福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

造られた街

2023-06-28 04:15:40 | 日記
故郷に帰られるんですって・・と、夕方福祉亭に行くとふっと耳に。
以前ボランティアもされていたご利用者さん。
細々とした修理作業を引き受けて頂き、大層お世話になった。
フロント仕事もお手伝い頂いた。でも、どうも接客仕事は得意でないご様子だった。
お身体の具合を理由におやめになって、その後は、週一日だけ福祉亭に、ご利用者としてみえていた。
もうお一人、数年ぶりにお顔をみせてくださった元監事さん。
本業が忙しくなられ、おやめになって数年が経過。
変わることのない柔らかい表情。
運営が長くなると、こんなふうに、別れと再会がある。

仕事に応じて住む場所を変えざるを得ない。
NTは、コンクリートで固められた街で、根っこが張れない・・とも言われている。
サラリーマンと言われる職業人が大方。
その土地に踏みとどまる理由に、必然が希薄。
一代限りの街・・と表現してみたこともあるけれど。
偶然のような選択で、この街に住まいを得て、家族と共に過ごして来た街。
初めて、今の部屋を訪れた時の記憶が、まだ残っている。
2DKが、広~~く感じた。そして、とうとう終の住み処になっている。
故郷に帰る選択肢もなかったわけではなかったし、家を買うという選択肢もあったけれど、どれももう消えている。
最後に手元に残った住まいカードで、今がある不思議。
いや、本当の、切るべきカードは、これからかも。まだ先のことと思っていますが。
自分でそれを決める時が、いずれ来るのかも。

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