東海地方の梅雨入りはまだ。だと思います。なんだか今年の梅雨入りは歪な感じがしますが・・・。
さて今日は歯科健診義務化に関してです。 個人的な結論は、歯科矯正の保険適応の方が虫歯予防にはなると思います。歯並びが悪いと、検診してクリーニングして頂いても、もって1週間。2週間目には歯石が付着してしまいます。 若い頃(20歳まで)なら、歯列も容易に動きますから、負担も軽いはずです。欧米はそうです。 変なところだけ欧米を見習って、肝心な部分は捨て置かれる。だから優秀な技師が欧米へ行ってしまうのです。
僕自身の話ですけど、日本では(特に男性の)職場での歯磨きの習慣が全くない。僕の時代はそうでした。昼ご飯後にちょっと歯磨きなんぞに行ったら、のけ者扱い。夜の飲みの帰りにちょっと歯磨きこれもNG。そんなやつはろくな奴にならないと説教された経験もあります。
女の腐ったやつとか、〇カマじゃーねーのか?とか囁かれました。だからあいつは弱々しいとか、営業成績悪いし、歯磨きしてる暇あったら得意先を回れ!とかさんざんな経験が蘇ります。一時介護の関係の仕事に就いていましたが、そこでも食後の歯磨きをする人はいませんでしたね。
実際、2022年の今日でも、男子トイレ(公衆トイレでも何処のトイレでも)で歯磨きが出来る状態ではありません。女子トイレは、化粧が出来るスペースもあるようですが。
それでも僕は、外出時には必ず歯磨きセットを持って行き、白い目で見られながら頑張ってトイレで歯を磨きます。そこまで努力をしても、歯並びが悪いと、ちょっと手入れを怠れば、直ぐに歯石が付着し、粘っこい歯間(間隙)となります。粘っこいのは既にそこに虫歯菌のバイオコロニーが形成されている証拠です。そのまま数時間放置すれば、ミクロレベルでエナメル質の溶解が始まります。すでに歯肉が退縮して象牙質が見えている歯(日本人の40代以上はほとんどこれ)では、確実に象牙質の表面にバイオコロニーが生まれます。この状態でキスすれば確実に移ります。コロナ以上の破壊力。それが歯周病菌のバイオコロニーです。部屋干し臭の元菌と同じようにバイオフィルムで覆われた菌の塊は非常に頑丈です。このフィルムを溶かす=正常な細胞や歯肉、歯牙も溶かす結果に・・・。だからいくらでも沸いてくる。菌が増えるための餌と温度と湿り気は永遠にある。それが口の中なんですよ。
家系的に象牙質やエナメル質がバイオコロニーに対して耐性がある方はおられますが、そういった方は虫歯がゼロのはずです。「近年の研究で、口内最細菌のバランスでは無く、エナメル質や象牙質の耐性(腐食性に強い)によるもので、しかも家系的な遺伝によるものだと判明したらしいです。」
僕はこのブログで
この記事の中で「本当に虫歯が大敵。結婚するなら最低限虫歯の無い人を選ぶべし。上手くごまかしてるのもNG。虫歯が無い人には、遺伝的な何かが備わっているはず。」と書きましたが、その通りでした。記事を書いた当時は口腔内細菌のバランスと考えていましたが、歯牙(歯)そのものの遺伝的要素だと最近になり知りました。
そんなわけで、いくら国民に歯科検診を義務化しても、虫歯は減らない。食後やブランチ後の歯磨き習慣の徹底と、環境の整備も同時に必要ではないでしょうか?
いくら歯を白くしても、それは見た目だけの話であって、本質は歯牙(しが)そのものの強さと、歯間や、歯周ポケット内のバイオコロニーが問題なんですよ。そのためには、普通の人(虫歯の出来やすい人)は1にも2にも、こまめなセルフケアしかありません。☆本当は着色(茶渋など)は歯にとっては良いのですけど見た目は悪いけどね。顕微鏡じゃーないとわからないからね。
歯は一本削ったら最後、あとは死ぬまで歯医者さんのお世話が必要となります。 そうならない為には20歳までが大切。永久歯に生え変わる時期が最も大切。だれもホントの事言わないから、僕が書きました。
今日に感謝。 自己修復できない歯に感謝
組織同士で医療費の分捕り合戦が行われているようでは何ともなりませんわな。いったいどこに患者さんの為があるんでしょうね
追記・・・歯周病菌の隠れ家はなにも歯周ポケットだけじゃー無い。舌の味蕾の周囲にだって沢山存在する。扁桃線のいりくんだひだの中だって・・・口の中なら何処にでも存在する。だから根絶は不可能。ならば、小まめにケアするしか方法は無い。化粧は小まめにしてもお口の小まめなケアは?どうでしょうかね? 見えない敵。それが歯周病菌です。発見は簡単。糸ようじで歯間をこすればすぐわかる。粘っこかったらアウトですよ。