今日は植物の葛についてです。きっと知っている人は知っている話なんでしょうけど、なんと葛は秋の七草にも入っていました。
ここで今更ながら、秋の七草って?①萩 ②すすき ③桔梗 ④撫子(ナデシコ) ⑤
葛 ⑥フジバカマ ⑦オミナエシ だそうで・・・。ちなみに私は、⑤が秋の七草の仲間って事知りませんでしたし、おまけに⑥の花は名前も知らなかった・・・あららですよ。
参考までに春の七草は、セリ、ナズナ(ペンペン草のこと)、ごぎょう(花子草)、はこべら、仏の座、菘(カブ)、すずしろ(大根)ですよ。
こちらは、七草粥でわりとしられているかも。
話戻って、葛は秋の七草の一つだって事ですね。それで、wikiにも詳しく書かれていますが、食用、薬用・・・葛根湯って葛から作られていた??書いたらきりが無いくらい凄い植物なんですが、今は単に繁殖力の強い雑草扱いのようで・・・。というよりも、利用価値はあるのだけれども、「その精製に手間暇がかかるから廃れた」というのが現状のようですね。もっと精製に時間も電力も必要でしかも取り扱いに最高の注意が必要でおまけに廃棄物の処理まで何万年・・・その物質には巨額のお金と労力を惜しまないのに・・・書くのが馬鹿らしい。
現在流通している食用の葛粉でさえもコーンスターチや馬鈴薯が混ざっているそうな。それほど葛から純度の高い澱粉を取り出すのは手間暇がかかる事のようです。室町時代はどうやっていたのだろうと?素朴な疑問さえ沸いて来ますね。
ところで、葛ってどんな花? はっきり言って名前と顔じゃなーかった、姿が一致しないと思いますので参考までに写真をのっけます。拾い物ですごめんなさい。
葉はこんな感じ ↓
花はこんな感じ ↓
確かにタダの雑草にしか見えませんね・・・雑草ですけどね・・・。いや、そのすばらしさを知っている人には雑草では無いが、知らない人にとっては雑草としか写らないでしょうね。世の中そんな事象は山のようにありますからね。
どうして秋の七草の「葛」が自分の中で抜けているのかを考えていたら、やはり「くず」という音とその使い方にあったようです。簡単に言えば子供の頃から、お前はくずだとか、人間のくずだとか出来損ないだとか親から言われて育てられて来ましたからね・・・。当然社会に出ても同じ・・・。先輩から「のろま」とか「くず」とかね。潜在意識下で「くず」と言う音、響きをシャットアウトしていたのでしょうね。
でも、そのくずが・・・屑では無かった・・・漢字で表す「屑」も何も利用できない、どうしようもない存在では決して無い事に結びつく・・・。逆に考えれば、意図してそちらの方へ人々の関心が行かないように、向かないように操作されているとも捉える事が出来る。つまりは、元々あった循環型社会から、長い時間をかけて非循環型の消費社会へ無意識の内に誘導されている・・・。元々日本にあったすばらしい植物の存在さえも否定している自分があった事に気づいたりもします。この辺りが、言葉の秘密なんですけどね。
ほんとにすばらしい存在は、忌み嫌う言葉の中にあったりするんですね。このことは機会があれば書いて見ます。
そんなわけで、植物としての葛は大変有用なんだけれども現代の日本の消費文明の中では廃れた存在である事がわかりました。次回は葛の利用の中でも葛布を少し書いて見ます。