<ONDEINE>
●新代理店になり、お取り扱い開始しました。
旧譜カタログを当店HPに掲載いたしましたので、そちらもご利用さい。
http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/ondine.html
ODE-1147 \2080
シベリウス(1865-1957):
1-3.ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
4.交響詩「吟遊詩人」Op.64
5.交響詩「森の精」Op.15
演奏 フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)…1-3
ヨーン・ストルゴー(指揮)
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
▼録音2008年11月19-20日…1-3
2010年1月29日…4, 2010年3月18日…5
ヘルシンキ・フィンランディア・ホール
「ヴァイオリン協奏曲」は自らヴァイオリニストを志したシベリウスの初期
の意欲作です。もちろん過去にも数多くの名演が 存在し、今盤のソリスト、
フランク・ペーター・ツィンマーマンも1991年にヤンソンス指揮のフィルハ
ーモニア管弦楽団と この曲を録音しています。当時はドイツ期待の若手と評
された彼にとっての17年ぶりのシベリウス。音色、表現とともに円熟した演
奏が展開されています。 「極寒の澄み切った北の空を、悠然と滑空する鷲の
ように・・・」このヴァイオリン協奏 曲を聴く時の楽しみの一つが、冒頭の
ヴァイオリンの独奏の部分でしょう。彼は、この部分を颯爽と力強く走り抜
けます。第1楽章中間部のカデンツァもまた同じ。全く迷いがありません。第
2楽章のクライマックスでの悠然とした美しさも心に残るでしょう。そして終
楽章。一歩間違うと「炎の祭典」と化する音楽も、ツィンマーマンとストル
ゴーは品の良さを保ったまま曲を盛り上げていきます。旧盤では、幾分乾い
た音色を出すヴァイオリニストとの印象があったのですが、当盤では音色の
美 しさにも嘆息するばかりです。特に深みのある低音は特筆ものです。2008
年秋からヘルシンキ・フィルハーモニー管の首席指揮者に着任したストルゴ
ーは、このオーケストラとの関係を着々と深めているようです。ヴァイオリ
ン協奏曲でもメリハリのある伴奏を聴かせ、2曲の交響詩でも申し分のない解
釈を見せてくれています。
<WAON RECORDS>
WAONXA 126(DVD-ROM) \3050
ハイレゾリューション・オーディオデータ
『61鍵の時代』
ベートーヴェン:
(1)ヴァイオリン・ソナタ第5番 へ長調 op.24「春」(1801)
(2)ピアノ・ソナタ第1番 op.2-1 ヘ短調(1795)
(3)ピアノ・ソナタ第18番op.31-3(1801/2)
上尾直毅(フォルテピアノ) 荒木優子(ヴァイオリン)
録音:2008年9月
ワオンレコードより、好評のハイレゾ・オーディオディスクの登場。今回は、
レコード芸術誌でも特選に輝いた『61鍵の時代』のオリジナルマスターをあま
さず収録。ぬくもりのある音、ひとつひとつが呼吸しているような音色をたっ
ぷりとお楽しみいただけます。
※DVD-ROM を読み込み可能なディスクドライブを接続したパソコンと、適切
なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要
があります。通常のCD,SACD,DVD プレーヤーでは再生できません。再生する
には、適切なソフトウェアとオーディオ・インターフェース機器を搭載した
コンピュータをご用意いただく必要があります。
すでに多くのアンサンブルで、優れた通奏低音、鍵盤奏者として高い評価が
定着している上尾直毅の実質的ソロ初アルバム。ウィーン式アクションを備
えたフォルテピアノによるベートーヴェン。同様に高い評価を得ているヴァ
イオリニスト、荒木優子が、名曲「春」で共演。ベートーヴェンが31歳にな
るまでに書いた20曲のピアノ・ソナタは、音域が5オクターブ(61鍵)のフォル
テピアノを駆使して書かれたものです。繊細なウィーン式アクションを備え
たその楽器は、彼の創作を大いに手助けしました。このCDにはその時期の最
初と最後にあたる作品が収められています。わずか7,8 年の間にベートーヴェ
ンの音楽が大きく変化したこと、彼がフォルテピアノにいかに大きな可能性
を見出していたかを感じ取っていただけるでしょう。さらに、やはりその5オ
クターブの時期の最後の名曲、ヴァイオリン・ソナタ「春」も収録しました。
ヴァイオリンに、OLCなどで活躍している荒木優子を迎えているのも注目です。
<RCO>
RCO 10003(SACD-Hybrid) \2280
「ホライゾン3」
(1)ミケル・ファン・デル・アァ:Spaces of Blank(空白の空間)(2007-08)
(2)オットー・ケッティング:Trajecten(2008)
(3)トリスタン・ケウリス:アントロジア(1990-91)
(4)ソフィア・グバイドゥーリナ:Der Reiter auf dem weissen Pferd(2002)
(5)マイケ・ナス:ノー・リーズン・トゥ・パニック(2007)
(1)エド・スパンヤール(指揮)、クリスティアンヌ・ストーティン(Ms)
(2)マルクス・シュテンツ(指揮)
(3)-(5)デイヴィッド・ロバートソン(指揮)
管弦楽:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
録音:2009年(1)3月19, 20日 (2)1月22, 23日 (3)2008年10月10, 11日
(すべてライヴ)
RCO Liveレーベルの現代音楽シリーズ第3弾の登場。この秋にも来日をひかえ
ている名門ロイヤル・コンセルトヘボウは、毎年現代作曲家の委嘱作品を初
演しており、現代音楽にも大変に力を入れています。今回は、2008-2009のシ
ーズンにRCOによって初演されたものを中心に収められています。オランダの
新進気鋭の作曲家二名アァとナスの作品と、オランダ音楽界の重鎮ケッティン
グとケウリス二名の作品が並列されており、新旧の顔合わせとなっているのが
興味深いところ。グバイドゥーリナはすでに世界的名声をほしいままにしてい
る女流作曲家ですが、ここでも見事に存在感を示しています。メゾ・ソプラノ
のストーティンは、ヤーコプス、アバド、ユロフスキ、ハイティンクなどと
共演を重ねる若手実力派。アァに歌曲集を献呈されている歌手で、現代もの
にも抜群のセンスを発揮しています。
<naive>
V 5224 \2280
(1)タンスマン:ピアノ協奏曲第2番
(2)ナディア・ブーランジェ:ピアノと管弦楽のための幻想曲
(3)ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
デイヴィッド・グレイルザンマー(Pf)
スティーヴン・スローン(指)フランス国立放送フィル
録音:2009年11月(ライヴ)
最近交響曲もすべてリリースされ、ようやく全貌が掴め始めた20世紀の巨匠
タンスマン。彼の最高傑作とされるピアノ協奏曲第2番がついに世界初録音さ
れました。1927年の作で、チャーリー・チャップリンに献呈され、アメリカ
の音楽評論家オーリン・ダウンズに「20世紀音楽の傑作」と激賞されました。
1933年のタンスマン来日時も作曲者自身のピアノとシフェルブラット指揮新
響により東京で演奏されました。にもかかわらずその後録音・演奏に恵まれ
ず、幻の作品となっていました。2007年にデイヴィッド・グレイルザンマー
が久々に蘇演し、非常な話題となって録音へとつながりました。
魅力的なメロディやポーランド風味に富みますが、全体の大半が急速でピアノ
も両手のオクターヴ以上のダイナミックな奏法を延々と要求される難曲。グレ
イルザンマーの繊細ながら高度な技巧が光ります。
もうひとつの世界初録音が、名教師として多くの門弟を育てたナディア・ブー
ランジェの珍しい作曲。彼女は才能に恵まれた妹リリー・ブーランジェの夭折
とともに筆を置いてしまったため、初期の作品しか残っていませんが、これ
はピアノと管弦楽のための演奏時間20分の本格的作品。ブーランジェは母親が
ロシア人でしたが、この作品もロシア民謡に基づき、フランス風というより
ロシア色濃厚な重厚さと情念に満ちています。
●新代理店になり、お取り扱い開始しました。
旧譜カタログを当店HPに掲載いたしましたので、そちらもご利用さい。
http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/ondine.html
ODE-1147 \2080
シベリウス(1865-1957):
1-3.ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
4.交響詩「吟遊詩人」Op.64
5.交響詩「森の精」Op.15
演奏 フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)…1-3
ヨーン・ストルゴー(指揮)
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
▼録音2008年11月19-20日…1-3
2010年1月29日…4, 2010年3月18日…5
ヘルシンキ・フィンランディア・ホール
「ヴァイオリン協奏曲」は自らヴァイオリニストを志したシベリウスの初期
の意欲作です。もちろん過去にも数多くの名演が 存在し、今盤のソリスト、
フランク・ペーター・ツィンマーマンも1991年にヤンソンス指揮のフィルハ
ーモニア管弦楽団と この曲を録音しています。当時はドイツ期待の若手と評
された彼にとっての17年ぶりのシベリウス。音色、表現とともに円熟した演
奏が展開されています。 「極寒の澄み切った北の空を、悠然と滑空する鷲の
ように・・・」このヴァイオリン協奏 曲を聴く時の楽しみの一つが、冒頭の
ヴァイオリンの独奏の部分でしょう。彼は、この部分を颯爽と力強く走り抜
けます。第1楽章中間部のカデンツァもまた同じ。全く迷いがありません。第
2楽章のクライマックスでの悠然とした美しさも心に残るでしょう。そして終
楽章。一歩間違うと「炎の祭典」と化する音楽も、ツィンマーマンとストル
ゴーは品の良さを保ったまま曲を盛り上げていきます。旧盤では、幾分乾い
た音色を出すヴァイオリニストとの印象があったのですが、当盤では音色の
美 しさにも嘆息するばかりです。特に深みのある低音は特筆ものです。2008
年秋からヘルシンキ・フィルハーモニー管の首席指揮者に着任したストルゴ
ーは、このオーケストラとの関係を着々と深めているようです。ヴァイオリ
ン協奏曲でもメリハリのある伴奏を聴かせ、2曲の交響詩でも申し分のない解
釈を見せてくれています。
<WAON RECORDS>
WAONXA 126(DVD-ROM) \3050
ハイレゾリューション・オーディオデータ
『61鍵の時代』
ベートーヴェン:
(1)ヴァイオリン・ソナタ第5番 へ長調 op.24「春」(1801)
(2)ピアノ・ソナタ第1番 op.2-1 ヘ短調(1795)
(3)ピアノ・ソナタ第18番op.31-3(1801/2)
上尾直毅(フォルテピアノ) 荒木優子(ヴァイオリン)
録音:2008年9月
ワオンレコードより、好評のハイレゾ・オーディオディスクの登場。今回は、
レコード芸術誌でも特選に輝いた『61鍵の時代』のオリジナルマスターをあま
さず収録。ぬくもりのある音、ひとつひとつが呼吸しているような音色をたっ
ぷりとお楽しみいただけます。
※DVD-ROM を読み込み可能なディスクドライブを接続したパソコンと、適切
なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器をご用意いただく必要
があります。通常のCD,SACD,DVD プレーヤーでは再生できません。再生する
には、適切なソフトウェアとオーディオ・インターフェース機器を搭載した
コンピュータをご用意いただく必要があります。
すでに多くのアンサンブルで、優れた通奏低音、鍵盤奏者として高い評価が
定着している上尾直毅の実質的ソロ初アルバム。ウィーン式アクションを備
えたフォルテピアノによるベートーヴェン。同様に高い評価を得ているヴァ
イオリニスト、荒木優子が、名曲「春」で共演。ベートーヴェンが31歳にな
るまでに書いた20曲のピアノ・ソナタは、音域が5オクターブ(61鍵)のフォル
テピアノを駆使して書かれたものです。繊細なウィーン式アクションを備え
たその楽器は、彼の創作を大いに手助けしました。このCDにはその時期の最
初と最後にあたる作品が収められています。わずか7,8 年の間にベートーヴェ
ンの音楽が大きく変化したこと、彼がフォルテピアノにいかに大きな可能性
を見出していたかを感じ取っていただけるでしょう。さらに、やはりその5オ
クターブの時期の最後の名曲、ヴァイオリン・ソナタ「春」も収録しました。
ヴァイオリンに、OLCなどで活躍している荒木優子を迎えているのも注目です。
<RCO>
RCO 10003(SACD-Hybrid) \2280
「ホライゾン3」
(1)ミケル・ファン・デル・アァ:Spaces of Blank(空白の空間)(2007-08)
(2)オットー・ケッティング:Trajecten(2008)
(3)トリスタン・ケウリス:アントロジア(1990-91)
(4)ソフィア・グバイドゥーリナ:Der Reiter auf dem weissen Pferd(2002)
(5)マイケ・ナス:ノー・リーズン・トゥ・パニック(2007)
(1)エド・スパンヤール(指揮)、クリスティアンヌ・ストーティン(Ms)
(2)マルクス・シュテンツ(指揮)
(3)-(5)デイヴィッド・ロバートソン(指揮)
管弦楽:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
録音:2009年(1)3月19, 20日 (2)1月22, 23日 (3)2008年10月10, 11日
(すべてライヴ)
RCO Liveレーベルの現代音楽シリーズ第3弾の登場。この秋にも来日をひかえ
ている名門ロイヤル・コンセルトヘボウは、毎年現代作曲家の委嘱作品を初
演しており、現代音楽にも大変に力を入れています。今回は、2008-2009のシ
ーズンにRCOによって初演されたものを中心に収められています。オランダの
新進気鋭の作曲家二名アァとナスの作品と、オランダ音楽界の重鎮ケッティン
グとケウリス二名の作品が並列されており、新旧の顔合わせとなっているのが
興味深いところ。グバイドゥーリナはすでに世界的名声をほしいままにしてい
る女流作曲家ですが、ここでも見事に存在感を示しています。メゾ・ソプラノ
のストーティンは、ヤーコプス、アバド、ユロフスキ、ハイティンクなどと
共演を重ねる若手実力派。アァに歌曲集を献呈されている歌手で、現代もの
にも抜群のセンスを発揮しています。
<naive>
V 5224 \2280
(1)タンスマン:ピアノ協奏曲第2番
(2)ナディア・ブーランジェ:ピアノと管弦楽のための幻想曲
(3)ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
デイヴィッド・グレイルザンマー(Pf)
スティーヴン・スローン(指)フランス国立放送フィル
録音:2009年11月(ライヴ)
最近交響曲もすべてリリースされ、ようやく全貌が掴め始めた20世紀の巨匠
タンスマン。彼の最高傑作とされるピアノ協奏曲第2番がついに世界初録音さ
れました。1927年の作で、チャーリー・チャップリンに献呈され、アメリカ
の音楽評論家オーリン・ダウンズに「20世紀音楽の傑作」と激賞されました。
1933年のタンスマン来日時も作曲者自身のピアノとシフェルブラット指揮新
響により東京で演奏されました。にもかかわらずその後録音・演奏に恵まれ
ず、幻の作品となっていました。2007年にデイヴィッド・グレイルザンマー
が久々に蘇演し、非常な話題となって録音へとつながりました。
魅力的なメロディやポーランド風味に富みますが、全体の大半が急速でピアノ
も両手のオクターヴ以上のダイナミックな奏法を延々と要求される難曲。グレ
イルザンマーの繊細ながら高度な技巧が光ります。
もうひとつの世界初録音が、名教師として多くの門弟を育てたナディア・ブー
ランジェの珍しい作曲。彼女は才能に恵まれた妹リリー・ブーランジェの夭折
とともに筆を置いてしまったため、初期の作品しか残っていませんが、これ
はピアノと管弦楽のための演奏時間20分の本格的作品。ブーランジェは母親が
ロシア人でしたが、この作品もロシア民謡に基づき、フランス風というより
ロシア色濃厚な重厚さと情念に満ちています。