<SDG>
SDG 705 \2180
(1)ベートーヴェン:「コリオラン」序曲 op.62
(2)ガブリエリ:サンクトゥス、ベネディクトゥス(12声)
(3)シュッツ:「サウル、サウル、なぜ私を迫害するのか」SWV 415
(4)J.S.バッハ:
合唱「私の目は常に主に注がれています」「主は私の足を」
-カンタータ『主よ、われは汝を求む』BWV 150より
(5)ブラームス:宗教的歌曲「惜しみなく与えよ」op.30(合唱)
(6)ブラームス:混声8部合唱曲「祭典と記念の格言」op.109
(7)ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
モンテヴェルディ合唱団
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
録音:2008年10月5-8日(ロイヤル・フェスティヴァル・ホール/ライヴ)
SDGレーベルのガーディナーによるブラームス交響曲シリーズの完結編の登場
です。第4番と、この作品をブラームスが書くにあたって特に大きな影響を受
けた作品という、いつもながら思慮に富んだカップリング。2年間にわたるガ
ーディナーの「ブラームスとその先駆者たち」プロジェクトでは、ブラーム
スだけではなく彼が影響を受けた作曲家たちの作品を同時に取り上げて、ブ
ラームスの創作の足跡を様々な角度からたどってきました。今回のメイン・
プログラムである第4番交響曲は、バロック音楽の影響を濃厚に受けています。
終楽章は、バッハのカンタータ150番の合唱曲「私の目は常に主に注がれてい
ます」の直接的な影響がみられ、また、ベートーヴェンのコリオラン序曲に
負っている部分も大きいです。このことについては、ガーディナーがブック
レットでディスクの分数を示唆しながら詳しく語っています。また、ブラー
ムスは、ガブリエリやシュッツの作品の指揮をするのが好きだったというこ
とは意外と知られていない事実。彼らの作品の影響を、ブラームスの宗教的
歌曲に聴くことができます。それぞれの曲の演奏が素晴らしいことは言うま
でもありませんが、すべてのプログラムが有機的意味合いをもっているため、
ブラームスの魅力、それぞれの作品の魅力が互いに高められており、この1枚
は何倍もの価値をもったものとなっています。
<DOREMI>
DHR 7981/3(2CD+1DVD) \5980
「イヴリー・ギトリス第1集 / ライヴ録音集」
[CD 1]
・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
ジョージ・セル(指)ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:1955年12月18日(ライヴ・モノラル)
・ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲イ短調Op.102
モーリス・ジャンドロン(Vc)
ミシェル・タバシュニク(指)フランス国立管弦楽団
録音:1970年12月8日(ライヴ・ステレオ)
[CD 2]
・パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調Op.7
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指)
シュトゥットガルト放送交響楽団
録音:1972年6月13日(ライヴ・ステレオ)
・ヒンデミット:ヴァイオリン協奏曲(1939)
シクステン・エールリング(指)バンベルク交響楽団
録音:1966年5月19日(ライヴ・モノラル)
・ルネ・レイボヴィッツ:ヴァイオリン協奏曲【世界初演】
ルネ・レイボヴィッツ(指)ハノーファー放送フィルハーモニー
録音:1961年1月20日(ライヴ・モノラル)
[DVD]
・フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調-第2楽章
ジョルジュ・プルーデルマッハー(P)
録音:1969年2月9日
・フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調-第2楽章
ブルーノ・リグット(P)
録音:1974年10月5日
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35-第3楽章
・サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソOp.28
・サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
レオポルト・ハーガー(指)ルクセンブルク放送交響楽団
録音:1985年2月18日
・パガニーニ:カプリス第24番
タッソ・ヤノポウロ(P) 録音:1967年5月31日
・ラヴェル:ハバネラ形式の小品
演奏者不詳(P) 録音:1977年10月31日
・マスネ:タイスの瞑想曲
イヴ・アンリ(P) 録音:1988年1月13日
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」-第3楽章
・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108-第3楽章
ピエール・バルビゼ(P) 録音:1985年2月18日
・バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ-第3楽章冒頭
録音:1974年11月22日
・ベルク:ヴァイオリン協奏曲
ハンス・フォンク(指)ケルンWDR交響楽団 録音:1992年1月24日
・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64-第3楽章
ミシェル・ルグラン(指)管弦楽団 録音:1974年10月6日
=エピローグ=
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調より部分
フィリップ・アントルモン(P) 録音:1966年5月14日
イヴリー・ギトリス(Vn)
1922年イスラエルのファイファに生まれ、2010年に米寿を迎えるヴァイオリ
ニスト、イヴリー・ギトリス。これを記念して、貴重なライヴ録音をまとめ
たセットがDOREMIより登場。CDパートは協奏曲ライヴで、絶頂期にあたる50
年代におこなったセルとのベートーヴェンに始まり、ジャンドロンとのブラ
ームスのドッペル・コンチェルトなど、ライヴならではの豪華な顔合わせ。
なかには作曲者レイボヴィッツ自身の指揮による世界初演のドキュメントと
いう、思いがけない演奏も含まれています。さらに、ボーナスDVDの内容も、
得意のフランクほか、いずれもちょっとづつですが盛りだくさん。
アクの強い個性派として知られるギトリスですが、その昔、演奏を聴いたフ
ーベルマンの薦めでパリ音楽院に学び、ジョルジュ・エネスコとジャック・
ティボーに師事という華麗なる経歴を持つ大家。これはヴァイオリン好きに
は見逃せないものといえるでしょう。
<ZIG-ZAG TERRITOIRES>
ZZT 100301 2枚組 \3780
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲
ラ・シャペル・レーナン ブノワ・アレ(指揮)
エヴァンゲリスト:ジュリアン・プレガルディエン(T)、
イエス:ブノア・アルノー(B)、タニア・アスペルマイアー(S)、
サロメ・アレ(S)、 ジュリアン・フライムス(C-T)、
パスカル・ベルタン(C-T)他
録音:2008年9月5-11日
ブノワ・アレ率いるラ・シャペル・レーナンによるJ.S.バッハの「ヨハネ受
難曲」。「ヨハネ受難曲」はJ.S.バッハが4回に分けて改訂していますが、こ
のブノワ・アレの「ヨハネ受難曲」はその4つの稿を組み合わせた新しいヴァ
ージョンで録音されています。新バッハ全集をもとに部分的に各稿を再考し
変更しています。また注目はクリストフ・プレガルディエンの息子、ジュリ
アン・プレガルディエンがエヴァンゲリストで出演しています。父クリスト
フはバッハのマタイ、ヨハネのエヴァンゲリスト役でその名を轟かせていた
だけあって、息子ジュリアンの演奏にも期待が高まります。
<Coviello CLASSICS>
COV 20909 \2350
J.S.バッハ:テノールとフルート、通奏低音のためのアリア集
カンタータ第130番 BWV130より第5曲アリア「されば、おお ケルビムらの
長よ」
カンタータ第99番BWV99より第3曲アリア「身震いするなかれ、怖じ惑う魂よ」
デュエット第3番ト長調BWV804
カンタータ第78番BWV78より第3曲レチタティーヴォ「ああ!われは罪の子
なり」
カンタータ第78番BWV78より第4曲アリア「私の罪を消し去ってくれる血は」
カンタータ第96番BWV96より第3曲アリア「ああ、魂を愛の綱によって引き
行きたまえ」
クリスマス・オラトリオBWV248より第15曲アリア「喜び勇む羊飼いたち、
急げ、ああ急ぐがいい」
ミサ曲 ロ短調 BWV 232より第24曲アリア「天のいと高きところにオザンナ」
フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調BWV1034
カンタータ第113番BWV113より第5曲アリア「イエスは罪人を受け入れられる」
カンタータ第114番BWV114より第2曲アリア「この嘆きの谷の一体どこに」
カンタータ第55番BWV55より第3曲アリア「憐れみたまえ、わが神よ」
クラヴィーア練習曲集第3部より「いと高きところでは神にのみ栄光あれ」
BWV677
カンタータ第180番BWV180よりアリア「目覚めよ なが 主は 扉を たたく」
ダニエル・ヨハンセン(T) アニー・ラフラム(フルート・トラヴェルソ)
ルチア・クロンマー(Vc) マティアス・クランペ(ハープシコード)
録音:2009年2月22-25日聖ゲロルド修道院(オーストリア)
バッハのフルートとテノールがかけ合うアリアを集めた1枚。バッハは、「ク
リスマス・オラトリオ」、「ヨハネ受難曲」、「マタイ受難曲」でテノール
にエヴァンゲリストという重要な福音史家の役割を与えています。バロック
期ではテノールとフルートは好まれた組み合わせで、フルートは即興的なオ
ブリガートや名人芸的に活躍したり、牧歌的な響きで絶品の美音を聴かせた
りと、そのテノールを支えるのに多芸多才なフルートは完璧なパートナーで
す。テノールのダニエル・ヨハンセンとフルート・トラヴェルソを担当する
アニー・ラフラムは親密なアンサンブルを聴かせ、チェロと鍵盤楽器の通奏
低音が豊かな広がりを与え、バッハの音楽に存在する壮大な宇宙を感じさせ
る演奏です。
<APARTE>
AP 002 \2300
グリーグ:ばらの季節に/きみを愛す/夢/白鳥/茶色のふたつの目/
ソルヴェイグの歌/子山羊のダンス/水連に寄せて
ラングストレーム:牧羊神
シベリウス:もはや私は尋ねなかった/3月の雪/でもあたしの鳥は帰って
こない/ブラック・ローズ/トンボ/デートから戻った娘
ドビュッシー:ビリティスの3つの歌/顕現/美しき夕べ
カレン・ヴルチ(ソプラノ) スーザン・マノフ(ピアノ)
録音:2009年11月
<CALLIOPE>
CAL 7641 2枚組 \2450
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)
録音:1977年
30年以上前に録音された、元ボクサーという経歴ももつチェリスト、ナヴァ
ラの名盤。どこまでも内省的、日常の瑣末なことの一切合財を忘れさせてく
れる力演です。
<PRAGA>
PRDDSD 250266(SACD-Hybrid) \2780
ヤナーチェク:ピアノ作品集
(1)ソナタ 1905年10月1日(1. X. 1905)
(2)草陰の小径第1集(1901-1908)
(3)草陰の小径第2集(1902-1911)
(4)思い出
(5)霧の中で
スラーヴカ・ピエホチォヴァー(ピアノ)
録音:2009年
湧き上がる熱い思い、自身の民族に対する強い思いなど様々な個人的感情が
濃厚に反映されたヤナーチェクのピアノ作品集。草陰の小径』は、吉田秀和
氏をして「この曲を知らない人がうらやましい。これからこんな素晴らしい
曲を知ることができるのだから」と言わしめた名曲。モラヴェッツに学んだ
ピエホチォヴァーが確かなタッチと巧みな語り口で聴かせます。
<haenssler>=SWR MUSIC=
94 213 \1350
「ブリテン・コンダクツ・ブリテン」
ブリテン:交響組曲「グローリアーナ」Op.53a *
ブリテン:シンフォニア・ダ・レクィエムOp.20
エリザベス朝の主題による変奏曲(1953)
パーセル(ジュリアン・ハーベッジ編):歌劇「アーサー王」よりシャコンヌ
ヘ長調-弦楽とチェンバロのための
ピーター・ピアーズ(T)*
ベンジャミン・ブリテン(指)
南西ドイツ放送交響楽団(現:バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団)
録音:1956年12月1日バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
(放送用セッション・モノラル)
当時、新設されたばかりの南西ドイツ放送(SWR)音楽部門のディレクター、
ハインリヒ・シュトローベルは、放送局付きのオケとのコンサートや番組制
作に同時代の作曲家=指揮者を招へいすることにたいへん積極的であった人
物で、オネゲル、ヒンデミット、コープランド、ストラヴィンスキーにつづ
いて、招かれたのがブリテンでした。メインを飾る3作品が、それぞれ英日の
祝賀行事に向けて作曲されているのが特徴的なこのアルバムは、1956年12月
にブリテンがバーデン=バーデンを訪れた際に行った録音を収めたものです。
1953年作曲の「グローリアーナ」は、エリザベス2世の戴冠を記念して、ブリ
テンが英国政府より委嘱されたオペラ。組曲は4楽章形式からなり、第2楽章
で深深とした歌唱を聴かせるのはブリテンの公私にわたるパートナーであっ
たピアーズ。
「エリザベス朝の主題による変奏曲」もまた、エリザベス2世の戴冠を讃えよ
うという、ブリテンの呼びかけに応じた、仲間の英国の作曲家たちとの共作。
その内容はバードのオリジナル作品「セリンジャーのラウンド」を主題に、
ブリテンほか、ティペット、ウォルトン、アーサー・オールドハム、レノッ
クス・バークリー、ハンフリー・サールがそれぞれ思い思いに変奏曲を書い
たもの。1953年のオールドバラ音楽祭で作曲者を伏せて初演して、ブリテン
は聴衆に作曲家の身元を中てさせるという、ちょっとした実験を行っていま
す。そして、日本の皇紀2600年を祝う作品として委嘱されながら、痛烈な皮
肉に満ちた形式と内容から日本政府から受取りを拒否されたいわくつきの傑
作「シンフォニア・ダ・レクィエム」。ブリテン自演は極め付きの内容揃い
ですが、1953年のデンマーク国立放送響とのモノラル・セッション録音と、
1964年のニュー・フィルハーモニアとのステレオ・セッション録音とのあい
だに位置するこのたびも、質の高い演奏内容が期待されるところです。
SWRアーカイヴのオリジナル・マスター・テープ使用により、モノラルながら
鮮明な音質です。
SDG 705 \2180
(1)ベートーヴェン:「コリオラン」序曲 op.62
(2)ガブリエリ:サンクトゥス、ベネディクトゥス(12声)
(3)シュッツ:「サウル、サウル、なぜ私を迫害するのか」SWV 415
(4)J.S.バッハ:
合唱「私の目は常に主に注がれています」「主は私の足を」
-カンタータ『主よ、われは汝を求む』BWV 150より
(5)ブラームス:宗教的歌曲「惜しみなく与えよ」op.30(合唱)
(6)ブラームス:混声8部合唱曲「祭典と記念の格言」op.109
(7)ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
モンテヴェルディ合唱団
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
録音:2008年10月5-8日(ロイヤル・フェスティヴァル・ホール/ライヴ)
SDGレーベルのガーディナーによるブラームス交響曲シリーズの完結編の登場
です。第4番と、この作品をブラームスが書くにあたって特に大きな影響を受
けた作品という、いつもながら思慮に富んだカップリング。2年間にわたるガ
ーディナーの「ブラームスとその先駆者たち」プロジェクトでは、ブラーム
スだけではなく彼が影響を受けた作曲家たちの作品を同時に取り上げて、ブ
ラームスの創作の足跡を様々な角度からたどってきました。今回のメイン・
プログラムである第4番交響曲は、バロック音楽の影響を濃厚に受けています。
終楽章は、バッハのカンタータ150番の合唱曲「私の目は常に主に注がれてい
ます」の直接的な影響がみられ、また、ベートーヴェンのコリオラン序曲に
負っている部分も大きいです。このことについては、ガーディナーがブック
レットでディスクの分数を示唆しながら詳しく語っています。また、ブラー
ムスは、ガブリエリやシュッツの作品の指揮をするのが好きだったというこ
とは意外と知られていない事実。彼らの作品の影響を、ブラームスの宗教的
歌曲に聴くことができます。それぞれの曲の演奏が素晴らしいことは言うま
でもありませんが、すべてのプログラムが有機的意味合いをもっているため、
ブラームスの魅力、それぞれの作品の魅力が互いに高められており、この1枚
は何倍もの価値をもったものとなっています。
<DOREMI>
DHR 7981/3(2CD+1DVD) \5980
「イヴリー・ギトリス第1集 / ライヴ録音集」
[CD 1]
・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
ジョージ・セル(指)ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:1955年12月18日(ライヴ・モノラル)
・ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲イ短調Op.102
モーリス・ジャンドロン(Vc)
ミシェル・タバシュニク(指)フランス国立管弦楽団
録音:1970年12月8日(ライヴ・ステレオ)
[CD 2]
・パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調Op.7
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指)
シュトゥットガルト放送交響楽団
録音:1972年6月13日(ライヴ・ステレオ)
・ヒンデミット:ヴァイオリン協奏曲(1939)
シクステン・エールリング(指)バンベルク交響楽団
録音:1966年5月19日(ライヴ・モノラル)
・ルネ・レイボヴィッツ:ヴァイオリン協奏曲【世界初演】
ルネ・レイボヴィッツ(指)ハノーファー放送フィルハーモニー
録音:1961年1月20日(ライヴ・モノラル)
[DVD]
・フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調-第2楽章
ジョルジュ・プルーデルマッハー(P)
録音:1969年2月9日
・フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調-第2楽章
ブルーノ・リグット(P)
録音:1974年10月5日
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35-第3楽章
・サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソOp.28
・サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
レオポルト・ハーガー(指)ルクセンブルク放送交響楽団
録音:1985年2月18日
・パガニーニ:カプリス第24番
タッソ・ヤノポウロ(P) 録音:1967年5月31日
・ラヴェル:ハバネラ形式の小品
演奏者不詳(P) 録音:1977年10月31日
・マスネ:タイスの瞑想曲
イヴ・アンリ(P) 録音:1988年1月13日
・ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」-第3楽章
・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108-第3楽章
ピエール・バルビゼ(P) 録音:1985年2月18日
・バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ-第3楽章冒頭
録音:1974年11月22日
・ベルク:ヴァイオリン協奏曲
ハンス・フォンク(指)ケルンWDR交響楽団 録音:1992年1月24日
・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64-第3楽章
ミシェル・ルグラン(指)管弦楽団 録音:1974年10月6日
=エピローグ=
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調より部分
フィリップ・アントルモン(P) 録音:1966年5月14日
イヴリー・ギトリス(Vn)
1922年イスラエルのファイファに生まれ、2010年に米寿を迎えるヴァイオリ
ニスト、イヴリー・ギトリス。これを記念して、貴重なライヴ録音をまとめ
たセットがDOREMIより登場。CDパートは協奏曲ライヴで、絶頂期にあたる50
年代におこなったセルとのベートーヴェンに始まり、ジャンドロンとのブラ
ームスのドッペル・コンチェルトなど、ライヴならではの豪華な顔合わせ。
なかには作曲者レイボヴィッツ自身の指揮による世界初演のドキュメントと
いう、思いがけない演奏も含まれています。さらに、ボーナスDVDの内容も、
得意のフランクほか、いずれもちょっとづつですが盛りだくさん。
アクの強い個性派として知られるギトリスですが、その昔、演奏を聴いたフ
ーベルマンの薦めでパリ音楽院に学び、ジョルジュ・エネスコとジャック・
ティボーに師事という華麗なる経歴を持つ大家。これはヴァイオリン好きに
は見逃せないものといえるでしょう。
<ZIG-ZAG TERRITOIRES>
ZZT 100301 2枚組 \3780
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲
ラ・シャペル・レーナン ブノワ・アレ(指揮)
エヴァンゲリスト:ジュリアン・プレガルディエン(T)、
イエス:ブノア・アルノー(B)、タニア・アスペルマイアー(S)、
サロメ・アレ(S)、 ジュリアン・フライムス(C-T)、
パスカル・ベルタン(C-T)他
録音:2008年9月5-11日
ブノワ・アレ率いるラ・シャペル・レーナンによるJ.S.バッハの「ヨハネ受
難曲」。「ヨハネ受難曲」はJ.S.バッハが4回に分けて改訂していますが、こ
のブノワ・アレの「ヨハネ受難曲」はその4つの稿を組み合わせた新しいヴァ
ージョンで録音されています。新バッハ全集をもとに部分的に各稿を再考し
変更しています。また注目はクリストフ・プレガルディエンの息子、ジュリ
アン・プレガルディエンがエヴァンゲリストで出演しています。父クリスト
フはバッハのマタイ、ヨハネのエヴァンゲリスト役でその名を轟かせていた
だけあって、息子ジュリアンの演奏にも期待が高まります。
<Coviello CLASSICS>
COV 20909 \2350
J.S.バッハ:テノールとフルート、通奏低音のためのアリア集
カンタータ第130番 BWV130より第5曲アリア「されば、おお ケルビムらの
長よ」
カンタータ第99番BWV99より第3曲アリア「身震いするなかれ、怖じ惑う魂よ」
デュエット第3番ト長調BWV804
カンタータ第78番BWV78より第3曲レチタティーヴォ「ああ!われは罪の子
なり」
カンタータ第78番BWV78より第4曲アリア「私の罪を消し去ってくれる血は」
カンタータ第96番BWV96より第3曲アリア「ああ、魂を愛の綱によって引き
行きたまえ」
クリスマス・オラトリオBWV248より第15曲アリア「喜び勇む羊飼いたち、
急げ、ああ急ぐがいい」
ミサ曲 ロ短調 BWV 232より第24曲アリア「天のいと高きところにオザンナ」
フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調BWV1034
カンタータ第113番BWV113より第5曲アリア「イエスは罪人を受け入れられる」
カンタータ第114番BWV114より第2曲アリア「この嘆きの谷の一体どこに」
カンタータ第55番BWV55より第3曲アリア「憐れみたまえ、わが神よ」
クラヴィーア練習曲集第3部より「いと高きところでは神にのみ栄光あれ」
BWV677
カンタータ第180番BWV180よりアリア「目覚めよ なが 主は 扉を たたく」
ダニエル・ヨハンセン(T) アニー・ラフラム(フルート・トラヴェルソ)
ルチア・クロンマー(Vc) マティアス・クランペ(ハープシコード)
録音:2009年2月22-25日聖ゲロルド修道院(オーストリア)
バッハのフルートとテノールがかけ合うアリアを集めた1枚。バッハは、「ク
リスマス・オラトリオ」、「ヨハネ受難曲」、「マタイ受難曲」でテノール
にエヴァンゲリストという重要な福音史家の役割を与えています。バロック
期ではテノールとフルートは好まれた組み合わせで、フルートは即興的なオ
ブリガートや名人芸的に活躍したり、牧歌的な響きで絶品の美音を聴かせた
りと、そのテノールを支えるのに多芸多才なフルートは完璧なパートナーで
す。テノールのダニエル・ヨハンセンとフルート・トラヴェルソを担当する
アニー・ラフラムは親密なアンサンブルを聴かせ、チェロと鍵盤楽器の通奏
低音が豊かな広がりを与え、バッハの音楽に存在する壮大な宇宙を感じさせ
る演奏です。
<APARTE>
AP 002 \2300
グリーグ:ばらの季節に/きみを愛す/夢/白鳥/茶色のふたつの目/
ソルヴェイグの歌/子山羊のダンス/水連に寄せて
ラングストレーム:牧羊神
シベリウス:もはや私は尋ねなかった/3月の雪/でもあたしの鳥は帰って
こない/ブラック・ローズ/トンボ/デートから戻った娘
ドビュッシー:ビリティスの3つの歌/顕現/美しき夕べ
カレン・ヴルチ(ソプラノ) スーザン・マノフ(ピアノ)
録音:2009年11月
<CALLIOPE>
CAL 7641 2枚組 \2450
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
アンドレ・ナヴァラ(チェロ)
録音:1977年
30年以上前に録音された、元ボクサーという経歴ももつチェリスト、ナヴァ
ラの名盤。どこまでも内省的、日常の瑣末なことの一切合財を忘れさせてく
れる力演です。
<PRAGA>
PRDDSD 250266(SACD-Hybrid) \2780
ヤナーチェク:ピアノ作品集
(1)ソナタ 1905年10月1日(1. X. 1905)
(2)草陰の小径第1集(1901-1908)
(3)草陰の小径第2集(1902-1911)
(4)思い出
(5)霧の中で
スラーヴカ・ピエホチォヴァー(ピアノ)
録音:2009年
湧き上がる熱い思い、自身の民族に対する強い思いなど様々な個人的感情が
濃厚に反映されたヤナーチェクのピアノ作品集。草陰の小径』は、吉田秀和
氏をして「この曲を知らない人がうらやましい。これからこんな素晴らしい
曲を知ることができるのだから」と言わしめた名曲。モラヴェッツに学んだ
ピエホチォヴァーが確かなタッチと巧みな語り口で聴かせます。
<haenssler>=SWR MUSIC=
94 213 \1350
「ブリテン・コンダクツ・ブリテン」
ブリテン:交響組曲「グローリアーナ」Op.53a *
ブリテン:シンフォニア・ダ・レクィエムOp.20
エリザベス朝の主題による変奏曲(1953)
パーセル(ジュリアン・ハーベッジ編):歌劇「アーサー王」よりシャコンヌ
ヘ長調-弦楽とチェンバロのための
ピーター・ピアーズ(T)*
ベンジャミン・ブリテン(指)
南西ドイツ放送交響楽団(現:バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団)
録音:1956年12月1日バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
(放送用セッション・モノラル)
当時、新設されたばかりの南西ドイツ放送(SWR)音楽部門のディレクター、
ハインリヒ・シュトローベルは、放送局付きのオケとのコンサートや番組制
作に同時代の作曲家=指揮者を招へいすることにたいへん積極的であった人
物で、オネゲル、ヒンデミット、コープランド、ストラヴィンスキーにつづ
いて、招かれたのがブリテンでした。メインを飾る3作品が、それぞれ英日の
祝賀行事に向けて作曲されているのが特徴的なこのアルバムは、1956年12月
にブリテンがバーデン=バーデンを訪れた際に行った録音を収めたものです。
1953年作曲の「グローリアーナ」は、エリザベス2世の戴冠を記念して、ブリ
テンが英国政府より委嘱されたオペラ。組曲は4楽章形式からなり、第2楽章
で深深とした歌唱を聴かせるのはブリテンの公私にわたるパートナーであっ
たピアーズ。
「エリザベス朝の主題による変奏曲」もまた、エリザベス2世の戴冠を讃えよ
うという、ブリテンの呼びかけに応じた、仲間の英国の作曲家たちとの共作。
その内容はバードのオリジナル作品「セリンジャーのラウンド」を主題に、
ブリテンほか、ティペット、ウォルトン、アーサー・オールドハム、レノッ
クス・バークリー、ハンフリー・サールがそれぞれ思い思いに変奏曲を書い
たもの。1953年のオールドバラ音楽祭で作曲者を伏せて初演して、ブリテン
は聴衆に作曲家の身元を中てさせるという、ちょっとした実験を行っていま
す。そして、日本の皇紀2600年を祝う作品として委嘱されながら、痛烈な皮
肉に満ちた形式と内容から日本政府から受取りを拒否されたいわくつきの傑
作「シンフォニア・ダ・レクィエム」。ブリテン自演は極め付きの内容揃い
ですが、1953年のデンマーク国立放送響とのモノラル・セッション録音と、
1964年のニュー・フィルハーモニアとのステレオ・セッション録音とのあい
だに位置するこのたびも、質の高い演奏内容が期待されるところです。
SWRアーカイヴのオリジナル・マスター・テープ使用により、モノラルながら
鮮明な音質です。