ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ハスオビコブゾウムシ

2013年07月05日 | 動物:昆虫-甲虫目

 瘤付きの瘤は失礼

 コブというと「こぶ取りじいさん」や「目の上のこぶ」の瘤がすぐに思いつくが、他に無いわけでは無い。ウチナーンチュとしてはエイサーの鼓舞、食べる昆布(沖縄は昆布の消費量全国一とのこと)なども思い付く。が、今回紹介するハスオビコブゾウムシのコブは「こぶ取りじいさん」や「目の上のこぶ」と同じ瘤。

  瘤というとまた、「瘤付き」という言葉も思い浮かぶ。
 オジサンと呼ばれるようになって久しく、ジイサンと呼ばれるようになるのもやがてとなった私は、その歳になってもまだ独身である。この先も結婚する予定は今のところ無いが、望みはまったくのゼロというわけでも無い。そういった流れになれば流れに身を任そうと思っている。もう少し年取ったら「独りが淋しい」と思うようになるかもしれない。もっとも、そう思うようになった時には誰も相手にしてくれないかもしれないが。
 でももし、そういう流れになったなら、もう子孫を残す行為もできないので、相手に望むのは「茶飲み友達」のようなものになるに違いない。私の場合は茶では無く酒で、他には、たまに映画を観に、ライブを聴きに行ったりするくらいであろう。
  また、もしそういう流れになったら、相手がバツイチだろうがバツサンだろうが、ちっとも構わない。もちろん、相手に子供がいてもちっとも構わない。私は、子供には好かれる方なのできっと仲良くできると思う。子供と一緒に散歩して、道々に見える花の名前、木の名前、虫の名前などを教えてあげ、「オジサンすごい、物知り博士だ」などと褒められて満足しているかもしれない。幸せな老後になるかもしれない。

 「瘤付き」という言葉は、「厄介者。特に子供をいう」(広辞苑)のことだが、貧乏人の私は「金が必要」という意味では「厄介者」と思うかもしれないが、結婚する相手に十分の経済力があって、私が金の心配をせずに済むのであれば、子連れの女性を「瘤付き」などとはちっとも思わない。むしろ、「宝付き」と思う。子は宝だ。
 ちなみに、ハスオビコブゾウムシの瘤はただの突起物。ちっとも宝では無い。

 
 ハスオビコブゾウムシ(斜帯瘤象虫):甲虫目の昆虫
 ゾウムシ科 沖縄諸島、八重山諸島、台湾などに分布 方言名:不詳
 名前の由来は資料が無く不明。「斜帯瘤」という字も私の勝手な当て字。瘤についてはたぶん正解で、実際に本種の背にはいくつかの瘤がある。斜帯については自信が無い。文献には4体の写真があり、その内の1体がかろうじて「斜めに筋が走っている」ように見えるが、私の写真も含めて他はみな縦に筋が走っている。
 ゾウムシについては広辞苑にあり、「ゾウムシ科の甲虫の総称」で、「象の鼻状に長く突き出した口吻をもち」からゾウムシという名がついている。
 寄主はフヨウ、ブッソウゲなどで、成虫、幼虫ともにブッソウゲやフヨウの茎や葉を食べる。野生のフヨウの他、庭木や街路樹のブッソウゲでもよく見られるとのこと。
 体長は10~13ミリ。成虫の出現は4月から7月。
 
 横から

 記:2013.7.3 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行


仏の顔も備えあれば

2013年07月05日 | 通信-社会・生活

 懸案事項はいつでもいくつもあるが、私の場合の懸案事項は赤字財政の健全化、選挙制度改革、デフレ脱却などでは全然無く、私一人が幸せに生きていくためだけのもの。社会の役、人様のお役にはあまり立たないもの。私が自分自身に課せたやらねばならないことである。具体的に言うと、梅雨前には雨漏りしていた畑小屋の修理、梅雨時は畑の土面の勾配変更作業、実家の家財道具の整理、梅雨明け後はいよいよ台風対策。
  行きつけの理髪店の親父Sさんに教えられた方法でアンカーを、右端の前後、左端の前後の4ヶ所に設置し、ワイヤーロープを右端左端の2ヶ所に張った。左と右それぞれ前後のアンカーをワイヤーロープで繋ぎ、ロープは小屋の屋根下を通して、ワイヤークリップなるものでしっかり止め、ターンバックルなるものでしっかり締めた。
 ワイヤーロープ張りは初めての経験だったが、思ったより簡単で時間はさほどかからなかった。ただ、ワイヤーが想像通り高く、金は思った通りかかった。まあしかし、去年の最強台風に吹き飛ばされた畑小屋、その修復に費やした時間と金を考えれば、これだけの備えは必要。これで今年は台風対策万全・・・だと思う。

  畑に関する懸案事項はまだある。旱魃に備え、小屋の裏にある沼の整備。沼までの道作りと、沼の水を効率的に掬えるためのあれこれ、あれこれは沼の底の泥浚いも含まれ、これがなかなかの重労働となっている。硬い粘土質の底の土をショベルで浚う作業だ。30センチ程しかなかった深さを1m程までにする。道は遠い。
 果樹園作りも手掛けている。果樹は防風の役にもするため、丈夫なカキノキを東南側に並べ、その間に灌木状となるグヮバを植え、それらの手前にはアボカド、モモ、スモモ、フトモモ、シークヮーサー、バナナ、パパイヤなどを植える。
 道路沿いの目隠し生垣も手掛けている。成長の早いキクイモを既に植えてあるが、キクイモは風に弱いので、その側にシークヮーサーを1列に並べ、その手前にウメ、オリーブなどを植えた。これは昨日で済ませた。東南側の果樹園も昨日までにだいたい三分の一くらいは終わっている。来週にはほぼ終えていると思う。
 その他、まだ手付かずだが、道路沿いには木製の垣根と出入口扉の設置、駐車場へ勝手に出入りができないためのチェーン設置がある。また、日常的にやらねばならない草刈り作業があり、シマニンジンなど8月から始まる植付けのための準備もある。
  以上のやらねばならないことは、幸せに生きるための備えである。台風対策、旱魃対策は農夫として生きるために必要なこと。果樹園は、自分の食料になり、換金作物として重要なもの。もっとも、桃栗三年柿八年、シークヮーサー九年なので、カキやシークヮーサーが実を着けるほど成長した頃、私が生きているという保証はないのだが。

 畑小屋の整備も少しずつやっている。耕運機を買おうと思って既に2ヶ月が過ぎたが、耕運機を保管する場所を確保してからと思って買うのが遅れている。じつは、3週間程前にアルミ製の鋤が盗まれた。風力発電機を手作りしようと思って、壊れた自転車を解体してあったのだが、タイヤのゴム部分を残して金属部分の全てを盗まれた。前に脚立を盗まれたが、泥棒はいつも隙を狙っているみたいである。その備えのために小屋の整備をし、小屋の中に耕運機を保管するつもり。仏の顔も備えがあれば三度目は不要。
          
          
          

 記:2013.7.5 島乃ガジ丸