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ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

末吉公園

2010年06月18日 | 沖縄05観光・飲み食い遊び

 週末散歩で、しばしば公園を散策している。散策する公園は家から最も近い(徒歩20分程)末吉公園、週に1回は訪れる友人Hの店から近い(車で3分)浦添大公園、月に2回は訪れる友人Tの店から近い(車で3分)吉の浦公園、家から二番目に近い(徒歩30分程)弁ヶ岳公園など。これらは、不定期だが、年に1回以上は行っている。
 それら以外にも、那覇(首里も那覇の内だが、首里人は首里以外の那覇をこう言う)へ用事があったついでに、あちらこちらの公園を訪ねている。波の上公園、漫湖公園、奥武山公園、与儀公園、金城ダム公園などなど。最近はまた、新たな公園を地図で探して訪ねたりもしている。北中城村の若松公園には今年から通い始めている。
 そういった公園を先週から紹介しているが、第二弾は末吉公園。
     

 末吉(すえよし)公園は、那覇市首里末吉町に位置する。ということで、末吉公園という名前。公園への出入口はいくつかあるが、那覇都市モノレール那覇市立病院前駅から儀保駅向けに数分も歩けば、そのメインの出入口に着く。出入口は他に儀保側にもあり、そこを私はよく使う。その他、安謝川沿いや末吉宮方面にも出入口がある。
 メインの出入口(末吉口としておく)と儀保側の出入口(儀保口としておく)の二箇所には駐車場の設備がある。末吉口は、入って左手に公園の管理事務所があり、そこを通り過ぎるとすぐ左へ曲がる道があり、そこを進むと駐車場がある。ちゃんと数えたことはないが、50台位は停められる。儀保口は、儀保交番横から入って、20mほど進んだ右手に駐車場があり、そこは20台ほど停められる。
     

 末吉公園の面積は約19ヘクタール。19ヘクタールってどのくらいの広さかピンとこない人も多いと思われるので、坪にすると約5万7千坪。・・・よけいピンとこないか?倭国には、大きな公園はいくらでもあろうが、小さな島にもかかわらず、米軍基地に強制的に奪われている土地も多くある沖縄では、まあまあ広い公園。
 公園内にはゲートボール施設、運動広場、遊具施設などもあるが、敷地はその一帯の最も標高の高い山地から平地に近い場所まで含んでおり、その中を縦横に走る園路は起伏に富んでいる。川辺の景色、森の景色などさまざまあり、散策するのに適している。

 園内には安謝川という川が流れている。園路を歩いているとチョウやトンボを多く見かけるが、特に川辺に多い。私はそこで天然記念物のコノハチョウを発見している。鳥も多くいる。けたたましく鳴り響くヒヨドリの鳴き声がよく聞こえる。園内には公園に適した樹木が多く植栽され、季節季節に花を楽しむことができる。園路を上って山地へ向かうにつれ、樹木の茂った森となる。沖縄島南部の原生林が残る森とのこと。
 さらに上っていくと、園路は舗装されていない土の道となる。ところどころ石畳となっているまあまあ幅のあるその道から森の中に入る細い脇道も多く あり、脇道をあちこち歩いているとウガンジュ(御願所)にいくつも出会う。この辺りは聖地でもあり、信心深いウチナーンチュたちが地の神様へ祈りを捧げているようだ。
 道をさらに上ると、末吉宮が見えてくる。「近辺の人達が年始などに来る。俺たちも家族でほぼ毎年参拝している。」と友人のYが言っていた。末吉宮のある辺りが、この公園の最も標高の高い場所だと思う。ここから那覇の街が広く見渡せる。
 末吉宮への道はいくつかあるようだが、私はたいてい行く(上る)道と帰る(下る)道を変えている。同じ景色より違う景色を見た方が楽しいからだ が、その帰る道の坂を降り切った辺りにちょっとした空間があり、そこは私のお気に入りの場所となっている。そこに立っていると、風を感じ、とても良い気分になれる。気の流れがいいのかも。
     
     
     

 末吉宮
 琉球八社の一つ。その境内にある本殿と石造階段は1454~60年頃の築造で、戦災で焼ける前は国宝に指定されていた。両方とも戦後復元され、本殿は国指定文化財、石造階段は県指定文化財となっている。(沖縄大百科事典による)
     

 記:2010.5.20 ガジ丸 →沖縄の生活目次