毎日毎日、来る日も来る日も空は飽きないのだろうか、雨が続いた。10月の那覇、今日を入れて30日間のうち、17日間が雨であった。お陰で畑仕事ができない。
将来、できれば数年以内には芋を主食にして生きて行こうという私の芋生活計画は、自分が食べる分の芋は自分で生産しようという自給自足計画であり、世の中がどんなに不況になっても食っては行けるという安心生活計画でもある。
生きていけるという安心は、我が身一つであれば得やすいものだと思う。なので、私の芋生活計画はそれほど無謀なものでは無い。これが、家族持ちだと話は違う。自分と女房の老後の生活も考えながら、子供たちを育てなければならない。塾に行かせ、習い事にも通わせ、毎年たくさんの服を買い、遊びにも連れて行く。女房はブランド物を欲しがり、旅行をねだる。車も必要で、家も必要だ。芋生活なんてとんでもないのである。
それでもまだ、真面目にコツコツと働いていれば日本国は安心である。ある日突然爆弾が落ちるなんてことは無い。平和は尊い。真面目にコツコツと年金を払っていれば、老後には支払いに見合った年金を受け取ることができる。大きな借金をしていなければ、女房と二人、安心の老後生活を送ることができる。借金をしていなければ・・・。
国と地方は莫大な借金をしているらしい。テレビニュースからの情報だが、その借金は国民一人当たり650万円を超えるらしい。ここでいう国民とは全国民なので、借金を返せる能力のある人(働いている人)をその半数とすると、一人当たりの借金は1300万円を超えることになる。借金1300万円、私にはとうてい返せない。
個人的には、私には借金が無い。ローンも無い。借金を抱えないで済むような、貧乏は貧乏なりの貧乏に見合った生活をしている。服は滅多に買わない、去年から今年にかけての約2年に限って言えば、パンツ4枚と靴下3足のみ。外食もほとんどやらない。月1回ある模合(相互扶助的飲み会)の他は、職場で2、3回、その他で2、3回、居酒屋などへ行く程度。飲みに行った際も二次会には参加しない。昼飯は家で食うか、自分で弁当を作って持って行く。デートでレストランなど10年以上行ってない。
そんな慎ましい生活をしているのに、いつのまにか私は借金1300万円を背負わされている。まったく理不尽である。「バカか!お前は!」と国に言いたい。「収入に見合った生活は俺でもできるんだぞ!何で頭の良いお前らができないんだ!」と、政治家と官僚に言いたい。「そんな莫大な借金、いったい何に使ったんだ!」と問いたい。
莫大な借金、国と地方を合わせて40兆円が人件費らしい。政治家や官僚は身を削る気は無いのだろうか?国のため国民のために給料4割カット位はして欲しいものだ。子供手当てがどーたらこーたら言う前に、先ずそれからやって欲しい。社長が身を削って働けば社員も付いて行く。為政者が身を削れば、国民も納得する。
逆立ちしても返せないような借金を背負わされたら将来に希望は無い。借金は間違いなく返せる、将来は安定するという光が見えれば国民も安心する。将来に希望があれば国民は安心して十分に働ける。国民が十分に働けたら国も潤う。国が潤ったら為政者達の給料も増えるだろう。身を削ってこそ浮かぶ瀬もある、ってこと。
記:2009.10.30 島乃ガジ丸