仲間割れの好きな虫
畑にいても、庭にいても、いろいろな虫が目に付く。もう既に写真に収めたものもあるが、あんまりすばしっこくて写真に撮れないもの、小さすぎて撮れないものなども多い。カメムシの類は、植物の枝や葉にとまって、そう素早い動きはしない。その多くはまた、接写の効かない私のバカチョンデジカメでも撮れるほどの大きさをしている。で、写真を撮る。撮るまではいいのだが、昆虫素人の私には、そこからが問題。
はっきりそれと判る特徴を持ったカメムシも多いが、どれが何やら判らないカメムシもいっぱいいる。調べるのに時間がかかる。何しろカメムシは、仲間割れの好きな虫のようで、種類がとても多い。進化の過程でしょっちゅうケンカ別れしたに違いない。
そんな中でも、下記の2種は、素人でも判別できたもの。毎度毎度思うことだが、こういったことを調べる学者の人って、よほど根性のある人に違いない。
ホシハラビロヘリカメムシ(星腹広縁亀虫):半翅目の昆虫
ヘリカメムシ科 本州、南西諸島、台湾、中国、インドなどに分布 方言名:不詳
背中に2つの明瞭な点があり、それがホシ、腹部が翅の両側から飛び出ているほど広いのでハラビロ、で、ホシハラビロとなる。
成虫は単独行動をし、マメ科植物を寄主とする。
体長15ミリ内外。成虫の出現は5月から10月。
横から
ヒゲナガヘリカメムシ(髭長縁亀虫):半翅目の昆虫
ヘリカメムシ科 南西諸島、台湾、中国などに分布 方言名:不詳
触角が長いので、それを髭に見立ててヒゲナガとなる。体は緑色を帯びた暗褐色。頭は小さく、全体に光沢は無い。寄主は竹類で、その害虫となっている。
体長20ミリ内外。成虫の出現は周年。
記:ガジ丸 2005.11.25 →沖縄の動物目次
参考文献
『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行