懐かしいラーメン
私が始めて口にしたインスタントラーメンが何であるか、全く記憶に無いが、子供の頃よく食べたラーメンは覚えている。2つある。インスタントラーメンの元祖とも言うべき日清チキンラーメン、それと同時期からあったソーメンタイプのマルタイラーメン、これらはタイプは違うが、2つともよく食べた。で、よく覚えている。
マルタイラーメンは鍋を使って調理するタイプなので、少し手間がかかったが、チキンラーメンは麺を丼に入れて、お湯を注いで、蓋をして、後は3分待つだけ、蓋を開けたらラーメンができていた。これは画期的であった。簡単便利だけでなく、また、十分に美味くもあった。そのチキンラーメン、今でも普通にスーパーで売られている。沖縄出身の美人女優、仲間由紀恵がコマーシャルをしている。
仲間由紀恵がCMをしているからというわけでは無いが、チキンラーメンを私は今でもたまに食べる。この「たまに」は、インスタントラーメン全般を月に1回食うか食わないかなので、チキンラーメンという銘柄のみに限って言えば、年に1回あるかないかという程度の「たまに」である。仲間由紀恵がCMをしていてもいなくても、その程度は食べている。食べると子供の頃を思い出したりする。ノスタルジーに浸れる。
チキンラーメンの次に好きになったインスタントラーメンは明星チャルメラ。これはマルタイラーメンと同じく、鍋で煮る形式となっていて、スープが別となっていた。チャルメラは弟が大ファンで、母はチャルメラを家の常備ラーメンとしていた。しかし面倒臭がり屋の私は、どちらかというと、オキコラーメンが好みであった。
さて、突然登場したオキコラーメン、「何、それ?」と倭人のほとんどは思うであろうが、沖縄では有名なインスタントラーメンである。チキンラーメンと同じく、麺を丼に入れて、お湯を注いで、蓋をして、3分待つといった形式のラーメン。はっきり覚えてはいないが、チキンラーメンよりオキコラーメンの方を、私は多く食べたと思う。
オキコラーメン、長い間、世間から身を隠していたが、最近、ミニサイズとなって復活した。いつごろ復活したのか不明だが、今年の1月にスーパーで、私は発見した。小さくはなったが、パッケージのデザインは昔のまま。懐かしさのあまり、つい、買ってしまった。作り方も昔のまま、味(チキンラーメンとほぼ同じ味)も昔のまま。丼では無く、汁碗サイズの量であったが、私は十分にノスタルジーに浸ることができた。
オキコラーメンが復活したのはおそらく、仲間由紀恵のお陰ではないかと私は思う。チキンラーメンの人気が上がって、それと同じ作り方、似た味のオキコラーメンも需要が出たのであろう。私のような脳廃る爺が買ったりしているのだろう。
オキコラーメン
オキコは1947年創業の企業。私が子供の頃は、オキコというとアイスクリームやチョコレートといった菓子類の会社として有名だった。現在では製パンが主力で、オキコパンはほとんどのスーパーに置かれている。ラーメンは1966年に生産を始めた。
ちなみに、チキンラーメンは1958年、マルタイラーメンは1959年に販売されている。マルタイラーメンは棒ラーメンという名前で、今でも普通に売られている。
記:ガジ丸 2008.3.16 →沖縄の飲食目次