先々週土曜日(3月4日)、友人のK子から「アルバイトして欲しいんだけど?」旨の電話があった。彼女の妹が経営している介護施設が、「職員が1人辞めて手が足りなくなった」とのこと。経営者である妹のI子からも「お願い」と頼まれ、応諾する
翌週月曜日(6日)からアルバイトの開始。仕事内容は介護施設でのご老人方の送迎運転手。いつも小さな軽車両しか運転しない私にとって8人前後のご老人達を乗せる大きな車の運転は大きなストレスになっているようで、血圧が上がり、肩凝りも復活した。私は常々「ストレスこそ病の大元」と思っているので「さもありなん」という感想。
その介護施設になるべく早く新入りが見つかるよう願い、自分でもあれこれ調べ、
「シルバー人材センターでも運転手を派遣してくれるみたいだよ」と介護施設の責任者であるI子に情報提供する。
「シルバーは時給の他に支払うのがあって、高くつくのよ」
「少々高くてもいいじゃないか、背に腹は代えられないだろう?」
「そんなこと言わないでよ、まだ一ヶ月も働いてないじゃない」
ということで、私のストレスの元はもうしばらく続きそうである。
K子から「アルバイトして・・・」の電話があったその日の夜、高校の同級生で友人のK、T、Mの3人が引っ越し祝いの名目で我が家に遊びに来た。彼らはたくさんの飲み物や食い物、お土産を持参した。私が出したのは貰い物のビールや泡盛、焼酎の他、ほんの少しの畑の野菜だけ。エビタイの気分となった。エビタイ、「エビで鯛を釣る」の略。アケオメコトヨロなど何でも略する昨今、私も真似てみた。
いやいや、エビタイはどうでもいいことであった。旧友たちとの語らいがとても癒しになるという話だ。私を含め4人とも大学時代は東京で暮らした。4人とも中央線沿い、中野とか高円寺とか阿佐ヶ谷とか荻窪とか吉祥寺に住まいがあって、互いの住まいを訪ね合ったり、時には宿泊もしていた。酒を飲み、大いに語り合っていた。
そんなこともその夜の会合では話題になり、懐かしさと共に柔らかな幸せな気分を味わえた。「柔らかな幸せな気分」、それが癒しとなりストレス解消となるのであろう。
一方、Kは今年1月早々大腸癌の手術をし、その後抗癌剤治療で月1の病院通いを続けている。Mと私は血圧が高め。残るTは、若い頃痩せ型だったTが今は堂々たるメタボとなっている。Tが太った訳はおそらく介護疲れ。彼の母親は健在で、体は元気なのだが認知症となって介護が必要となり、その介護をT1人で担っていた。
ストレスがあると何かでそのストレスを解消しなければ自らの体に不具合を生じる恐れがある。頭では意識しなくとも体が何らかのストレス解消を求めるはず。Tの場合は無意識に「食べる」ことによってストレス解消を図ったのであろう。
そういえば、私がバイトをしている介護施設には20人余の女性介護職員がいるが、その多くがふくよかな体付きをしている。彼女たちもストレス解消のために、無意識にお菓子やケーキなどに手が伸びるのであろう。「太ってもいいじゃないか、あんたたちは魅力的だよ」と私は言いたい。ストレスを溜め込むより太った方が健康には良いはず。
記:2017.3.17 島乃ガジ丸