ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

クロオビハナバエ

2019年08月28日 | 動物:昆虫-双翅目(ハエ他)

 老いてもできる仕事

 今年(2019年)7月下旬の2週間ばかり体調を崩していた。その2週間、食い物を調達するため近所のスーパーへ出かける他はほとんど家から出ず、家にいる時も炊事、洗濯、掃除などの家事はほぼいつも通りにやっていたが、体調不良の要因は主に頭痛だったので、薬草研究、及び沖縄戦研究のような本読んだりパソコン作業したりの頭を使う作業はほぼ休んで、ベッドに横になっていることが多かった。

 それでも、1日家にいるのでパソコンは時々開く。1日に4~5時間は開いていた。開いて、頭を使う作業は休んで、パソコンに溜め込んでいる画像などのファイルの整理整頓をしていた。この作業はあまり頭を使わないので楽。
 などということをやっていたら、記事を途中まで書いているものが植物にも動物にもあることを発見した。今回紹介するクロオビハナバエもその1つ。写真のプロパティーを見ると、撮影時期は2006年1月31日。バリバリの現役で、現場仕事の肉体労働も元気にこなしていた頃。今の自分の惨状を思うと、若かりし頃がとても懐かしい。
 クロオビハナバエとは関係ない話となったが、ただ、体が思うように動かなくなってもパソコン作業が少しでもできる間は、私にもできる仕事があるんだと知って、少し嬉しくなった。老いても楽しみがあることを教えてくれたクロオビハナバエであった。
 
 クロオビハナバエ(黒帯花蠅):双翅目の昆虫
 ハナバエ科 本州~沖縄、台湾、インドなどに分布 方言名:フェー
 名前の由来は資料が無く正確には不明だが、『学研生物図鑑』の記述から推理すると、「胸背に幅広い黒色横帯がある」ことからクロオビ(黒帯)だと思われる。
 見た目の特徴は「胸背に幅広い黒色横帯がある」の他に、「腹部3~4節背面に三角形の黒斑がある」とのこと。
 体長5~6ミリ。雌の成虫はゴミ溜めや動物の死体に集まる。雄は樹木の幹に多数止まっている。成虫の出現、本州中部では6~9月とのことだが、沖縄では冬も見られる。
 
 横から

 記:2019.8.18 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行
 『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方』福田春夫、他著、株式会社南方新社社発行
 『琉球列島の鳴く虫たち』大城安弘著、鳴く虫会発行
 『沖縄の生きものたち』沖縄生物教育研究会編著、発行