ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

バカにするにもほど

2008年03月07日 | 通信-その他・雑感

 先日、日本の調査捕鯨船が、捕鯨に反対する団体に襲われた。自分達の主義主張を暴力で表現するなんて、とんでもないことだと私は思う。「言うことを聞かないなら痛めつけてやれ」と、まるでヤクザみたいだ。ニュース映像の中に、その船の船長が出てきた。胸を張って、朗らかに笑っていた。英雄気取りである。ものすごく腹が立った。

 動物を殺して、それを食うというのは、人の生き方としてはごく普通のことである。大昔からそうしてきており、それは文化なのである。日本人はクジラを食ってきた。それは日本人の文化である。絶滅の恐れがある動物なら、それは我慢もしようが、クジラは食料資源である。資源が枯渇しない程度に殺して、それをちゃんと食うのである。自然の摂理に則っている。遊びで野生動物を殺すような西洋人にとやかく言われる筋合いは無い。
 英雄気取りの船長の笑いが、多少手荒いことをしても日本人は何もできまいというバカにした笑いに見えた。日本の食文化までもバカにされているように思えた。

 話は私事になるが、住所変更届を出していないせいで、大学から来るお知らせ、電気店からのダイレクトメール、クレジットカード会社からの明細書などは、実家の方へ送られてくる。母が元気だった頃は、「あんたへの手紙や葉書、溜まってるよ。」と母から時々電話があって、私はそれらを取りに行っていた。
  去年の暮れのある日、実家へ行くと、私への郵便物が溜まっていた。その内の一つ、クレジットカード会社からの明細書が封を開けられていた。姉の仕業である。まあ、父へのものと間違って開けてしまったんだろうとその時は思った。ところが、先週、また同じクレジットカード会社からの明細書が封を開けられていた。どうやら、姉は私の金の出入が気になるみたいである。で、勝手に封を開けているみたいである。
 家族と言えど、勝手に封書を開くのは犯罪(※)である。腹が立った。弟は子分だ、弟の物は私の物だといった振る舞いだ。バカにするにもほどがあると思った。
 ※刑法77条、1年以下の懲役または20万円以下の罰金
          

 その少し前、二人の従姉、父、姉、私の5人で、家の将来について話し合いをした。母の一年忌の後、父が最終的な決断をするという前提で、先ず、私が意見を述べた。
 従姉の家が首里の緑の多い場所にあり、その家を建て替えて、1階を父の住まいとし、2階を2世帯のアパートにして、それぞれに従姉と私が住むという計画である。
 姉の意見は、自分が沖縄に帰ってきて家を守る。いずれは、息子の一人に家を継がせるとの計画。それについては「父が望めば、それで良かろう。」と私に異存は無い。
 ただ、そこで、姉はカチンとくるようなことを言う。決定権は父にあり、決定する時期は一年忌が済んでからということだったのに、もう自分の意見が通ったかのように、
 「あんたのせいで、私達夫婦が犠牲になるんだからね。感謝しなさいよ。」と。

  実家は、気の流れが悪いと私は感じていて、そこには住みたくないと思っている。だから、引越しなのである。また、そもそも、私には子供がいないので、家を継ぎたいとも思っていない。姉が継ぐというなら、それで良いのだ。が、姉からすると、「あんたが家を継がないから、私が代わって守ってやるんだ。」という気分なのであろう。
 「お前が亭主と別居生活になるのは、お前の意見を通すことからくる犠牲じゃないか。何で自分の意見を無視されている俺が感謝しなければならないんだ。」と私は思った。そして、それは口に出さなかったが、私の闘争本能には火が点いていた。
 「バカにするのもほどほどにせい!」と思いつつ、先々週、生歌生演奏の録音に四苦八苦していた一週間、さらに毎日3、4時間、睡眠時間を削って、設計図を書くことに没頭した。父に私の計画をプレゼンテーションするためだ。怠け者にも気合が入った。
          

 記:2008.3.7 島乃ガジ丸