今住んでいるワンルームのアパートに引っ越す時、モノの多くをきっぱり処分した。それまで住んでいた首里の2DKのアパートの頃に比べると、モノの量は半分くらいになった。それでもまだ、8畳ほどのワンルームの中にはたくさんのモノがある。
いつかは私の理想とする「ワンボックスカーに収まるだけの家財道具」にしようと、引っ越してからもモノの処分を続け、一時期はだいぶスッキリしていたのだが、それから3年が過ぎた今、部屋の中には引っ越してきた当初と同じ位、畑小屋に置いてあるのも含めると2DKに住んでいた頃と同じ位たくさんのモノがある。
増えたモノのほとんどは手放した実家にあったもので、捨てようかどうしようか迷っているモノ・・・例えば、母の日記、家族の写真、その他の書類など、それらはスキャンしてパソコンに記録させようと思っている。思ってはいるが、時間のかかる作業なのでなかなか手がつけられないでいる。いつか自分が使うかもしれないと思って保管しているモノも多くあり、例えば、折り畳みベッド、ふとん、シーツ、タオル、衣類、衣装ケース、食器類、鍋、フライパン、その他の調理道具、掃除道具、洗剤などなど。
実家売却に関わる確定申告が済んで、財産相続人の一人である姉に姉の取り分を振り込んで、長年肩にのしかかっていた財産絡みの煩雑ごとが全て済んで心晴れ晴れとなって、やっと、実家から運んできた捨てるか残すか悩んでいる物の整理を始めた。
いつか捨てようと思っている自分のもの、高二から(断続的に)つけている日記、想い出のある写真、レコード、CD、本、手紙葉書などなど、それらの処理は後回しということにして、取り敢えず箱に収めた。衣装ケース2箱分あった。
父のもの、母のもの、家族のもの、それらは梅雨に入って畑仕事ができない日に、じっくり目を通して処分かどうか判断し、スキャンするものはスキャンする予定。もうすぐ梅雨入りなので、それらは新たに棚を作って、目に見える場所に置いた。
自分のものを箱に詰め、両親、家族のものを棚に収めたお陰で、部屋はだいぶスッキリした。それまでそれらを収めていた本棚とCDラックが空になった。実家にあったビデオテープの内容確認のために持ってきたあったビデオデッキと共にそれらは処分。
古い衣類、シーツなども捨て、取り敢えずと持ってきた洗濯柔軟剤、髪のトリートメントなども処分した。恋をしないオジサンには柔軟剤もトリートメントも不要である。
「しがらみの無い政党」などとニュースでよく耳にするシガラミ。「癒着」とか「圧力団体」とかを連想し、良くない関係と認識していたが、改めて辞書を引いた。よく聞く言葉なのに、私はその本意を知らなかった。シガラミは柵と書き「水流を塞とめるために杭を打ちならべて、これに竹や木を渡したもの」(広辞苑)とのこと。良くない意味では全然無い。ただ、第二義に「転じて、・・・せきとめるもの。まといつくもの」(〃)とあり、転じた意味のみを私は認識していたようである。
カカワリもよく耳にし、私はよく口にもする。広辞苑では「関係。つながり」と素っ気ない説明だが、私は「絆」に近い良い意味で使うことが多い。「心のかかわり」と「心のしがらみ」、ほら、両者は違う。棚に収めた父母の残したものを眺めながら、モノそのものはシガラミだが、その中身はカカワリだと思った。スキャンするぜ。
記:2015.5.1 島乃ガジ丸
沖縄天ぷらの人気者
今年、台風対策の一つとして、6mばかりの長さで防風ネットを張った。これで台風の風を弱めることができるかどうかの実験だ、これが成功すれば延長する予定でいる。
ネットは防風用のネットでは無く、4センチ目くらいのもので蔓性の野菜を這わすためのもの。それに私はインゲンを這わせた。インゲンが蔓を伸ばしネット全体に葉を茂らせてくれれば防風の役に立つであろうという考え。実験の結果は、なるべくなら来て欲しくない台風が来て後判明する。例年なら7月頃となる。どうなるやら。
防風用インゲンは蔓を伸ばし花実を着けた。4月で私はその実を6~70本は収穫し、その多くを自家消費した。いろんな料理にして美味しかった。インゲンは虫(私の見た限りではタイワンキドクガの幼虫)が多く着き、齧られた莢は変形し売り物にならない。売り物にならないので収穫したもののほとんどが自家消費となったのだ。
煮て和えて食い、炒めて食い、塩焼きにして食い、酒の肴になる。インゲンは美味しいので毎日食べても全然飽きない。台所が汚れるので私は揚物料理をしないが、インゲンは揚げても美味しい。インゲンの天ぷらは沖縄天ぷらの定番だ。総菜コーナーにインゲンの天ぷらを置いてあるスーパーも多くある。盆正月の重箱料理の中にも入ったりする。ウチナーンチュ100人に訊きましたとアンケートをすれば、99人は好きと答えるはず。
インゲンマメ(隠元豆):果菜
マメ科の蔓性一年生草本 中米原産 方言名:なし
名前の由来は、「隠元が明からもたらしたものという」と広辞苑にあった。隠元は江戸時代初期に渡来した明の高僧。
若い莢が食用となる。北海道が主産地とあったが、沖縄での生産量も多い。近所のスーパーでは沖縄産が年中見られる。茎葉は飼料になる。
記:ガジ丸 2015.5.1 →沖縄の飲食目次