ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ほら痔なおーる

2010年08月20日 | 通信-その他・雑感

 先々週のガジ丸通信『踏まれたり、蹴られたり』は、災難が次々とやってきたという話であった。災難とは、糞暑い中の引っ越し、痔の再発、車の故障、洗濯機の水漏れ、相続手続きに難渋している、などのこと。ところが、災難はなおも続いた。

 先週、水曜日木曜日で一泊のヤンバル(山原、沖縄島中北部の通称)旅へ出かけた。民俗研究家井谷氏のお手伝い、運転のできない氏の代わりの私は運転手。水曜日の朝から木曜日の午後3時まで井谷氏と一緒し、寝るとき以外はほぼ行動を共にした。ただし、井谷氏との関わりでは何の不具合も無かった。一人になった時に災難が起きた。
  水曜日の夜、本部町(フクギ並木で有名な)備瀬の民宿で一泊する。晩飯食った後、井谷氏が私の部屋に来て、酒を酌み交わす。十分飲んで、井谷氏が自分の部屋に帰った後、大概酔ってはいたのだが、せっかくのヤンバルの夜だと思い、深夜の散歩に出た。
 フクギに囲まれた道、街灯も無い中、その日はまた、新月の夜で月明かりも無い真っ暗な中、千鳥足は浜辺へ向かった。しらふであれば危険と思ったかもしれないが、何しろ大船に乗った気分でいる。真っ暗な中を突き進んだ。突き進んで、もうすぐ浜辺だというところで、側溝に足を突っ込んで、転んでしまった。血の滴る傷をこさえた。
          

  日曜日の午後、洗濯物干場作成中のこと、アルミ製の長い物干し竿を取り付けようとした時、手を滑らせてしまった。アルミ製の長い物干し竿は脚立にぶつかって、びよーんと反動をつけ、その尖った部分が勢いよく私の顔に衝突した。一瞬動けなくなるほど激しい痛みがした。唾を吐くと血が混ざっていた。上唇の裏が切れたみたいであった。
 その前日の朝から口唇ヘルペスが出ていた。ヘルペスは、風邪を引いたり、傷んだものを食べた時によく出るが、ひどく疲れた時にも出る。今回の場合はお腹壊した覚えもないし、風邪も引いていないので、たぶん疲労。確かに心身ともに疲れてはいる。唇の表はヘルペスで、中は切り傷で、何とも悲惨な状態となってしまった。
          

 そんなこんなの災難が続いていた私だが、事態は好転しつつある。ヘルペスはほぼ治っているし、唇の裏の切り傷も、一瞬の痛みは酷かったのだが、さほどの傷では無く、翌日には全く気にならない程となっていた。左膝の怪我も治りかけている。
 車の故障は、車を修理工場に引き取って貰うこととなった。私は、父の残した車(私のより新しい)を使っていて、車については何の不都合も無い。
 洗濯機の水漏れは、どういう仕組みでそうなったかは全く不明だが、何度か使っているうちに水漏れしなくなった。で、以前と同じように使っている。
 引っ越しは概ね完了した。今週火曜日にご飯を炊いた。約二カ月ぶりのこと。家での運動も二カ月ぶりに再開した。体が非常に硬くなっていてストレッチがきつかったが、これで、以前と同様の生活スタイルに戻ったということになる。部屋はほぼ満足のいく空間作りができて、畳も新しいし、何より清潔だし、住み心地はとても良い。
 いつもなら尻の穴を温めてオロナイン軟膏でも塗っておけば翌日には治った痔が、病院へ行かねばならぬかと思うほどに長引いた。が、これも完治。ただ、今回は薬のお陰。オロナインでは治せなかった痔、「ほら痔なおーる」が治した。さすが専門薬。

 記:2010.8.20 島乃ガジ丸