリアーニ(Bs-Br シャルローネ) 
ダリオ・ジョルジェレ(Bs 看守) 
オッターヴィア・ドルッチ(Tr 牧童)
ジュリアーノ・カレッラ(指)
アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団,合唱団
録音:2008年7月4日,ヴェローナ
2008年のアレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭の中でも特に評判が高かったのが
この「トスカ」。なんと言ってもダニエラ・デッシのタイトルロールというの
が大きな魅力です。カヴァラドッシは、この翌年には新国立劇場でもカヴァラ
ドッシを歌ったカルロ・ヴェントレ。一本気で情熱的な歌はカヴァラドッシ
にピタリ。そして悪役バリトンとしてたいへんに人気の高いアルベルト・マ
ストロマリーノのスカルピアと、主役三人がとても高水準。ジュリアーノ・
カレッラの正統イタリアオペラの指揮も大満足です。

DBP 2003 2枚組 \1050
ビゼー:「カルメン」
ルチアーナ・ディンティーノ(Ms カルメン) 
マルコ・ベルティ(T ドン・ジョゼ) 
ジョルジョ・スリアン(Bs エスカーミリョ) 
マリア・ルイージャ・ボルシ(S ミカエラ) 
クリスティーナ・パストレッロ(S フラスキータ) 
ミレーナ・ヨシポヴィッチ(Ms メルセデス) 
ファビオ・プレヴィアーティ(Bs ダンカイロ) 
ルカ・カザリン(T レメンダード) 
ヴィクトル・ガルシア・シエラ(Bs スニガ) 
マルコ・カマストラ(Br モラレス) 
リュー・ジャ(指)
アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団,合唱団
録音:2006年6月30日,ヴェローナ
「カルメン」もアレーナ・ディ・ヴェローナでは人気演目の一つ。2006年の
上演では、ヴェルディ・メッゾとしてスカラ座でも活躍したルチアーナ・ディ
ンティーノのカルメンに、これまたヴェルディ・テノールとして昨今極めて
人気の高いマルコ・ベルティのジョゼという魅力的な組み合わせ。普通バリ
トンが歌うエスかミーリョを珍しくバスのスリアンが受け持ち、重厚な歌を
聞かせてくれます。

DBP 2008 2枚組 \1050
プッチーニ:「トゥーランドット」
マリア・ドラゴーニ(S トゥーランドット)
フランコ・ファリーナ(T カラフ) マリア・ルイージャ・ボルシ(S リュー)
リッカルド・フェラーリ(Bs ティムール) 
マッシモ・ラ・グァルディア(T アルトゥム) 
マルコ・カマストラ(Br ピン) オルフェオ・ザネッティ(T パン) 
ニコラ・パミオ(T ポン) アレッサンドロ・ルオンゴ(Br 役人)ほか
ケリー=リン・ウィルソン(指)
チッタ・リリカ管弦楽団,合唱団
録音:2004年7月,トッレ・デル・ラーゴ
湖畔の野外劇場でのプッチーニとして知られるトッレ・デル・ラーゴ・プッ
チーニ音楽祭でのライヴ。この2004年は第50回とあって上演にも力が入りま
した。「トゥーランドット」のタイトルロールは、ヴェルディやプッチーニ
を中心に活躍するイタリア人ソプラノ、マリア・ドラゴーニ。カラフは、こ
の役のスペシャリストと言ってもよさそうなほど何度も歌っている米国のテ
ノール、フランコ・ファリーナ。またマリア・ルイージャ・ボルシもリュー
が当たり役で、スカラ座では浅利慶太演出の「トゥーランドット」でリュー
を歌っています。ケリー=リン・ウィルソンはカナダの指揮者。近年ではイ
タリア出の活躍が目立ちます。ちなみにメトロポリタン歌劇場の総裁ピータ
ー・ゲルプの奥さんです。

DBP 2009 2枚組 \1050
プッチーニ:「エドガール」
マルコ・ベルティ(T エドガール) 
ロッサーナ・リナルディ(Ms ティグラーナ) 
クリスティーナ・ガイヤルド=ドマス(S フィデーリア) 
ルカ・サルシ(Br フランク) 
フィリッポ・ポオリネッリ(Bs グァルティエーロ)
ピエール・ジョルジョ・モランディ(指)
プッチーニ音楽祭管弦楽団,合唱団
録音:2008年8月,トッレ・デル・ラーゴ
プッチーニ音楽祭というくらいですから、トッレ・デル・ラーゴではプッチー
ニの珍しいオペラも舞台にかけられます。2008年には「エドガール」が上演
されました。「エドガール」はプッチーニの二作目のオペラで、1889年にス
カラ座で初演されたものの、散々な不評に終わりました。その後プッチーニ
は十数年に渡ってあちこち手直しをしたものの、ついに人気を得ることがで
きませんでした。しかし近年、若き日のプッチーニの意欲作として上演も増
えています。録音が僅かしかないのでこの新録音はプッチーニアンから歓迎
されることでしょう。しかもマルコ・ベルティのエドガール、クリスティー
ナ・ガイヤルド=ドマスのフィデーリア、ロッサーナ・リナルディのティグ
ラーナと、ちょっとビックリするほど充実したキャストです。



<MIRARE>
MIR 119 2枚組 \4180
シューベルト:ピアノ・ソナタ集
ピアノ・ソナタ第18(20)番ト長調Op.78 D.894「幻想ソナタ」
ピアノ・ソナタ第20(21)番イ長調D.959
ジャン=クロード・ペヌティエ(P)
録音:2009年11月リモージュ、フランス
フランスの名手ジャン=クロード・ペヌティエ。彼はこれまでシューベルトの
ピアノ・ソナタの録音を断り続けていたそうです。このアルバムはまさに「機
は熟した」と言うべき高い説得力を持つ、聴き手に訴えかける演奏です。
「幻想ソナタ」は全体的に少し遅めのテンポを取り、沈黙から音楽を引き出
しているような、悟りの境地の静けさを感じさせる名演です。またピアノ・
ソナタD.959 は一転、ときおり見せる激しさと朗々とした歌を美しく聴かせ、
ペヌティエの懐の深さを感じます。ペヌティエは9月に東京、名古屋、大阪で
行われる「ル・ジュルナル・ド・パリ /パリの印象主義時代の音楽日記」で
来日予定。

MIR 116 \2500
シャブリエ:10の絵画風小品、即興曲ハ長調、5つの遺作、幻想的なブレー
ラヴェル:シャブリエ風に
エマニュエル・シュトロッセ(P)
録音:2009年11月リモージュ、フランス
シャブリエはフランス近代音楽に欠かすことのできない作曲家の一人。エスプ
リ溢れるシャブリエのピアノ作品をエマニュエル・シュトロッセの豊かな音色
で鮮やかに聴かせてくれます。シャブリエの代表作「10の絵画風小品」は10曲
からなる作品。洒脱な色彩感覚のもと一つ一つが異なった魅力に彩られていま
す。シュトロッセはシャブリエの音のパレットに戯れるような軽やかな演奏が
印象的。最後に収録されたラヴェルの「シャブリエ風に」は、ラヴェルのシャ
ブリエへの愛着が表れた作品です。

MIR 120 \2500
メンデルスゾーン:
弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op. 13、
弦楽四重奏曲第6番へ短調Op.80、
カプリッチョ ホ短調
モディリアーニ弦楽四重奏団
【フィリップ・ベルナール(Vn)、ロイック・リョー(Vn)、
ローラン・マルフェング(Va)、フランソワ・キエフェル(Vc)】
パリ国立音楽院在学中に結成したモディリアーニ弦楽四重奏団。才気溢れる彼
らが今回挑むのはメンデルスゾーン。甘く切ない旋律を4人の叙情に富んだ音
色が胸をかきたてる弦楽四重奏第2番。そしてメンデルスゾーン最愛の人、姉
のファニーを亡くした悲しみの中で作曲した弦楽四重奏第6番は、メンデルス
ゾーンの嘆き悲しむ心がストレートに表現された傑作。俊英4人の鬼気迫る演
奏は圧巻です。
モディリアーニ弦楽四重奏団は9月に東京、名古屋、大阪で行われる「ル・
ジュルナル・ド・パリ /パリの印象主義時代の音楽日記」で来日予定。




<ALQHAI & ALQHAI>
ALQHAI 002 \2080
天国と地獄のヴィオル
マラン・マレ(1665-1728):
ヴィオル曲集第4巻「異国趣味の組曲」(1717)から
タタール人の行進/アルマンド「尊大」/アラベスク/夢想/旋風
ヴィオル曲集第3巻(1711)から 荘重なサラバンド
ヴィオル曲集第5巻(1725)から ペルシア人の行進「サヴィニー」
アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745):
ヴィオル曲集(1747) 組曲第5番 から
ラモー/ギニョン/レオン、サラバンド/モンティニ/ジュピター
マラン・マレ:ヴィオール曲集第1巻(1686)から シャコンヌ
アッカデーミア・デル・ピアチェーレ
ファーミ・アルクアイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、ディレクター)
ラミ・アルクアイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ミゲル・リンコン(テオルボ、バロックギター)
録音:2009年1月、セビリャ(スペイン)、スタジオ・スプートニク
セビリャ生まれのヴィオル奏者、ファーミとラミのアルクアイ兄弟が自ら創設
したレーベル「ALQHAI & ALQHAI」からリリースする第2弾は、「天使のマレ、
悪魔のフォルクレ」と称されたフランス・バロックの二大ヴィオル(ヴィオラ
・ダ・ガンバ)奏者の作品集。演奏はまさにアルクアイ兄弟の超絶技巧が炸裂、
まるでマレとフォルクレの音楽が薄暗いフランスの宮廷からアンダルシアの灼
熱の太陽の下に引きずり出すかのよう。スマートさを志向せずザックザックと
切り刻むように弾き進むその気迫に唖然とさせられます。「凄いガンバを聴い
てしまった」・・・そんな感想間違いなしの驚くべきアルバムです。
外装・本体の規格番号表記「Alqhai&Alqhai002」が長すぎるため、
「ALQHAI 002」として管理いたします。


ALQHAI 001 \2080
【旧譜再案内】
エロスの涙 イタリア初期バロック音楽
ベネデット・フェラーリ(1597-1681):Amanti io vi so dire
サロモーネ・ロッシ(1570頃-1630):トルディリョーネのアリアによるソナタ
ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
喜べ、おお、森よ、おお、風よ[Gioite o selve, o venti]
ステファノ・ランディ(1590-1639):Damigella tutta bella
ルカ・マレンツィオ(1553?-1599?):
アモールは真珠の涙をこぼし[Liquide perle Amor]
ビセンテ・パリリャ:
アモールは真珠の涙をこぼし(ルカ・マンレンツィオのマドリガーレによる)
フランチェスコ・マリア・バッサーニ:Tocata per B quadro
リッカルド・ロニョーノ(1555頃-1620):
Ancor che c'ol partire(チプリアーノ・デ・ローレのマドリガーレによる)
ジョヴァンニ・バッティスタ・ボヴィチェッリ(1594年頃活躍):
Io son ferito ahi lasso
サロモーネ・ロッシ:シンフォニア・グラーヴェ
ジローラモ・フレスコバルディ:
大いなる十字架の下に[A pie della gran Croce]
サロモーネ・ロッシ:ソナタ第5番
ビアージョ・マリーニ(1597頃-1665):Novello Cupido
チャッコーナ(シャコンヌ)による即興
アッカデーミア・デル・ピアチェーレ
マリビ・ブラスコ(ソプラノ) フアン・サンチョ(テノール)
ビセンテ・パリリャ(リコーダー)
ラミ・アルクアイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ・バス、ヴィオリーノ・ダ・ガンバ)
イレネ・ゴメス(ヴィオラ・ダ・ガンバ・バス) 
フアン・ラモン・ララ(ヴィオローネ)
ラムセス・プエンテ(ヴァイオリン) バルバラ・セラ(ファゴット)
ミゲル・リンコン(テオルボ、バロックギター)
エンリケ・ソリニス(アーチリュート、バロックギター)
アルベルト・マルティネス・モリナ(チェンバロ) アルバロ・ガリド(打楽器)
ファーミ・アルクアイ
(ヴィオラ・ダ・ガンバ・バス、ヴィオリーノ・ダ・ガンバ、ディレクター)
録音:2006年9月1-5日、セビリャ(スペイン)、平和の聖母マリア教会





<SEDEM>
CD 23(DCD 267) \2250
スペイン・ロマン派ピアノ音楽の巨匠たち
ペドロ・ペレス・アルベニス(1795-1855):
Il Edu Garaitú(古いバスクの主題によるピアノのための華麗な幻想曲)
ペドロ・ティントレル(1814-1891):劇的幻想曲 Op.6
フアン・マリア・ゲルベンス(1819-1886):マミタ(ハバネラ)
マルティン・サンチェス・アリュ(1823-1858):モーロ人のため息/巡礼者
マルシアル・デル・アダリド(1826-1881):ワルツ即興曲
アドルフォ・デ・ケサダ(1830-1880):葬送行進曲
ダマソ・サバルサ(1835-1894):田園風景 から
スペインの祭,籠の中に,薄暗い木立ち,田園の朝,慎み深い農民
ビセンテ・スロン(1871-1915):演奏会用アレグロ
ミゲル・アンヘル・カストロ(ピアノ)
録音:2009年7月25-26日、サンタ・クルス・デ・テネリフェ、
カナリア諸島高等音楽院ホール
サルスエラばかりに注目が集まるスペイン・ロマン派音楽ですが、ピアノ音楽
もショパンやリストらの影響を受けながら発展を遂げていました。これは聴く
機会の少ない19世紀スペインのコンポーザー=ピアニストたちの作品を概観か
つ堪能できるアルバムです。ミゲル・アンヘル・カストロはサンタ・クルス・
デ・テネリフェに生まれ、ホアキン・ソリアノ(マドリード高等音楽院)、セル
ゲイ・ドレンスキー(モスクワ・チャイコフスキー音楽院)等に師事したスペイ
ンのピアニスト。

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★お薦め演奏会のご案内とご招待のお知らせ★
ベルリン・フィルの首席ヴィオリスト清水直子の帰国演奏会が行なわれます。
CDではなかなか味わう事の出来ない旬の実力派のリサイタルはお薦めです。
今回フィリアホールのご好意で、当店のメルマガとブログの読者を対象に、
一組二名様のご招待をさせていただく事になりました。
ご招待ご希望の方は、購読のメルマガ名かご覧になったブログ名、お申し込み
者のお名前をご記入の上、当店にメールでお申し込み下さい。
goodies2@pc.highway.ne.jpまで
締め切り:8月8日
当選された方には8月9日に当店よりメールにてご連絡させていただきます。
※チケットは当日会場受付にてお渡しとなりますが、お申し込みご本人様
のみのお受け取りとなりますのでご了承下さい。(Goodies)

★土曜ソワレシリーズ《女神との出逢い》第204回★
清水直子 ヴィオラ・リサイタル
8月14日(土)18:00開演 フィリアホール(東急田園都市線青葉台駅徒歩3分)

ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタOp.25-4
J.S.バッハ:
カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちにあたって」BWV992(ピアノ・ソロ)
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調Op.120-2
ホリガー:無伴奏ヴィオラのためのトレマ
クラーク:ヴィオラとピアノのためのソナタ

ピアノ:オズガー・アイディン

パートナーのオズガー・アイディンとの心の通ったアンサンブルは、前回2007
年のシューマンやフランクでも、我々聴き手の心を強く揺さぶりました。今回
は王道ブラームスに加えて、ヒンデミット、オーボエの神様&作曲家H.ホリガ
ー、イギリスの女性作曲家R.クラークなど、興味深いプログラムです。

S:\5000 A:\4000 学生券 \1000(当日残席がある場合のみ)
会場:フィリアホール(東急田園都市線青葉台駅徒歩3分)
お問合せ:フィリアホールチケットセンター045-982-9999
http://www.philiahall.com(24時間オンライン予約)

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