ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

楽しい老後

2018年08月06日 | 通信-社会・生活

 先月7月31日、長い間グラグラしていた1本の奥歯が抜けた。自然にポロっと抜けたのではなく、指で押したら取れてしまった。「指で押す」という不自然が少しあったせいか出血した。それでも何とか1時間後に血は止まって「よっしゃ、これで口の中の鬱陶しいものが無くなった」と気分上々。他に不具合はないので、「口の中のことは当分放っておいていいだろう」と一旦は思った。のだが、出血したということは歯茎に傷がついたということ。その傷をちゃんと処置しないとどんな不具合が生じるかしれない。
 ということで翌日、歯科医へ行って診て貰う。診断、治療は約1時間で終わる。歯の抜けた傷痕は大したこと無かったようで、取り敢えず気分はスッキリ。スッキリ気分で歯科医院から少し遠回りして帰った。その日は朝から腰の調子はいつもより良かったが、歩いている間も腰の痛みはほとんど無く、歩いている内にさらに良くなったと感じる。
 友人の整体師の話では、ネガティブ感情が身体の自然治癒力を劣化させるとのこと。歯のグラグラによる鬱陶しい気分が身体に悪影響を及ぼし、また、「腰痛で立てなくなり、障害者になるかも」などという不安な想いも悪影響を与えるとのこと。歯のグラグラが消えたお陰でネガティブ気分が1つ減り、それで腰痛改善になったのかもしれない。
     

 歯の不安が消えたわけではない。私は歯は丈夫な方で金歯銀歯は1本も無く、虫歯も軽いのが1本だけ。「俺は酷い老眼だが、マラもヘナチョコだが、歯は丈夫だ」と自信を持っていた。しかし、最近知ったことだが、虫歯菌と歯周病菌は性質が異なり、虫歯菌の少ない人ほど歯周病菌に侵される可能性が高いらしい。という訳で、私はこれからも歯が抜けていく可能性は高い。それは老化ということであり、仕方ないということにした。「昔の年寄りは入れ歯が普通だ、いいさぁ入れ歯になっても」と思うことにした。
 ただ、7月3日付記事『よく噛む楽しみ』に「私は良く噛んでものを味わって食べる。歯が無いとよく噛んで味わうことができない・・・」と書いた通り、なるべくなら自分の歯で良く噛んでいたい。1本抜けたので上下合わせて27本、正確には右下奥歯に半分折れて抜けたのがあるので26.5本となった私の歯、歯科衛生師に教わった歯の磨き方をできるだけ守り、8020は無理でも、せめて7020は目指したい。
 70歳になっても酒は飲んでいたい、酒の肴に鶏の膝軟骨焼きを食べたい、スルメも食いたい、その為には歯が必要。1日から3日まで3日連続歯科医院に通い、今日もこれから治療に行くが、それもこれも酒が飲みたい・・・ではなく、楽しい老後のため。

 快食快便は私の特技で、これまで便秘の経験はほとんどなく、オジサンと呼ばれる歳になってからは下痢も滅多にない。快眠も特技であったが、腰痛を患ってからはよく眠れない夜が増えた。それもしかし、薬草を摂っているせいか、運動しているせいか判断はまだ付かないが、このところグッスリ眠れる日が増えつつある。友人の整体師の言う通りにして、ネガティブ思考を無くすようにしているお陰かもしれない。
 「病は気から」というのは科学的にもある程度正しいのかもしれない。楽しい老後のためにもこれからは、なるべく楽しいことを考えるようにした。好きな散歩をして、動物植物の写真を撮り、それらを調べて動物植物の知識を蓄えるのも楽しい。鶏の膝軟骨焼きを噛み砕きながらビールを飲み、酒を飲む。そういった楽しい老後を想像しておこう。
     

 記:2018.8.6 島乃ガジ丸