ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

インゲンマメ

2015年05月01日 | 飲食:食べ物(材料)

 沖縄天ぷらの人気者

 今年、台風対策の一つとして、6mばかりの長さで防風ネットを張った。これで台風の風を弱めることができるかどうかの実験だ、これが成功すれば延長する予定でいる。
 ネットは防風用のネットでは無く、4センチ目くらいのもので蔓性の野菜を這わすためのもの。それに私はインゲンを這わせた。インゲンが蔓を伸ばしネット全体に葉を茂らせてくれれば防風の役に立つであろうという考え。実験の結果は、なるべくなら来て欲しくない台風が来て後判明する。例年なら7月頃となる。どうなるやら。

 防風用インゲンは蔓を伸ばし花実を着けた。4月で私はその実を6~70本は収穫し、その多くを自家消費した。いろんな料理にして美味しかった。インゲンは虫(私の見た限りではタイワンキドクガの幼虫)が多く着き、齧られた莢は変形し売り物にならない。売り物にならないので収穫したもののほとんどが自家消費となったのだ。
 煮て和えて食い、炒めて食い、塩焼きにして食い、酒の肴になる。インゲンは美味しいので毎日食べても全然飽きない。台所が汚れるので私は揚物料理をしないが、インゲンは揚げても美味しい。インゲンの天ぷらは沖縄天ぷらの定番だ。総菜コーナーにインゲンの天ぷらを置いてあるスーパーも多くある。盆正月の重箱料理の中にも入ったりする。ウチナーンチュ100人に訊きましたとアンケートをすれば、99人は好きと答えるはず。
     
 インゲンマメ(隠元豆):果菜
 マメ科の蔓性一年生草本 中米原産 方言名:なし
 名前の由来は、「隠元が明からもたらしたものという」と広辞苑にあった。隠元は江戸時代初期に渡来した明の高僧。
 若い莢が食用となる。北海道が主産地とあったが、沖縄での生産量も多い。近所のスーパーでは沖縄産が年中見られる。茎葉は飼料になる。
     

 記:ガジ丸 2015.5.1 →沖縄の飲食目次