新聞読まないテレビ観ない私だが、ラジオのニュースは1日に数回聴いている。経済通産大臣がお金の問題で辞職したとか、自民党の議員が出産したばかりの妻がいながら浮気して、それがバレて辞職したとか、3人の女性閣僚が問題発言をしたとか、日銀がこれまでにない政策をやったが、株価の下落は止まらないとかなど、一応知っている。
朝、ラジオでもテレビのワイドショーみたいな番組をやっているので、スポーツ関連、芸能関連のニュースも耳に入ってくる。しかし、スポーツはもう、知っている選手が少なくて、大相撲もプロ野球もその他にもほとんど関心が向かない。プロゴルフの宮里藍が調子悪そうなのが気になるのと、同じくアメリカツアーに出ている女子プロの野村ハルキヨ(ラジオからそう聞こえる)のハルキヨがどういう漢字なのかが気になる程度。
テレビを観なくなってもう4年半余りになるが、それ以前もテレビをよく観ていたわけではないので芸能関係は元々疎い。今、どんな歌が流行っているか、人気のドラマは、俳優は、アイドルは、歌手は、お笑い芸人は、などといったことを知らない。知らなくてもちっとも困らない。それらは、私が幸せであることにちっとも関わりが無い。
政府が何をしたか、何をしようとしているかについて私は関心を持っているが、その他マスコミの情報の多くはどうでもいいことだと感じている。今これが流行りですよ、買った方がいいですよ観た方がいいですよ遊んだ方がいいですよと情報を流し、庶民に金を使わせる、謂わば、マスコミの多くは政財界の手先のようなものだと感じている。それは言い過ぎだとしても、少なくとも「経済成長は必要」の立場から、庶民にできるだけ多くの消費をしてもらおうという戦略がマスコミから垂れ流されていると思っている。
「経済成長は必要」という噂を私は信じていない。現在月10万円で生きていけるなら100年後もそうできるようにしたらいいと思う。「労働効率や生産効率の成長」はあってもいい。労働者の負担軽減になり、余暇が増え、趣味を楽しむ幸せを得る。
噂の1義に「世間で根拠もなく言いふらす話」(広辞苑)とある。「我々の政策を行えば良くなる」などの政府の言うことは噂に過ぎず、「噂を信じちゃいけないよ」の類となる。当然「辺野古移設が唯一の解決策」も、私はほぼ100%信じていない。
コマーシャルで「これを使うと楽です」と体を動かさないで済む機械を買わせ、「これで痩せますよ」と運動する機械を買わせる。「美味しいよ」と甘いお菓子を買わせ、「糖分摂りすぎでもこれで健康」とサプリメントを買わせる。「経済成長は必要だ、なので、庶民の欲をかきたてて大量生産、大量消費させよう」という思考なのであろう。
「体を動かして、余分に食わなければ痩せて健康になる」が私の経験則だ。ちなみに、健康であることを私は人生の中で最も重要な項目とはしていない。頭痛、腹痛、風邪など日常にあっても構わないと思っている。ある日突然、「ガンです、余命1年です」となっても構わない。それが私の寿命だと観念する。私が人生の中で最も重要と見なしているのは「幸福であること」だ。というわけで、テレビは観ないがタバコは吸う。
不健康の元の代表格みたいなタバコであるが、「煙草は百害あって一利なし」という噂も私は信じていない。煙草嫌いのオバサン達によるヒステリックな、魔女狩り的な宣伝だと判断している。タバコにもさ、一利くらいはあるはずさ、誰か証明して。
記:2016.3.11 島乃ガジ丸