ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

セグロセキレイ

2019年07月24日 | 動物:鳥

 褒められたいオジー

 先週、「ビンズイ」を紹介したが、いろいろ調べている内に、ビンズイがタヒバリの仲間であり、タヒバリはしかし、ヒバリの仲間ではないことなどを知る。

 散歩して少し疲れた私は公園のベンチに腰掛けて一休みしている。公園で遊んでいる小さな子供たちが遊ぶのをやめて大きな木の上を見上げている。木の上の方の枝には大きな声で鳴いている1羽の鳥が留まっている。子供たちが私のいる所に寄ってきて、
 「オジー、あの鳥は何ていう名前なの?」と訊く。
 「あー、あれはね、ヒヨドリっていうんだよ。」と私は答える。なんていう爺さんに私はなりたいと思って、草や木や鳥や虫たちの名前を覚えようとしているのだが、これがなかなか難しい。プロジェクトX風に言えば「困難を極める」となる、大げさだが。
 「あれは確かタヒバリだな。」
 「タヒバリって、ピーチクパーチクのヒバリの仲間なの?」
 「違うよ、タヒバリはヒバリの仲間ではないんだよ、ほら、あそこに顔とお腹が白い鳥が2羽いるだろ、あれはハクセキレイっていうんだ。タヒバリはあれの仲間なんだよ。」なんてオジーは得意そうに答える。「物知りだね」とオジーは褒められたい。
     
 セグロセキレイを最初に見たのは2006年6月7日、愛媛県宇和島で。それ以前に沖縄では見たことが無い。調べると稀にしかやってこない迷鳥とのこと。それから約8年経った2014年3月6日、畑で遭遇する。滅多に見られないものに遭遇するのは嬉しい。滅多に見られないものは覚えやすい。きっと、オジーになっても覚えている、はず。
 
 セグロセキレイ(背黒鶺鴒):スズメ目の冬鳥
 セキレイ科の迷鳥 九州以北の山地渓流添いに生息 方言名:なし
 名前の由来は資料が無く正確には不明。漢字表記の鶺鴒は『動物名の由来』にあり、鶺鴒は漢名で、その音読みがセキレイで、それがそのまま和名になったようである。セグロについては、『野鳥ガイドブック』に「全体が白色であるが、頭から背、尾や胸にかけて黒色」ということからセグロ(背黒)だと思われる。
 体の特徴は他に、「額から続く白い眉斑がよく目立つ。くちばしと足は黒色」とあり、行動の特徴として「長い尾をよく振る」とあった。「長い尾をよく振る」はセキレイの仲間の特徴のようで、ハクセキレイやキセキレイが尾をよく振るのは何度も見ている。
 全長21センチ。九州以北の山地・・・に生息とある通り、沖縄ではほとんど見られない。迷鳥として稀に渡来するとのこと。
 水田や河口付近などの水辺に生息し、見られる時期は10月から3月。
 
 宇和島の

 記:2017.7.15 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『検索入門 野鳥の図鑑』中村登流著、株式会社保育社発行
 『野鳥ガイド』唐沢孝一著、株式会社新星出版社発行