8月31日(金曜日)、部屋で朝飯食っていたら、ジーワッ、ジーーーーワッと鳴くクロイワツクツクの声が聞こえた。夏の終わりを告げるセミである。これからしばらくはこのセミの季節である。・・・のだが、去年もそうだったと記憶しているが、今年もまた、私の住む近所のクロイワツクツクはその日一日だけの出現だった。
思い返せば、7月12日から13日にかけて沖縄島を襲い猛威を振るった台風4号が過ぎ去ってから、セミの声が小さくなったような気がする。8月の後半からはほとんど聞こえなかったように覚えている。去年も確か、セミの消えるのが早かった。セミたちが何を考えているのか知らないが、環境の何がどのように影響しているのか知らないが、これも地球温暖化による症状の一つなのかと思われる。
子供の頃、しばしば遭遇した夕立が、ここしばらく(10年か、あるいは20年)はずいぶん減ったように感じている。だが、今年の夏はスコールが多かった。朝立、昼立、夕立、晩立などと時間に関係なく降った。それも、にわか雨という言葉の響きから感じられるような雨でなく、熱帯地方のスコールのような激しい雨であった。今までに無いことである。これも地球温暖化による症状の一つなのかと思われる。
地球温暖化は、北極の氷が溶けつつある、ヒマラヤの万年雪が溶けつつある、海水温が上昇しつつあるなどと、着実に進んでいるようであるが、気温そのものの上昇は場所によっていくらか違いがあるようで、ただ一目散に右肩上がりでは無いようだ。
今年の夏、前半は非常に暑く、後半はそうでもなかった。本当にそうか、気象庁のサイトを見る。夏は梅雨明けから始まるので、6月下旬からの那覇の平均気温。
6月下 7月上 中 下 8月上 中 下 9月上
2005年 27.9 29.0 29.1 29.5 29.4 28.9 28.8 28.3
2006年 29.3 29.5 28.4 29.3 28.8 29.2 29.4 28.9
2007年 28.9 29.7 28.9 30.2 29.5 28.4 28.4 27.9
ということであった。非常に暑かった去年と比べても8月上旬までは今年の方が暑い。しかし、8月後半からは今年の方が1度ほど低くなっている。そして、それはその通り、その頃から私は、夜寝る時、一度も扇風機を使っていない。窓を開けていれば涼しい風が部屋の中に流れ込んできて(それでも30度あったが)、夏の割には快適であった。
私の感覚で言えば、8月30日に秋風が吹いた。以来、明け方にはタオルケットが必要なほどに涼しい日が、週に一日、週に二日、週に三日と増えてきていた。
ところが、「やったぜ!暑さも終わりだ。これから快適な夜だ。」と思っていたら、台風11号が過ぎてから暑さがまたぶり返した。今週は扇風機を2回使った。
これからは、例年がこうだからということが当てはまらない季節変化となるかもしれない。これは間違いなく、地球温暖化による症状の一つだろう。
記:2007.9.21 島乃ガジ丸